亀城ヶ丘だより
【オリンピック】040218
冬季オリンピック開催中。南国熊本からは縁遠いウィンタースポーツの魅力にふれる良い機会です。
私がテレビ観戦した夏・冬のオリンピックで、最も印象に残っているのは、昭和63年(1988年)のソウルオリンピックのあの場面です。
9月24日、土曜(当時は午前中授業)の午後のこと、家に帰っていたら間に合いません、帰りの会を終えた生徒たちが続々に職員室に集まってきました。男子100m決勝、アメリカのカール・ルイスが勝つか、カナダのベン・ジョンソンが勝つか。世界中が注目していました。前年の世界選手権ではスーパースター、カール・ルイスを破り、ベン・ジョンソンが9秒83の世界新記録を作っています。
しかし、テレビの前の職員も生徒も、きっとカール・ルイスが決勝に合わせて仕上げてくるだろうという雰囲気でした。
午後1時30分、「ベン・ジョンソン、筋肉のかたまり」というアナウンサーの解説。直後に号砲、ロケットスタートで他を圧倒、自分がナンバーワンだと指を突き上げゴールするベン・ジョンソン。記録は9秒79、人類が初めて9秒8の壁を破った瞬間でした。ゴール前のカール・ルイスの信じられないといった表情が印象的でした。どよめきが起こった後、生徒がさーっと職員室から引いていきました。
決勝の後の記者会見は更に衝撃的でした。
【耐雪梅花麗】040215
明治10年2月15日、60年ぶりとも言われる大雪の中、薩摩軍が鹿児島から熊本方面へ出発。西南戦争が始まりました。そして17日、西郷隆盛が桐野利秋と共に加治木から人吉を経て熊本に出発しました。
人吉二中で担任をした生徒の家は、西南戦争の時の官軍の宿舎だったそうで、衣類などが残されていました。林鹿寺境内にある両軍戦死者を供養するための慰霊碑の筆は勝海舟です。
西郷隆盛は明治5年、アメリカへ留学する甥の市来政直(妹「琴」の三男)にこのような漢詩(五言律詩)をおくっています。
一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難
耐雪梅花麗 経霜紅葉丹 如能識天意 豈敢自謀安
一度、引き受けたと心に誓ったことは、ただひたむきに貫き通さなければならない
鉄や石のように守ってきた胆力(事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力)は、いつまでも変えてはならない。
豪傑の士は貧しい生活をしてきた人の中から現れ、高く評価される事業は多くの困難を経て成し遂げられる。
厳しい冬の寒さや雪に耐えて梅の花は麗しく咲き、冷たい霜を経て楓の葉は真っ赤に紅葉する。
もしこれらの天意を理解できたのなら、人は安楽な生き方を選ぶことなどどうしてできるだろうか。
元広島カープの黒田投手は高校生の時に授業で習ったこの漢詩の『耐雪梅花麗』を座右の銘にしているそうです。
【聞いたことのある声が】040210
2年生の国語「走れメロス」の授業を覗きました。デジタル教科書の朗読の声にどうも聞き覚えがあります。調べてみるとやはり声優の池田秀一さんでした。毎年「名探偵コナンの赤井秀一の声じゃないですか?」と聞いてくる生徒がいるそうです。正解です。
私たちの世代には機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルの声と言った方が馴染みがあります。ちなみに「赤井秀一」は「赤い彗星のシャア」と「池田秀一」を組み合わせてつけたとのこと。
また「安室透(あむろとおる)」はガンダムのパイロット「アムロ・レイ」+その声優の「古谷徹(ふるやとおる)」、安室透の本名「降谷零(ふるやれい)」も同じくです。
追伸:昨日のブログの写真は2年生の「あっくん、いっちゃん」でした。気づいたかな?
【生徒会オリエンテーション】040209
新執行部、新委員長による次年度の活動の説明と、各委員会への勧誘のためのオリエンテーションを行いました。さすが今どきの子供たち、ICT機器を活用し、アイデアあふれる活動をユーモアを交えて紹介していました。新入生には入学してからオリエンテーションを行います。
【節分】040203
今日は節分です。節分はもともと、立春・立夏・立秋・立冬という4つの季節の始まりの前日ですが、江戸時代以降に節分と言えば立春の前日を指すようになったようです。
今日は鬼がやってくる日です。鬼がいるのは鬼門とされる丑寅(うしとら)の方角。鬼が「牛の角」と「虎のパンツ」を履いているのはそんな理由です。また、鬼を倒せるのは、逆方向(裏鬼門)にあたる未申(ひつじさる)の方角の「サル!トリ!イヌ!」コンボが最強。桃太郎の仲間には必然性があるということです。私が鬼と戦うときは、できれば「孫悟空!ラドン!(モンスターハンターの雷狼龍)ジンオウガ!」にしたいところです。
鬼を追い払うには魔の芽が出ないように炒った『摩滅(豆・まめ)』を鬼に投げつけます。息子たちが小さかった頃は「鬼は外、福は内」の豆まきをしていましたが、もう20年近くやっていません。今は、小さいお子さんがいる先生の話を聞かせてもらうのが楽しみです。
豆をまくのはその家の主人の役割。年女・年男・厄年の人がまくのも縁起が良いそうです。私の母は寅年生まれなので、豆をまいてもらおうと思います。サザエさんでは、波平さんかマスオさんが鬼の役をしているかと思っていたら、両方ともそこにいて、鬼は泥棒だったというのが定番ですね。
過去には昼休みに教室を豆だらけにしたクラスもありました。この時期給食に出る節分の豆を先生にばれないように食べたふりをして袋だけ食缶に捨て、豆はティッシュに包んで隠し持っておく。なかなか創意工夫が働きます。参考にはしないでください。
【県内部活動原則中止】040128
県内の新型コロナウイルス感染症リスクレベルが3に引き上げられました。このことにより、熊本県教育委員会より部活動の原則中止(~2/13)の通知が届きましたのでお知らせします。
なお原則中止とありますが、これは公式大会に出場する部活動に限り、事故やけがを防ぐ観点から条件付きで練習を認めるもので、湯浦中の部活動は該当する大会がありませんので活動中止です。
【3学期授業参観について】040124
3学期の授業参観を下記の日程で開催致します。
なお、公立高等学校後期選抜の2日目となることから、3年生の授業参観及び学年懇談会は実施しないこととします。また、PTA総会については、対面総会で計画しておりましたが、コロナ感染者数増大に伴い、今回も書面決議とさせていただきます。詳細は本日配付の案内文またはPDFファイルをご覧ください。
1 期日 令和4年2月25日(金)
2 日程(1・2年生のみ)
(1)授業参観 14:05~14:55
(2)学年・学級懇談会 15:05~15:55
詳細は、後日連絡メール等でお知らせします。なお、今後の感染状況によっては授業参観・学級懇談会の中止もあり得ます。
【前期選抜】040122
来週24日(月)は熊本県立高校の前期(特色)選抜です。新型コロナウイルスも爆発的に感染が広がっている状況下、受検生は、この土・日は自宅で落ち着いて過ごしていることと思います。
受験票、上履き、カイロ、マスク、時計、筆記用具(金色の合格鉛筆も連れて行ってください)、防寒着、学校によっては弁当などなど、各高校ごとの選抜要綱をしっかり読んで今日のうちに準備を済ませましょう。
湯浦中のみんなで応援しています。
【3年生の皆さんへ】040121
(通知)04入学者選抜前期(特色)選抜に係る無症状の濃厚接触者の緊急対応.pdf
前期選抜を受検する生徒及び保護者の皆様へ
先日、新型コロナウイルスに係る無症状の濃厚接触者に認定された場合の対応についてお知らせしておりましたが、その後、改訂された内容がありましたのでお知らせします。
【改訂点】一般の医療機関(自治体からの指定の有無は問わない)が実施するPCR検査等の結果が陰性の場合も受検を認める。
【学校情報化優良校認定】040112
教育の情報化に総合的に取り組み、情報化によって教育の質の向上を実現している学校であるとされる「学校情報化優良校」に湯浦中が認定されました。
これは、日本教育工学協会(JAET)が、2014年に始めた、教育の情報化の推進を支援するために、学校情報化診断システムを活用して、情報化の状況を自己評価し、総合的に情報化を進めた学校(小学校,中学校、高等学校)を認定する制度です。
【三学期始業式】040111
明けましておめでとうございます。いつもより少し長い冬休みでしたが、4つの車(救急車・消防車・パトカー・霊柩車)にお世話になったという報告も聞かず、今日、皆さんに会うことができ嬉しく思います。
3年生の皆さん、中学校生活最後の学期が始まりました。進路決定の時は間近です。3学期が過ぎ去る速さを「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」と表現することがあります。今日から卒業式までは54日。これは、芦北湾に花火が打ち上げられた芦北復興祭から今日までとほぼ同じ日数です。そのうち登校日は38日、実際は入試等でもっと少ない人もいるでしょう。
保育園や幼稚園、湯浦小学校、内野小学校、そして湯浦中学校、10年以上の付き合いがあった仲間との、初めての別れの時が迫っています。中学校の卒業式が最後に会う日になる仲間もいるかもしれません。人との関りを大切にして54日間を過ごしてください。
1・2年生の皆さん。3年生に代わり2年生、1年生が学校を動かす時が近づいています。3学期を次の学年の『ゼロ学期』と位置づけ、1年間を振り返り、「虎視眈々」と次の学年への準備を進めてください。新入生に入学式の日から驚きと感動を与えましょう。
湯浦中を巣立つ3年生の皆さん、後を引き継ぐ1・2年生の皆さん。後輩に何を残し、先輩から何を学び取るか。この一点に絞った3年生の3学期、1・2年生のゼロ学期を送ってほしいと願っています。
最後に、今年の干支は壬寅(みずのえとら)、
「壬」は妊娠の「妊」の一部であることから「はらむ」「生まれる」という意味。「寅」は「螾(ミミズ)」に通じ、春の草木が生ずる様子をあらわすとか、もともと「演」が由来で「人の前に立つ」や、演と同じ読みの「延(えん)」から「延ばす・成長する」という意味を持っているとか言われます。
生命力に溢れ、華々しく生まれ、大きく伸びる「壬寅」の今年。良い年にしましょう。
【マール】040105
例のキジトラの子猫を飼っていた小学生6人に、時々様子をHPに載せると伝えていました。知り合いの方は子どもたちに知らせてもらうとありがたいです。
名前は「マール」にしました。ヨガの「マールジャーラーサナ(猫のポーズ)」から名付けましたので、「マールちゃん」は「ネコちゃん」と同じ意味です。現在、誕生から5か月だそうです。
年明けに2回目の虫下しのため病院に連れて行ったところ、「バッタやトカゲなどの寄生虫が強い」ということでした。野良の頃に食べていたんでしょうね。今回は飲み薬ではなく、虫下しの注射を2本打たれかなり怒っています。また2週間後に病院です。
これも野良猫生活の過酷さです。右前足の甲を肉が削れるくらいの大けがをした跡があり、1円玉くらいのサイズで毛が生えていません。もう治っており、歩くのに影響はないようです。
口がやけに臭く、内臓疾患を疑いましたが、病院の先生によると「歯が生え変わっている時期でその影響」だそうです。
かなりの食いしん坊で、先住ネコの「おはぎ」のご飯もしょっちゅう横取りして食べています。先日はお腹が空いていたのか餌の袋が噛み破られていました。保護から体重が500g増えました。
起床時刻は朝3時から朝4時と少し遅くなりました。私たちの寝る時間が増え助かっています。
【寅年】040104
今日は仕事始めです。早速、高校入試に関する資料の提出などの業務が始まりました。3年生の皆さんは虎視眈々とお正月から勉強始めに入ったものと思います。まさか、受験生がゲーム三昧でおうちの方の虎の尾を踏むようなことはしていないでしょう。虎穴に入らずんば虎子を得ずと言いますが、虎のように千里行って千里帰る皆さんのチャレンジに期待しています。
さて、今年の干支(えと)は寅年などと言いますが、正確には十二支じゅうにし(時間)に「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の動物を当てはめたものと、十干じっかん(空間)「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の要素を組み合わせたものです。歴史の授業で習う「乙巳の変」や「壬申の乱」、「戊辰戦争」も干支が事件名に使われています。
今年は、壬寅(みずのえとら)で、乳虎、母虎(優しいトラ)という特徴があるそうです。ちなみに私の母は戊寅(つちのえとら)で暴虎(暴れん坊のトラ)という意味…、なるほどね。
※「乙巳の変」は中大兄皇子・中臣鎌足らによる蘇我入鹿暗殺事件。これを大化の改新だと勘違いしている人も少なくないので受験生は注意!
【謹賀新年】040101
新年あけましておめでとうございます
今年も湯浦中をよろしくお願いします
【来年もよろしくお願いします】031228
12月28日(火)~1月3日(月)まで、芦北町の学校は閉庁のため、応答できないことがあります。
事件や事故などの命に関わることや、警察と連携して対応が必要な場合やPCR検査を受けられた場合など緊急の連絡につきましては、芦北町教育委員会(87-1171)へお電話ください。担当者から校長・教頭へ連絡がつながります。
【生徒会リーダー研修】031227
生徒会新役員7名を対象に生徒会リーダー研修を行いました。生徒会リーダーとしての4つの条件についての校長講話からスタートしましたが、みんなやる気にあふれた表情をしていました。先輩の頑張りをさらに広げる活躍が期待できそうです。
【四角と丸】031225
朝3時起きが続いています。野良ではなくなったので、安心してもう少し遅い時間に起きてほしいところです。顔に乗って起こすのもやめてほしいです。
ところで、生き物は「四角▢」と「丸〇」では、「丸」を可愛いと思うそうで、子どもが丸っこいフォルムをしているのは、大人に可愛いと思わせ保護してもらうためだそうです。
大人の野良猫は路上で見かけたとしても、追い払われたりすることが普通にあります。ところが子猫は、丸っこいフォルムから出される「保護してくれにゃ」ビーム(これは小中学生や猫好きの大人には特によく効きます)と、人間の赤ちゃんを真似した可能性があると考えられる鳴き声により、近くに寄ってみたり、餌をあげたり、中には家に連れ帰ったりしてしまうことがあります。これは「保護してくれにゃ」ビームのせいですから、連れ帰った子どもを責めることはできません。
子どもが子猫を連れ帰ってきた時、親はどんな話をしてやるか。自分では飼えなくとも、飼える人を探すことは中学生でもできるかも知れません。それを親が手伝ってやることはできるかも知れません。
2年生副担任のHK先生に、「担任をした生徒が朝から猫を拾ってきた。どんな話をしますか。」という宿題を出しました。
「平均寿命の15.03歳まで飼育した場合、総費用は(令和元年全国犬猫飼育実態調査)は、餌代が15.03万円~45.09万円、病院代が15.03万円~45.09万円、トイレの砂や遊び道具などに15.03万円~45.09万円で、合計45.09万円~135.27万円もかかるんだよ。あなたのお小遣いで払える?高校卒業したらあなたは他の地域に出ていくでしょ、その時はアパートや寮に連れて行って飼えるの?」これは大人の心の中に留めておかないといけない回答ですね。
HK先生がどんな回答を持ってくるか楽しみです。
【2学期終業式】031224
1・2学期の出来事で心に残っていることについて生徒にアンケートを取ってみました。
1年生は体育大会、中体連大会、集団校外活動での釣り、合唱コンクール、期末テスト、中体連駅伝大会など中学校ならではの行事が並びました。私が特におおっ!と思ったのはこの二つ。
一つ目は「自分の誕生日」、「Yくんが、会うたびに誕生日おめでとうと言ってくれて嬉しかったから。」だそうです。
もう一つは「大坪先生と初めて昼休みに遊んだ時」、「とても嬉しかったし、楽しかったから。」だそうです。先生に抱き着いてくる1年生の男子もよく見かけました。
2年生はほとんどの人が「修学旅行」を挙げていました。そのような中で、「初めての学活」を挙げている人がいました。「学年担当にまた山口先生や前田先生、東先生がいてとても嬉しかったから。」だそうです。田浦先生も加わり、先生と生徒の学年への所属感がさらにパワーアップしています。
3年生は「体育大会」、「中体連大会」、「合唱コンクール」、「打たせ船体験」などクラスの仲間と一緒に過ごした時間を懐かしむような回答がたくさんありました。仲間との絆に触れた回答がたくさんありました。
私が特におおっ!と思ったのは「普段の授業」が挙げられていたことです。「メリハリがつけられるようになり、さらに楽しく学べるようになったから。」が理由、自分たちの成長を感じとれるのは良いですね。昨日のロードレース大会の様子を見ても、最高の3年生に成長しています。
では皆さん、4つの車にお世話にならないよう注意して、良いお年をお迎えください。
【生徒会役員任命式】011224
終業式の前に生徒会新役員の任命式と委嘱状交付式を行いました。みんな意欲満々です。前役員の先輩方に学び、湯浦中をさらに発展させます。
【クリスマスマーケット】031223
湯浦河川公園で、復興支援のためのクリスマスマーケットが開催されます。会場に行く時は感染予防対策、寒さ対策バッチリで!夜間に参加する場合は保護者同伴で!