二中ブログ

2024年2月の記事一覧

【雀百まで】060218

 

 2月10日(土)は中国の旧正月である春節でした。日本にもたくさんの観光客が訪れたという報道がされていました。

 私が高校生の時に、担任の先生から「中国語を学ぶと世界人口の4分の1の人と話ができる。」という話を聞き、素直な私は大学の第2外国語では中国語を選択しました。私の苗字に使われている「畑」は「漢字」ではなく、日本で作られた「国字」なので、それに当たる中国語の発音がないことも講義の中で知りました。

 ある日、バイト先に中国人の方がお客としていらっしゃいました。機会があれば実際に話してみたいと思っていたので、挨拶とほんのちょっとの説明にチャレンジしてみました。51億8574万3040人(1989年現在)分の1人と話ができました。

 言葉は使わないと忘れます。緑東中M先生は田浦中の同窓会の席で、先ごろお亡くなりになられた競衛先生から中国語クラブで習った歌を熱唱していました。中学生の頃に徹底して学んだことはいくつになっても忘れないものです。

【言霊】060217

 日本には言霊(ことだま)という考えがあります。古代においては「言」と「事」は同じ概念と考えられていました。そのため、声に出した「言」葉は現実の「事」象に対して何らかの影響を与えると信じられており、良い「言」葉を発すると良い「事」が起こり、不吉な「言」葉を発すると凶「事」がおこるとされていました。

 自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられていました。つまり言葉は、自分がどんな心を持っているかを外に現すものだという事です。

 SNS上には不快な言葉、人を傷つける言葉が飛び交っています。二中生も例外ではありません。教室や部活動ではどうでしょうか。言葉を発する時に一呼吸おいてみてください。

【授業参観】060216

 今日、3年生はインフルエンザ蔓延のため学年閉鎖です。土日も入試に備え、健康管理に留意して過ごしましょう。

 昨日は今年度最後の授業参観、学年・学級懇談会でした。今回は副担任を中心に授業参観を行いました。3年生は熱発による欠席・早退者が多く出たため急遽、学級懇談会を取りやめとしました。資料を後日配付いたします。1年生は修学旅行についての説明会も開きました。いよいよ新年度が近づいています。1年間を振り返り、次の準備を進めましょう。

 本日昼の12時に願書提出が締め切られました。来週21日(水)の出願変更締切を経て、競争率が発表されます。リンクリストの「県立高校入試」から見ることができます。高校のクラス決定などにも影響します。競争率に一喜一憂することなく、直前まで努力を重ねましょう。

 

 

【耐雪梅花麗】060215

  明治10年2月15日、60年ぶりとも言われる大雪の中、薩摩軍が鹿児島から熊本方面へ出発。西南戦争が始まりました。そして17日、西郷隆盛が桐野利秋と共に加治木から人吉を経て熊本に出発しました。

 人吉二中で担任をした生徒の家は、西南戦争の時の官軍の宿舎だったそうで、衣類などが残されていました。林鹿寺境内にある両軍戦死者を供養するための慰霊碑の筆は勝海舟です。

  西郷隆盛は明治5年、アメリカへ留学する甥の市来政直(妹「琴」の三男)にこのような漢詩(五言律詩)をおくっています。

一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難

耐雪梅花麗 経霜紅葉丹 如能識天意 豈敢自謀安

  一度、引き受けたと心に誓ったことは、ただひたむきに貫き通さなければならない

  鉄や石のように守ってきた胆力(事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力)は、いつまでも変えてはならない。

  豪傑の士は貧しい生活をしてきた人の中から現れ、高く評価される事業は多くの困難を経て成し遂げられる。

  厳しい冬の寒さや雪に耐えて梅の花は麗しく咲き、冷たい霜を経て楓の葉は真っ赤に紅葉する。

  もしこれらの天意を理解できたのなら、人は安楽な生き方を選ぶことなどどうしてできるだろうか。

  元広島カープの黒田投手は高校生の時に授業で習ったこの漢詩の『耐雪梅花麗』を座右の銘にしているそうです。