二中ブログ

2024年7月の記事一覧

【北里柴三郎】060703

 今日は新紙幣の発行日です。ニュースによると銀行の準備のため明日から両替可能な銀行がほとんどだそうですが、熊本県出身の北里柴三郎の新1000円札も発行されるため、肥後銀行は新1000円札の両替を今日から行うとのことでした。渋沢栄一縁のさいたまりそな銀行も両替を行うそうです。

 お札の肖像画に描かれた人物を紹介します。3年生は必ず読んでください。入試や共通テストに出題される確率は100%に近いとにらんでいます。

 昨年7月のブログの再掲です。

 柴三郎は、1853年に現在の熊本県阿蘇郡小国町北里で生まれました。家は庄屋だったそうです。

 1871年に熊本医学校(現在の熊本大学医学部)に入学。1874年には東京医学校(東京大学医学部)に入学し、在学中に「医者の使命は病気を予防することにある」と確信。予防医学を生涯の仕事にする決意をしました。

 1885年から約6年間ドイツのベルリン大学に留学。病原微生物学研究の第一人者、ローベルト・コッホに師事して研究に励み、1889年には、破傷風菌の純粋培養に成功。破傷風菌抗毒素を発見し、血清療法を確立して一躍世界的な研究者となりました。

 帰国後は福沢諭吉の財政的支援で、のちにコッホ研究所、パスツール研究所と並んで世界3大研究所の一つと称されるようになる「私立伝染病研究所」が創立されて所長に就任しました。研究所からは志賀潔や野口英世などが育ちました。

 3年生教室踊り場に伝記(マンガ版)を置いています。ぜひ読んでください。

【郡市進路指導部会】060702

 水俣高校を会場に郡市進路指導部会を開きました。これは、毎年交代で郡市の3つの学校を回って開いているものです。郡市8校の進路指導主事の先生と一緒にまずは授業参観、今日は定期テスト返却と解説が中心の授業がほとんどでした。先生からの叱咤激励で始まったクラスもありました。わざわざ点数を見せてくれる卒業生もいました。みんな中学生の時の顔に戻っていました。

 その後、水俣高校、芦北高校、芦北支援学校の進路担当の先生方から、生徒向けの上級学校説明会よりもかなり詳しい説明を受けました。情報は、各学校の進路指導に活かされます。

【棘(トゲ)】060701

 昨日の続きです。

 自宅で薔薇を育てています。数年前にエコパークの薔薇祭りでブルームーンという棘の少ない品種を買ったのが始まりです。猫と暮らしている我が家にはぴったりでした。

 「きれいなバラにはトゲがある」ここでいう「トゲ」は本当のトゲではなく、人を傷つける言動のこと。「美しいものには人を傷つける一面がある」とか、「うわべだけは良いが、心の中は~」といった意味で使われています。

 ところで、バラのトゲは何のためにあるのでしょう。これには「蔓(ツタ)が絡まりやすくするため」、「茎の強度を上げるため」、「自分の身を守るため」などの説があるそうです。トゲがない花も多いことを考えると、バラには何かしら必要だからトゲがあるのですね。まあ、自分の身を守ると言っても、あのトゲは一番の敵である虫にはまったく役に立たないような気もしますが。

 では、人の言動のトゲは何のために。考えてみましょう。「うらやましい気持ちを隠すため」、「自分の弱さを隠すため」、「相手より先に攻撃して優位に立つため」といった理由でしょうか。

 自分が傷つかないために人を傷つけるトゲ。バラのトゲのように必要なものでしょうか。いらないトゲですね。困ったことにこのトゲは人の心に深く刺さったまま抜けないことがよくあります。日に日に奥に入っていくトゲもあります。小さなトゲのつもりでも、鋭い槍や、太い杭のように心に突き刺さることがよくあります。

 人を傷つけて、人を下げて自分を守る。高いモラルとマナーを目指す二中生には似つかわしくない言動ですね。ちなみに、「きれいなバラにはトゲがある」はもとともとドイツの「トゲのないバラは無い」ということわざで、誰にだって欠点はある。という意味だそうです。

 だったら「トゲで人を傷つける人は、自分の欠点をさらけだしているんだな。」と、思うようにしています。ちょっと言い方にトゲがありましたね。

 身を守るトゲも、人を攻撃するトゲもいらない二中にしたいですね。