亀城ヶ丘だより
【いろは歌】020718
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせすん
色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず
七五を四回繰り返す「今様」という形式で、全ての仮名を1回ずつ使って作られた「いろは歌」、10世紀末から11世紀中頃にかけてできたようです。明治36年に新聞万朝報が募集した「いろは歌」の1等はこれでした。
とりなくこゑす ゆめさませ みよあけわたる ひんかしを
そらいろはえて おきつへに ほふねむれゐぬ もやのうち
鳥啼く声す 夢覚ませ 見よ明け渡る 東を
空色映えて 沖つ辺に 帆船群れゐぬ 靄の中
7月3日の記号問題の規則性の話に戻ります。私は50問の記号で答える問題を出題する時は、この歌を使っていました。生徒はなぜ記号に「ゐ」や「ゑ」が入っているのかと思っていたようです。もう問題を作ることはないので30年目のネタ晴らしです。(H)