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【津田梅子】060705

 今日は新5000円札の肖像画に描かれた津田梅子の紹介です。この前、社会科の先生たちの間で、「女性で最初に1万円札に描かれるのは誰だろう?」という話になりました。政治家ではなく文化人から選ばれるようになっているので「緒方貞子さん、美空ひばりさん、与謝野晶子さん」などが挙がりました。「芦田愛菜さん」にも一票入りました。

 津田梅子は1864年に江戸で生まれました。6歳の時「岩倉使節団」の一員となって日本を離れます。留学生43名のうち女性は5人、梅子は最年少でした。今で言うなら年長さん。私が梅子のじーちゃんなら毎日泣き続けます。

 使節団を離れた梅子は、ワシントンへ移り、ランマン夫妻の家で暮らすことになります。ほとんど英語を話せない状態で日本を出ましたが、夫妻の元で現地の暮らしになじんでいきます。小学校を卒業後、女学校に進み、フランス語をはじめとする他言語や物理学、天文学などを学びました

 17歳の夏に帰国したときには、日本語を忘れており、タクシーの運転手に行先を説明するのに、梅子が英語で同乗の外国の人に話し、その人が日本語に訳をして運転手に伝えるという不思議な状況だったそうです。

 梅子は日本とアメリカとの間で女性の地位に大きな差があることから女子教育の重要性を改めて感じ、後に奨学金制度や「女子英学塾(現在の津田塾大学)」を創設し、日本の女性の地位向上に尽力しました。

 さて、最初に1万円札に描かれる女性は誰だと思いますか。