二中ブログ

二中の最新情報!

【恋路島】050729

 昨日の県中学校長会研究協議大会の発表の前に、緑東中学校が総合的な学習の時間に撮影した「恋路島」のドローン映像を流しました。「恋路島」にはこんな話があります。

 天正12年(1584年、羽柴秀吉と徳川家康の間で勃発した「小牧・長久手の戦い」と同じ年)、九州北部で勢力を増す竜造寺氏に対して反旗を翻した島原の有馬氏に、薩摩の島津氏が援軍を出しました。その島津軍の中に袋の港から船出する川上左京という若武者と、それを見送る妻の姿がありました。妻は夫を想い、恋路島へ渡り毎日毎日石積みをして夫の無事を祈りました。しかし、妻は病で亡くなってしまいます。

 夫は敵の総大将・竜造寺隆信の首を取るという手柄を立てて戻ってきましたが、妻が亡くなったという話を聞き、積まれた石を抱きかかえるように泣き続けたと伝えられています。この石積みのことを「妻恋岩」と言い、「恋路島」という名前の由来になったそうです。

【仕事ですから】050728

 生徒と宿題の話をしていると「校長先生は宿題がないからいいですね。」とよく言われます。宿題…。あります。たくさん。

 予定通りであれば、今、私は熊本市国際交流会館の6階ホールにいます。

 熊本県校長研究協議大会の第6分科会で「地域や専門機関との連携・協働による『チーム学校』の実現とその機能強化」というテーマで、水俣第二中学校学校運営協議会、地域学校協働活動、小中連携、中高連携、生徒会活動などについて話を始めたばかりです。堅い話にならないよう、いつもの調子で頑張ります。

 実はこの大会での発表は令和元年の7月に続き2回目です。その年は8月に九州特別活動研究会の助言者、10月に実践論文提出と群馬県で開かれた全国大会で「自己理解を促し、将来にわたって人としての生き方を深める生徒指導とキャリア教育の充実」というテーマで発表、と当たり年でした。

 昨年の夏の始めは吉田教頭先生が熊本県公立学校教頭会研究大会で実践発表を行いましたが、縁あって指導助言者として参加、夏の終わりには熊本県事務研研究部会で講話を行いました。

 日常の業務以外の内容でもちろん大変ですが、校長生活も残りたったの3年間になりました。自分が勤務している学校の良さを広めるチャンスがあれば引き受けないともったいないでしょう。  

 頭にはいつも「シン・ゴジラ」の國村隼さんのセリフが浮かびます。「礼には及びません。仕事ですから。」

【アイス指数】050727

 「珍しき物あり。氷をいろいろに染め、ものの形を作り、是を出す。味は至って甘く、口中に入るるに忽ち溶けて、まことに美味なり。之をアイスクリンといふ」日本人で一番最初にアイスクリームを食べたのは、日米修好通商条約批准のため渡米した徳川幕府一行だそうです。

 暑い日が続いています。気温が22~23℃を超えるとアイスクリームが、30℃を超えると氷菓やかき氷が売れるようになると言われていますが、日本アイスクリーム協会が15歳以上の男女1400人を対象調査したところ、アイスクリームがおいしく感じられる気温は、「30℃くらい」が31.4%でトップ、次いで「25℃くらい」が26.9%、また、「どんな気温のときでもおいしい」と回答した方も24.2%という結果だったそうです。私も24.2%の中に入ります。

 日本気象協会HPの『アイス指数』のページでは、「アイスが食べたくなる」度合いを、天気や気温などのデータから計算しています。数字が大きいほど「アイスが食べたい!」と感じる気象条件で、今日の熊本県芦北・天草地方は90です。個人的には100かな。

 他にも、『服装』、『洗濯』、『お出かけ』、『星空』、『洗車』、『蚊ケア』などなど、いろいろな指数が載っています。

【三者面談はじめました】050726

 昨日から3年生の三者面談を始めました。図書室、パソコン室は緊張感があります。高校合格はゴールではありません。目的地までのルートの一つ。将来、どうなりたいかという目標をもって進路選択をしましょう。

 マンガのドラえもんの第1話では、のび太はジャイアンの妹、ジャイ子と結婚するはずだった。不幸続きの連続で、そんな未来を変えるために「のび太の孫の孫」のセワシがドラえもんを送り込んできた。後にしずかちゃんと結婚することになるが、運命は変えることができるという話を聞いたのび太の疑問が全くその通りだ。「ぼくの運命が変わったら、きみは生まれてこないことになるぜ?」

セワシは言う

「心配はいらない。ほかでつりあいをとるから。」

「歴史の流れが変わっても結局ぼくは生まれてくるよ。」

「たとえば、きみが大阪へ行くとする。いろんな乗りものや道すじがある。だけどどれをえらんでも、方角さえ正しければ大阪へ着けるんだ。」

正しいような、正しくないような。ただ、徒歩でも到着するが、飛行機が速いのは間違いない。三者面談では方角をしっかり確認しましょう。

【竹冠(たけかんむり)】050725

 学期末は出席簿の整理の時期です。以前、別の学校で「出席簿の‟簿(ぼ)”という漢字をずっと‟薄(はく)”という漢字だと思っていた。」という話を聞きました。出身校の「〇〇高校では習いませんでした。」と言い張ります。でしょう、中学校で習う漢字です。  

 実は私も小学生の時に同じような経験があります。「善(ぜん)」という字を習ったときに、自分の名前に入っている「喜(き)」だと思い込んでしまいました。漢字テストでもマルがついたため、その思い込みはしばらく続いたのですが、ある日、教科書を読んでいてふと「あれ?違う。」と間違いに気づきました。

 「善」と「喜」は字面が似ているだけですが、偏や造り、冠などは見落とすこともあるでしょう。意味を考えれば腑に落ちることもありますので、こんな話をしておきました。

 紙が発明される前の中国では、竹を薄く削った「竹簡(ちくかん)」に記録を残していました。その竹簡をひもでつなげた形からできたのが「冊」、薄く削った竹簡を綴じたから「簿」ということのようです。これで入試の漢字問題もばっちりです。