湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

【知行合一】021028

 私の座右の銘は「知行合一(ちこうごういつ)」です。これは、陽明学(孔子の生きた『春秋戦国』時代から1900年ほど後の『明』の時代に王陽明がおこした学問)の命題の一つで、簡単には「知識は行動と一致してこそ意味がある、本当の知識は実践をともなわなければならない」というような意味で、論語の為政第二「子貢問君子、子曰、先行其言、而後從之」

 孔子に、弁が立つ弟子の子貢が、「君子とはどんな人ですか?」と問うと、「普段からあなたが話していることを先に実行しなさい、その後から言葉が出てくる(まずすることをして、言いたいことがあればその後で言う)ような人が君子です。」と答えた。という故事がもとになっています。

 王陽明は、知って行わないのは、未だ知らないことと同じであることを主張し、知っている以上は必ず行いにあらわれると説きました。この考えは、江戸時代初期の陽明学者である中江藤樹が有名で、1837年に大阪で乱を起こした大塩平八郎も私塾「洗心洞」で門弟に陽明学を教えた陽明学者でした。

 明治維新で活躍した久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文などが学んだ私塾「松下村塾」にも「知行合一」の掛け軸がありました。安政6年(1859年)の旧暦の今日は、松陰の命日です。(H)

 

【生徒会役員選挙】021026

 今日の5・6時間目は生徒会役員立候補者の演説会と投票を行いました。投票台・投票箱は町の選挙管理委員会からお借りした本物です。

 立候補者の多くがあげた湯浦中の課題は「学力」、「あいさつ」。質疑応答では「敬語」も話題にのぼりました。「あいさつ運動をすれば・」、「TKG(テスト勉強に・計画的に・頑張ろう)カードが確実に出るようにチェックすれば?」、「先輩と呼ぶところから始めれば?」いろいろな意見が出る中で、大切なのは一人一人の心がけだということには気づいた様子です。

 言われてみれば、上級生を「~くん」、「~さん」と呼んでいるようです。いつから「先輩」と呼ばなくなったのでしょう?私たちが中学生の頃は、あいさつをしないとか、敬語を使わないというのは恐ろしいことでしたけど。

【小さな親切】021024

1年生から「小さな親切」と題する作文を見せてもらいました。紹介します。

 僕がこのテーマを選んだのには、2つの理由があります。

 まず一つ目の理由は、親切という言葉について考え直したかったからです。親切は様々ですが、身近な大人、先生や友達に親切に接することで、自分も気分よく、相手にも嫌な思いをさせないからです。だから僕は親切が好きな言葉です。

 次に2つ目の理由は、親切の良さを知ってもらいたいからです。最近では、小・中学校での暴言・暴力等のいじめや差別が問題になることが少なくありません。親切という言葉、良さを知ってもらい、今までやってきた自分の言葉や行動を見つめ直して、少しずつ自分の考え方も見直し、改善して小さな親切からやっていけたらいいなと僕は思っています。

 それぞれいろいろな人がいる中で、相手がどういうことをしたら喜んでくれたり笑顔になるのか、自分に置き換えることで考えが広がっていくと僕は思います。

【残念】021023

 毎朝5時過ぎから湯の児の海岸付近を散歩しています。今日は雨は降り止んでいましたが、風があり波が立っていました。朝6時17分、3年生の打たせ船体験延期のメールが入りました。残念です。

 一昨日、テレビを見ていると「熊本県の某ショッピングセンターにカプセル玩具専門店「ガシャポンのデパート」がオープンした。」とのニュースが流れていました。全国でも最大規模のカプセル玩具の自販機1000台が並んでいるそうです。ニュースでは「クワガタ」が紹介されていました。大ヒットした「ダンゴムシ」のシリーズです。職員室前にはこっそり「クワガタ」と「スズメバチ」が飾ってありますのでぜひご覧ください。「鬼滅~」関係もたくさん置いてあるようですが、人気があるフィギュアは一瞬で蒸発しているようです。

 本当は今日のブログは「打たせ船」の予定でしたが、間に合わせの内容になってしまいました。来週は晴れますように。

【選挙運動】021020

今朝は随分冷え込みました。朝7時45分、山影でまだ仄暗い中に「おはようございま~す!」、「清き一票をよろしくお願いしま~す!」の声が響き渡ります。熱気で周辺の気温が上がりました。

【生徒会役員選挙告知ポスター】021019

生徒会役員選挙告知のためのポスター(半〇直〇風)をつくってみました。1年生は帰りの会で、「YJH」や「湯中劇場」の元ネタは何かというクイズ大会になったらしいです。細かく見てくれてありがたいです。

※ポスターのHPでの紹介は立候補者に了解済みです。

令和2年度生徒会役員選挙告知ポスター.pdf

【どうやったら?】021018

 水俣二中で生徒会を担当していた頃、新入生のK君が、執行部が計画した歓迎遠足のレクリエーションの楽しさに「どうやったら執行部に入れますか?」と聞いてきました。私は「何にでも一所懸命頑張っていたら、きっとみんなから推されて、選挙で当選できるよ。」と答えました。

 私は二中勤務の8年間+3年間、正門付近の掃き掃除を毎朝続けていましたが、歓迎遠足の話の後、Kくんが手伝いに来るようになりました。掃除をしながら好きな特撮や怪獣の話をして1日をスタートする日は3年間続きました。「将来は市役所に勤め、みんなの役に立ちたい。」そんな夢を語ってくれました。

 生徒会長としては、みんなを支える立場を忘れませんでした。卒業式の後、仲間数人と学校の掃除をしに一週間近く学校に来てくれたのには感心しました。

 お母さんからは「小学生の頃は人前に出る子じゃなかったのに。」と喜ばれました。変わりたいと思った時が始まりですが、それを支える良い仲間にも恵まれたことが一番でした。

 K君は今、水俣市役所に勤務しています。(H)

 

【困ったものだ】021017

※10年以上前に学級通信に書いた話です。

 男の子は難しい・・・らしい。

 言うことを聞かない、口答えをする、プリントを見せない、勉強をしない、マンガ本ばかり読んでいる、朝グズグズしている、お母さんをなめている・・・・。

 よくもこんなに気に入らないことがあるものだ。

 で、最後は「お父さん、何か言ってよ!」となる。「自分で怒れ。」と言うが、「怒っても聞かない。」と返される。妻も反抗期。

 子どもが中学生になったら「男の子の教育に母親が、女の子の教育に父親が口を出すのは間違い」という話を聞いた。同姓の親が先輩としてアドバイスをすることが大切だそうだ。

 「男の子はわからない。」というが、こちらは一度通ってきた道、やることなすこと昔の自分を見ているようでおかしくてたまらない。口答えも子どもなりの理屈が通っていて愉快、愉快。

 「何か言ってよ!」妻のさらなる要求。このくらいのことでと思いつつも、ここは老後の良好な人間関係を重視。

 2人の息子も慣れたもの、「お母さんの許容範囲は超えているが、お父さんを超えなければ大丈夫だ。」と知っている。宿題をしなかった等、本人だけが困ることについては、徹底して困らせるのも一つの手段ではと考える。

 しかし、子どもたちは一向に困ったという気配がない・・・困ったものだ。(H) 

※成長した今は違いますよ。