湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

【令和3年度出航】030401

 

 5名の先生方をお迎えし、令和3年度がスタートしました。「自律と自立」をキーワードに、生徒を中心とした学校づくりに努めます。ご理解とご協力をお願いします。

 さて、今日と昨年の4月3日の学校の桜の写真を並べてみました。桜散しの雨の影響もあり今年は随分緑が目立ちます。(上が今年、下が昨年)

【レンガ積み(イソップ寓話)】030324

 先ほど、両クラスの代表に修了証をわたしました。評定ばかりでなく、担任の思いが込められた文章や、行動の記録の〇印、一つ一つの意味を考えながら見て下さい。検定試験、大会の記録、表彰の記録や出席日数など、1年間の自分の足跡をしっかり振り返ってください。そして、令和3年度の飛躍につなげてください。

 さて、イソップ寓話にこんな話があります。

旅人がレンガ積みをしている3人の男に出会いました。

 1人目は、「暑い日も寒い日も、風の強い日も、来る日も来る日も、朝から晩までレンガ積みさ。なんで、こんなことばかりしなければならないのか、もっと楽に儲けている奴らがいっぱいいるというのに・・・」と答えました。

 2人目は、「大きな壁を作っているんだ。これが俺の仕事でね。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。」と答えました。

 3人目は、「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ、ここで多くの人が祝福を受け、悲しみから救われるんだ。何て素晴らしいことだろう。」と答えました。

 全く同じことをやっていても、やらされていると感じているか、自分の未来を思い描き、目的をもってやっているかで、心や行動、きっと、結果にも大きな差が生まれます。

勉強は何のためにしているのか、部活動は、生徒会活動は、行事は、当番活動は何のためにしているのか…。

中学校生活もそれぞれ残り1年間、2年間となりました。自分の未来を思い描き、すべての活動で「何のために」を大切にして「やり切った感」のある中学校生活を送ってくれるものと信じています。

来年度も張り切っていきましょう!

 

【中学生への道】030322

 湯浦小学校・内野小学校6年生の皆さん、明日の卒業おめでとうございます。いよいよ4月1日から中学生ですね。

 中学校では、小学校の学習を土台として、その上に新しい学習を積み重ねていきます。土台をしっかりさせ、建物をぐらつかせないことが大事です。

 しかし、ゴールはみんな令和6年3月31日と決まっていますが、スタートの日は自分で決めることができます。中学校卒業後の進路は、自分で切り開いていかないといけません。中学校入学前なのに早いと感じる人もいるでしょうが、春休みの過ごし方が大切です。

 そこで、新入生のみなさんが小学校の学習をふりかえり、スムーズに中学校の学習につなげることができるよう、春休みの学習課題「中学生への道」を作成しました。

 無理なく、自分のペースで学習してください。また、何も見ずに書けなかった問題は空欄にせず、小学校の教科書などで調べてできるだけ解答しましょう。

 それでは、みなさんの入学を楽しみにしています。

【トミカの日】030320

 トミカを集めています。数年前のこと、友達に「こいつ、中学生なのにトミカを集めているんですよ。」と言う発言をした生徒がいました。そこでとっさに「俺も集めているよ。大人になっても続けられる良い趣味だよ」と返しました。実はその時チョロQは結構持っていたのですが、トミカは数台でした。集めていると言い切った手前、集めることにしました。今は私の趣味の上位に入ります。先生方の愛車と同じ物を見つけたときはプレゼントし、趣味への理解を図っています。

 いまさらかも知れませんがトミカ(Tomica)はタカラトミーが製造しているミニカーで累計販売台数は6億7,000万台を超え、2秒に1台売れています。子どもの頃遊んでいた、今でも集めている、放置していた物を親が踏みつけて怒られた、といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。トミカで育った子どもは車好きになり、プラレールで育った子どもは鉄ちゃんになっていくということもよく言われます。

 トミカはドアミラーがついていない、とがった部分は先端を丸めてあるなど随所に小さな子どもが安全に遊べる配慮がしてある。パッケージの横幅がすべて同じ。サスペンションやドアの開閉など触って楽しい。毎月第3土曜日の「トミカの日」に新車が2台発売され定番140種類のラインナップが入れ替わる等の特徴があります。また、「共遊玩具(一般市場向けに造られ販売されている、目または耳の不自由な子どもたちにも楽しく遊べるおもちゃ)」にも認定されているそうです。(H)

 

 

【ONE TEAM ふれ愛 ENJOY DAY】030319

1年生は集団宿泊教室に代えて、あしきた青少年の家で「ONE TEAM ふれ愛 ENJOY DAY」を実施しました。班対抗でのマリン活動(カッター艇)やゲームなどで一日をエンジョイしました。

【感謝の言葉】030318

 先々週、1年生は総合的な学習の時間の中で面接体験を行いました。面白そうでしたので、私も集団面接をさせてもらうことにしました。

 1年生は熊本県で一番の学級を目指しています。来年は現2年生が熊本県で一番の学級になるので、まずは2番、そして3年生の時に目標達成、さらに3年生の責任として熊本県で一番の学校と、その後も続く伝統を創ります。でっかい目標です。

 「では、そのためにどんなことに取り組みますか?自分の名字を使って、あいうえお作文で発表してください。」というのが私の質問でした。たくさんのことを考えてくれて、湯浦中の未来が楽しみになりました。

 翌日、たくさんの1年生から「昨日は面接をしていただきありがとうございました。」というお礼の言葉を掛けられました。しかしこれは1年生に限った事ではありません。感謝の言葉は何よりもうれしいプレゼント。湯浦中生の美徳ですね。

 

【心と気を働かせる】030317

ある日のこと、織田信長が小姓の一人を呼びつけました。小姓が居室に入ると、信長は何も言いません。間をおいて発した言葉は「下がってよい」でした。

 次の者が呼ばれました。信長は今度も何も用事を言いつけず、また「下がってよい。」と言います。同じ遣り取りが何度か繰り返された後、森蘭丸が呼ばれます。

 蘭丸も同じように「下がってよい。」と言われ、居室から出ようとしました。その時、蘭丸は出口近くに小さなゴミが落ちているのに気づいて拾います。

 信長は、蘭丸が居室から出るのをとめ、こう言います。

「人は心と気を働かせることをもって良しとするものだ。用を言いつけられなかったからといって、そのまま退出するようでは役に立たない。お前はゴミに気付いて拾った。なかなか感心である。」

 ※小姓=位の高い武将等の身辺に仕え、諸々の雑用を請け負う役目の家来

 

 

【合格発表】030316

 今日は熊本県立高校の合格者発表でした。県内の高校を4つのグループに分け、ウエブ上で発表されます。3年生担当の先生方で緊張しながらページを開きました。

 結果は全員合格!進路が決定しました。

 高校に掲示された結果を見て、互いに喜び合い、そのあと中学校に報告に来るのが一昨年までの風景でしたが、お祝いの声をかけることができなくてさみしい限りです。

 合格おめでとうございます! 社会に出る一歩手前の3年間、充実した毎日を過ごしてください。

【卒業式式辞】030315

校長式辞の概要です。

新年度が始まった翌週、新型コロナウィルス感染症の拡大により学校は予想もしなかった二度目の休校が決定。再開後もあらゆる活動は三密を避けるための制限を余儀なくされました。

授業は、部活動は、体育大会は、文化祭は、入試はどうなるのかと先の見えない日々が続きました。 

そのような中でも、皆さんは『夢と志をもち、実現に向かって自ら努力し続ける生徒』という学校教育目標の具現化に向けて、「凡事徹底」の生徒会スローガンのもと、湯浦中の伝統と校風をより輝かせてくれました。 

担任のミニ通信「言霊」には皆さんの活躍の様子と声が毎日、綴られていました。少し紹介します。

6月、やっと学校が再開しました。

そこには、早く登校して窓を開けてくれる生徒、「おはようございます。」の爽やかなあいさつを交わす3年生の姿がありました。「みんなで給食を食べることができ、とてもおいしかった」、「理科の時間にわからないところを友達が教えてくれた。」

当たり前だと思っていた友達と過ごす時間がどんなにかけがえのないものか、そして失われやすいものかを思い知らされました。 

同じく6月、「今日、先生から郡市中体連大会が中止になったことを伝えられました。頑張ってきた人たちは悔しいだろうなと思いました。」

優勝を目標に練習を積み重ねた2年間を思うと、私たちは3年生にかける言葉が浮かびませんでした。 

7月、「一週間ぶりの登校です。家の片付けばかりして過ごしました。」未曽有の豪雨災害が故郷の風景を一変させました。

芦北の学校はみんな仲間だ。一日も早く学校が再開できるよう自分にできることをしよう。大きな被害を受けた佐敷小学校・佐敷中学校の復旧作業に通った生徒もいました。 

9月、半日でしたが何とか開くことができた体育大会。短い時間に気持ちを集中させました。「一日緊張で吐き気がすごかった」、「応援団演武の最後でミスをしてしまい、それでも団のみんなが支えてくれた。」、「みんなが最高の笑顔で限界突破ができた。」、仲間と支え合い、大きな喜びを作り上げました。 

10月、郡市駅伝大会開催の見通しが立たない中でも、休むことなく早朝練習を続けた五人の三年生がいました。本番では試走タイムを上回った選手も多数出ました。湯浦中の代表としてのプライドを感じました。襷は確実に後輩につながりました。 

11月の「合唱コンクール」に向けては、昼休みもパート練習をしているグループがありました。結果に悔しさを滲ませる生徒もいました。絵手紙の製作では、家族の皆さんの子どもたちへの深い愛情を感じました。 

そして、1月、進路決定に向けて、自分を見つめ直す姿がありました。面接の練習では、言葉に詰まり、自信を無くしたこともありました。それでも何度も何度も挑戦しました。発表の日は、手を震わせながら通知の封を切りました。 

毎朝、職員室で礼儀正しいあいさつをしてくれる卒業生がいました。美術の作品に心が表れている卒業生がたくさんいました。掃除の時間は、皆が膝をつき床を磨き上げていました。こんな学校は初めてでした。修学旅行では首里城再建のための募金集めに奔走しました。良さを語っても語り尽くせないのが卒業生の皆さんでした。皆さんのこれまでの頑張りに対し、改めて称賛の拍手を送ります。 

アウトドア用品の総合メーカー、モンベルの辰野勇会長は、1800mの垂直の壁が続くアイガー北壁に初登頂した、ハインリッヒ・ハラーの体験記『白い蜘蛛』を高校一年生の時に教科書で読み、感動して、10年後の26歳でアイガー北壁に登ること、28歳で山にかかわるビジネスを始めること、という目標を立てました。

そして、何を始めたか。筋トレ、ランニング、登山の練習などに取り組むと言うのが普通の発想だと思いますが、辰野さんは「アイガー北壁」と書いた貯金箱を作りました。夢に終わらせない、具体的な取組を始めたわけです。そして、予定よりも五年早い21歳の時、世界最年少記録で登頂に成功しました。

途中、あまりの過酷さに、二度と山には登らないと思ったそうですが、山頂からマッターホルンが見えた瞬間に、次はあの山だと決意したそうです。 

古代の日本においては言葉の「言」と出来事の「事」は同じ概念で、声に出した「言」葉は現実の出来「事」に対して何らかの影響を与えると信じられていました。そして、良い「言」葉を発すると、良い「事」が起こるとされていました。「言霊」とは発した言葉に魂が宿るということ

卒業生の皆さん、今日を家族への感謝と決意を、言葉にして伝える日にしてください。 

以前も話をした、ネイティブアメリカンの教えで式辞を閉じます。

「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、いつかあなたが人生を終えるときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。」

これからの活躍と、幸多い人生をお祈りします。

【卒業おめでとう】030314

第74回卒業証書授与式が終わりました。とても良い式でした。

ところで、芦北町立学校の卒業証書は、芦北町の北部に位置する銅山(かなやま)地区伝統の手漉き和紙『大河内紙』でつくられています。

『大河内紙』は江戸時代から昭和35年頃まで盛んにつくられていたそうですが、一時途絶え、子どもの頃に紙すきの技術を学んだ大河内紙保存会の皆さんが復活させました。強くて破れにくい上、防虫効果があり、障子紙や米の保存袋として重宝されてきた和紙で、焼酎『夢あしきた』の瓶のラベルにも使われています。私たちの卒業証書は既製の用紙でしたので羨ましい限りです。(H)