学校生活

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なんのために学ぶのか ~学ぶことは楽しいこと Part2~

 昨日20日(火)から明日22日(木)の3日間、1・2年生の後期期末考査を行っています。「国語は自信あります!!」「理科以外はできました!」「空欄をつくらずに答えることができた!」等、初日を終えての感想に、子どもたのやる気を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 以前、ご紹介したジャーナリストの池上彰氏は、著書「なんのために学ぶのか」の中で

 高校生のときは、対数の勉強など一体何の役に立つんだろうと思いながら数学の授業を受けていましたが、対数を使えば、地震のエネルギーのように小さなエネルギーから非常に大きなエネルギーまで一つの指標で簡単に表せるし、航海にも役立つものとは。
 それがわかったとたんに、「なんであの時、対数はこんなふうに役に立つんだよって教えてくれなかったのか。それがわかっていれば、もっと興味深く対数を勉強できたのに」と思ったものです。
 このように、私が「学ぶことって楽しいな」と思えるようになったのは、大学を卒業して社会に出てからです。一度学びの楽しさを味わってからは、やみつきになりました。学べば学ぶほど、いままでわからなかったことがわかるようになり、それによって自分の視野が広がります。知らないことや新しいことに出合うとかえって好奇心が刺激され、もっと多くのことを学びたくなります。学ぶことに知的スリルを覚えるようになるのですね。好奇心が満たされれば、大きな喜びにひたることができます。
 こういう学びの楽しさを、小学生、中学生、高校生の頃から体験することができたら、どんなに素敵でしょうか。

と述べています。
 学びの楽しさを知るきっかけは人それぞれです。教え方のとても上手な先生に出会ったとか、受験対策で始めた勉強なのにいつの間にかその科目の魅力にとりつかれたとか、海外に行ってカルチャーショックを受け、日本についてもっと知りたくなったとか、本人が予想していなかった偶然であることが多いです。ただ、それは学び続けていないと巡り合えません。今、勉強が好きじゃなくても、取り組み続けることが大事です! Fight!1・2年生!! (^^)/

追伸:昨日の放課後、各教室を覗いてみると・・・、2年生は立志式を欠席していた2名の生徒の決意表明を、1・3年生は期末考査や入試に向けての自主学習に取り組んでいました。この子たちと学びの楽しさとの出会いはもうすぐだと確信しました!!

 

 

 

 

 

 

「いろいろな性」とともに生きる ~性教育講演会~

 16日(金)、性教育講演会を開催しました。講師は、全国性教育研究団体連絡協議会常任理事(ともに拓くLGBTQ+の会 くまもと代表)のI様です。

 

 

 

 

 

 

 「性的マイノリティって知っていますか ~「いろいろな性」とともに生きる~」と題して、
○性的マイノリティの当事者の皆さんはあなたの周囲でともに生活しています
○トランスジェンダー当事者にとっては「こころの性」がその人の性別です
○精神的な病気でも人格的な異常でもない
○LGBTQ+は「性の多様性」の問題です
等、性的マイノリティの問題を正しく理解すること、私たちの中にある偏見や差別をなくしていくことが大切であることを話していただきました。
 子どもたちの感想には、
「全性愛という言葉を聞いて、どんな性別でも好きになれるって素敵だなと思いました。(1年生)」
「一番気をつけたいと思ったのは、ピアプレッシャー(同調圧力)です。友達から相談されたりしたときに、無責任なことは言ってはいけないと思いました。(1年生)」
「男性が男性を好きになったり、女性が女性を好きになるのは、少しだけ変だと思っていました。生まれつきそういう感情を持っていることを知り、偏見をもってはいけないと思いました。(2年生)」
「性は『グラデーション』という言葉が印象に残りました。決めつけなどには気をつけていきたいです。(3年生)」
とあり、一人一人の多様性や違いを認め合うことの大切さを改めて感じていました。
 全国性教育研究団体連絡協議会常任理事(ともに拓くLGBTQ+の会 くまもと代表)のI様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。 m(_ _)m

今の自分をふり返り、自己の生き方を真剣に考える ~2年立志式~

 16日(金)、立志式を行いました。立志式の目的は、

○今の自分をふり返り、自己の生き方を真剣に考える機会とする。
○3年の進路選択を前に、将来への目標を持ち主体的に進路を拓いていこうとする態度を育てる。
○将来への考えや思いから、ともに学び合い高め合う集団を目指す。

であり、橋本左内が15歳のときに書いた「啓発録」にならい、最上級生の進級を控えた2年生で行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 小学校1年生の頃の写真と現在の写真の前に立ち、
「介護士等の人をサポートできる大人になりたい」
「保育士や獣医師になりたい」
「土木関係の仕事をしてみたい」
「我慢強く努力ができて余裕をもって行動できる大人になりたい」
「父に勧められた騎手になりたい」
「自分の夢を見つけて、たくさんの人を笑顔にしていきたい」
「兄のように格好いい料理人になりたい」
「美容師になることが小学校5年の頃からの夢です」
「救命救急士のような人を助ける仕事をしたい」
等、5年後、10年後を見据えた未来の自分を語ってくれました。

 

 

 

 

 


 また、なりたい自分になりために、
「自分にできることは自分でやる」
「陸上でよい結果を残すためにも、規則正しい生活習慣を身につける」
「苦手な教科も頑張る」等、これから努力すべきことも表明してくれました。

 

 

 

 

 


 さらに、
「夢を叶えて家族に恩返しをしたい」
「感謝の一環として、家族の髪を最初に切りたい」
「反抗期が多いけれど、心の中では感謝しています」
等、これまで支えてくださった家族への感謝の思いを口にする生徒もいました。

 

 

 

 

 


 保護者を代表して、Y様からは「夢や目標に向かって頑張ってほしい。悩んだり迷ったりしたときは、話してもらえると、一緒になって考えます。何でも話してください。」と愛情溢れるメッセージをいただきました。
 誰にも言えなかった思いを勇気を出して言葉にする生徒、仲間の思いをしっかりと受け止める生徒、見守る保護者の方々・・・、とても温かな雰囲気に教室が包まれました。2年生の皆さん、素晴らしい立志式をありがとうございました。ご参加いただきました保護者の皆さま、ありがとうございました。

美味しかった!ご飯がほしい! ~1年調理実習~

 8日(木)、2・3校時に調理実習を行いました。メニューは、「煮込みハンバーグ」です! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 残念ながら、私は出張でいませんでしたが、家庭科担当のT先生からは、「タマネギのみじん切りと挽肉をこねる作業は、全員行いました。みんな手際がいいのに驚きました。特にIさんは、洗い物名人です!!」と子どもたちが頑張ったようすを伺うことができました。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 子どもたちの感想には、
「美味しかった!ご飯がほしい!」
「肉汁がでて美味しかった。」
「盛り付けがよくできた。」
「時間内に終われたのでよかった。」
等、協力しながら意欲的に取り組んだことがわかりました。ぜひ、お家の方にも腕をふるってみてください!

追伸:調理実習の1時間後には給食でした。ほとんどの子は普通に食べており、2年生の残った分もたいらげたそうです。1年生の胃袋、恐るべし・・・。

教師修養 第11弾 ~こういう授業を受けたかったなあ!!~

 先月25日(木)、児童生徒の「主体的な学び」をサポートする学習支援サービス「eライブラリアドバンス」を提供しているラインズ株式会社からTさん、Fさんが来校され、1年生社会科の授業を見学されました。これは、学習者用タブレット端末の活用が顕著なM教諭の取組を「ぜひ、好事例として取材したい。」とのご依頼で実現したものです。

 

 

 

 

 

 

 本時のめあては、「モンゴル襲来後の社会の変化について考えよう!」。3つのテーマ(①二度の襲来、②分割相続、③徳政令)から調べるものを選択し、背景やもたらした影響から、「鎌倉幕府がほろんだのはなぜか?」を追求していく授業です。まず、驚いたのは、始業前後の子どもたちのようすです!黙々とタブレットPCに向かい、課題(宿題)として出されていた単元学習や確認問題に取り組みます。M教諭は机間指導を行いながら、一人一人の学習状況を確認します。

 

 

 

 

 

 

 始業5分後、どのテーマを調べたいか?ホームグループ内で決定し、同じテーマで調べる他のホームグループの生徒と一緒に新しくエキスパートグループをつくり、背景や影響をさまざまな資料(教科書、資料集、ハンドブック)から読み取ります。

①元 → 宋のあと日本へ通交要請、執権 北条時宗が無視 → 1274年 文永の役 1281年 弘安の役 → 二度の襲来を元寇という
②女性の地頭も・・・、領地が減り、生活が苦しくなる、親の領地が細分化・・・ → 苦しくて今のままでは生活できない
③借金を帳消しにする → 一時的によくなった → 御家人・・・生活が苦しくなる 幕府への反感

 

 

 

 

 

 

 読み取った後は、学習リーダーの指示のもと、資料を互いにやり取りし、M教諭から提示された各テーマのポイントを確認した後、対話しながら1枚にまとめます。

 

 

 

 

 

 

 続いて、ホームグループに戻り、エキスパート活動で読み取ったことを説明していきます。「なぜそうなるの?」「もう少し詳しく言ってみて?」「具体的な例を挙げてみて?」等の問い(深める言葉)により、より考えが深まっていきました。最後に、全体で発表し、鎌倉幕府がほろんだ理由をまとめていきました。

 

 

 

 

 

 

 また、終業前にはタブレットPCを活用して振り返りを行うとともに、再度、単元学習と確認問題に取り組んでいました。学び合いの場面だけでなく、定着確認の徹底にも学習者用タブレット端末を効果的に活用した、まさに“未来の授業”といえるものでした。 (^^)/

 

 

 

 

 

 

 ラインズ株式会社のTさん、Fさんからは見学した感想として
・子どもたち自身が考える機会が多い授業
・協働学習の場面で、(考えを)「深める言葉」を提示して回っていたのが印象的
・先生がしゃべる場面が少ない
・学習リーダーを中心に子どもたち自身が進めている
・メリハリがあり、学習規律が定着している
・こういう授業を受けたかったなあ・・・
等々、嬉しいお言葉をいただきました。
 先日の小・中合同校内研修では、授業の中で「①定着確認を徹底すること」、「②学習リーダーの活用を図ること」が取組の重点事項として挙げられました。28日(水)には、効果的な活用を実践しているM教諭とS教諭(理科)の2本の授業を、東陽小学校の先生方と参観します。「主体的に学び、自分の思いや考えを伝え合いながら、確かな学力を身につけた児童・生徒の育成」を目指し、小・中の教職員が一丸となって授業改善を行ってまいります。


追伸:ラインズ株式会社のTさんは、当日、東京から来熊され、このまま大阪に向かうと伺いました。非常にお忙しい日々をお過ごしの中、本校へお越しいただきありがとうございました。 m(_ _)m