亀城ヶ丘だより
【テストを作る人】020703
水曜日にテスト範囲を配付しました。保護者の皆さんも、テストを解いた経験はあっても、作成した経験は少ないかと思います。その立場で少し。
私たちが中学生の頃、社会科などはほとんどが一問一答形式の内容で、教科書丸ごと暗記で対応できていました。授業で使うワークテストなどをはさみで切って、貼り付けて印刷したテストもありました。高校では達筆すぎる崩した文字の先生と、何と書いてあるかわからない特徴的な文字の先生もおり、問題文を読み取るのに苦労した覚えがあります。
初任の頃はワープロ専用機で問題を作成していました。資料のスペースを考えて文字を打って、後から貼り付け。調整に苦労していました。
そして今、「知識・理解」に加え、「関心・意欲」、「思考・判断・表現」、「資料活用」と工夫した内容で出題、文章で答えさせる問題も多く、問題作成にも採点にもとても時間がかかります。パソコンが導入されたのが帰って大変、画像を取り込み、統計資料は数値を確認して、社会科は1学年作るのに丸一日かかっていました。当日、生徒がすぐに解くのをあきらめるとショックでした。
「正解を『ア』にすると、他の選択肢を読まないから『イ』か『ウ』にしよう。」、「出題したけど詳しく説明していなかったから、そこだけもう一度説明しておこう。」、「今、『麒麟が来る』を放送しているから、明智光秀を出しておこう。」、「採点しやすいように記号問題には自分だけにわかる規則性をもたせよう。」…問題作成者のあるあるです。(H)
【プールの思い出】020702
今日は内科検診です。校長室前の廊下に生徒が並んでいるはずなのですが、まったく話し声が聞こえてきません。さすがです。
今日はよく晴れました。気温も上がり絶好の水泳日和でした。
「学校における水泳事故防止必携(独立行政法人日本スポーツ振興センター)」によると、H24~28の水泳で大きなケガをした事故は、飛び込み13件、泳いでいて10件、転倒2件、衝突1件、その他3件の合計29件発生しているそうです。飛び込みをさせなければかなりの事故を防ぐことができます。
昔は水泳と言えば飛び込みの「腹打ち」がいつもの風景でしたが、事故が続いたため、ずいぶん前から、学校のプールの飛び込み台は撤去されています。競技用の深いプール以外での飛び込みの指導もしていませんので、事故リスクはずいぶん減っているかとは思いますが、常に危険はそこにあります。
私は中学生のころ、学校のプールでの飛び込みが苦手でした。当時は田浦小学校にはプールがなく、小学生は田浦中学校のプールで授業を受けていたので、日によって水位を小学生に合わせ浅くしてあることがありました。最初の授業で飛び込んだ時、プールの底で鼻をこすりました。クラスマッチのリレーの時も飛び込まず非難されましたが、そういう理由です。
田浦中のバレーコート(外)はプールの隣にあり、先輩がサーブを打ったボールがプールのフェンスを越えると、下級生にとってはラッキータイムでした。水を飲むことを禁じられていた昔々の話です。(H)
【授業参観】020701
昨日は城北高校の先生が、今日の昼休みは尚絅高校の先生が来校されました。県内すべての中学校を回られているようです。今年は夏休みも短く、体験入学の期日や方法に苦心されているようでした。
今月10日は本校の上級学校説明会です。高校に進学してからの「こんなはずじゃなかった。」感をなくすには、明確な目標を持つこと、説明会や体験入学に参加することなど中学生時代の準備と心構えが大切だという調査結果もあります。結論を出すまでにしっかり悩みに悩みましょう。そして最後は自分自身で決定しましょう。
さて、今日は1・2年生の今年度初めての授業参観でした。両学年とも保護者を含めて密の状態にならないようにクラスを分けて授業を行いました。多くの保護者の皆様に来校いただきありがとうございました。
湯浦中はプールと職員室・校長室が近い位置にあります。午前中、やけに元気な声が聞こえたので「さすが、1年生らしくていいな。」と思い授業を見に行くと、2年生でした。学年が上がってもこのはしゃぎ声、とてもいいですね。午後の授業参観では、あしたのジョーのような真っ白な灰になっていなかったでしょうか。(H)
【何の花でしょう?】020630
28日のクイズ、1年生のHくんが正解者第1号です。すばらしい!
息子の家を訪ねて行ったら、隣に住む大家さんからある植物の花をいただきました。私は食材としてスーパーなどに並んでいる姿しか見たことがありませんでした。アジサイと一緒に校長室に飾ってもらいました。
( )はユーラシア大陸原産のキク科の植物です。この植物を日常の食材としているのは日本だけだということです。太平洋戦争中に英米人捕虜が「木の根」を食べさせられて虐待されたとして、戦後、日本人将兵が戦犯として裁かれたこともあったといいます。少しでも良いものを食べさせようという善意だったのに、食文化の違いが悲劇になりました。
花言葉はトゲのある花を咲かせるため、「いじめないで」、「私に触らないで」、「用心・警戒」、「しつこくせがむ」等。マラソンや駅伝などで後方から他の選手を一気に抜き去ることをこの植物名を使って表現することがあります。漢字で書くと「牛蒡」です。(H)
【転入生】020629
金曜日の放課後、校長室ベランダのメダカの水槽のホテイアオイにツボミができていました。帰宅すると自宅の水槽にも同じようなツボミがありました。
翌、土曜の6時半頃、自宅では薄紫色の花が咲いていました。昼前に学校に行ってみると、予想通り校長室のホテイアオイもきれいに咲いていました。練習を終えて迎えを待っていたバドミントン部の4名と観察しました。
1年生から「教室でメダカを飼いたいです。」との声が聞こえてきました。そこで、入学記念に私から水槽を贈ることにしました。学級ではどこに置くかなどいろいろ話し合ったようです。先週、ジャンケンに勝った4名と底石を洗い、水道水をバケツに入れて外に置いてなじませておきました。
1年生の学級通信でも紹介されていましたが、今日の昼休みに学級の仲間が増えました。3年後は新入生に託して卒業していく予定だそうです。成長して、稚魚が生まれて成長して・・・代替わりして引き継がれるかもしれません。
ただ、生き物ですから、すべてが卒業まで無事に育たないかもしれません。その時に心が動く人でありたいですね。(H)