湯浦中ブログ

亀城ヶ丘だより

校長のブログ⑥ 「食に関する指導」

 本日、12日(月)は栄養教諭による「食に関する指導」が行われた。

 佐敷中学校栄養教諭の兒嶋和美先生にお越しいただき「中学生に必要な栄養バランスについて」話してもらった。給食の時間を使ってリモート(ZOOM)で行ったが,どの学年も給食を食べながら真剣に話を聞くことができていた。

中学生の一番からだが成長する時期に大切な栄養素や疲労回復、熱中症予防の水分補給などについてプレゼンでわかりやすく説明された。

 みなさん、まずは、基礎体力。病気・ケガをしない体づくりが大切ですね。

保護者にもみていただきたいような内容でした。

兒嶋先生ありがとうございました。

 

校長のブログ⑤ 「スクールバスで女島方面へ」

 今日は、女島方面のスクールバスの一便に乗せてもらった。湯浦中に来て湯浦地区の海を見たことがなかった。狭い道や急な上り坂もあるが運転手の田中さんは安全運転で毎日生徒を送り届けてくださっているのだと思った。「京泊」「きょうはく×」→「きょうどまり」、「東泊」「ひがしどまり○」難しい地名がたくさん出てきた。女島だけど島ではない?。水害での崖崩れの爪痕。高台から見た海はきれいだった。知らないことがたくさんあった。地元のことを少しずつ勉強していきたい。

 生徒はみんな運転手さんにきちんと挨拶をして、元気に帰って行った。バスを降りるとき座席を見ると清掃が行き届きとてもきれいだった。

 生徒の命を守り毎日安全に送り迎えをして下さっている3名の運転手さん(女島方面 田中さん・尾奈古方面 柏木さん・丸米方面 林さん)に感謝したい。

校長のブログ⑤ 「星野富弘コーナー」

2階の階段の壁面にある掲示板に「星野富弘コーナー」を設置した。星野さんの作品を紹介し、詩画コンクール入賞作品等の生徒作品も今後飾っていきたい。

 ところで、今日4月28日は何の日か分かる人はいるだろうか。そう、今日は星野富弘さんの命日だ。昨年2024年に亡くなられてもう一年が経つ。実は前任校の不知火中でも星野さんが亡くなられた記事と作品を掲示した『星野富弘コーナー』を作ってきた。心が洗われる詩画がたくさんある。私が好きな作品の詩だけ紹介する。

 [結婚ゆび輪はいらないと言った 

朝顔を洗うとき 私の顔を きずつけないように 

体を持ち上げるとき 私が痛くないように 

結婚ゆび輪は いらないといった。

今レースの カーテンをつきぬけてくる 朝日の中で 

私の許にきたあなたが 洗面器から冷たい水をすくっている 

その十本の指先から 金よりも銀よりも 美しい雫が落ちている]

 

校長のブログ④ 「感動の毎日!」

湯浦中に来て3週間が過ぎた。「生徒の話の聞き方に感動」「素直さに感動」

「生徒会のやる気に感動」「朝練のランニングに感動」「先生たちの頑張りに感動」「地域や保護者の温かさに感動」この感動を毎日感じたい。

先日は、生徒昇降口を通るとき下足箱を見て感動した。靴がきちんと並んでいる!美しい!かかとも踏んでいない!湯浦小・中では当たり前のことかも知れないが、この履き物を揃えるという簡単なことが、なかなか今の中学生はできない。

「はきものをそろえる」の詩のなかの「誰かがみだしておいたら だまってそろえておいてあげよう。」と言うところが好きだ。

お家の玄関はどうでしょう?家族の分もそろえてあげたら心が温かくなりますよ。(だまってね)

結団式 令和7年4月25日(金)

もうすぐ体育大会です。今日は結団式がありました。

まずは体育委員によるオリエンテーションです。

体育大会のテーマはもちろん「One Step」です。

 

各団で団長を中心に気持ちを高めました。

青団です。

赤団です。

校長のブログ③ 「湯浦中名物・顔・守り神?」

 湯浦中学校の玄関には、みなさんもご存知の通り、クマ?・シロクマ?の剥製がある。調べてみると昭和52年(48年前)に北海道の東洋建設社長・木藤義夫氏から寄贈された物だそうだ。初めて学校を訪れたときはびっくり!「なんだこれは?」と思った。一人で学校の鍵を閉める時、なかなか不気味である。夜ならなお一層だ。教頭先生は毎日大変だろう。

 しかし、よく考えてみた。「湯浦中学校と言えば○○」の中には、「オリンピック・バドミントン銀メダリストの藤井瑞希さんの母校」の次に来るのは、「玄関にシロクマがある学校」と言っても過言ではない。過去TVの取材も受けているらしい。

 よくよく観察してみると、見ようによっては愛らしい目をしている。いや、やっぱり牙をむいて威嚇しているようにも見える。

そうか!このクマは、湯浦中の守り神かも知れない。学校を邪鬼から守り、事故や災害から守ってくれているのか。そう思うと急に愛おしくなった。

「今日もありがとうございます。」とお礼を言いたくなった。

校長のブログ② 「星野富弘美術館詩画公募展」

 現在、星野富弘美術館では、詩画公募展の入賞作品が展示してある。

小学生から中学生、高校生、大人までの素晴らしい作品が並ぶ。

湯浦中学校の生徒作品を紹介する。(昨年度6年生、3年生含む)

3年生   田浦さん「山茶花」

現高1年生 羽田さん「もちもちお餅」

3年生   井川さん「カラスの旅」

1年生   釜さん「草生える」

1年生   緒方さん「水そうの中の金魚」

どの作品も絵だけでは伝わらない、詩だけでは伝わらない独特の感性を感じる。「いいなあ」と思った。

感性は、こういう気持ちを表現することで磨かれるのだと思う。

星野さんの詩ではないが、

あいだみつをさんの

「うつくしいものを 美しいと思える あなたのこころがうつくしい」 という詩を思い出した。

 

作品展は、今週27日(日)まで 

まだ観に行っていない方はぜひ足を運んでみてください。

校長のブログ①「青いグローブのエース」

 先日、野球部は、水俣のエコパークで、九電旗の予選があった。相手は水俣の合同チーム。芦北(津奈木・田浦・佐敷・湯浦)合同チームは、本来のエースを含む主力選手3人が欠場の中、試合が始まった。そこでマウンドに上がったのが、湯浦中のH君。小柄ながら癖のないきれいなフォームで投げるストレートや切れのあるスライダーが武器。緊張した中、一回の裏の守備。1アウト・2アウト相手打線を打ち取りパーフェクトな立ち上がり。ところが3番バッターの打ち取ったフライを内野がエラーしてしまう。その後、盗塁やヒットでランナーがたまったところで長打が出る。得点は4点。その後も得点は重なり11対0でノーヒットノーランの完封負け。完敗だった。聞くところによると相手ピッチャーも2年生、一回表の投球では、安定せず2アウト満塁のピンチをしのぐと後半は調子が上がり手も足も出なかった。

 しかし、H君は、すがすがしい顔で99球を投げきった。味方がエラーしようが、ホームランを打たれようが、黙々と自分の役割を果たすべく投げ続けた。打ち取った当たりを味方がエラーしたとき「なんで」「またか」と思いイライラして表情に出す選手が多いが、味方のサードから「いいピッチングだよ」と励まされながら、すぐに切り替えて投げ続けた。ベンチに戻ると円陣の中心で「逆転するぞ!」と自分から声を出していた。

 試合後、「ナイスピッチング」とだけ声を掛けると、にこりと笑顔で返してくれた。しかし、H君の純粋な目の奥からは悔しさを感じた。

 次の日、学校に来ると朝練にH君の姿があった。元気いっぱいに走っていた。もう切り替えて「One Step」一歩を踏み出していた。

 可能性は無限大!きっと未来の大エースになるに違いない!青いグローブが似合うかっこいい大エースに!

 

保護者・地域の皆様方へ

 退任のご挨拶

芦北町立湯浦中学校長 永野 敏夫

 この度役職定年を迎え、湯浦中学校を退任することになりました。在任中、保護者や地域の皆様方には大変お世話になりました。 

 湯浦中学校には2年間お世話になりました。この2年間を振り返ると、生徒たちの様々な姿が目に浮かびます。その中で、私が特に好きな生徒たちの姿が4つあります。

 1つめは、授業中など、生徒たちが素直な心で真剣に先生方の話 を聞いているときの姿です。生徒たちが素直な心で真剣に先生方の話を聞いている姿を見る度に、私は心が洗われる思いがしました。

 2つめは、頑張らなければならない場面で、生徒たちが弱音を吐かず、一生懸命に頑張っているときの姿です。生徒たちが弱音を吐かずに一生懸命頑張っている姿を見る度に、自分ももっと頑張らなければという気持ちになりました。

 3つめは、生徒たちが仲間と協力しながら学校行事に取り組み、互いに喜びを分かち合っているときの姿です。生徒たちが仲間と協力し、互いに喜びを分かち合う姿を見る度に、とても感動しました。

 4つめは、生徒たちの優しく思いやりのある姿です。私事で恐縮ですが、2学期の終業式の日の還暦祝いでは、一人一人の生徒から心温まるメッセージや動画のプレゼントをいただきました。それ以外にも、生徒たちの優しさや思いやりのある言動に触れる度に、胸が熱くなる思いでした。

 素直な心で真剣に人の話を聞く姿、物事に一生懸命に頑張る姿、仲間と協力し喜びを分かち合う姿、人に優しく接する姿は、生徒たち一人一人にとってはもちろん、湯浦中学校にとっての宝物です。これからもこの4つの姿をいつまでも大切にして欲しいと思います。

 校長として最後の2年間、湯浦中学校で勤務し、このような素晴らしい生徒たちと出会わせていただいたことをとても幸せに感じています。

 今湯浦中学校には、先輩が範を示し、それを見て後輩たちが育っていくというとてもいい流れができています。先日の卒業式の答辞の中で、前生徒会長の寺川さんは「私たちを目標にするのではなく、私たちを越えていって欲しい。きっとそれができるからこそのお願いです。」と述べました。私も全く同じ思いです。ぜひこの流れを止めることなく、湯浦中学校を芦北・水俣No.1の学校にして欲しいと思います。

 この2年間、保護者や地域の皆様方にはいろいろご心配をおかけしたり、ご迷惑をおかけすることもあったかと思いますが、最後まで本校教育へのご理解とご支援を賜り、誠に有り難うございました。

 湯浦中を離れるのは寂しい限りですが、その一方で、これからの湯浦中学校の生徒たちの活躍ぶりを想像すると、わくわくした気持ちにもなります。湯浦中学校の今後益々の発展を願っています。2年間、本当にありがとうございました。