生徒会活動
【生徒会】年間テーマ振り返り会(総括会)
12月21日(月)、14時35分より、ランチルームにて、「生徒会年間テーマ「前進」の振り返り会(総括会)」を行いました。
昨年12月下旬に開催された鹿北小児童会・鹿北中生徒会合同リーダー研修会で決まった年間テーマ「前進」。
1年間、鹿北中生はこのテーマを常に意識して、日々の生活、生徒会活動や各種行事に取り組んできました。
今日は、このテーマをどれだけ達成できたか、「自分にとっての前進とは何であったのか」を3年生一人ひとりが、自分の言葉で後輩に伝えてくれました。
一人ひとりの堂々とした発表を聞きながら、3年生の成長が1・2年生にストレートに伝わり心を揺さぶります。
そして、3年生の存在が目指すべき姿であるとともに、越えなければならない大きな壁として立ちはだかってきます。
3年生が見せてくれた「前進」には2つの大きな意味があります。
1つ目は、新型コロナウイルス感染拡大により、様々な行事や取組が中止や延期となる中、
ピンチをチャンスに変えていく発想力と、困難な状況を打ち破るエネルギーによって「ゼロ」から「1」を生み出しながら「前進」していったことです。
☐ひまわりプロジェクト
☐キラリ☆集会、
☐2・3年生総務委員会合同企画による交流会
☐人吉球磨集中豪雨災害募金箱を地域に設置
☐「花は咲く」の歌と手話(いのちをふるさとを見つめる)
☐第1回校内ビブリオバトル
☐かほく未来会議発足
☐かほくふれあいデーの取組
これらは、すべて今年度3年生中心に初めて具体化・実践化された取組です。
特に鹿北ふれあいデーは1・2年生のみならず地域の方々を巻き込んでの大イベントとなり、新聞やラジオでも大きく取り上げられました。
「ゼロ」から「1」、「無」から「有」を生み出す3年生の姿こそ、鹿北中の「前進」そのものと言えます。
2つ目は、生徒会が力を入れている「話し合い活動」です。
特に6月30日は、「個性を認め合い、助け合う姿」について話し合いました。
この話し合いを行った目的は、「自分らしさを出せない」といった鹿北中の長年の課題(全国の中学生の課題とも言えます)を解決することにありました。
話し合いでは、個性とは何か?
個性=自分らしさ 自分らしさって何? 自分の思いや考えを持つこと。それ自体が自分らしさ。
だけどなかなか自分の思いや考えを言えない、出せない。
なぜ?
こんなこと言ったどう思われるのだろう バカにされないか、嫌われないか、人の目が気になり、思いや考えが伝えられない。
だから
当たり障りのないことを言ってしまう。自分らしさが出せない。
結果的には、みんな同じことを言うことで安心する。個性が見えない、出せない。
こんな風に話し合いが進んでいきました。
しかし、この話し合い以降3年生は、この課題を乗り越えて、一人ひとりの個性が輝く学級を担任の先生や学年主任の先生と創り始めました。
間違えたり、失敗しても誰からもバカにされない。逆に励まされたり、支えられたりする。こんなことの繰り返しを通して、自分が思ったことが言える。安心して間違えられる、失敗できる、そんな空気が学級に満ちあふれてきました。
これは、地道に「なかまづくり」を行ってきた結果でもあります。
3年生は、見事に長年の課題を打ち破り、一人ひとりの個性が認められる、一人ひとりが自分の考えを安心して言える学級を創り上げていきました。これは本当にすごいことです。
この2つこそが、3年生が私たちに見せてくれた「前進」の姿ではないかと思います。
「ゼロ」から「1」を生み出すこと、自分らしさを出すこと、これらに共通しているのは「間違ってもかまわない」、「失敗してもかまわない」ということです。
この当たり前だけど、とても難しいことを、3年生は自分たちの姿で1・2年生に示してくれました。
そんな3年生は、今、後輩にとっては大きな壁のような存在となりました。1・2年生が成長するためには、この壁を越えていかなければなりません。
今日の振り返り会(総括会)、そして、生徒会引継式を終えると、いよいよ1・2年生のあらたな挑戦が始まります。