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【渋沢栄一】060710

 最後に1万円札の渋沢栄一の紹介です。来年度から使われる教科書の展示会があったので調べてみたところ、本文中やトピックなど歴史の教科書での取り扱いは様々でした。

 渋沢栄一は現在の埼玉県深谷市血洗島にあった畑作、藍玉の製造・販売、養蚕を家業とした家に生まれました。

 栄一は、一橋慶喜(15代将軍徳川慶喜)に仕えて、一橋家の家政の改善などに実力を発揮、27歳の時には慶喜の弟である徳川昭武に随行しパリの万国博覧会を見学、欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情を知りました。

 明治維新となり欧州から帰国した栄一は、「商法会所」を静岡に設立しました。その後、明治政府に招かれ大蔵省の一員として新しい国づくりに深く関わります。

 1873(明治6)年に大蔵省を辞して、「第一国立銀行」の総監役として活躍、そこを拠点に、株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れ、また、「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に富岡製糸場、東京海上火災等、約500もの企業に関わったそうです。