亀城ヶ丘だより
【じんざい】020612
3年生の進路学習に参加しました。最初に校長講話の時間をとっていただいたので、ある高校の進路担当の先生が、企業の採用担当の方から聞いたというこんな話をしました。
企業が求める「じんざい」には3つある。1つ目は「人材」、2つ目は「人財」、最後に「人罪」。終身雇用制度の下では、素「材」を一から「財」産に育てて定年まで雇っていたが、雇用のシステムにも変化がみられる。ましてや、バイトテロに見られるような、企業にとって「罪」なる人はもってのほか。ある有名サービス業では、「100引く1はゼロ」を繰り返される。たとえ100人の従業員が頑張って仕事をしていても1人が気を抜いて失敗すれば、それまでに築いた信用や安全も水の泡となる。
では、どんな「人財」が求められるか。子どもたちに聞くと「挨拶・返事ができる人」、「部活動を頑張っている人」、「資格を持っている人」等の答えが返ってくる。
「挨拶・返事」はできて当たり前。また、誰でも自分の好きなことは頑張れる。給料をもらっている以上、自分の苦手なこともしなくてはならない。「部活も頑張っている人」なら良い。目まぐるしく変化する社会の中では今日の資格が明日も通用するとは限らない。「資格試験に挑戦し続ける人」なら、現状に甘んじず、社会の変化に対応しようとする力があり、どんな仕事も任せられるので良い。
一番に求められるのは「コミュニケーション能力が高い人」と説明すると、「良かった、自分は誰とでも仲良くできるからコミュニケーション能力が高いです。」と言う。
ここで言うコミュニケーション能力とは単に明るくおしゃべりだということではない。自分の考えを分かりやすく相手に伝えることができる人。場合によっては、外国の方に自分の考えを伝える語学力を必要とする場合もある。
チャンスは今も目の前に浮かんでいる。それが「見える人、見えない人」がいる。見えても「つかめる人、つかめない人」がいる。その差は夢を持ち続けることと、実現のための準備をしておくこと。(H)