湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

【剥製巡礼】030222

 20日(土)に放送されたRKKテレビの「土曜の番組」の「剥製巡礼」というコーナーで、湯浦中玄関の「熊の剥製」が紹介されました。放送の中で私が、「どのようないきさつで来たのか(学校日誌なども調べてみたけれども)記録がなくてわからない。」と答えていましたが、その放送を見た高校時代のバレー部の先輩(倉本照和さん)から、「調べてみる」との連絡がありました。なお、ニシキヘビとトカゲは、旧校舎の時は理科室に展示してあったと思うとのことでした。

 クマは、倉本さんが同級生の久木田さんに聞いたところ、昭和50年度から55年度に亘って湯浦中学校長であった四宮千香志先生の教え子の木藤義夫さん(昭和11年生まれ)が、北海道にある東洋建設の社長をしていて、剥製を寄贈していただいたということでした。まずは情報はここまでです。

 番組で熊本博物館の清水稔さんにホームページの写真を見てもらったところ、「(正面からの写真を見ただけなので断定はできないが)シロクマではなくヒグマではないか。長年、紫外線に当たり続けて変色したとも考えられるが、突然変異もしくは個体変異レベルでもともと色が薄かったとも考えられる。」とのご意見をいただいたそうです。

 余談ですが、放送を見た大学時代の友人から電話がありました。クマことはもちろん話していましたが、「まさやんはふとかねぇ、畑口とかわらんたい。」との感想。身長183cmと言うことで、私とほぼ同じでした。

 

 

【困ったものだ】030221

※10年以上前に私のクラスの学級通信に書いた話です。

男の子は難しい…らしい。

言うことを聞かない、口答えをする、プリントを見せない、勉強をしない、マンガ本ばかり読んでいる、朝グズグズしている、お母さんをなめている…。よくもこんなに気に入らないことがあるものだ。

で、最後は「お父さん、何か言ってよ!」となる。「自分で怒れ。」と言うが、「怒っても聞かない。」と返される。妻も反抗期。

中学生になったら「男の子の教育に母親が、女の子の教育に父親が口を出すのは間違い」という話を聞いた。同姓の親が先輩としてアドバイスをすることが大切だそうだ。

「男の子はわからない。」と言うが、やることなすこと昔の自分を見ているようでおかしくてたまらない。口答えも子どもなりの理屈が通っていて愉快、愉快。

「何か言ってよ!」妻のさらなる要求。このくらいのことでと思いつつも、ここは老後の良好な人間関係を重視。

2人の息子も慣れたもの、「お母さんの許容範囲は超えているが、お父さんを(命に関わること、いじめに関わること、約束を守らないこと)を超えなければ大丈夫だ。」と知っている。本人だけが困ることについては、徹底して困らせるのも一つの手段と考える。

しかし、子どもたちは一向に困ったという気配がない・・・困ったものだ。(H)

 

【順番】030220

 今日は義父の三回忌法要でした。「飲む」ことが好きな義父で、娘の結婚前は義理の息子と「飲む」のが楽しみだったそうです。ところが義理の息子になったのは「まったく飲まない」男でした。ちょっと残念だったようです。後半は義母により水で薄めた一升瓶が置かれていましたが、知っていて文句も言わず飲まれる方でした。

私たちが人吉に住んでいた頃は、よく孫2人の顔を見に来られていました。必ず温泉に行っていました。湯の児に戻ってからは毎日、保育園の迎えや帰宅後の面倒を祖母と2人でみてもらっていました。じいちゃん・ばあちゃんに育ててもらった子どもたちです。

退職後、何度か手術をされて、一昨年から酸素ボンベが欠かせなくなっていましたが、その日は突然やってきました。正月にスマホで撮った写真が、最後の集合写真でした。

ここ数年間で義父や伯母、親戚、田浦の実家の近所のおじさん・おばさんたち、卓球部の外部コーチとして頑張ってくれた同級生や中学校の先輩方などお世話になった多くの皆さん方が鬼籍に入られました。最大4匹いた我が家のネコも「おはぎ」だけになりました。

 息子たちにはよく「順番を守れ。」と言います。どんなにそうありたいと願っても、病気などで順番を守ることができなかった人もいます。自ら約束を破ることがないように。親が先、子供は後。母から言われ続けてきたことの受け売りです。(H)

 

【子どもは風の子】030219

昨日、出張から帰ると、たくさんの写真が撮られていました。子どもは風の子、元気いっぱいです。

放送前なので詳しくはお話しできませんが、明日20日(土)にRKKテレビの「土曜の番組」で、湯浦中の「ある物」が紹介されます。名前をつけようかなぁと思っています。

 

【雪景色】030218

 

学校も一面の雪景色です。登校した生徒が、早速雪だるまを作っていました。むかしむかし人吉勤務の頃、朝早くから生徒と雪合戦をしていたら、校長先生に「よかよか、雪が降って雪合戦ばしきらんごつなったら、担任はせん方がよか。」とほめられた?ことを思い出します。IMG_6646[1].MOV

【研究授業】030216

 

芦北教育事務所より丸尾指導主事を講師にお招きし、体育(バスケットボール)の研究授業を行いました。2年生の活気ある姿に参観者も元気が出ました。

【耐雪梅花麗】030215

 明治10年の今日2月15日、60年ぶりとも言われる大雪の中、薩摩軍が鹿児島から熊本方面へ出発。西南戦争が始まりました。そして17日、西郷隆盛が桐野利秋と共に加治木から人吉を経て熊本に出発しました。

 平成2年の『飛ぶが如く』放映の時は西合志に勤務していましたが、社会科の先生たちと田原坂や熊本城を巡りました。その後異動した人吉でも1か月余りの戦いの跡を巡りました。ある生徒の家は、西南戦争の時の官軍の宿舎だったそうで、衣類などが残されていました。林鹿寺境内にある両軍戦死者を供養するための慰霊碑の筆は勝海舟です。

 西郷隆盛は明治5年、アメリカへ留学する甥の市来政直(妹「琴」の三男)にこのような漢詩(五言律詩)をおくっています。

一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難

耐雪梅花麗 経霜紅葉丹 如能識天意 豈敢自謀安

一度、引き受けたと心に誓ったことは、ただひたむきに貫き通さなければならない

鉄や石のように守ってきた胆力(事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力)は、いつまでも変えてはならない。

豪傑の士は貧しい生活をしてきた人の中から現れ、高く評価される事業は多くの困難を経て成し遂げられる。

厳しい冬の寒さや雪に耐えて梅の花は麗しく咲き、冷たい霜を経て楓の葉は真っ赤に紅葉する。

もしこれらの天意を理解できたのなら、人は安楽な生き方を選ぶことなどどうしてできるだろうか。
昨年度の卒業式の校長式辞の中に入れました。元広島カープの黒田投手は高校生の時に授業で習ったこの漢詩の『耐雪梅花麗』を座右の銘にしているそうです。(H)

 

 

【言い訳】030214

 私は今月末に、1年の中で最も「言い訳」を考える日「人間ドック」を予定しています。思い立ったが吉日、大切な言葉です。わかります。子どもたちにもよく使います。

 しかし、寒い中に外を歩き回るのも病気の元です。気温の変化は血圧上昇につながります。コロナ禍の中、食べて抵抗力をつけることが大事です。食べ物を残すことは間違っています。

 変わったお菓子は試してみるとブログのネタにつながります。座ったままの仕事が多いですが、挨拶の原稿もたくさん仕上げないといけません。期限を守るのは信用の問題です。仕方がありません。

 色々な情報を収集するために、帰宅したらテレビやネットニュースも見ないといけません。ゲームや動画サイトも完全否定しては生徒と心から通じ合うことはできません。

 タバコもアルコールも摂りません。ヨーグルト・牛乳は問診カードにチェックができるので毎日摂っています。

 それと、それと、う~ん…。「せっかく肥えたとに、痩すっともったいなか。」母の教えは守らないといけません。(H)

 

【箏(こと)】030213

中学校では音楽の授業で伝統楽器も扱います。写真は初めて箏(こと)に触れる1年生の授業の様子。「どぎゃん音のすっとだろか?」興味津々です。

【ローテーション授業】030212

 今日は次年度から本格的に行う道徳のローテーション授業のテストとして、1年生を東先生が、3年生を私が授業を行いました。1年生は「ゴミ箱をもっと増やして」、3年生はプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが70歳でエベレスト登頂に成功した話を題材にした「高く遠い夢」を扱いました。3年生は高校卒業後にどんな姿でありたいか、そのために何を大切にして3年間を過ごすかについて考えました。

【建国記念の日】030211

昨年から2月の祝日が2回になりました。ただ単に休みが増えたという理解で終わっては、おかっぱの5歳児から「ぼ~っと生きてんじゃねえよ。」と叱られそうです。

「国民の祝日」(祝日)については、国民の祝日に関する法律(祝日法)の第1条に「自由と平和を求めてやまない日本国民が、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日である。」と定義されています。今日は建国をしのび、国を愛する心を養う「建国記念の日」です。 

祝日法を読むと、他の祝日がすべて祝日法で日付を定めているのに対し、「建国記念の日」のみが「政令で定める日」とされていることがわかります。どうやってこの日が決められたのでしょう。

日本書紀によると初代の神武天皇が旧暦の紀元前660年1月1日に即位されたと伝えられており、それをグレゴリオ暦に換算すると2月11日になります。

この日は明治6(1873)年に、「紀元節」と定められ、翌年から祭日となりましたが、第二次世界大戦後のGHQによる国家神道の徹底的排除の動きの中で廃止されました。

その後、「建国記念日」を制定しようという議論が国会でなされ、昭和41(1966)年に「建国記念の日」と定められ、翌年から国民の祝日として復活しました。「建国記念の日」には「の」があり、5月3日の「憲法記念日」や今年から2月23日と定められた「天皇誕生日」には「の」がない。この違いは分かりますか?(H)

 

【熊本県立高校内定者発表】030209

放課後に校長室で一人一人に熊本県立高校の前期(特色)選抜の結果を伝えました。最後に「面接の練習をしていただきありがとうございました。合格鉛筆もありがとうございました。」とお礼を述べて退出した生徒も2人いました。やってよかったなという気持ちになりました。「誰かのおかげ」と振り返ることができるのはこれから大人になっていく上で大切なことです。

 明日から後期選抜の受付が始まります。ここからは学級力が特に大事です。励まし、支え合い進路決定に向けて一致団結し頑張りぬきましょう。3月16日の合格発表の時、「あなたのおかげ」と思われることを実践してみましょう。

【毎朝の風景】030308

早朝のランニングの後の水やり。Mくんの毎朝の風景です。ここには写っていませんが、他の朝ランニングに取り組んでいるみんなも水やりを終えてから教室に上がっています。とても素敵ですね。ありがとう。

【新入生説明会】020205

新入生の皆さん、保護者の皆様ようこそ湯浦中学校へ。今年度は非常事態宣言の最中と言うこともあり保護者のみの参加という形をとらせていただきました。

さて、私は昭和53年3月23日に田浦小学校を卒業しています。

私たちが小学6年生の頃は、

中学校に行ったら丸刈りにせんばいかん。部活に入らんばいかん。昨日まで〇〇ちゃんと呼んでいたのに「〇〇先輩」て言わんばん。先輩から体育館の裏に呼び出されるらしい。授業ごとに先生が変わらす。体育の先生がたいぎゃな恐ろしか。先生たちは背広(小学校の先生はほとんどジャージでした)ば着とらす。

など、どうでもよいことにもドキドキして中学校入学を迎えました。 

入学式では、生徒会役員の先輩方がすごく大人に見えて圧倒されました。

保護者の皆さんの時代はいかがだったでしょうか。 

今、中学生に聞くと、入学前は少しドキドキしたけど、先輩は優しいし、先生方もおもしろいと言います。

私たちの中学時代は先生方や先輩、親の本当に厳しい指導の中で、敷かれたレールの上を走らされていた感もありました。今の中学生は、自分で道を切り拓きながら先に進んでいる生徒がとても多くなりました。 

新型コロナウイルス感染症対策のため、いろいろな制限がある中ですが、

毎朝のランニングに休まず参加している先輩たちがいます。

部活動の時間になると復活する先輩たちがいます。

生徒会活動に一生懸命頑張っている先輩たちがいます。

進路決定に向けて一所懸命勉強している先輩たちがいます。

今年は34名の3年生が7つの高校に分かれて進学を希望しており、そのうちの11名はすでに合格を決めているところです。そして、いよいよ来週火曜日は県立高校の前期選抜の内定発表です。

中学校は義務教育最後の学校です。子どもたちは中学校の3年間、親から離陸する滑走路を走ります。保護者と学校には、残りの3年間、社会で自立して生き抜くための心と体と頭を鍛えて卒業させる責任が課せられています。

湯浦中学校は自立に向けて自分で自分を鍛える学校です。そのきっかけを与え、励まし、声を掛け、支える先生たちがたくさんいる学校です。手本となる先輩がたくさんいる学校です。新入生の皆さんの入学を生徒・職員一同心待ちにしています。 

 

【いろいろ】030203

 今週の金曜日に新入生保護者説明会を開きます。感染症対策のため、保護者のみ参加としましたので、例年行っている生徒会の学校紹介は映像を流すことにしました。完成版を事前に視聴しましたが、今どきの中学生はすごいなぁの一言です。構成も内容もとてもよくできていました。小学校にはDVDをお渡しし、新入生に見せてもらうこととしました。保護者の皆さんには当日お見せします。お楽しみに。

 今日は秀岳館高校の中川校長先生の90歳の誕生日だとお聞きしました。今も最前線で活躍されていて凄いという言葉しか出ません。先日の合格発表の時に来校されましたが、若いころに女島小学校に勤務されていたということで、いつも「芦北は地元」と語られ、芦北の子どもたちを大切にしていただいています。学校を出た後に女島を回って帰られました。ちなみに、橋本環奈さんも今日が誕生日です。

 今日の午前中、RKKテレビの『土曜の番組』の取材を受けました。放送前なので内容は秘密です。放送日が分かり次第お知らせします。特に卒業生に見ていただけると嬉しいです。

【節分】030202

 今日は節分です。節分はもともと、立春・立夏・立秋・立冬という4つの季節の始まりの前日ですが、江戸時代以降に節分と言えば立春の前日を指すようになったようです。節分が2月3日でないのは昭和59(1984)年2月4日以来37年ぶり,2日になるのは明治30(1897)年以来124年ぶりだそうです。

 常駐している家庭もあるかもしれませんが、今日は鬼がやってくる日です。魔の芽が出ないように炒った『摩滅(豆・まめ)』を鬼に投げつけて追い払う「鬼は外、福は内」の声は聞こえるでしょうか。豆をまくのはその家の主人の役割、年女・年男・厄年の人がまくのも縁起が良いそうです。サザエさんでは、波平さんかマスオさんが鬼の役をしているかと思っていたら、両方ともそこにいて、鬼は泥棒だったというのが定番ですね。

 過去には昼休みに教室を豆だらけにしたクラスもありました。この時期給食に出る節分の豆を先生にばれないように食べたふりをして袋だけ食缶に捨て、豆はティッシュに包んで隠し持っておく。なかなか創意工夫が働きます。参考にはしないでください。

 鬼がいるのは鬼門とされる丑寅(うしとら)の方角。鬼が「牛の角」と「虎のパンツ」を履いているのはそんな理由です。また、鬼を倒せるのは、逆方向(裏鬼門)にあたる未申(ひつじさる)の方角の「サル!トリ!イヌ!」コンボが最強。桃太郎の仲間には必然性があるということです。

 

【December】030201

 今日は熊本県立高校の前期(特色)選抜が行われました。私は朝から水俣高校に寄って来ました。寒い中で開場を待つことが多いのですが、今日は雨の前で例年より暖かく助かりました。新型コロナウイルス感染症に関してのガイドラインが設けられており、土曜・日曜の状況自体では受験できないケースも考えられたため、校内でもマニュアルを作成し対応を十分検討した上で今日を迎えました。受検生の家庭からの電話もなく土日を過ごすことができ安心しました。内定通知は9日(火)に届きます。

 今日から「逃げる」2月です。2月が他の月のように30日や31日ではないのは、もともとの暦が3月始まりで、2月が最後の月だったからだそうです。暦が変更された時に、31日の月を2つ減らせば良かったのでしょうが、最後の月だった2月は宗教的な行事が多かったため、混乱を避けるために28日のままにしたようです。

 ちなみに英語のDecember(12月)は、もともと「10番目の月」意味。3月から数えると「10番目の月」は12月です。

【明日は前期選抜】030131

 いよいよ明日は熊本県立高校の前期(特色)選抜の検査日です。湯浦中からも多くの生徒が受検します。受検生はこれまで作文や面接などの練習に取り組んできましたが、なぜその高校・学科に行きたいのか、将来の夢は何か、自分のアピールポイントはなど、自分を見つめ将来についてじっくり考える機会になったようです。校長面談をおこなった最初の頃から、先週までの最終面接では雲泥の差が見受けられました。

 面接の中で情報系の高校進学希望者には20年後の未来について考えてもらいました。皆、AIの発達を土台にした考えを述べていましたが、同時に人にしかできないこととして優しさや人を思いやる力などについても語ってくれました。私からは最後に「未来はどうなっているかを考えながら3年間の学びを充実させてほしい」ことを伝えました。

 ところで、報知新聞が1901(明治34)年に掲載した『二十世紀の豫言(予言)』という記事では、20世紀に実現すると考えられる電気通信、運輸、軍事、医療、防災などの23項目についての科学・技術の内容を予測しており、多くのことが現実のものとなっているようです。  

 例えば、無線電信及電話として、「マルコニー氏発明の無線電信は一層進歩して只だに電信のみならず無線電話は世界諸国に連絡して東京に在るものが倫敦(ロンドン)、紐育(ニューヨーク)にある友人と自由に対話することを得べし」という記述が。スマホですね。