湯浦中ブログ

2020年8月の記事一覧

【手伸しい湯浦中】020830

 「楽しい」とはどんな状態を言うのでしょう。「楽しい」を体で表現してみてください。

 日本の神話を記した「古事記」の中に、こんな話があります。

 後に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する須佐之男命(スサノオノミコト)というとても暴れん坊の神様がいましたが、神様の住む高天原(タカマガハラ)で乱暴狼藉を働いたため、姉の天照大御神(アマテラスオオミカミ)は激怒し、岩戸に閉じこもり隠れてしまいます。

 太陽神が隠れたことで世界は闇に閉ざされ、作物も育たず、秩序も乱れます。八百万(ヤオヨロズ)の神々が対策を協議した結果、思兼命(オモイカネノミコト)が、岩戸の前で宴会をして、その騒ぎが気になった天照大御神が岩戸を開けて覗き込んだところを掴んで引っ張り出すという作戦を立てました。

 岩戸の前に神殿が組まれ、天細女命(アメノウズメノミコト)が舞い踊ると、大賑わいとなりました。気になった天照大御神が岩戸の中から「何事か。」と尋ねたので、「あなたよりもっと立派な神様がおられます。」と言って鏡を見せたところ、もっとよく見ようと思った天照大御神は岩戸を開けて覗きました。

 その瞬間、手力男命(タジカラオノミコト)が手を掴んで引っ張り出し、世界に光が戻りました。神様たちは「天晴れ(あっぱれ)、あな面白(おもしろ)、あな手伸(たの)し、あな清明(さやけ) おけ」と喜んだ。とのことです。

 手綱と書いて「たづな」と読みます。「楽し」は手を伸ばし舞い踊って喜ぶ様子を意味しています。田浦も語源はリアス海岸をあらわした「手浦」だそうです。

 今年は特別な年です。きついこともあるかもしれません。思い通りにならないこともあるかもしれません。苦しんでいる友達がいるかもしれません。そんな時こそ、気づき、心を動かし、みんなで手を伸ばしあい「楽しい湯浦中」を創っていきましょう。(H)

 

【夏の思い出に子どもたちへ花火を届けよう!プロジェクト】020829

 今回の豪雨災害及び新型コロナ問題で様々なことに我慢を強いられている子供たちを元気づけたいとの思いから、本校PTA副会長の村上様、会長の大山様を中心に、その他プロジェクトの趣旨にご賛同の皆様方より芦北町全ての児童生徒に「花火」が寄贈していただきました。深く感謝いたします。

 提供協賛は「ぱせり(村上副会長)」、「リンパサロン癒しPalm(大山会長)」、「若松屋」、「芦北町商工会青年部」、「FlowerPowerSpot実行委員会(益城町)」、「神奈川県逗子市商工会青年部有志」、「地域メディア研究会有志(逗子市)」、「渡辺幸様(芦北町出身)」、「埼玉県狭山市」、「次世代のためにがんばろ会(八代市)」、「WeWish(佐賀県鳥栖市)」、「ことりんく(福岡県うきは市)」、「ぱんのもっか(うきは市)」の皆さんです。

 

【ライオンとネズミ(イソップ童話)】020828

眠っているライオンの顔の上を一匹のネズミが駆け上がり起こしてしまいました。

眠りを妨げられたライオンは怒ってネズミを捕まえ、殺そうとしました。

ネズミは、「どうか殺さないでください、許してもらえたら、必ず、恩返しをします。」と言いました。

ライオンは「お前などが俺に恩返しができるはずがない。」と大笑いして、ネズミを逃がしてやりました。

数日後、ライオンは、猟師に捕まり、強い縄で縛りつけられてしまいました。

「なんてことだ。」ライオンが嘆いていると、そこにあの時のネズミがやってきて縄をかみ切り、ライオンを助けました。

ネズミは言いました。「あなたは、小さなネズミが百獣の王であるライオンにできる恩返しなんかあるはずがないと思って笑ったんですよね。でも今はおわかりでしょう。」

 M先生、チャンスです。盗賊に捕まっても今ならネズミが助けてくれます。(H)

【委員会活動】020827

今日の放課後は生徒会委員会活動。生美(せいび)委員会は校内のゴミの片付けに取り組み、保健委員会は熱中症対策について話し合いました。

【大掃除】020827

 湯浦中生き物図鑑のページがまた増えました。

 始業式のあとの大掃除の時間、湯浦中の生徒はとても頑張ります。隅々まで磨きます。

 私が外回りの掃除をしていたところ、職員室から「キャー!」というただならぬ叫び声が。何事かと思い職員室に入ると、教頭先生の席の後ろの棚に小さなネズミ3匹!片付け中に奥から出てきました。

 子ネズミが1匹いると、親と合わせて10匹はいるとか。まだ数が合いません。コード類がかじられてしまうため職員室に住まわせるわけにはいきません。

 そのうちの1匹は2年主任のM先生が捕まえて外に逃がしました。近々、ネズミの恩返しがあるはずです。

 えっ、ネズミが恩返しなんかできないだって?続きは明日。(H)

 

【波野中の皆さん、ありがとうございます!】020826

 阿蘇市立波野中学校生徒会より、タオルと義援金をいただきました。

 波野中では毎年、平成24年7月12日に起きた九州北部豪雨について考える集会を開き、災害の記憶を風化させず、自分たちにできる備えなどを確認し合っているそうです。

 波野中にお勤めの丸山(宮脇)先生が湯浦中(内野小)出身ということで、生徒に芦北の水害の現状を話したところ、自分たちにできることはないかとタオルと義援金を集めることに取り組んだそうです。8月17日、丸山先生が内野に帰省された際に各学級からの励ましのメッセージが入った色紙と一緒に、湯浦中に届けていただきました。丸山先生から「一日でも早く、学校や地域が復旧・復興し日常がもどりますように、さらに元気な芦北町になりますようにと祈ります。」とのことでした。波野中生徒会の皆さん、先生方、ご協力いただいた波野の保護者の皆様、ありがとうございました。

 色紙は各学級に掲示し、タオル2箱と義援金は波野中の校長先生ともご相談の上、より被害が大きく支援を必要とする佐敷中学校でお使いいただくこととし、25日にお渡ししました。(H)

 

【新学期の抱負】020825

 毎学期の始業式と終業式に、各学級と生徒会執行部の代表が作文発表を行っています。今回は生徒会議長のIさんでした。(今回も放送による式でした)その中では「残暑厳しい中での体育大会だが、全校生徒が一致団結して、楽しく思い出に残る体育大会にしたい。」こと、今年度に始めたテスト期間のTKG(テストに向けて・計画的に・頑張ろう)カードの取組をみんなが最後まできちんと取り組むようにしたい。」こと、「生徒会役員改選選挙が行われ、2年生が中心となって学校をつくる時期が迫っている。一歩前進し、学校のために頑張ってほしい」こと、そして3年生と自分自身に向けては「過去を悔やむより、未来に向かって残り少ない中学校生活を充実させたい」こと、「進路決定という大きな目標に向かって、3年生一丸となって頑張りましょう。」ということを呼び掛けていました。

 さすが3年生。思い立ったが吉日、Iさんの決意をチーム湯浦中で共有し前に進みましょう。(H)

 

【明日は始業式】020824

明日、8月25日(火)に学校を再開します。給食がありませんので弁当の準備をお願いします。 

 学習用具・弁当・水筒・通知表(押印の確認を)・雑巾・歯ブラシ・コップ・毎日の健康記録表(検温も)・ハンカチ・チリ紙・マスク

時間割は、24日(月)の分を準備してください。始業式は放送で行います。

【1年】①始業式・大掃除・②学活・③英語・④保体・⑤国語・⑥社会

【2年】①始業式・大掃除・②学活・③国語・④英語・⑤理科・⑥家庭

【3年】①始業式・大掃除・②学活・③社会・④理科・⑤保体・⑥数学

芦北町教育委員会の指示により、感染拡大を防ぐため陸上の朝練習及び部活動は8月31日(月)まで中止します。

暑い日が続いています。登下校時にマスクを外す場合は、友達との距離を取って歩きましょう。

【学校再開について】020823

湯浦中学校区3校の学校再開につきまして、現在のところ8月25日(火)を予定しています。

なお、給食が止まっておりますので、その際は弁当の準備をお願いします。

また、今日、明日の新型コロナウイルスの感染症状況によっては学校再開の期日を変更する場合がありますので、時間割等含め、明日24日(月)に改めてPTAメール及び湯浦中ホームページでご連絡いたします。

不要不急の外出を避け、予防の徹底を重ねてお願いします。

【ドラえも~ん(涙)】020823

①夏休み前

『強いイシ』この石に誓ったことを破ると、石が攻撃してくる。

『ノーリツチャカチャカ錠』これを飲むと、勉強や仕事が能率的に、テキパキできる。

②宿題

『まあまあ棒』これで相手の口をふさぎ「まあまあ」と言うと、相手の怒りが収まる。

『シズメバチの巣』怒っている人を刺して、怒りを静める

『ツモリガン』撃たれた人は、してはいないことをしたつもりになり、すっかり満足してしまう。    

③始業式

『タイムマシン』時間と空間を越えて移動する機械、夏休みの初日に戻るとき使う。

『もしもボックス』もしもこんなことが?と言うことを実際に試してみることができる。宿題やテストのない世界も可能である。 

いよいよ2学期がスタート!「ドラえも~ん(涙、)助けてぇ~。」の人には今すぐ欲し秘密道具でした。(H)

 

【大きくなりました】020822

 1年1組のメダカたちは夏休みを校長室ベランダで過ごしました。しっかり太陽に当たり、今もしっかりご飯中。終業式から大きく成長しているように感じます。

 メダカの学校ももうすぐ始業式。教室での生活が始まります。

 

【セミの抜け殻】020821

たまには大野小のHPに負けないような内容で。

職員室の運動場側の木にセミの抜け殻が大量にありました。写真の中からいくつ見つけることができるでしょう。事務室のM先生に「子どもさんにお土産にどうぞ。」と言ったところ。「子どもは喜ぶけど、家の中で広げられたら私がちょっと。」と、1個だけお持ち帰りでした。苦手な方は、下の写真は見ないでください。(H)

【暑さを吹き飛ばせ】020820

 短い時間ですが、部活動前の時間を使って朝から郡市駅伝大会に向けての練習に取り組んでいます。テントを張り、熱中症対策をしながらの練習です。自宅で過ごすことが多い夏休み、みんなで汗を流す時間は貴重ですね。 

 芦北町における新型コロナウイルス感染症感染者発生に伴い、明日21日(金)から23日(日)の3日間、陸上練習・部活動・体育大会練習は中止とします。不要不急の外出は避け、感染症予防に努めましょう。

 感染の可能性は誰にでもあります。感染者やそのご家族のプライバシーには、自分事として捉え格段のご配慮をどうぞよろしくお願いいたします。また、ご家族の方が新型コロナウイルス感染症感染者の濃厚接触者に特定された場合には、学校へ連絡をお願いします。

【あおり運転】020819

 車を運転していると後ろからスーパーカーが接近してきた。誰だと思ってミラーを見ると友達のアイルトン=セナが写っていた。セナはさらに距離を詰め、走りながら車をコン、コンと軽く押しやることを繰り返す。何ていたずらをするんだと思い車を降りると、セナもニコニコして降りてきた。確認すると2台とも全く傷がついていない。セナは、自分の車と全く同じ速度で走行していたらしい。天才の逸話です。

 ある日、F1パイロット(レーサー)の車に同乗していると、あるカーブでかなりスピードを落とした。「レーサーなんだからもっと速く走れるだろう。」と聞いたところ、「俺はもうここで崖から3回落ちた。」と答えた。一流の人は自分の技量を知っています。

 6月30日にあおり運転が厳罰化された改正道交法が施行されて以来、最初の逮捕者が大分県で出ました。約5分間、3キロにわたって背後から車間距離を詰め、被害者の後方約3メートルまで迫り、クラクションを断続的に鳴らし続けたそうです。また、左車線から前方に割り込もうとした際に車が接触し、停車して被害者の首や肩を引っ張り降ろそうとするなどの暴行を加え、「包丁で刺すぞ」と脅したということです。

 妨害運転罪に問われた場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金。また、高速道路で他の車を停止させるなど特に危険な行為については5年以下の懲役または100万円以下の罰金。即免許取り消し処分で2年または3年の間、再取得はできません。(H)

 

【トカゲ・カナヘビ】020817

 トカゲ、カナヘビ、サンショウウオ、カエル、ダンゴムシ、校長室の前に本物そっくりのフィギュアを置いています。本物には無理でも模型には触れます。じっくり眺めて、かわいさが分かれば、毛嫌いしないようになるかなと思っています。

 ちなみに、ちょっと太めでツルツルしていて、尻尾が体の半分くらいの長さなのが「トカゲ」。スリムでザラザラしていて、体の2/3くらいは尻尾なのが「カナヘビ」。案外知らない人が多いようです。(H)  

【墓参り】020816

 「お墓はご先祖様そのものなので上から水をかけてはいけない。」、「墓はきれいに研磨をしてあるのでタワシでは磨かない。」、「亡くなった方は香りを楽しむのでビールやお酒などのふたは開ける。」、「お供えの花はバラでもよい。」など、いろいろな決まりごとがあるものです。

 きゅうりとなすに割りばしなどを刺して作った馬と牛を模したお供え物を「精霊馬(しょうりょうま)」と言うそうですが、関西から九州にかけては作らないので馴染みがありませんね。先祖の霊に早く帰ってきてほしいので行きは「馬」、ゆっくりあの世へ戻ってほしいので帰りは「牛」だそうです。今年はかわいがっていたネコの初盆でした。高級なカリカリをお供えしました。(H)

 

【怪奇現象】020815

 お盆ですから、怖い話を。このような怪奇現象がここ数年続いています。同じような恐怖体験をされている家庭はないでしょうか。

〇新聞を読もうとすると、突然読めなくなります。

〇お風呂やトイレに入ると、ドアの外に気配を感じます。

〇頻繁に、足に軽い衝撃があります。

〇不定期に、少し動く贈り物が届いています。

〇寝ていると、急に布団が重くなります。

〇パソコンで仕事をしていると、ディスプレイに謎の呪文が刻まれていきます。

〇ゲッ、ゲッと不思議な音が聞こえた後、毛のかたまりが落ちていることがあります。

〇時々、手足が傷だらけになります。

〇毎日、車に不思議なマークが残されています。

〇身の回りが、同じようなモノだらけになっていきます。

〇旅行で家を空けることをしたくなくなります。

〇お店に行くと、無意識にカリカリや、ちゅーるのコーナーの前に立っています。

〇スマホが同じような画像に侵食されていきます。(H)

 

【出水兵児修養掟】020814

 今日は「出水兵児修養掟(いずみへこしゅうようおきて)」について。地理的には出水市(薩摩藩)は水俣市(肥後藩)との境に位置し、防衛上の重要な拠点でした。

 出水兵児修養掟は、江戸時代の後期に、青少年をたくましく育てるために作られた、武士の心構えを示したもので、かなり厳しいことも書かれていますが、今日でも生きる心構えとして通用するところが多く、多くの人に親しまれているそうです。「嘘を言わない」、「人を困らせない」、「相手の心の傷みが分かる優しい心を持て」。普遍的な価値ですね。詳しくは出水市役所のHPをご覧ください。(H)

人は正しいことをしないといけない。

正しいこととは、嘘を言わないこと、自分よがりの考えをもたないこと、素直で礼儀正しく、目上の人にぺこぺこしたり目下の人を馬鹿にしたりしないこと、困っている人は助け、約束は必ず守り、何事にも一生懸命やること、人を困らせるような話や悪口などを言ってはいけないし、自分が悪ければ首がはねられるようなことがあっても弁解したり恐れたりしてはいけない、そのような強い心を持つことと、小さなことでこせこせしない広い心で、相手の心の痛みが分かるやさしい心を持っているのが、立派な人と言えるのです。

【什の掟】020813

 夏休みです。いろいろなことを考える時間にしましょう。今日は「什の掟」。詳しくは会津藩校「日新館」のHPをご覧ください。

 会津藩(現在の福島県西部と新潟県および栃木県の一部)では、同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子供たちが、十人前後で「什 (じゅう)」という集団をつくっていました。毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長(年長者・座長)が

一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ

一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

一、弱い者をいぢめてはなりませぬ   ならぬことはならぬものです

 といった「お話」を一つひとつみんなに聞かせ、昨日から今日にかけて「お話」に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行いました。

 そして、背いた者がいれば、什長はその者を部屋の真ん中に呼び出し、事実の有無を「審問」し、事実に間違いがなければ、年長者の間でどのような制裁を加えるかを相談して、無念(むねん)、竹篦(しっぺい:田浦弁で言う“すっぺ”)、絶交(ぜっこう)といった制裁を加えました。

 「お話」も「制裁」もすべて大人たちに言われてつくったものではなく、子供たちが制約や強制を受けずに自分たちでつくり、「会津武士の子はこうあるべきだ。」ということを互いに約束し、励み合ったそうです。「絶交」もいつまでも引きずらず、許される手段があるのがさすがです。(H)

 

【三者面談】020812

 3年生は今日まで三者面談でした。中学校卒業時点でのそれぞれの進路希望を叶えるというゴールに向けて、学級を仲が良い集団から一歩前進。目的集団に変容させ、「団体戦」のつもりで入試に臨みましょう。練習・健康管理・心の安定、すべてが整わないと試合会場にすら立てません。私立高校推薦・専願、公立高校前期選抜、公立高校後期選抜と入試は続きますが、先鋒が勝利するとチーム3年1組は勢いづきます。

 高校の入学式で緊張感を感じるのが、校長先生の「入学を許可する。」という言葉。小学校から中学校への進学と違い、要求される一定の条件をクリアしたものだけが入学を許されるのが高校です。言葉の重みを感じます。進路選択という言い方をしますが、本当は高校に選ばれるということ。希望の進路先に求められる生徒か問うてみましょう。

 4か月後に迫った願書記入まで、さらに上級学校について調べ、保護者や学校のアドバイスを聞き、しっかり悩み、自分の意志で進路目標を決定してください。(H)

 

【還暦】020811

 終業式を終え生徒が帰った後、職員室ではハッピーバースデイの合唱でした。どの先生かの還暦の誕生日です。

 今年の干支は「庚子(かのえ・ね)」ですが、その組み合わせとなるのは『甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸』の10種類からなる『十干』と、『子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥』の12種類からなる『十二支』。社会科で勉強する『乙巳の変』や『壬申の乱』、『戊辰戦争』、『辛亥革命』は干支のことです。

 10と12の最大公約数が60なので、生誕時に戻ります。赤いちゃんちゃんこを着せるのも、魔よけで赤ちゃんに赤い産着を着せていたからだそうです。ラメの帽子とレイは魔よけになるでしょうか?

 30年を半還暦、120年を大還暦と言うそうですが、これからは大還暦を迎える人も出てくるかもしれないですね。

 良ければ私の還暦の時は、赤いコルベットに乗せてください。(H)

 

【夏休み】020810

 夏休み3日目ですが、再来週の今日は始業式です。長いブログが続いたので今日は簡単に。

 昔の夏休みは涼しい時間に起きて勉強する、涼しい場所(図書館)を捜すという努力もセットでした。担任をしていた頃はまだエアコンもなく、ぬるい風が回る扇風機と、水の入ったバケツを教室に持ち込ませて宿題をさせたりもしていました。 

 所ジョージさんは、夏休みについてこんなことを言っています。

「少年少女に言っておこう。夏休みは、夏休みの宿題があるから充実するんだよ。宿題を溜めて、『あー、早くやんなきゃな。宿題やんなきゃな。あー、月末に溜まってくな。』っていうのがあるんで、遊びが充実するんだから。夏休みをいくらでも遊んでいいですよってなったら、退屈でしょうがないよ。」(H)

 

【切符】020809

 昨年、九州特別活動研究大会で筑波大の藤田教授が、中・高の勉強について「列車の切符のようになっている。」という話をされました。高校・大学といった「目的地」に到着すると、切符は捨てて(回収されて)いるという意味です。

 私は教師の道を選択したので、授業、特別活動、部活動、先生方の話、人間関係の悩みや解決方法など学校での学びがそのまま仕事に生かされ、「勉強」はさらにお金(小・中・高・大の学び)が追加できるICカードのようになっていますが、このような職業はごく少数です。

 講演の中で私たちに「立方体を2つ重ねたような形の体積を求めなさい、但し3つ以上の方法で考えなさいという指示をしたとします。ある子どもが、『2つ考えたけど、両方とも答えが同じだったので、これ以外の方法を考えても無駄だと思います。』と言ってきました。先生はその子どもに何と返されますか。」という問いかけがありました。

 「またいらんこつば言う。」、「だけん、でけんとたい。」、「お前は何でん、すーぐあきらめて。」、「入試に出っとぞ。」でしょうか。私たちが「切符」にするような指導をしてしまっているかもしれません。では、どんな話をすればよいのでしょう。

 世の中には正解は一つでも、時間、効率、予算など複雑な要素が絡みA案がだめなら、B案。それでもだめならC案、さらにD案というような場面が多くありますね。(H)

 

【内申書に書くぞ!】020808

 終業式の午後から3年生の三者面談が始まりました。テレビ番組を見ていると、何十年前の話だ?というものがずいぶんあります。投稿をもとにした再現ドラマなども、「本当に投稿をもとにしているの?作家の思い込みや想像の産物じゃないの?」と疑いたくなるものが多くあります。刑事や医者、弁護士等、職業ドラマを見ている当該職業の方も同じことを思っているでしょうが、学校は他の職業と違って、児童・生徒・学生として所属していたことがあるので、想像しやすいのでしょう。「今でもそうなんだ。」と誤解を広めないようにしてほしいところです。

 よくある場面「内申書に書くぞ!」、「内申点を下げるぞ!」について

 そもそも、学校では「内申書」という言葉を使いません。高校入試の際に提出する「調査書」を再現ドラマではそう呼んでいるようでが、その時点で間違いです。評定に関しては、日々の授業の評価をもとに芦北町は共通のソフトを使い適正な評定をつけており、校長の決裁まで、複数で数段階のチェックを行います。その人の他教科の評定と比較して違和感がある場合は評価者に説明を求めますし、評定は恣意的な改ざんができないようにルールから外れた変更箇所は色文字に変わります。また、年度末にはロックがかかり開けなくなります。

 また、所見や行動の記録もマイナス内容は一切記入しないので、調査書が不利に働くことはありません。部活動も「毎日の練習に頑張った。」は顧問の主観。県大会で何位、〇〇検定が〇級などの成果が反映されるのみです。そうしないと、担任の文章表現力が合否に反映されることになってしまいます。生徒指導上の課題があっても「元気がよく」、「行動力があり」と肯定的に書きますが、そこは許してください。

 評価を下げることを書くなど、不合格、二次募集や浪人による生徒や家庭の心の負担、担任の心労と事務的負担が増すばかりです。しっかり褒めた文章が続きます。

 つまり「内申書に書くぞ!」は「良いことを書くぞ!」という意味です。(H)

 

【1学期終業式】020807

 令和2年度の1学期、新型コロ ナウイルス感染症の影響で、長い休校期間が続き、生徒総会、体育大会、集団宿泊、郡市中体連大会、その他あらゆる行事が延期、中止、代替となりました。加えて7月は未曽有の豪雨災害に見舞われました。災害復旧ボランティア活動に汗を流した湯浦中生の話を聞き、心から嬉しく思いました。いつも通り学校に通うことができることのありがたさが身に染みた1学期でした。

 さて、明日からいつもの半分もない2週間の夏休み。普段でしたら、

「中学生活は夏休みが勝負です。勉強、読書、ニュース視聴。頭を鍛える夏にしましょう。家の手伝い、社会体験、ボランティア活動。心を鍛える夏にしましょう。

陸上、部活動、社会体育、スポーツ活動。体を鍛える夏にしましょう。」

と言うところですが、今年は、ちびまる子ちゃんの言葉を贈ります。「夏休みは何日あると思ってんのさ。宿題なんていつでも出来るよ。それより今を大切にしなきゃ。」    

 今年も暑い夏になりそうです。体調管理に十分留意し、新型コロナウイルス感染症対策は緩めることなく、休むときはしっかり休み、元気に新学期を迎えましょう。

 

【今日からジャニーズファンです!】020806

 担任が1年生に、「みんなジャニーズファンなの?」と聞いたところ、「今日からファンになります。」との声が返ってきたそうです。正直でよろしい。もちろん、もともとファンだった生徒は、ますます好きになったようです。

 私が人吉三中に勤務していた時、修学旅行で福岡ドームの「巨人・広島戦」を観戦しました。学年主任のY先生は大の広島ファン。巨人の主催ゲームだったため、スクリーンに映されるのは巨人の選手の活躍だけ。巨人側の応援席がお気に召さなかったようです。

 試合後に、宿泊施設のホテルシーホークの中を散策していた生徒たちが巨人の選手たちを見かけました。試合後の食事会場に集まっていたようです。生徒たちは驚いて選手を見ていましたが、ほとんどの選手は足早に会場に入っていきました。

 するとそこに桑田真澄投手が通りかかりました。桑田投手は立ち止まり、「中学生だろ、おいで。」と声をかけ、一緒に写真を撮らせてくれました。ファンを大事にする姿はさすがでした。当時の人吉三中2年生は全員が桑田投手のファンになりました。今はみんな大人になっていますが、テレビで桑田さんを見ると、自分の子どもにその時のことを話しているようです。

 Y先生も「巨人は好かんけど、桑田だけは好き。」に変わっていました。(H)

 

【スマホ・携帯情報安全教室】020805

 葦北教育事務所の塩根社会教育主事に来校いただき、1年生の教室から2・3年生にリモート授業でPTA主催の「スマホ・携帯情報安全教室」と「親の学びプログラム」を行いました。クイズのあとは、親と子の役割演技でSNSの安全な利用について考えました。

スマホ・携帯等の情報機器については「家庭内のルールをつくりましょう。」とか、「食事中に使わないのがマナーです。」とか、「情報モラルを磨きましょう。」ということがよく言われます。「ダメなものはダメ。」という感覚、「ルール」ではなく「モラル」で自分を律する湯浦中にしていきたいですね。

 

 

【ありがとうございます!】020804

 ジャニーズ事務所様より支援物資(トートバッグ、ブランケット、タオル、絆創膏)をいただきました。ありがとうございました。朝から職員で仕訳を行いましたが、コンサート会場のスタッフになった気分でした。

 帰りの会で生徒一人一人に配付しました。

 

 

【しらっぺ】020803

 大学生の時、熊本市周辺出身の友達から指摘されたのが、「ば」で打ち切る表現です。芦北方面では、「勉強せんば(いかんたい)」、「きつかばってん走らんば(強ならんぞ)」、のように、()の中まで言わず「ば」で打ち切ることが多いのですが、友達には違和感があったようです。よく「狸がおってさ。」と続けられました。

 初任校は菊池郡の西合志南中でしたが、生徒の言う「えじい(怖い)」がまったく何のことやら。人吉二中に転勤した時は、生徒から相づちの表現の「じゃ」について、「友達には“じゃ”、先輩には“じゃっです”、先生には“じゃっとです”」と使い分けていることを教えてもらいました。

 高校卒業以来、18年ぶりに水俣に帰ってきました。赴任した水俣二中には理科のM先生(現湯浦中1年主任)がいました。職員会議の資料が配付されたとき、M先生から出たのは「こら“しらっぺ”やった。」数十年ぶりに聞きました。津奈木でもこのような言い方をしていたようです。

 田浦中、湯浦中と芦北町に勤務して6年、時々聞こえる懐かしい表現を嬉しく聞いています。(H)

 

 

【アラクノフォビア】020802

 昨日、薬物乱用防止のパンフレットが届いた。クモの体が「薬物」という文字でデザインされている。養護教諭のK先生はクモが苦手、「よくできているけど、嫌だ。」という声が漏れた。

 私もクモが苦手だ。姿、形、ワサワサと移動する格好、死んで裏返った時の足の付け根が特に嫌だ。書きながらも気分が悪くなる。子どもの時、天井から体のすぐそばに大きなクモが落ちてきて…。腰が抜けた。

 生徒と保育園のボランティアに行って、窓掃除の時に隠れていたクモを直接触ってしまった…。腹部の柔らかい感触がいつまでもとれなかった。

 クモより足が多いゲジゲジも、ムカデも平気、ゴキブリも平気、海岸で見かけるフナムシの集団も平気。ヘビもトカゲも平気。クモだけが弱点。「人間がまだ人間ではなかった昔、昔、クモは命を奪う敵だった。その頃の記憶が残っている。」という話を読んだことがある。トンでも科学だが、私には説得力がある。

 夜のクモ(コブ)は夜コブ(喜ぶ)といって縁起が良いと聞かされても、それはそれ、友達になろうとは思わない。

 それでもなぜかクモの本を数冊持っている。テレビで特集があると録画してしまう。クモの映画のDVDも持っている。子どもの頃に数匹のクモを虫かごで飼ったこともある。子どものすることは矛盾だらけだが怖いもの見たさは人の習性。 

 『クモのはなし』という本の中に、クモの食べ方という話があった。国によっては動きの遅いクモは重要なタンパク源となっている。串に刺して、足をもいで、焼いて…。ジャガイモを生で食べたような味がするそうである。

 昨年度後半に、田浦中から授業に来てもらった理科のM先生、大学・大学院での研究テーマは「ハエトリグモ」である。恐ろしい男だ。あぁ、書きながらめまいが…。(H)     ※アラクノフォビア:クモ恐怖症。

 

【笑顔条例】020801

 1948年、アメリカ合衆国アイダホ州ポカテロ市(City of Pocatello)のジョージ・フィリップス(George Philips)市長はある条例案を提出、冗談で市議会も可決しました。施行はされていないようです。気になった方は姉妹都市の『北海道岩見沢市』のHPを検索ください。(H)

 第一条 しかめっ面、眉間にシワを寄せる、人をにらむ、怖い、不機嫌そう、落ち込んでいるといった印象を与える表情は違法である。

 第二条 市民が笑う習慣を身につけるために、毎年8月9日から14日までを『笑顔週間』とする。

 第三条 笑顔チェックの役所を新たに作り、笑顔がない人を逮捕する権限がある特別官を置く。

 第四条 条例に違反して有罪となった人は、笑顔作りの講習を受けなければならない。