亀城ヶ丘だより
【内申書に書くぞ!】020808
終業式の午後から3年生の三者面談が始まりました。テレビ番組を見ていると、何十年前の話だ?というものがずいぶんあります。投稿をもとにした再現ドラマなども、「本当に投稿をもとにしているの?作家の思い込みや想像の産物じゃないの?」と疑いたくなるものが多くあります。刑事や医者、弁護士等、職業ドラマを見ている当該職業の方も同じことを思っているでしょうが、学校は他の職業と違って、児童・生徒・学生として所属していたことがあるので、想像しやすいのでしょう。「今でもそうなんだ。」と誤解を広めないようにしてほしいところです。
よくある場面「内申書に書くぞ!」、「内申点を下げるぞ!」について
そもそも、学校では「内申書」という言葉を使いません。高校入試の際に提出する「調査書」を再現ドラマではそう呼んでいるようでが、その時点で間違いです。評定に関しては、日々の授業の評価をもとに芦北町は共通のソフトを使い適正な評定をつけており、校長の決裁まで、複数で数段階のチェックを行います。その人の他教科の評定と比較して違和感がある場合は評価者に説明を求めますし、評定は恣意的な改ざんができないようにルールから外れた変更箇所は色文字に変わります。また、年度末にはロックがかかり開けなくなります。
また、所見や行動の記録もマイナス内容は一切記入しないので、調査書が不利に働くことはありません。部活動も「毎日の練習に頑張った。」は顧問の主観。県大会で何位、〇〇検定が〇級などの成果が反映されるのみです。そうしないと、担任の文章表現力が合否に反映されることになってしまいます。生徒指導上の課題があっても「元気がよく」、「行動力があり」と肯定的に書きますが、そこは許してください。
評価を下げることを書くなど、不合格、二次募集や浪人による生徒や家庭の心の負担、担任の心労と事務的負担が増すばかりです。しっかり褒めた文章が続きます。
つまり「内申書に書くぞ!」は「良いことを書くぞ!」という意味です。(H)
【1学期終業式】020807
令和2年度の1学期、新型コロ ナウイルス感染症の影響で、長い休校期間が続き、生徒総会、体育大会、集団宿泊、郡市中体連大会、その他あらゆる行事が延期、中止、代替となりました。加えて7月は未曽有の豪雨災害に見舞われました。災害復旧ボランティア活動に汗を流した湯浦中生の話を聞き、心から嬉しく思いました。いつも通り学校に通うことができることのありがたさが身に染みた1学期でした。
さて、明日からいつもの半分もない2週間の夏休み。普段でしたら、
「中学生活は夏休みが勝負です。勉強、読書、ニュース視聴。頭を鍛える夏にしましょう。家の手伝い、社会体験、ボランティア活動。心を鍛える夏にしましょう。
陸上、部活動、社会体育、スポーツ活動。体を鍛える夏にしましょう。」
と言うところですが、今年は、ちびまる子ちゃんの言葉を贈ります。「夏休みは何日あると思ってんのさ。宿題なんていつでも出来るよ。それより今を大切にしなきゃ。」
今年も暑い夏になりそうです。体調管理に十分留意し、新型コロナウイルス感染症対策は緩めることなく、休むときはしっかり休み、元気に新学期を迎えましょう。
【今日からジャニーズファンです!】020806
担任が1年生に、「みんなジャニーズファンなの?」と聞いたところ、「今日からファンになります。」との声が返ってきたそうです。正直でよろしい。もちろん、もともとファンだった生徒は、ますます好きになったようです。
私が人吉三中に勤務していた時、修学旅行で福岡ドームの「巨人・広島戦」を観戦しました。学年主任のY先生は大の広島ファン。巨人の主催ゲームだったため、スクリーンに映されるのは巨人の選手の活躍だけ。巨人側の応援席がお気に召さなかったようです。
試合後に、宿泊施設のホテルシーホークの中を散策していた生徒たちが巨人の選手たちを見かけました。試合後の食事会場に集まっていたようです。生徒たちは驚いて選手を見ていましたが、ほとんどの選手は足早に会場に入っていきました。
するとそこに桑田真澄投手が通りかかりました。桑田投手は立ち止まり、「中学生だろ、おいで。」と声をかけ、一緒に写真を撮らせてくれました。ファンを大事にする姿はさすがでした。当時の人吉三中2年生は全員が桑田投手のファンになりました。今はみんな大人になっていますが、テレビで桑田さんを見ると、自分の子どもにその時のことを話しているようです。
Y先生も「巨人は好かんけど、桑田だけは好き。」に変わっていました。(H)
【スマホ・携帯情報安全教室】020805
葦北教育事務所の塩根社会教育主事に来校いただき、1年生の教室から2・3年生にリモート授業でPTA主催の「スマホ・携帯情報安全教室」と「親の学びプログラム」を行いました。クイズのあとは、親と子の役割演技でSNSの安全な利用について考えました。
スマホ・携帯等の情報機器については「家庭内のルールをつくりましょう。」とか、「食事中に使わないのがマナーです。」とか、「情報モラルを磨きましょう。」ということがよく言われます。「ダメなものはダメ。」という感覚、「ルール」ではなく「モラル」で自分を律する湯浦中にしていきたいですね。
【ありがとうございます!】020804
ジャニーズ事務所様より支援物資(トートバッグ、ブランケット、タオル、絆創膏)をいただきました。ありがとうございました。朝から職員で仕訳を行いましたが、コンサート会場のスタッフになった気分でした。
帰りの会で生徒一人一人に配付しました。
【しらっぺ】020803
大学生の時、熊本市周辺出身の友達から指摘されたのが、「ば」で打ち切る表現です。芦北方面では、「勉強せんば(いかんたい)」、「きつかばってん走らんば(強ならんぞ)」、のように、()の中まで言わず「ば」で打ち切ることが多いのですが、友達には違和感があったようです。よく「狸がおってさ。」と続けられました。
初任校は菊池郡の西合志南中でしたが、生徒の言う「えじい(怖い)」がまったく何のことやら。人吉二中に転勤した時は、生徒から相づちの表現の「じゃ」について、「友達には“じゃ”、先輩には“じゃっです”、先生には“じゃっとです”」と使い分けていることを教えてもらいました。
高校卒業以来、18年ぶりに水俣に帰ってきました。赴任した水俣二中には理科のM先生(現湯浦中1年主任)がいました。職員会議の資料が配付されたとき、M先生から出たのは「こら“しらっぺ”やった。」数十年ぶりに聞きました。津奈木でもこのような言い方をしていたようです。
田浦中、湯浦中と芦北町に勤務して6年、時々聞こえる懐かしい表現を嬉しく聞いています。(H)
【アラクノフォビア】020802
昨日、薬物乱用防止のパンフレットが届いた。クモの体が「薬物」という文字でデザインされている。養護教諭のK先生はクモが苦手、「よくできているけど、嫌だ。」という声が漏れた。
私もクモが苦手だ。姿、形、ワサワサと移動する格好、死んで裏返った時の足の付け根が特に嫌だ。書きながらも気分が悪くなる。子どもの時、天井から体のすぐそばに大きなクモが落ちてきて…。腰が抜けた。
生徒と保育園のボランティアに行って、窓掃除の時に隠れていたクモを直接触ってしまった…。腹部の柔らかい感触がいつまでもとれなかった。
クモより足が多いゲジゲジも、ムカデも平気、ゴキブリも平気、海岸で見かけるフナムシの集団も平気。ヘビもトカゲも平気。クモだけが弱点。「人間がまだ人間ではなかった昔、昔、クモは命を奪う敵だった。その頃の記憶が残っている。」という話を読んだことがある。トンでも科学だが、私には説得力がある。
夜のクモ(コブ)は夜コブ(喜ぶ)といって縁起が良いと聞かされても、それはそれ、友達になろうとは思わない。
それでもなぜかクモの本を数冊持っている。テレビで特集があると録画してしまう。クモの映画のDVDも持っている。子どもの頃に数匹のクモを虫かごで飼ったこともある。子どものすることは矛盾だらけだが怖いもの見たさは人の習性。
『クモのはなし』という本の中に、クモの食べ方という話があった。国によっては動きの遅いクモは重要なタンパク源となっている。串に刺して、足をもいで、焼いて…。ジャガイモを生で食べたような味がするそうである。
昨年度後半に、田浦中から授業に来てもらった理科のM先生、大学・大学院での研究テーマは「ハエトリグモ」である。恐ろしい男だ。あぁ、書きながらめまいが…。(H) ※アラクノフォビア:クモ恐怖症。
【笑顔条例】020801
1948年、アメリカ合衆国アイダホ州ポカテロ市(City of Pocatello)のジョージ・フィリップス(George Philips)市長はある条例案を提出、冗談で市議会も可決しました。施行はされていないようです。気になった方は姉妹都市の『北海道岩見沢市』のHPを検索ください。(H)
第一条 しかめっ面、眉間にシワを寄せる、人をにらむ、怖い、不機嫌そう、落ち込んでいるといった印象を与える表情は違法である。
第二条 市民が笑う習慣を身につけるために、毎年8月9日から14日までを『笑顔週間』とする。
第三条 笑顔チェックの役所を新たに作り、笑顔がない人を逮捕する権限がある特別官を置く。
第四条 条例に違反して有罪となった人は、笑顔作りの講習を受けなければならない。
【モラル・ルール】020731
中国の秦の時代の終わり、都を制圧した劉邦は「殺すな」、「傷つけるな」、「盗むな」の3つの法を施行しました。混乱の時代、シンプルな法が効果的でした。学校に置き換えると、「殺すな」、「傷つけるな」は人を死に追いやることや一生消えない心の傷をつくることにつながる「いじめ」や「差別」、「からかい」にあたり、「盗むな」は人の物を隠したり、本人の許可なく人の物を使ったりということにあたるのではないでしょうか。
江戸時代、会津地方では同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子どもたち10人前後で「什(じゅう)」という集まりをつくり、掟(「嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ。」、「卑怯な振舞をしてはなりませぬ。」、「弱い者をいぢめてはなりませぬ」など)を守った生活が1日できたかどうかという点検をして、決まりを破った者には自分たちで罰を与えていました。決まりの最後は「ならぬことはならぬものです。」で締めくくられていますが、これは「決まりは守るものである。」というような意味だそうです。将来、戦場に出ることが義務付けられた子どもたちですから、自分たちの命を守るためにも「規律」を第一義にしたということが分かります。
さて、私たちの言動を縛るものに「ルール(破れば罰せられる決まり事)」、「マナー(礼儀作法)」、「モラル(倫理観・道徳意識)」、「タブー(宗教的禁忌)」等があります。つい最近、新型コロナウイルス感染症に関しての情報を、知り合いからのメールで県の発表前に知ったということがあったようです。おかしいと感じた人も多かったようですが、その感覚が当たり前です。この事例はどれにあたるでしょう。(H)
【そうなんです。】020730
若い人にインタビューをして、答えることができないことを「常識なのに。」と笑うような番組もありますが、子どもの教科書を開いてみてください。特に「地理」、「歴史」の内容は昔と大きく変化しています。教えていないから知らないのが当たり前です。逆に、世界最古の人類を「アウストラロピテクス」と答えたら今の中高生に笑われます。現行の教科書では「サヘラントロプス・チャデンシス」です。
ネットにこんな記事がありました。あるテストで「インドで、小麦粉からつくられているパンはなんですか。」と言う問題。
ある生徒の解答は「そうです。」
笑い話にしてしまうのは簡単ですが、間違えさせないようにするにはどのような設問にすればよかったのでしょうか。「文末を“パンの名前を答えなさい。”」、「“なん”を漢字で“何”にする。」にするのも良いでしょう。しかし、「そもそもインドで一般的に食べられるのは“チャパティ”や“米”が主流なので、“ナン”を答えさせるのはクイズレベル。」「すべての教科書で扱っているわけではない内容を問うのは、学習の定着度を測るのに適当ではない。」などいろいろな意見が出ます。社会科担当からすると突っ込みどころ満載で、この記事事態本当なのかと考えるところです。面白い話ですけど。(H)
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 漆島未央
運用担当者 教諭 伊高久美子
☆時間割と下校時刻、月行事についてはこちらでご確認ください。
R7 31週.pdf(12/8~12/12)
☆令和7年度の行事予定
12/8 生徒会選挙立会演説会
12/16 ロードレース大会
12/18 3年生避難所運営体験
12/24 終業式・大掃除(給食あり)
1/8 始業式(給食あり)
1/8・9 実力テスト
1/20 新入生保護者説明会(予定)
☆R7年度年間行事予定(4/21の時点での計画ですので、変更する場合があります)
防災教育研究についてのデータは以下のフォルダにあります。
必要なデータをダウンロードしてご活用ください。
研究会で未回答となっていたアンケートの回答は以下にあります。
<防災教育関係リンク>
総合防災マップ(ハザードマップ作成に使用)