二中ブログ

2024年1月の記事一覧

【オリンピックイヤー】060129

 今年は4年に1回の2月29日がある年。オリンピックイヤーですね。「こち亀」連載中なら葛飾警察署超能力課の日暮熟睡男(ひぐらしねるお)さんが登場する年です。週末も日本代表の選考大会が開かれ、私も日本最高記録を出した女子マラソンや卓球の決勝を交互に見ていました。

 私が観たオリンピックで、最も印象に残った場面を一つあげるとすれば、昭和63年(1988年)のソウルオリンピックのあの場面が浮かびます。

 9月24日、土曜(当時は午前中授業)の午後のこと、家に帰っていたら間に合いません、帰りの会を終えた生徒が続々に職員室に集まってきました。男子100m決勝、アメリカのカール・ルイスが勝つか、カナダのベン・ジョンソンが勝つか。世界中が注目していました。前年の世界選手権ではスーパースター、カール・ルイスを破り、ベン・ジョンソンが9秒83の世界新記録を作っています。

 しかし、テレビの前の職員も生徒も、きっとカール・ルイスが決勝に合わせて仕上げてくるだろうという雰囲気でした。

 午後1時30分、「ベン・ジョンソン、筋肉のかたまり」というアナウンサーの解説。直後に号砲、ロケットスタートで他を圧倒、自分がナンバーワンだと指を突き上げゴールするベン・ジョンソン。記録は9秒79、人類が初めて9秒8の壁を破った瞬間でした。ゴール前のカール・ルイスの信じられないといった表情が印象的でした。どよめきが起こった後、生徒がサーっと職員室から引いていきました。

 決勝の後の記者会見は更に衝撃的でした。