学校生活
バドミントン部 中体連出場
6月26日、27日に八代中体連大会が開催されました。昨年度は新型コロナウイルス感染症防止対策のため中止(代替大会開催)となり、2年ぶりの開催となりました。本校からは、バドミントン部が出場し、練習で培った力と技を競いました。結果は、女子団体1回戦で八代中に0-3で敗退。シングルスは男女ともに一生懸命戦いましたが、県大会出場は叶いませんでした。
3年生にとっては最後の大会となりました。豪雨災害後練習ができない状況が続き、途中辞めたいと思ったこともあったかもしれません。それでも、リーダーとして頑張り抜きチームを引っ張ってくれた皆吉浩太さん、福山楓歌さん、立派でした。
豪雨災害の教訓を生かして防災教室実施
6月18日に本校出身の気象予報士早田蛍さんを講師としてお招きし、「防災教室」を実施しました。熊日新聞にも紹介されましたが、この取組は県教育委員会の防災教育研究指定校となった平成26年度から実施し、今回で8回目を迎えました。当初は保護者の方々にもご協力をいただき、体育館での避難所開設や避難所運営等の体験活動を行っていましたが、昨年度から新型コロナウイルス感染対策のため1日に規模を縮小して継続しています。本校出身で福岡管区気象台の雜山さん、早田さんと同じ防災WESTの気象予報士吉良さん、九州電力の方々(松本さん、宮川さん、木下さん)が来校され、ご講話やお手伝いをしていただきました。
今回の防災教室のテーマは、「令和2年7月豪雨災害から学ぶ」。災害から自分の命や家族の命を守るために日頃からどんな知識を持って、災害時にはどのように対処しなければならないかなど学習内容を検討。GIGAスクール構想事業で配付されたタブレット端末を活用した情報収集や避難する際の心得、マイ・タイムラインの作成など、いざというときに役立つ内容を設定しました。今後も豪雨が心配される中、家庭でも正しく情報を収集するために、タブレット端末を自宅に持ち帰らせることも考えています。
【研修1】
昨年7月4日の豪雨を分析し、タブレット端末を使って線状降水帯発生のメカニズムや球磨川等の水位状況等を調べ、球磨川氾濫の原因について学びました。また、九州電力の方からは、発電のしくみを道具を使って体感したほか、避難する際の注意点についての話がありました。
【研修2】
体育館で避難所開設・運営の疑似体験を行いました。設備班、食事班、道具班、生活班に分かれ活動。最後は班の代表者が自分たちの仕事を紹介し、活動内容を共有することができました。活動後、食事班がつくった非常食をおいしくいただきました。
【研修3】
居住地域ごとに編成した班でマイ・タイムラインを作成しました。マイ・タイムラインとは 災害が予想される際、一人一人が避難する行動を時系列にまとめた計画のことです。生徒はハ ザードマップを見ながら避難先を確認。自分の避難計画を発表していました。「自分の命だけ でなく、家族全員の命を守りたい」と言ってくれた言葉が印象的でした。
五輪聖火トーチが坂本中へ
坂本出身の気象予報士、早田蛍さんが東京オリンピックの聖火ランナーとして八代市を走られたことをご存じの方は多いと思います。その早田さんが、後輩のために、リレーで使用したトーチを持ってきてくれました。
運動会の練習をしていた生徒たちは練習を中断。トーチを手に取ることができました。すると、生徒全員が自然に運動場を走り出し、生徒たちによる聖火リレーが始まりました。トーチは見た目よりかなり軽いものでした。こうした機会は一生の中でも滅多にありません。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
鶴喰の自然にふれた小中合同見知り遠足
運動会に先立ち、5月6日(木)には小中合同の見知り遠足を実施しました。天候にも恵まれ、新緑の坂本を満喫した一日となりました。
この日は、八竜小児童が坂本中駐車場に集合。中学生と合流してスクールバスで鶴喰地区の憩いの家に向かいました。憩いの家では、生徒会が企画した新入生オリエンテーションやレクリェーションを実施。クイズやテレビでおなじみの「逃走中」で楽しみました。弁当を食べたあと、午後からは、小学生、中学生混合の5つの班に分かれ、鶴喰地区ウォークラリーを行いました。生徒たちは、小学生をリードしながらチェックポイントをまわりました。1年生をはじめ生徒たちは、久しぶりに小学校の先生や後輩たちと交流することができました。
一人一人が輝いた 小中合同運動会
「飛煌 ~光輝く主人公たちよ~」のテーマの下、第2回小中合同運動会を5月15日、16日に分けて開催しました。八竜小学校と合同で行う運動会は2年ぶり2回目。地域の方々や坂本復興のために尽力されている方々にエールを届けようと、生徒たちは春休みから看板書きや応援演舞など準備をしてきました。
今年は2年ぶりの開催とあって、ご来賓をはじめたくさんの方々に子供たちの躍動する姿をご観覧いただきたいと思っておりましたが、県下で新型コロナウイルス感染者が急増。観覧者を保護者と八代市在住のご家族に制限させていただきました。
また、雨天が続く中で会場を八竜小運動場に変更。15日が雷雨のため競技を中断し、残りを16日に実施しましたが、保護者の皆様のご理解とご協力を賜りましたことに感謝申し上げます。
おかげをもちまして、予定のプログラムを実施することができるとともに、生徒一人一人が精いっぱい頑張り抜き、光輝くことができました。
団長の感想
〈赤団団長 福山楓歌さん〉
最初団長になって「みんなついてきてくれるかな」と思いました。最初の頃の練習は、真面目にしてくれなかったり、話を聞いてくれなかったりしました。
しかし、だんだん本番に近づくにつれ、話を聞いてくれなかった人たちも真面目にしてくれるようになりました。
赤団の皆が今まで私についてきてくれたおかげで優勝することができました。赤団の皆、ありがとう。そしておつかれさまでした。
〈白団団長 岩本龍樹さん〉
まず、団長になりみんなを引っ張っていけるかとても不安でした。でもみんなはこんな僕についてきてくれて、とても嬉しかったです。
演舞の練習では、うまくいかなかったことがたくさんあり、とても大変でした。でも、それがうまくいったとき、とても嬉しくて、やっててよかったと感じました。
本番では、最後に達成感が感じられたのでよかったと思いました
みんなで取り戻す 生き生き笑顔のさかもと
昨年度末、坂本住民自治協議会から「復興に向けた看板を中学生にも作ってほしい」との依頼がありました。
早速、新3年生が春休みを中心に色鮮やかな看板を作り上げてくれました。看板には「みんなで取り戻す 生き生き笑顔のさかもと」の文字が入り、中央には美しい球磨川が流れ、勢いよく飛び跳ねるあゆ、その脇には子供や動物の生き生きと楽しそうな姿、そして坂本の山々と桜の花が描かれています。見る人にとって、力が湧き出てくるような絵に仕上がりました。この看板は、坂本中入口の国道219号線沿いに設置される予定です。
全員そろって 対面式・部活動紹介
4月12日に対面式・部活動紹介を行いました。全校生徒がそろうのはこの時が初めてでした。新入生にとって上級生とは八竜小学校で一緒だったこともあり、打ち解けるのが早いように感じました。
会では、生徒会執行部から、生徒会スローガン(「飛煌~あいさつで未知を拓け(挨拶 積極性 個性)」)の説明やあいさつの仕方、座礼について説明を行い、各専門委員長から活動内容についての紹介がありました。生徒会役員の生徒たちの上級生としての自覚が伝わってきました。その後、本校に転入された先生方へのインタビュー。最後は各部全員が前に出て部活動紹介を行いました。執行部や専門委員会、各部とも趣向をこらした発表で楽しいひとときを過ごしました。
7名の新入生 元気に入学
4月9日に第47回入学式を開催しました。
新型コロナウイルス感染防止のため、新入生、保護者、学校職員のみの規模を縮小しての入学式となりましたが、7名の新入生は元気よく坂中生の仲間入りをしました。
式では、担任による氏名点呼、校長式辞の後、新入生を代表して古閑美羽さんが、「・・・今日も坂本町の復興のために、たくさんの方々が働いておられる姿をいろいろな場所で目にしました。私たちはこれらの方々のことを忘れることなく、感謝の気持ちを持って、自分の夢実現に向け、頑張っていきたいと思います。・・・」と力強く誓いの言葉を述べてくれました。これに対し上級生を代表して、生徒会長の山本萌萌花さんが、学校生活を紹介するなど、歓迎の言葉を述べました。
いよいよ7名の新入生を迎え、令和3年度がスタートしました。中学校生活は、大人になるための基礎となる大切な三年間です。子供たちには、将来の夢を持ち、夢を実現するためには何が必要なのか、どんなことをしなければならないのかをしっかり考え、社会に出るための土台を固め、変化の激しい時代にも対応できる資質と能力を身に付けてほしいと思っています。
本校と致しましては、災害等に備え、子どもの命を守ることを最優先に考え、今後とも八代市教育委員会や熊本県教育委員会と連携しながら、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の派遣を要請し、子供たちの心のケアやご家庭の支援を継続して参ります。子供たちが安心して学校で学べますよう、本校職員一同、精一杯努力して参りますので、ご理解とご支援、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
小中合同運動会は団対抗戦の形で
令和3年度の運動会は、5月15日(土)に開催予定です。コロナ禍で開催の有無について正式には決定しておりませんが、今のところ開催する方向で動いています。
運動会は、新3年生になる2年生が後輩や小学生をリードしていくことになりますが、2年生の要望で、二つの団による対抗戦にしようということになりました。
早速18日の生徒集会では団の色を決定しました。
赤団・・団長:福山楓花さん 白団・・団長:岩本龍樹さん
小中学生が一丸となる運動会が開催できるよう、協力し合い、支え合い、しっかりと準備をしていきましょう。
未来へ羽ばたけ 坂中卒業生 ~学校長より~
3月12日(金)に第46回卒業証書授与式を開催しました。今年も新型コロナウイルス感染防止により、規模を縮小しての式となりました。ご来賓や在校生に参列してもらうこともできず、国歌や校歌斉唱など歌も歌うことのできない簡素な卒業式でありましたが、私にとって記憶に残る卒業式となりました。
本年度の卒業生は14名(男子8人、女子6人)。豪雨災害後本校校舎で授業ができなくなるなかでも、『自分を見失わず、いつも前を向いて頑張ってくれたこと』『みんな仲良く協力し合い、きずなを深め、すばらしい学級を創りあげてくれたこと』『一人一人の個性が輝いていたこと』など、坂本中学校の伝統に新たなページを残してくれました。また、後輩のよきお手本となるすばらしい3年生でありました。
式では、どの卒業生も凜とした態度で臨み、卒業証書授与の時のきりっとした顔、返事や礼儀作法の一つ一つに卒業への思いが込められているように感じました。
校長式辞の後、在校生を代表して2年生の遠山望晴さんが、3年生との思い出や感謝の気持ちを綴った送辞を述べてくれました。これに対し迫本湊奈さんが卒業生を代表して答辞を述べました。「・・・様々な思いを感じながら登校すると、いつもと変わらない校舎のほのかな木の香りが私たちを優しく迎えてくれました。この香りを吸い込むと、三年間の思い出が次々と蘇ってきます。・・・・」集団宿泊教室、修学旅行、学習成果発表会などの思い出や支援していただいた方への感謝の気持ち、そして卒業生一人一人に向けた言葉には、聞く者にとって胸にこみ上げてくるものがありました。
式の後、体育館で最後の学活を行いました。一人一人が前に立ち、三年間の思い出や感謝の気持ちを語ってくれました。どの生徒の言葉にも思いがあふれていて、1時間程度の予定でしたが、予定の時間を超える学活となりました。
卒業生の皆さんには、夢を持ち、夢の実現に向かって行動をおこし、いろいろなことに挑戦しながら未来へ羽ばたいてもらいたいです。そして、感謝する心をいつまでも大切にしてほし
いと思います。これまで出会った人への感謝、支え助けていただいた人への感謝、皆さんをこれまで育んできたふるさと坂本への感謝の心を大切にしてください。
皆さんは地域の宝です。一人一人が復興に向かっている坂本のことを思い、何らかの形でふるさと坂本に貢献することができたらすばらしいです。