亀城ヶ丘だより
【児童虐待の防止等に関する法律】030605
数日前のこんなニュースが気になりました。去年4月に施行された、子どもへの体罰を禁止した法律(児童虐待の防止等に関する法律)について、厚生労働省の研究班が、子どもを育てる5000人に調査したところ、
「内容まで知っている」20.2%
「聞いたことはあるが詳しい内容は知らない」60.2%
「知らない」19.6%
という結果だったそうです。法では、親がしつけにあたって子どもに体罰を加えることを禁止していますが、「半年以内に子どもに1回でも体罰をしたことがあった」と答えたのは33.5%と、3人に1人に上っています。
具体的な行為は、
「お尻や手の甲をたたくなど物理的な罰を与えた」28.4%、
「どなりつけるほか、『だめな子』など否定的なことばで心理的に追い詰めた」28.1%、
「部屋やベランダに閉じ込めるなど、自由を制限した」9.6%でした。
一方、体罰をした人のうち「しなければよかった」と後悔した経験があると答えた人は88.7%に上ったそうです。子どものしつけについて難しさを感じている人も多く、「子どもの言動にイライラする」、「子育てに自信がもてない」、「経済的に不安を感じる」という回答も多かったということです。
調査を行った研究班では、体罰を禁止した法律の周知や啓発の活動を進めるとともに、保護者のストレスや不安が体罰につながっているとして、子育て支援の体制整備が必要だと指摘しています。