本校の教育

 

令和6年度 水俣市立水俣第二中学校 学校経営方針

 1 学校経営の基本姿勢

  教育基本法の前文では、「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。」ことがうたわれている。

 熊本県教育大綱では、基本方針として「子どもたちの『夢』を育む(熊本の人づくり)」と「『夢』を支える教育環境の整備」が示され、「熊本地震を乗り越え、子供たちが自分の夢の実現に向かって挑戦を続けるためには、知・徳・体をバランスよく成長させ、“生きる力”を育成することが必要である。」ことと、それを支える教職員一人一人の資質・能力を高めることの大切さに言及されている。

 芦北教育事務所は取組の方向で「『認め・つなぐ・明るい』教育の実現~芦北だからできる教育の実践を通して、誰一人取り残さない学びの保障を~」を掲げている。

 水俣市教育大綱においては、「郷土の明日をつくる、心豊かな人づくり」を基本理念として掲げ、「学びの心をもつ子ども」、「育ての心をもつ教師」、「はずむ心のある学校」を学校教育努力目標として、生きる力を育む学校づくりを推進している。

 本校では、これらの理念や方針、目標等を踏まえ、育てたい資質・能力を生徒、保護者、地域住民、教職員、行政の五者で共有し、義務教育最後の学校に課せられた責務として、生徒それぞれの自律と自立、夢の実現を図る教育に全力で取り組む。

 2 学校経営方針

(1)教育理念「風格ある二中生」(風格のある二中生)

    具体的な姿「心を合わせ、時を守り、場を清め、礼を尽くす」

 (2)校訓「剛健 叡智 奉仕」

    剛健・・・飾り気なく、厳しさに耐え抜く強い心と身体

    叡智・・・ものごとを見通す、優れた知性

    奉仕・・・感謝から生ずる、深い人間愛と豊かな感性
 (3)学校教育目標

            自立心にあふれ、夢を実現する生徒


 (4)めざす三像 水俣市教育委員会の学校教育努力目標から

【めざす生徒像】学びの心を持つ子ども

夢の実現に向けて、意欲的に学び、ねばり強く取り組む生徒

【めざす職員像】育ての心を持つ教師

夢の実現に向け、自己研鑽に努め、あふれる情熱ときめ細かな指導で、生徒を伸ばす職員

【めざす学校像】はずむ心のある学校

夢と希望に満ち、笑顔と元気なあいさつがあふれる、地域とともにある学校

 (5)風格ある二中生像

①夢の実現に向けて、ひたむきに努力し続ける二中生

②自ら学び続け、社会の変化に適応できる二中生

③様々な情報を精査し、物事の本質を見抜く二中生

④豊かな人権感覚をもち、自他を大切にする二中生

⑤心身を鍛え、自身を律する二中生

⑥深く郷土を愛し、地域社会に貢献する二中生 

(6)風格ある二中生を育てる先生像(生徒の心に灯を点す先生)

①一人一人を認め、褒め、励まし、鍛え、伸ばす先生

②人間性豊かで、生き方の指針となる先生

③専門性に優れ、学ぶ喜びを味わわせることのできる先生

④教職員としての矜持を保つ先生

⑤誰にでも公平公正で、是々非々の対応ができる先生

⑥「環境教育の二中」ブランドの発展に尽力する先生

(7)経営方針

①生きる力は夢実現の力:徳・知・体の調和のとれた教育を強力に推進し、夢への挑戦と実現を後押しする。

②現状維持は停滞:すべての教育活動の中で教師の仕掛けを工夫して社会事象に興味を持たせ、気付き、学び、高め合い、改善し、挑戦し続ける生徒を育成する。

③義務教育最後の学校:成人までのタイムリミットは6年間。前段階の3年間、2年間、1年間でどんな力を付けさせるかを明確にして生徒と接し、自立への力強い一歩を踏み出させる。

④ルールからモラル・マナーへ:ルールがあるから仕方なく守るのではなく、モラルやマナーに照らして自身を律することができるよう意識を高める。

⑤地域とともにある学校:地域の「ヒト・コト・モノ」を教育資源として生かし、地域との関わりの中で深く郷土を愛する生徒を育てる。

⑥地域の心の拠り所となる学校:生徒・学校の輝く姿を保護者や地域に様々な手段で積極的に発信し、生徒、職員、卒業生、地域住民等の水俣二中愛を高める。

 3 「チーム水俣二中」の実践について

(1)『授業で勝負』教師の本務は授業。「生徒の学力=教師の授業力」と捉え、夢実現の土台となる学力の定着に責任を持ちましょう。

(2)『知行合一』教職員としての矜持と謙虚さを保ち、敬愛される理想の大人像を体現しましょう。自身の知識と実践を一致させましょう。

(3)『共通理解・協同実践』職員間の言動のぶれに子供たちは敏感です。決定までに議論を尽くし、同じ方向を向いて協同実践をしましょう。一人の生徒に全職員で関わりましょう。

(4)『教師と生徒会は両輪』学校課題を生徒自身に捉えさせ、生徒会活動を通して改善に取り組ませることで、自己解決能力と社会参画意識を育みましょう。

(5)『率先垂範』教師自ら心を合わせ、時を守り、場を清め、礼を尽くしましょう。特に「環境教育の二中」ブランドは常に意識し進んで行動しましょう。

(6)『継続は力なり』是々非々の対応に努めましょう。生徒の自立を第一義に、最後まで粘り強く関わりましょう。

(7)『めりはりと人の和』職務には厳しく、職場は楽しく。同僚が元気に仕事に臨めているか目を配り、心を配り、進んでワークシェアリングによる時短に努めましょう。

(8)『100-1=0の法則』生徒、保護者、地域からの信頼が学校教育の基盤です。不祥事の根絶は当然のこと、生徒に保護者に地域の方に同僚に対して、家族に接する時のような丁寧で温かみのある対応をしましょう。

(9)『経験のみで勝負しない』成功体験がミスを誘発することがままあります。常に学び、自身のバージョンアップを図りましょう。

(10)『全体の奉仕者』水俣市の職員としての自覚をもち、地域社会に貢献しましょう。

いじめ防止
熊本県教育広報誌