学校生活(ブログ)

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にっこり 「熊本の学び」スタートアップ研修

 本日(15日)の午後、小中合同の校内研修で、熊本県教育庁市町村教育局義務教育課の岩木指導主事及び松崎指導主事、菊池教育事務所の大谷指導主事に講師として来校いただき、「熊本の学び」スタートアップ研修を行いました。
 今回は、新型コロナ対策として、大会議室をメイン会場、各教室をサテライト会場として、オンラインで行いました。
 まず、岩木指導主事に概要説明及び授業改善演習の説明をいただきました。また、各学年部ごとに行った授業改善演習は、松崎指導主事にコーディネートいただき、研修を深めました。
 研修内容の詳細は割愛しますが(小学校のHPの方が詳しいので、リンクを貼っておきます)、先生方の議論も深まり、今後の授業改善に大きな期待が持てる研修になりました。

驚く・ビックリ オンライン学習中の出来事についての情報モラル指導

 以前の記事に「オンライン学習中に気になることが見え始めた」という内容を書いていましたが、実際に昨日(14日)、ある学級のオンライン学習中、ある生徒が参加チームから意図的に外される事案が起きました。
 そこで早速、本日の放課後、当該学級の生徒を、広く間隔をとれる武道場に集めて、情報モラルについての指導を行いました。
 このような事案を聞くと、オンライン学習への消極的な発想からは「ほら見たことか! だからオンライン学習には問題がある。」となりそうです。しかし、すでの本校生徒の自分用に使えるスマートフォンの所持率は90%を超えています。大人(親や教師)が知り得ないところで、たくさんのプラベートなSNSコミュニケーションをしている中、いわゆる「LINE外し」のようなことは、私たちが想像している以上に多発していると考えた方が間違いありません。つまり、今回の事案は「氷山の一角」であり、その「氷山の一角」を見逃さず、速やかかつ適切に(その行為の問題点を生徒たちにしっかり見つめさせ、どうすべきか考えさせる)指導をしていくことが、体験的な情報モラル教育(情報社会に参画する態度の育成)として重要ではないかと考えています。
 なお、当該学級以外の全学級にも、今回の事案の概要を共有し、指導していきます。また、今回のようなことが機能的にできないよう、取りあえずteamsの設定を変更します。その分使い勝手が悪くなるので、好ましいとは言えませんが‥‥。
 その後、この事案に関係したかもしれないと思う生徒たちが名乗り出てくれて、その場の状況を説明してくれたそうです。結論から言えば、「ふざけ半分で、悪気はなかった」、また「やったりやられたりている」とも答えたそうです。なるほど、SNSの問題点として挙げられていることが、縮図のように見えますね。だからこそ、今回の当該学年部の事案に即応した指導は、とても適切だったと校長は考えています。

試験 前期の期末テスト

 本日から3日間(15日~17日)は、前期の期末テストです。昨日までは分散登校でしたが、本日は全員登校です。ただし、3年生用の教室を併せた普通教室12+各階に1つずつある予備教室1+美術室1=計14教室を使い、各クラスをA・Bの2つに分けて、三密の状態を避けて実施しています。このように教室数を確保できるのは、本校のそれも本年度に限った有り難い状況ですが、問題はテスト監督者の人数です。どうしても人が足りない時間は、小学校の一安主幹教諭と森田教務主任に手伝ってもらい、それでも足りない場合は、教頭と私(校長)も監督に入って対応することにしています。
 私は、テスト期間中の緊張感の漂う雰囲気が嫌いではありません。受検する生徒たちはもちろん、問題を作成し採点する先生方も大変ですが、このようにメリハリのある中学校生活の中で、生徒たちは様々な経験を積み、人間として大きく成長していくものだと思っています。また、合志楓の森小学校・中学校の場合、ともに学校生活を送る小学生にとっても、少なからず良い影響があるものと考えています。
 なお、テスト期間中の午後は、オンライン授業を入れていません。今日と明日は、翌日にテスト教科が残っているので、各自家で勉強を頑張ってくれると思いますが、最終日(17日)は気分が解放され、外へ(近隣の大型ショッピングセンターや遊戯施設等へ)遊びに出かけてしまう生徒がいないか心配しています。まだコロナ禍の「まん延防止等重点措置」の期間中であることを忘れず、テスト勉強を頑張ったご褒美は、家の中でできること又は何もせずのんびりと過ごすことを選択してほしいと思います。
 

我慢 オンライン学習の様子(その6)

 直前の記事と同時間、1年1組と2組は体育の授業でした。こちらもオンラインで授業を配信していますが、授業の内容は陸上競技で、この時間は「スタートの方法」について学習していました。さすがに自宅グループの生徒は、部屋の中を走ることはできませんので、「見学」という方法をとらざるを得ません。しかし、しっかりイメージトレーニングをしてくれている生徒は、登校日の体育の授業でそのイメージを試してみることはできるかもしれません。
 とは言え、オンライン授業には限界があります。できないことを無理してするより、限られた環境・条件の中でできることを探した方が賢明です。保健体育が専門の髙橋教頭から「ダンスだったら、部屋でも(オンラインでも)できるし、むしろ自分や友達の動きを確認しながら(録画も可能)活動できて効果的」との助言がありました。何事も「知恵と工夫」次第ですね。

ニヒヒ オンライン学習の様子(その5)

 9月3日(金)から始まった分散登校も、本日で8日目。本校では開校間もない5月から、オンライン授業の実施に向け、計画的・段階的に取り組んできたので、今やオンライン授業は日常的なものになりつつあります。1年生では、数学(森教諭:左写真)と国語(内田教諭:中央写真)の授業をやっていましたが、どちらも安定感のある授業で、もう何年も前からオンライン授業をやってたのではないかというぐらい堂に入っています。
 しかし、当初の私(校長)の方針としては、コロナ禍への対応というより、文部科学省が推奨している「コミュニティスクール」と「地域学校協働活動」を両輪とした「学校と地域でつくる学びの未来」を実現するため、オンライン教育はいずれ必須なものになるとの認識から準備を進めていたものでした。例えば、菊池恵楓園自治会の皆様や校区内にある黒石原支援学校の児童生徒との交流やボランティア活動、県立農業大学(農業公園)や九州沖縄農業研究センターと連携した環境(SDGs)教育、国立熊本高等専門学校と連携したプログラミング教育など、様々な教育活動が考えられます。いずれも現段階では想定の範囲内ですが、いざそれを具現化しようとした時、オンライン教育の環境が整っているのとそうでないのでは、雲泥の差があると考えていたのです。
 デルタ株のまん延により、いみじくも分散登校等の事態への対応として、オンライン教育が威力を発揮することになりました。しかし、前述した方針から言えば、オンライン教育の真価が問われるのは「ポストコロナ」だと考えています。
 2年生のオンライン授業を見にいくと、タブレットPCの内蔵カメラではなく、外部に高解像度のデジタルビデオカメラを接続して配信していました(右写真)。2学年主任で英語担当の深水教諭の話では、「電子黒板を使う授業では(ユニバーサルデザインの視点から)画質はとても重要」なのだそうです。私は「旗を振っている」だけですが、先生方が生徒たちと共にどんどん工夫・改善を図り、より効果的な実践を模索してくれています。 

戸惑う・えっ 体育大会開催の可否についての話し合い

 本日(10日)の始業前(8:00)に、2年生の生徒会及び体育大会のリーダー(団長、代議員、体育委員長)に急遽集まってもらい、私(校長)を含む関係職員との間で、体育大会開催の可否についての話し合いを持ちました。
 この話し合いは2回目です。また、分散登校中なので、自宅グループの生徒はオンラインで参加してくれました。
 9月2日(木)に行った1回目の話し合いで、開催を望むリーダーからは、単に「体育大会で盛り上がりたい。楽しみたい」というような短絡的な意見ではなく、「体育大会を通して、学年・学級や上・下級生間の繋がりを深めたい」、「合志楓の森中の歴史と伝統を創るきっかけにしたい」、「創立1年目の本校の姿を保護者や地域の皆様に発信したい」など、前向きな意見ばかりでした。このような生徒の誠実で直向きな様子から、校長としても「仮に無観客(映像配信)になったとしても、開催できないものか」と考えていました。
 しかしながら、この度の「まん延防止等重点措置」の延長、さらには、児童生徒を含む本市内での感染の広がりなどを踏まえ、本年度の体育大会は中止という苦渋の決断に至りました。
 参加メンバーは、私の話に心から耳を傾けてくれて、その後、一人ひとり自分の思いを述べてくれました。メンバーからは、「残念だけど、来年度の体育大会でその分まで頑張りたい」、「練習中に1年生と交流を深めたことはとても意味があった」、「体育大会の練習でまとまってきた学級の力をその他の活動に活かしたい」、「悔しさはあるがリーダーとして頑張った経験をこれから役立てたい」、「いろいろな不安がある中、正直ホッとした気持ちもある。新型コロナが収まったところで、思い切り体育大会をしたい」など、本校のリーダーたる生徒たちの意識の高さに、私は目頭が熱くなるのを禁じ得ませんでした。「これほどまでに純粋でありながら、かつ大人の判断力も備えているのか‥‥」残念な思いを持ちつつも、このような素晴らしい生徒たちがいる中学校の校長である幸せを噛みしめることになりました。

驚く・ビックリ オンライン学習の様子(その4)

 昨日(8日)、音楽担当の矢野教諭の初任者研修として、菊池教育事務所の河野指導主事が来校され、当人の授業を参観された後、直接ご指導をいただきました。今は分散登校を実施中ですので、ありのままのオンライン授業を見ていただきました。私(校長)もちょっと気になったので、授業を見に音楽室へ行くと、校歌の歌声が聞こえてきます。「あちゃー!! 県のリスクレベル5での歌唱の授業はダメなのに、やってしまったか‥‥。」一瞬、焦りました。しかし、よく聞くと流れているのは校歌の音源だけで、登校グループの生徒たちは口パクをしていました。一方、自宅グループの生徒たちは、飛沫を気にせず自宅で校歌を歌っていました。
 また、鑑賞の授業に入ると、矢野教諭は自宅グループの生徒にも発表させたりして、うまく登校グループと自宅グループをミックスした授業をしていました。これには河野指導主事も驚かれ、「菊池管内の初任者は40数名いますが、その中でも1、2を争う素晴らしい指導」とお褒めの言葉をいただきました。「矢野教諭は、昨年度まで大学でオンライン授業を受けていたので、受ける側の立場で授業を考えるからでは‥‥。」とは、髙橋教頭の分析。なるほどですね。オンライン授業が始まってからというもの、若手の先生にベテラン・中堅の先生方がよい刺激を受けることも度々あるようです。
 なお、右の写真は、町田1年主任が、オンライン授業へ参加している生徒に、出席フォームを提出いない生徒がいないか、実際の映像と照合して確認している場面です。その辺りのチェック体制も抜かりなくやるよう努めています。

苦笑い 飛沫防止のパーテーションを作っています

 学校内には元からグループで学習することを前提に、テーブルを囲む様に座る教室がいくつかあります。中学校では理科室等がそれに当たり、新型コロナウイルスの感染防止対策上、好ましくない状況です。そのため、このままでは「まん防」が明けた後も、理科室での学習は控える必要が出てきます。
 こういう場所には、飛沫防止用のバーテーションを設置しているのが公共施設等では見られます。そこで、購入できないものかとカタログ等を見たところ、かなりのお値段がします。今回必要になる考えている120cm✕80cmサイズにもなると、1万円をこえるのが普通で、安い商品でも6、7千円はします。ところが学校の本年度の備品費は、もうほとんど残っていません。
 そこで、「お金が出せなければ、知恵と汗を出そう」と考えた私(校長)は、パーテーションを自作することにしました。消耗品費で材料を買い、加工・組み立てれば、1脚あたり千円程度で作れます。理科室の他にも、向き合うことが多い場所を想定して、30脚作る予定です。
 ここまでを読んでいただければ、立派なことをしているように思われるかもしれませんが、実は私の趣味はDIY。この校長ときたら、楽しいことを職場でやっています。先生方はオンライン授業で日々格闘している時に、少し申し訳ない気持ちになっているところです。
 なお、試作品は小学校のHPに角田校長先生が掲載してくださっているので、リンク(ここをクリック)を貼っておきます。

期待・ワクワク オンライン学習の様子(その3)

 本日(7日)も、午前の3時間は分散登校で授業のライブ配信、午後の2時間は全員一斉のオンライン学習を行いました。
 はじめは繋がりさえすればOKと思っていたのが、「より効果的な学習に」と考え出すと課題もたくさん見えてきます。また、生徒の各端末や各家庭のネットワーク環境に左右される不具合も数件上がってきており、情報担当の井上教諭は、「カスタマーサポートセンター」のような感じになっています。
 さらに本日、ご家族に風邪症状があったため、念のため出勤を控えていただいた先生がいたのですが、授業はすでに予定に入っていたので、急遽自宅からのオンライン授業を実施することにしました。こちらは結果オーライで終了し、オンライン授業のバリエーションがまた一つ増えたようにも思います。
 しかし、慣れに伴い、気になることもいくつか見え始めました。その一つが授業エスケープです。最初は授業に参加していたのにいつの間にかいなくなる(その場にいても別のことをしている)生徒がちらほら出てきています。また、Teamsにはチャット機能がありますが、そこでのコミュニケーションに「これはいかがなものか」と思われる表現が見られることも‥‥。これらは想定内のことであり、現在は新型コロナ感染防止対策のための緊急避難的な措置です。また、不可抗力のトラブルの可能性もありますし、もしオンライン学習についていけていない部分があれば、これは学校側に責任があるので、現在は様子見している状況です。ただし「先生たちは気付いていないだろう」と思っているのであれば、それは「甘い」です。とりあえず「いずれこっぴどく叱られることになる前にちゃんとしておいた方が身のため」と言っておきましょう。体験的に「情報モラル教育」を充実していくことも、今後考えていきたいと思っています。

喜ぶ・デレ オンライン学習の様子(その2)

 本日(3日)から分散登校が始まり、本校では午後の2時間の授業は、全員が自宅でオンライン学習を行いました。速報では、本日授業に参加できなった生徒は3名のみ、あとは全員出席扱いです。
 1コマ目は1年生が社会、2年生は国語。2コマ目は1年生が国語、2年生が理科でした。写真は2コマ目の様子ですが、先生が方もすいぶん慣れてきており、両学年部のスタッフ総掛かりでサポートし合っているので、「配信不能」の状況に陥った授業は一つもありませんし、むしろ思った以上に順調と言ってよいと思います。
 ただし、どうしても現状では一方向の授業にならざるを得ない面があって、50分丸々となると教師も生徒も若干つらい面があるかもしれません。その点はブレークアウトルームや画面共有等を活用していけば、幾分は解消できると思います。ただし、オンライン学習が万能であるとは全く思っていません。むしろ対面学習でしかできないこと、対面学習だからこそ効果があることが、オンライン学習をやって見えてきました。目指すは「ハイブリッド教育」です。
 少なくともまん延防止重点措置(合志市立学校の分散登校)の期間は、この対応を続けていくと思います。合志市の市長様をはじめ財政当局、合志市教育委員会事務局の皆様のご尽力により、タブレットPCやネットワーク環境の整備を急いでこられたのは、まさしく「今の状況に対応するため」と言っても過言ではないでしょう。そのような皆様のお気持ちに応え、費やされた膨大な予算の費用対効果を上げるためにも、まずは本校において先進的事例を積み重ねて参りたいと思っています。