湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

【ぜひご覧ください】021118

 先日から、お知らせしていました1年1組のテレビCM動画がRKKのTVCM、YouTube「RKKきらきらメッセージ♯4」にて公開されています。急な提案にも関わらず、翌日には全員承諾書を持参し、早速撮影に挑みました。まずは、テーマとキーワードを意識し、話すセリフを決めるための学級会を開きました!!いつも大切にしている学級目標で、自分たちを紹介し、大好きな熊本で夢と希望を持って頑張っていることを伝える生徒達オリジナルのメッセージが完成しました。何度も取り直し、take〇〇で完成した動画は、みんな納得の自信作です。さあ、続きはウェブ(TV)で・・・(1年担任Y)

 

 

【田浦小・中学校研究発表会】021117

 昨日、田浦小学校・中学校が2年間に亘り取り組んできた、熊本県教育委員会指定の「子どもたちによるいじめ防止推進事業」の研究発表会に出席しました。

 昨年、湯浦中の理科の授業にも来ていただいていたM先生による研究概要説明、小学6年生の「学級活動」、中学2年生の「道徳」、中学3年生の「学級活動」の公開授業の後、児童会・生徒会執行部、委員会の活動報告(ポスターセッション)が行われました。

 3年生の話し合い活動の内容は「3年生として学校のためにできることを話し合って決めよう。」でした。昨年まで勤務した田浦中では、後輩でもある生徒会執行部に「田浦中の新しい伝統を創ろう」と言い続け、特に3年生には毎年、後輩のために何ができるかを問うてきました。うれしい内容でした。あとは「たのうラッコ」で登場する「とっぱもん」になれるかですね。

「後輩のために~」の原点は野球漫画「キャプテン」です。谷口、イガラシ、丸井の後に新キャプテンとなった近藤茂一の父親は、息子の自分本位な性分を憂慮して、どのようなチームを残したかによって、キャプテンとしての価値がはかられると助言して、後輩を育てる事に目を向けさせようとしました。野球部員には一度は読んでほしい名作です。(H)

 

【ヒット商品】011116

 日経トレンディが選ぶ、2020ヒット商品ランキングが発表されました。もう授業をすることはありませんが、経済分野の資料として、ランキングが掲載される12月号を過去20年分くらい、家のどこかに保存しています。商品とは売ることを目的としてつくられたモノとサービスのことで、人名が入ることもあります。 

 今年のトップ3は、鬼滅の刃(1)、マスク消費(2)、あつまれどうぶつの森(3)でした。ちなみに昨年のトップ3は、ワークマン、タピオカ、PayPay。一昨年は安室奈美恵、ドライブレコーダー、ペットボトルコーヒーでした。

 以下は、Zoom(4)、檸檬堂(レモンサワー)(5)、AirPods Pro(6)、モバイルオーダー(7)、Shupatto(マイバッグ)(8)、教から俺は!!劇場版(9)、ゴキブリムエンダー(10)と続きます。

 調べてみると、3年生が生まれた平成18年は、Wii、ビリーズブートキャンプ、キッザニア東京、クロックス、クリスピー・クリーム・ドーナッツ、千の風になって、ipodtouch、nanaco、フランスパン工房、フリクションボール、ワンセグケータイ、メガマック等。

 2年生が生まれた平成19年は、プライベートブランド、WiiFit、アウトレットモール、ブルーレイレコーダー、iphone3G、花畑牧場生キャラメル、クルトガ、崖の上のポニョ、カレー鍋等。

 1年生が生まれた平成20年は、プリウス・インサイト、キリンフリー、ドラゴンクエストⅨ、ドット入り罫線ノート、い・ろ・は・す、1Q84等がランクインしています。

 

【ふれあい Culture day】021114

文化祭にかわる行事として「ふれあい Culture day」を開催しました。学年の取組として1年生は風車の竹細工、2年生は修学旅行調べ、3年生は絵手紙制作を行った後、体育館でフェイスガードをつけての合唱コンクール。その他、教科や学年で取り組んだ展示作品の見学など、文化委員会でコロナ対策を行った上でできることを工夫しました。

【校長面談】021112

 3年生の前期選抜、推薦入試等受検希望者と願書の記入をする前に校長面談をすることにしました。なぜ、その高校・学科を希望したのか、率直な話を聞きたいと思っています。礼儀や服装、話し方なども見せてもらい、担任から上がってきた調査書と見比べて、校長が責任をもって職印を押すことができる人物かどうかを見極めたいと思います。

 学級で伝えてもらいましたが、何を聞かれるのだろうと緊張しているようです。「緊張」するのは真面目に取り組もうとしている証拠。それも頑張る姿として見せてもらいたいと思います。口に出すのは「緊張しないようにしよう」ではなくて、「リラックスしよう」の方が良いそうです。発した言葉は頭に残り、行動につながるそうです。(H)

 

【スマホのルール】021111

 少し前の新聞に、「熊本市教育委員会の校則についてのアンケートで、熊本市立小・中・高等学校のおよそ3人に1人が見直しの必要性を訴えたことがわかった。」という記事が載っていました。私たちも納得できるもの、すでに改善しているものもありましたが、?もあります。

 保護者の意見の抜粋に「スマートフォンやゲームなどの利用時間を決めてほしい。各家庭でルールが異なるため困る。」というものがありました。何と回答しましょう?

 私にお電話をいただいたら「学校は勉強するところですから、中学生として最低限このくらいはという家庭学習の時間は示しています。もちろん、それ以上やっても全然構いません。中学生に必要なだいたいの睡眠時間も示しています。しかし、スマホ、ゲームは学校で購入を推奨しているものではありません。各家庭でルールを定め、子どもに守らせることができなければ買わない。たったこれだけのことです。」と回答したいと思います。

 ただ、気持ちはわかります。NTTドコモの調査では、親とスマホのルールを決めていた中学生は49%、しかし、そのうちの63%が「親と決めたスマホルールを破った経験がある」と回答。しかも79%の中学生が、初めてスマホルールを破ったのは、購入から半年未満と回答しているそうです。

 また、有害サイトの閲覧経験がある子どもは3人に1人、スマホに関連して親に伝えていない、または隠れてやっていることは、

・有害なサイト(成人向け・暴力的・出会い系)を閲覧したことがある:30%

・マンガ・音楽などの違法アップロードサイトを閲覧したことがある:19%

・フリマアプリを使ってお金を稼いだことがある:14%

 さらに、「詐欺と思われるサイトにアクセスしてしまった際に、親に相談・共有をしましたか?」の問いには、79%が「相談・共有はしていない」と回答しています。

 「うちはルールを決めています。3人に1人は約束を守っているようですし、全国平均ですからうちの子どもは当然、湯浦中生は全員が守っている1人に入っているはずです。」と言い切れない方には、本人が責任をとれない未成年の間は、いろいろな覚悟が必要なようです。高い使用料を払わされた上に、すべての責任を取らされる。やおいきません。

 

 

【避難訓練】021110

 今日は避難訓練(火災)を行いました。私もこれまで担任をした生徒の家が2件、担任以外の生徒の家が2件、火事になった経験があります。命に別状はなかったことだけが幸いでしたが、何もかも失いました。

 どこの学校でも避難訓練は「授業中に、火元は理科室か家庭科室で、決められた時間に、避難誘導する先生がいて」火事が発生した想定です。私が経験したケースは遠足の弁当づくりのてんぷら油から、クリスマスの次の日に保育園児の弟たちがロウソクに火をつけて遊んでいて、近所の子どもたちのマッチ遊びから、夜中にお風呂のボイラーから出火と原因はいろいろでした。火事は訓練通りには起きません。

 令和元年の総務省統計によると、総出火件数の37,683 件の出火原因別は、「たばこ」3,581 件(9.5%)、「たき火」2,930 件(7.8%)、「こんろ」2,918 件(7.7%)、「放火」2,757 件(7.3%)、「放火の疑い」1,810 件(4.8%)の順となっています。また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると4,567 件(12.1%)です。許せないことです。

 訓練を契機に各家庭の危険箇所を点検し、タコ足配線になっていないか、家の周りに燃されやすいものを置いていないかなど、火災の未然防止に努めましょう。私もネコの脱出ルートを確保しておきます。

 

【お手伝い大賞】021109

 先々週のPTA役員会では夏休みに行った「お手伝い大賞」の審査を行いました。お手伝いの内容も、本人の記録も、保護者の記録も充実したものが多く、審査は難航しました。表彰は11月14日(土)の「ふれあいCulture day」の中で行います。

 金融広報中央委員会「しるぽると」の「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」の「次のうち、自分が担う家事はありますか。実際に行っているものに〇をつけてください。(〇はいくつでも)」という項目の集計結果は、多い順に

自分が主に利用する場所の掃除そうじ(49.4%)

風呂の掃除や準備(44.7%)

食器洗い・片づけ(37.9%)

洗濯せんたくや、洗濯したものの片付け(32.5%)

ゴミ出し(29.2%)

布団ふとん敷きや片づけ、ベッドの準備(26.0%)

食事のしたく・調理(25.2%)

ペットの世話(23.7%)

弟や妹などのめんどうをみる(22.8%)

靴みがき・うわばき洗い(19.7%)

家族が利用する場所の掃除(14.9%)

食材などの買い物(13.8%)

衣類のアイロンがけ(8.1%)

ボタンつけなどの裁縫さいほう(7.5%)

その他(9.1%)だそうです。

 

【環境整備】021108

小雨の降る中、PTA環境・体育部会による環境整備(草刈り)を行いました。「ふれあいCulture Day」に向けて、大変きれいになりました。大変お世話になりました。

【ばちかぶる】021107

 学校のグラウンドの隅、天満宮(天神さん)へ向かう道の入り口付近。「学問の神・農業の神(火雷天神)・合格祈願・家内安全・交通安全」の表示の横にたくさんのゴミが捨ててありました。残念です。掃除の時間に子どもたちと片付けました。公立学校では宗教教育はしませんが、宗教観は大事だなと思います。ばちかぶります。所定の場所以外にはゴミを「捨てない」ではなくて、「捨てきらん」子どもたちにして卒業させたいです。

 

【進路決定に向けて4】021106

 共通テストが終わり、高校からの勧誘が解禁されました。合格の確約ではありません。浮足立ってしまうことのないようにしましょう。

 スポーツが評価されて進学する人も「高校は勉強をしに行くところ」ということを忘れないようにしましょう。合格がゴールではありません。定期テストの一定点数以下は赤点がある、留年もある。

 全員ではないが、前期選抜を受検する人の中には面接が気になる入試までの期間と、内定をもらえばその後の1か月間、合計2か月間をフワフワして過ごし、後期選抜まで勉強した人と入学までに大きな差がついてしまう人もいる。お祝いに早くスマホを買ってもらってフワフワしてしまう人もいる。あえて、後期選抜を受けさせるという家庭もある。入試はクラスがチームとなって取り組む団体戦、先にゴールしたら友達を応援する空気を学級につくりたいですね。

 進学校は朝・夕の課外も入れて8時間授業が当たり前。1時間の授業を受けるのに1時間予習が必要と言われる。1日の家庭学習時間は5時間くらいが平均。今の感覚で「今日は死ぬほど勉強した。」が毎日になる。覚悟がいる。

 部活動も力があれば1年生からでもレギュラーになれる。逆に言うと3年間補員もあり得る。スポーツの強い学校はどんどん力のある下級生が入ってくる。「他の高校に行って試合に出たほうが良かった。」と思うこともある。これも覚悟が必要。

 就職試験も人気のある企業は、推薦枠が決まっている。成績上位者が学校から推薦される。

 社会に出てからも資格試験を受けたり、新しい技術を学んだりする機会は多く、勉強する習慣がついている人の方が順応しやすい。

 夢も希望も無いように聞こえるが、「じゃああきらめた。」ではなく、挑戦すること。厳しいのが当たり前と覚悟をもって進学した方がマイナス方向のギャップは少ない。入学までに悩み、準備し、進学後は「校長先生の話ほどではなかったですよ。」と言ってくれることを期待しています。

 

【理科研究授業】021105

2年生は今日も研究授業。「直列回路と並列回路の抵抗」についての実験を行いました。授業後に「2年生は実験が進む。」ということを担当のM先生が話されていました。やるねぇ。

【保健体育研究授業】021104

 2年生は保健体育の研究授業を行いました。「自然災害の実態を知り、様々な状況に対応できるようになろう。」というテーマで、一次災害と二次災害への事前の備えや被災時の対応について考えることができました。

【文化の日】021103

 今日は、自由と平和を愛し、文化をすすめる「文化の日」です。明治6(1873)年から明治44(1911)年までは天長節(天皇の誕生日を祝った祝日。唐の玄宗皇帝が老子の「天地長久」の語に基づいて創始したことが起源。)。昭和2(1927)年から昭和22(1947)年までは明治節でした。また、昭和21(1946)年の今日は、日本国憲法公布の日でもあります。

 明治時代頃から、culture(カルチャー)の訳として「文化」が使われ始め、大正時代には定着したようですが、語源はラテン語の「耕す」という意味を持つ言葉にあるそうです。Cultureには耕す、育成する、教養などの意味もあり、自然に手を加えたものと言うような意味合いのようです。

 2年生が12月に修学旅行で訪れる奈良・京都に関する文化は、縄文・弥生を入れて中学校の教科書に載っているだけで、古墳文化、飛鳥文化、白鳳文化、天平文化、国風文化、室町文化(北山文化・東山文化)。どんな風に耕してあるのか楽しみですね。

 

【進路決定に向けて3】021102

 志望校への合格に近づくには、服装を整える、姿勢、話し方を正すことは当たり前。面接官は皆さんの保護者より上の世代、子どもたちは「中身を見てください。」とよく言いますが、初めてあった人に面接の短い時間ですべてを伝えるのは至難の業でしょう。一生が決まる大切な時に外側を整えることができる。当たり前のことです。

 試験が終わった後、引率の私が呼ばれて「受験番号何番の生徒は、眉を剃っていますね、ピアスの跡がありますね。」と言われたこともありました。面接や入試会場では「どうしたの?」、「誰がしたの?」と聞く時間はありません。事象が確認されるだけです。

 普段、なかなか服装を整えようとしなかった生徒が、入試会場に弟の制服を借りてきたこともありました。何とかしたいと思った判断です。整えてきたという気持ちは伝わります。受験票をいつも着ていた制服のポケットに入れたままにして忘れてきたというオチもついていました。

 息子によると、今は大学生が就職する時の履歴書の写真は、3分間写真ではなく、写真館でプロに撮影してもらうのが常識だそうです。

 ただ、過去にSNSにアップした発言、動画、写真もすべて企業側にチェックされて比較されていると考えたほうが良いそうです。中学生も同じ認識を持つことが大事でしょう。その時を整えることは大事ですが、普段から整えることはもっと大事だと言うことです。

 

【鬼〇の~】021101

 

 ステイホームで楽しめること、老後も楽しめること、手先と頭を使うこと。ということで、今年に入り「水引き細工」を始めました。昨日か今日で映画を観に行く予定の生徒もいると聞きました。私の小学生の姪・甥たちも「鬼〇の~」にはまっているということで、それぞれが好きな登場人物をイメージしたアクセサリーをつくってみました。ひもの部分が水引きです。気に入ってくれると良いのですが、誰と誰をイメージしているかわかりますか?

 

 

【進路決定に向けて2】021031

 以前は推薦入試を受ける生徒の提出書類の中に「中学校生活で一度も生徒指導を受けたことのないこと」の証明書があった学校もありました。ここまで求められるのかと思いましたが、確かに基本的には地元の学校に進む中学校と違い、高校は入学者数の減少など存続にかかわることですね。

 特に、前期選抜や推薦入試を考えている皆さんは、中学校の名前を背負って受験します。志望校が欲しがる生徒かどうか、自分を見つめ直してみましょう。特に「推薦」は、この人物については出身中学校長が責任を持ちます。という意味だということをお忘れなく。

 今年度はコロナ禍のため、他校の生徒と接して刺激を受ける機会が失われてきました。学級の仲間から受ける刺激だけの人もいることでしょう。しかし、

 卒業アルバムの休み時間の風景には誰かしら勉強している生徒の姿が映りこんでいる学校がありました。

「英語が一番簡単ですよ。だって3年間で勉強した教科書の厚さはたったこれだけ。他の教科は小学校からの9年間分の厚さなんですよ。」と言う生徒がいました。その前向きな考え方に驚きました。

 テレビはすべて録画してコマーシャルを飛ばし2倍速で観て、勉強の時間は確保。友達に話を合わせることができる生徒もいました。

 いける学校がないと泣きながら勉強した生徒がいました。

 高校に入ってすぐに部活動で活躍しようと、今も走り続け、鍛えている生徒がいます。

 入試会場ではそんな人たちが隣に座っています。

 

【進路決定に向けて1】021030

 3年生の学年だより「凡事徹底」に私の進路講話のことを載せてありました。いくつかの話をしましたがこんな内容です。

 緊張感を高めて残り5か月の学校生活を送らせることが目的ですから。私からは厳しい話だけします。

 3年担任をしていた時に、三者面談で「〇〇高校に合格できるでしょうか?」と聞かれることが良くありました。私の回答は「過去のデータからは合格の可能性が高い(厳しい)ですが、実際は受験してみないと分かりません。」です。なぜなら、合否を決めるのは私達ではなく高校の側だからです。面談の後、気合を入れ直して一気に伸びる生徒もいます。

 ただ、当日、腹痛・頭痛・歯痛などで実力がでないことがあるかもしれません。

 高校の教室には時計がないため、腕時計を忘れて、試験の残り時間が分からなかったという生徒もいました。

 学校に上履きを忘れ、動物スリッパで入試会場に入った生徒がいました。

 高校の正門集合を確認したのに、中学校の正門に待っていた生徒もいました。何とか入試にはギリギリ間に合いましたが、ドキドキしてしまい実力が発揮できませんでした。

 数学がとてもできたのに、なぜか入試では2×3=8とやってしまい、大問10点をまるまる落として不合格となった知り合いがいます。

 高校から「ぜひ、受けさせてください。」と言われたにもかかわらず、不合格となった生徒も少なくありません。考えると当たり前ですが「受けさせてください。」は「合格させます。」ではありません。

 何度も「この生徒が欲しい」と来られたけれども、成績を確認して、あきらめて帰られたこともありました。

 このように合格の可能性が高いというだけであって、受験してみないとわかりません。

 

【打たせ船体験】021029

 

今日は3年生が「打たせ船体験」を行いました。「体育のソフトボールで釣竿を持つ腕があがらない。」と言いながらも大漁、大漁。楽しい一日を過ごすことができました。

【知行合一】021028

 私の座右の銘は「知行合一(ちこうごういつ)」です。これは、陽明学(孔子の生きた『春秋戦国』時代から1900年ほど後の『明』の時代に王陽明がおこした学問)の命題の一つで、簡単には「知識は行動と一致してこそ意味がある、本当の知識は実践をともなわなければならない」というような意味で、論語の為政第二「子貢問君子、子曰、先行其言、而後從之」

 孔子に、弁が立つ弟子の子貢が、「君子とはどんな人ですか?」と問うと、「普段からあなたが話していることを先に実行しなさい、その後から言葉が出てくる(まずすることをして、言いたいことがあればその後で言う)ような人が君子です。」と答えた。という故事がもとになっています。

 王陽明は、知って行わないのは、未だ知らないことと同じであることを主張し、知っている以上は必ず行いにあらわれると説きました。この考えは、江戸時代初期の陽明学者である中江藤樹が有名で、1837年に大阪で乱を起こした大塩平八郎も私塾「洗心洞」で門弟に陽明学を教えた陽明学者でした。

 明治維新で活躍した久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文などが学んだ私塾「松下村塾」にも「知行合一」の掛け軸がありました。安政6年(1859年)の旧暦の今日は、松陰の命日です。(H)