湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

校長のブログ② 「星野富弘美術館詩画公募展」

 現在、星野富弘美術館では、詩画公募展の入賞作品が展示してある。

小学生から中学生、高校生、大人までの素晴らしい作品が並ぶ。

湯浦中学校の生徒作品を紹介する。(昨年度6年生、3年生含む)

3年生   田浦心愛さん「山茶花」

現高1年生 羽田 瑠々花さん「もちもちお餅」

3年生   井川 七海さん「カラスの旅」

1年生   釜 杏里さん「草生える」

1年生   緒方 和真さん「水そうの中の金魚」

どの作品も絵だけでは伝わらない、詩だけでは伝わらない独特の感性を感じる。「いいなあ」と思った。

感性は、こういう気持ちを表現することで磨かれるのだと思う。

星野さんの詩ではないが、

あいだみつをさんの

「うつくしいものを 美しいと思える あなたのこころがうつくしい」 という詩を思い出した。

 

作品展は、今週27日(日)まで 

まだ観に行っていない方はぜひ足を運んでみてください。

校長のブログ①「青いグローブのエース」

 先日、野球部は、水俣のエコパークで、九電旗の予選があった。相手は水俣の合同チーム。芦北(津奈木・田浦・佐敷・湯浦)合同チームは、本来のエースを含む主力選手3人が欠場の中、試合が始まった。そこでマウンドに上がったのが、湯浦中のH君。小柄ながら癖のないきれいなフォームで投げるストレートや切れのあるスライダーが武器。緊張した中、一回の裏の守備。1アウト・2アウト相手打線を打ち取りパーフェクトな立ち上がり。ところが3番バッターの打ち取ったフライを内野がエラーしてしまう。その後、盗塁やヒットでランナーがたまったところで長打が出る。得点は4点。その後も得点は重なり11対0でノーヒットノーランの完封負け。完敗だった。聞くところによると相手ピッチャーも2年生、一回表の投球では、安定せず2アウト満塁のピンチをしのぐと後半は調子が上がり手も足も出なかった。

 しかし、H君は、すがすがしい顔で99球を投げきった。味方がエラーしようが、ホームランを打たれようが、黙々と自分の役割を果たすべく投げ続けた。打ち取った当たりを味方がエラーしたとき「なんで」「またか」と思いイライラして表情に出す選手が多いが、味方のサードから「いいピッチングだよ」と励まされながら、すぐに切り替えて投げ続けた。ベンチに戻ると円陣の中心で「逆転するぞ!」と自分から声を出していた。

 試合後、「ナイスピッチング」とだけ声を掛けると、にこりと笑顔で返してくれた。しかし、H君の純粋な目の奥からは悔しさを感じた。

 次の日、学校に来ると朝練にH君の姿があった。元気いっぱいに走っていた。もう切り替えて「One Step」一歩を踏み出していた。

 可能性は無限大!きっと未来の大エースになるに違いない!青いグローブが似合うかっこいい大エースに!