亀城ヶ丘だより
【湯浦中の皆さんへ1】050325
湯浦中学校の玄関には「守破離」の額が掲げられています。
これは、元をたどれば千利休の「守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされています。
利休は、修業は、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから始まる。
次に、師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、他の様々な教えからも学び、試行錯誤することで既存の型を「破る」ことができる。
さらに鍛錬・修業を重ねた者は型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれる。と言っています。
「本を忘るな」とあるとおり、教えを破り離れたとしても根源の精神を見失ってはならないということが重要で、十八代目中村勘三郎も座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」としても知られています。
自分の年齢を分母、1年間を分子だと考えてみてください。1年生は13分の1、2年生は14分の1、3年生は15分の1と、1年の感じ方がどんどん短くなっていくことが分かると思います。
先輩方が築き上げた湯浦中生の普遍的な型に学び、挑戦を重ねることで型を破り、そして湯浦中の新たな伝統を創り出していく。その中にあっても、湯浦中の校訓である「自主・敬愛・気魄」を忘れてはならない。
「守破離」は加速しながら過ぎ去っていく貴重な三年間をどう過ごすかとも重なります。自分は今、どの段階にいるのか。額を見るたびに思い出してください。