二中ブログ

2023年6月の記事一覧

【自転車事故の判例】050611

 学校では交通ルールを守ること、ヘルメット、タスキを着用すること。ライト点灯、スピードを出し過ぎないことなどの指導をしていますが、あくまでも保護者がすべきことを代行しているだけで、判例でも事故発生の際に責任が問われるのは学校ではなく「保護者」です。しかも「いつも口を酸っぱくして言ってました。」くらいでは指導とは認められない、「本人が確実にできていること」が指導していたとなるようです。自転車事故の判例を紹介します。

【損害賠償額4043万円】高校生が早朝に赤信号で交差点の横断歩道を走行、出勤途中の男性が運転するオートバイと衝突しました。男性は事故から13日後に頭蓋内損傷で亡くなりました。

【損害賠償額5000万円】高校生が夜間に無灯火で、携帯電話を操作しながら歩行中の女性と衝突しました。女性は手足がしびれる重大な障害が残りました。

【損害賠償額9521万円】男子小学生が夜間に自転車で帰宅途中、坂道を走り降りたところで歩行中の女性と正面衝突しました。女性は頭蓋骨骨折などの損傷を負い、意識が戻らない状態となりました。保護者側は少年の運転方法は適切であったということ、保護者は少年に対しライトの点灯およびヘルメットの着用も指導していたと主張しましたが、判決では保護者の指導は十分とは言えないとのことでした。

 どのケースも本人には支払い能力がありませんので、もちろん保護者が支払うことになります。もっと厳しく指導しておけばよかったは後の祭りです。

【予防運転】050610

 仕事を始めた頃、警察官になった友達からこんな話を聞いた。「安全運転じゃダメぞ。こちらが交通ルールを守って運転していても、ルールを守らない運転手がいるかもしれない、飛び出してくる子どもがいるかもしれないと考える予防運転ばせんばいかんぞ。」予防運転という言葉がとても心に残っている。

 実は、私の二男は中学生の時に交通事故に遭っている。携帯に「車と正面衝突し、病院に運ばれた。」という連絡が入ったとき足が震えた、見ていた人の話によると、空中に2mくらい跳ね飛ばされたという事である。最悪の覚悟をした。

 幸いヘルメットをきちんとかぶっており、打撲くらいで済んだ。「俺、すごいけん。」、「よーケガせんやったねと褒められた。」という息子をおごったくった。褒められたのではない、あきれられたのだ。下りカーブを曲がったところで出合い頭に対向車にぶつかったらしい。互いにスピードが出ていなかったのも幸いだった。

 息子には想像力についてもう一度話をした。「もし、があっていたらどれだけの人が悲しむか。」もう一つ「事故の相手が友達のお父さんお母さんだったら?もし、があっていたら?友達の家族はどうなっていただろう。」という事を考えなさい。自宅のそばの事故であったが、あごひももきっちり締め、ヘルメットをきちんとかぶっていたことは褒めた。元気のよい二男だったが、ノーヘルの習慣がなかったことはありがたかった。

 ヘルメットは頭を守るため、タスキは視認性を良くして運転手や歩行者に気付いてもらうため。そして、自転車の無謀運転により、車の運転手とその家族が不幸になることを未然に防ぐため。想像力が大事です。

 では、自転車で小中高校生が歩行者をはねてしまったらどうなるのでしょう。未成年ですから無罪?損害賠償も無しでしょうか?回転寿司の件から想像は付きますね。この続きはまた明日のこの時間に。

 

 

【工事車両通行のお知らせ】050609

050609工事車両通行のお知らせ.pdf

 水九州西回り自動車道 芦北出水線工事で出た土砂の浜松地区への運搬が始まります。水俣二中前の道路を十数台の10トントラックが通過します。時間帯は8時30分から17時頃、期間は2~3年の長期に亘ります。

 車からの視界には死角があります。ピラー(車の窓ガラスの柱)に隠れて自転車や歩行者が見えなくなります。斜め後方も見えません。バックしているときはモニターに気を取られてしまいがちです。何より、止まらない、ゆっくり走らない、並走する、スマホを見ながら運転する、車の間から出てくる、思いがけない挙動を見せる。小中高校生の運転は天敵です。

 運転手から自転車や歩行者が見えていると思わないことが大事です。曇天や雨の日は視認性が低くなります。自転車通学性は必ずヘルメットをかぶりましょう。必ずタスキを付けましょう。一時停止、横断歩道の通過を確実に行いましょう。自分の命を守るとともに加害者を出さない安全な登下校を心がけましょう。

 私?小学生の頃2人乗りで後ろがハンドルを持ち、前がこぐという危険運転をして転倒し、ひどい目に遭いました。それ以降、46年間安全運転です。

【10日・11日の大会等】050609

10日(土)・11日(日)

第37回熊本県陸上競技選手権大会兼第21回熊本県中学生混成競技大会

 えがお健康スタジアム 協議開始9:00

第43回熊本県中学選抜バレーボール選手権大会(男子)

 菊池市総合体育館 12:30 対 北部中(熊本市)

10日(土)

バドミントン部 練習試合(対 八代中)

  水俣第二中学校体育館 8:30~11:30 

サッカー部 練習試合(対 帯山中)

  水俣第二中学校運動場 9:00~、10:15~、11:30~

バスケットボール部女子 練習試合(対 三角中・甲佐中・五霊中)

  甲佐中学校体育館 9:00~15:30

11日(日)

野球部 練習試合(対 泗水・旭志中)

  塩浜野球場 9:00~、10:45~の2試合

女子バレー 練習試合(対 米ノ津中)

  米ノ津中学校体育館 9:00~12:10 

【みんなちがって、みんないい】050608

 今日は人権集会でした。水俣二中行動宣言「一個” 一笑(いちごいちえ)」に込められた思いを実行委員長が発表、その後、各学級の人権目標を決めました。

私からは最後にこんな話をしました。

 世界で平均身長が一番高いオランダの男性の平均身長は184cm、女性は171cmだそうです。オランダでは私はちょうど平均身長です。

  食事をとるための道具は大きく分けると箸で食べる、ナイフやフォーク、スプーンで食べる、手で食べるの3つあります。割合は箸が30%、ナイフやフォークが30%、手が40%。手の割合が最も多いそうです。当たり前だと思っていることが、当たり前ではない。よくある話です。

  二中では当たり前だったことが、外に出ると少数派ということがあります。実際に高校進学、他都道府県での大学進学や就職となると違うのは私だけと

いう立場に置かれることがあります。

「→くまモン」か「く↑まモン」でさえ分かれます。

ん?「→ポケモン」?「ポ↑ケモン」?

  でも「違う」ということは、1+1=5といったテストの解答のように「間違っている」ということなのでしょうか。

  ヒトの遺伝子の情報は印刷して本にすると26万2000ページほどになるそうですが、一人一人違うのは500ページほど。今座っている隣の人と比べると99.9%は同じだそうです。今、私が持っている本の5ページだけ「違う」と言うレベル。

ちなみにチンパンジーとは96%同じ、ネコとも90%は同じだそうです。

 「違い」はそれぞれの「個性」に当たる部分。「違い」を取り除くと、

授業を、部活動を、今のこの場を想像してみてください。二中生、先生方全員が全く同じ姿かたち、考え、行動。あ~違ってよかった。

  最後に。小学校3年生の教科書に、金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』が登場します。

 わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、

とべる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、

あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。

 「自分を大切にするように、人も大切にする心」、「相手の良さに気付き、素直に認めることができる心」始まりは「みんなちがって、みんないい」です。