湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

【湯浦中の皆さんへ4】050328

 豊臣秀吉がまだ足軽という下級の兵士だったころ、他の足軽たちと集まって「どんな望みがあるか」を互いに言い合うことになりました。

  足軽たちは口々に、「殿様になりたい」、「百万石(300億円くらい)の国をとりたい(肥後藩で52万石)」と言いましたが、秀吉はこう言いました。

「今より百石(300万円くらい)多くもらえる身分になりたい」。すると他の足軽たちは「なんて夢の小さいやつだ」と一斉に笑い出しました。

  そこで秀吉は、こう言ったそうです。「おぬしらは所詮かなえられない望みを言い合っているにすぎない。俺の目標は頑張れば必手に入るものだ。空頼みではなく手の届く望みなのだ」

  手を伸ばせば届く小さな夢をかなえ続ける事で、とてつもなく大きな夢に手が届くようになります。

 湯浦中学校の入り口には藤井瑞希選手の活躍を記念した「夢は叶う」の碑が建てられています。先の秀吉の話と重なるところがあります。

夢を持ち、志を高く、今日を大切に一日一日を積み重ね、「やり切った感」のある中学校生活を送っていきましょう。

  遠くから応援しています。

【湯浦中の皆さんへ3】050327

 日本には言霊(ことだま)という考えがあります。古代においては言葉の「言」と出来事の「事」は同じ概念と考えられていました。ですから、声に出した「言」葉は現実の出来「事」に対して何らかの影響を与えると信じられており、良い「言」葉を発すると良い「事」が起こり、不吉な「言」葉を発すると凶「事」がおこるとされていました。

湯浦中の皆さん、良い言葉を発しましょう。

【湯浦中の皆さんへ2】050326

「楽しい」とはどんな状態を言うのでしょう。「楽しい」を体で表現してみてください。 

 日本の神話を記した「古事記」の中に、こんな話があります。

 後に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する須佐之男命(スサノオノミコト)というとても暴れん坊の神様がいました。

  須佐之男命が神様の住む高天原(タカマガハラ)で乱暴狼藉を働いたため、姉の天照大御神(アマテラスオオミカミ)は激怒し、戸に閉じこもり隠れてしまいます。

 太陽神が隠れたことで世界は闇に閉ざされ、作物も育たず、秩序も乱れます。八百万(ヤオヨロズ)の神々が対策を協議した結果、思兼命(オモイカネノミコト)が、岩戸の前で宴会をして、その騒ぎが気になった天照大御神が岩戸を開けて覗き込んだところを掴んで引っ張り出すという作戦を立てました。

  岩戸の前に神殿が組まれ、天細女命(アメノウズメノミコト)が舞い踊ると、大賑わいとなりました。気になった天照大御神が岩戸の中から「何事か。」と尋ねたので、「あなたよりもっと立派な神様がおられます。」と言って鏡を見せたところ、もっとよく見ようと思った天照大御神は岩戸を開けて覗きました。

 その瞬間、手力男命(タジカラオノミコト)が手を掴んで引っ張り出し、世界に光が戻りました。神様たちは「天晴れ(あっぱれ)、あな面白(おもしろ)、あな手伸(たの)し、あな清明(さやけ) おけ」と喜んだ。とのことです。

 手綱と書いて「たづな」と読みますよね。「楽し」とは「手伸し」、手を伸ばし舞い踊って喜ぶ様子を意味しています。田浦も語源は特徴的なリアス海岸からきた「手浦」だそうです。

 きついこともあるかもしれません。思い通りにならないこともあるかもしれません。苦しんでいる友達がいるかもしれません。そんな時こそ、気づき、心を動かし、みんなで手を伸ばしあい「楽しい湯浦中」を創っていきましょう。

【湯浦中の皆さんへ1】050325

 湯浦中学校の玄関には「守破離」の額が掲げられています。

 これは、元をたどれば千利休の「守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされています。 

利休は、修業は、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから始まる。 

 次に、師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、他の様々な教えからも学び、試行錯誤することで既存の型を「破る」ことができる。 

 さらに鍛錬・修業を重ねた者は型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれる。と言っています。

 「本を忘るな」とあるとおり、教えを破り離れたとしても根源の精神を見失ってはならないということが重要で、十八代目中村勘三郎も座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」としても知られています。

 自分の年齢を分母、1年間を分子だと考えてみてください。1年生は13分の1、2年生は14分の1、3年生は15分の1と、1年の感じ方がどんどん短くなっていくことが分かると思います。

 先輩方が築き上げた湯浦中生の普遍的な型に学び、挑戦を重ねることで型を破り、そして湯浦中の新たな伝統を創り出していく。その中にあっても、湯浦中の校訓である「自主・敬愛・気魄」を忘れてはならない。

 「守破離」は加速しながら過ぎ去っていく貴重な三年間をどう過ごすかとも重なります。自分は今、どの段階にいるのか。額を見るたびに思い出してください。

【修了式】050324

修了式が体育館で行われました。

校長先生から大谷選手の曼陀羅チャートを使ったお話がありました。(全学年)

【百人一首大会】050323

1、2年生の今年度最後の国語の時間に、百人一首大会が行われました。

チーム戦です。

何と先生達も参加しての勝負です。みんな真剣!

【湯ちゅ~ぶ】050323

今日は給食中に、生徒会の放送委員会が初めての「湯ちゅ~ぶ」を行いました。

お別れ遠足の写真や動画を編集したものです。

これから行事を記録したり、いろんな形の報道を「湯ちゅ~ぶ」で発信していきます。

 

【開花宣言】050318

 私と社会科担当O先生の2人で勝手に決めた「湯浦中の標準木(生徒玄関前の3本の桜の真ん中にある木。毎年、一番早く咲きます。)」が、今日5輪咲きました。開花宣言します。さて、写真から見つけることができるでしょうか?

【合唱団みなまた演奏会】050316

令和5年4月2日(日)の14時から、水俣市文化会館で「合唱団みなまた演奏会」が開催されます。

昨年度の合唱コンクールの審査や合唱の披露に湯浦中学校に来てくださった方もいらっしゃいます。(もちろん本校の教務主任、3年生副担任のS先生も!)

ぜひ聴きに来てください。

【文部科学大臣のメッセージ】050314

「自殺対策強化月間及び新年度に向けた自殺予防に係る児童生徒や学生への文部科学大臣メッセージについて」

 

この度、文部科学大臣より、全国の児童生徒や学生等へ向けた自殺予防に係るメッセージが送付されました。

以下、リンク先を掲載しています。

 

文部科学大臣メッセージ

「不安や悩みを抱える全国の児童生徒や学生等のみなさんへ」

(文部科学省ホームページ)

 

 

子供のSOSダイヤル等の相談窓口

(文部科学省ホームページ)

 

相談窓口PR動画「君は君のままでいい」

(YouTube 文部科学省公式チャンネル)

【東日本大震災】050311

 平成23年3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島の東南東沖 130kmを震源とする東北地方太平洋沖地震が発生しました。震災による死者・行方不明者は 1 万 8428人、建築物の全壊・半壊は合わせて 40 万 4893 戸が公式に確認されています。日本国内で自然災害により1万人を越える死者・行方不明者が出たのは、戦後初めて(明治以降でも関東大震災、明治三陸地震に次ぐ規模)です。
 平成23年、当時の宮本勝彬水俣市長は、公式確認から55年を迎える水俣病の経験を踏まえて、水俣病被害者や水俣市民が差別や偏見を受け、風評被害による様々な影響があったこと、原発事故で起こっている問題は、水俣病と重なる部分が極めて多いことなど、震災による原子力発電所の事故を受け、避難者への差別や偏見をやめるよう呼び掛ける緊急メッセージを市のホームページに掲載されました。
 震災後、福島県出身の水俣一中の保護者の思いがきっかけとなって、福島県と水俣市の中学生の交流事業が始まり、数年に渡って継続されました。私は、平成25年11月に福島県で開かれた事前学習会に水俣市の教頭を代表して参加し、福島県の中学生に水俣二中の環境教育の取組について講話を行いました。前日に仙台空港に着きました。タクシーの運転手さんは「私は、今は他県からのお客さんに語ることで、やっと心を落ち着かせることができている。」と話されていました。
 閖上浜に着くと、他県在住の閖上地域出身の方に出会いました。やっとここに来る決意をしたそうです。「自分が知っている風景が何もない。」と涙を流されていました。
帰熊の日は楽天イーグルス初優勝パレードでした。前日の懇親会で福島県のPTA役員さんは、スポーツが元気をくれるということを強く語られていました。

 翌年、水俣市で交流を行いましが、その際に、水俣二中の生徒会長として活躍したのが、今、湯浦小に勤務している福島先生でした。

【お知らせ】050310

 今夜午後8時から放送の「ミュージックステーション」のどこかで芦北高校の卒業式の様子が紹介されるそうです。レで始まる有名アーチストと一緒に登場します。レッド・チリ・ペッパーズではないようです。レッド・ツェッペリン、レインボー、レベッカでもないようです。

 校長室の送辞が2年生に代わりました。Hくん、机の下に潜り込んで床を拭き上げています。お見事!

【昼休み】050307

 3年生のいない昼休み。45分間、全力サッカー2年生。この勢いが新リーダー学年の個性だ!後は任せました。

【進路について学ぼう】050307

例年は熊本市で開かれるコンテスト・代表選考会が今年はしろやまスカイドームで開かれます。

芦北高校へ進学する卒業生の皆さん、進学を考えている1・2年生の皆さん、明日は自分の都合のよい時間にぜひ見学に行ってみてください。

【合格者発表】050306

 今日は熊本県の公立高校の合格者発表の日でした。ウェブサイトで結果を確認した卒業生が報告に来てくれました。

 全員第一希望に合格!おめでとうございます。

 

 

【卒業式】050305

涙涙の卒業式でした。(校長は重度の花粉症でした。ということで)3年ぶりに在校生も参加することができました。

卒業おめでとうございます。(3年生)

【卒業式を前に】050304

 金曜日の放課後、3年生の先生方で教室の最終確認。明後日はいよいよ卒業式ですね。

 O先生の手による大物もどこかに掲示しています。180㎝オーバーの自身の体を使ってサイズの最終チェック。式終了後の写真撮影にどうぞ。

【3年修了式】050303

3年生の中学校最後の修了式がありました。(3年生)

以下、生徒代表作文です。


「3年間の思い出と卒業」

 湯浦中学校に入学して三年間、長い時間のようでとてもはやい日々を過ごしてきました。毎日が笑顔であふれ、充実した時間でした。そんな日々を今から少し振り返りたいと思います。

 入学式の日には新たな人生のスタートに立ち、緊張しながら中学校の門をくぐったことを今でも鮮明に覚えています。入学してすぐの頃は慣れない校舎に慣れない制服、とにかく慌ただしい日々を送りました。

 学校生活に慣れてからは色々な学校行事を楽しみにしているうちに月日がどんどん過ぎ、気付けば卒業式が迫ってきました。三年間の思い出は数えきれないほどあります。全て大切で忘れることのできない思い出です。時にはクラス内で上手くいかないことや対立してしまうことがあったけどそれらを乗り越えて、今、式を迎えられていることがとても嬉しいです。

 三学期は受験を目の前にして緊張する毎日が続いていました。みんな口には出さないけど不安でいっぱいだったことは分かっていました。そんな中でも教室でみんなと過ごしている時間は不安を忘れ、楽しむことができました。みんなの受験を通して、もっとONETEAMになれたと思いました。今日も受験で修了式に出ることができない人もいます。みんなが志望校に合格することができるまで、ONETEAMで支え合っていきたいです。

 私達はもうすぐ高校生です。私は自分たちが卒業するという実感が全くわきません。当たり前に通っていた湯浦中学校を離れ、長い人は2歳くらいから一緒に過ごしてきた大切な友達と別々の学校に通うことになります。私が過ごしてきた三年間がこんなに楽しかったのはみんなと出会い、みんなと同じクラスになれたからです。嬉しいこともきついこともクラスのみんなで乗り越えてきたこと、乗り越えられたこと、これはとてつもなくすごいことだと思っています。

 そして私にはたくさんの人に支えてもらったので感謝したい人がたくさんいます。大切に育ててくれた家族、毎日笑わせてくれた友達、私達を温かく見守ってくれた大好きな先生方です。本当にありがとうございました。本当に幸せでした。学校は別になるけど、これからもそれぞれで頑張っていきましょう。