校長ブログ「秘密の部屋」

管理者ブログ

【イタリアに勝利!】011002

 給食前、強い雨が急に降ってきました。昼休みに入り、廊下の公衆電話を掛ける声が校長室まで聞こえてきます。「カッパ持って来れる?迎えには来んでいいけん。」廊下に出てみると、2年生のKくんでした。自分で帰る。よかこつです。私の息子たちも湯の児から水俣一中までトントン峠を越えて片道3.7㎞ありましたが、送り迎えはしませんでした。「雨やもん、濡るっとが当たり前たい。」ということです。

 昨夜はワールドカップバレーの日本対イタリア戦に燃えました。私も少しやっていましたが部活動の指導は剣道、サッカー、柔道、バスケットボール、バドミントンと変わり、バレーボールは通算3年程度。今の時代のウィングスパイカー、ミドルブロッカー、ユーティリティーといったポジション名も何のことやら。ただ単純に観戦を楽しみました。

 日本が2セットを連取し、第3セットもあと5点。ワールドカップで38年ぶりにイタリアに勝利する瞬間がやってきます。そこで、監督(妻)から「洗濯をするから、すぐにお風呂に入って。」との非常な指令。何とかかわし、ゲームセットまで見ることができました。バレーボール、ラグビーそして次は。「熊本で世界の頂点が決まる」ハンドボール女子世界選手権。楽しみは続きます。

 毎週水曜日は定時退勤推進日です。早く帰りましたが、妻はヨガ教室です。監督の居ぬ間に私はeスポーツ(H)

0

【スケッチ大会】011001

 今日はスケッチ大会でした。行事の精選をと言われる中ですが、故郷の風景をゆっくりと眺め、心に刻む行事はそうはありません。外で弁当を食べ、友達とおしゃべりしながら開放的な1日を味わうことができる大切な行事です。

 百人一首は春の歌が8首、夏が4首、冬が5首。秋の歌は20首あります。歌を詠んだり、絵を描いたり、良い季節ですね。

 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ  天智天皇

 奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき   猿丸太夫

 ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは  在原業平朝臣

 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに 菅家(菅原道真)

 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ 寂蓮法師

 きりぎりす 鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣

などが、校内百人一首大会の人気札です。

 先日、静岡に宿泊したラグビーのアイルランド代表フルバック、ロブ・カーニー選手は「昨日の夜、耳栓をしながら寝た。街中から離れるのはいいことだ。とても禅のような体験だ」と語ったそうです。原因はコオロギでした。(H)

 

0

【最優秀賞おめでとう】010930

 昨日は田浦小学校の運動会に来賓として出席しました。早く到着したので、グラウンド側の窓から教室を眺めていると、1年生が気付き、一緒に「エイ!エイ!オー!」で盛り上がりました。開会式では下山PTA会長に合わせ、子どもたちが大きな大きな声であいさつ。元気いっぱいの運動会でした。

 1年生の玉入れでは「チェッチェッコリ チェッコリサ リサンサマンガン サンサマンガン ~。」という不思議な曲に合わせたダンスと玉入れが組み合わさっていました。アフリカのガーナ民謡が元だそうです。息子たちが小学生の頃はピストルか笛と、太鼓の合図だったので新鮮でした。テレビでも使われていたそうですが知りませんでした。

 運動会の席で、元PTA会長の大岩さんから「卒業生が写真コンテストで最優秀賞を受賞した。」という話を聞きました。土曜日の熊本日日新聞を読むと、熊本県高校文化連盟写真専門部2019年度前期写真コンテストにおいて、県内748点の作品の中から、最優秀賞の熊日賞に田浦中卒業生の伊藤愛子さん(八代白百合3年)の「雨の動物園」(4枚組)、優秀賞3点の内の一つに池邉奈央さん(同3年)の「丹精込めて」(3枚組)、優良賞15点の内の1つに植田英愛さん(同2年)の「夏」が選ばれたとの記事がありました。おめでとうございます。田浦中の先輩の活躍、すごいですね。

 作品は10月9日(水)~14日(月)、鶴屋百貨店東館8階ギャラリーで展示されるそうで楽しみです。見に行きます。(H)

 

0

【出水兵児修養掟】010929

 全校集会後、ベテランの先生の間では「什の掟」とあわせ、「出水兵児修養掟(いずみへこしゅうようおきて)」が話題に上りました。さすが知識が豊富です。地理的には出水市(薩摩藩)は水俣市(肥後藩)との境に位置し、防衛上の重要な拠点でした。

出水兵児修養掟は、江戸時代の後期に、青少年をたくましく育てるために作られた、武士の心構えを示したもので、かなり厳しいことも書かれていますが、今日でも生きる心構えとして通用するところが多く、今でも多くの人に親しまれているそうです。

 人は正しいことをしないといけない。

 正しいこととは、嘘を言わないこと、自分よがりの考えをもたないこと、素直で礼儀正しく、目上の人にぺこぺこしたり目下の人を馬鹿にしたりしないこと、困っている人は助け、約束は必ず守り、何事にも一生懸命やること、人を困らせるような話や悪口などを言ってはいけないし、自分が悪ければ首がはねられるようなことがあっても弁解したり恐れたりしてはいけない、そのような強い心を持つことと、小さなことでこせこせしない広い心で、相手の心の痛みが分かるやさしい心を持っているのが、立派な人と言えるのです。

「嘘を言わない」、「人を困らせない」、「相手の心の傷みが分かる優しい心を持つ」。普遍的な価値ですね。詳しくは「鹿児島県出水市役所」のHPをご覧ください。(H)

 

0

【什の掟】010928

 先週、全校集会でモラルやルールについての話をしましたが、その中で「什の掟」を紹介しました。詳しくは会津藩校「日新館」のHPをご覧ください。

 会津藩(現在の福島県西部と新潟県および栃木県の一部)では、同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子供たちが、十人前後で「什 (じゅう)」という集団をつくっていました。毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長(年長者・座長)が

一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ

一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

一、弱い者をいぢめてはなりませぬ   ならぬことはならぬものです

 といった「お話」を一つひとつみんなに聞かせ、昨日から今日にかけて「お話」に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行いました。

 そして、背いた者がいれば、什長はその者を部屋の真ん中に呼び出し、事実の有無を「審問」し、事実に間違いがなければ、年長者の間でどのような制裁を加えるかを相談して、無念(むねん)、竹篦(しっぺい:田浦弁で“すっぺ”)、絶交(ぜっこう)といった制裁を加えました。

「お話」も「制裁」もすべて大人たちに言われてつくったものではなく、子供たちが制約や強制を受けずに自分たち自身でつくり、「会津武士の子はこうあるべきだ。」ということを互いに約束し、励み合ったそうです。「絶交」もいつまでも引きずらず、許される手段があるのがさすがです。(H)

 

0

【ノブレス・オブリージュ】010927

 今朝、自宅のホテイアオイが今年初めての薄紫の花を咲かせていました。今日はきっと良い日です。

 昨夜は、芦北町役場で海外派遣事業報告会(カンボジアスタディ―ツアー・英国派遣事業)が開かれました。それぞれの団長の概要説明の後、グループごとに学んだこと、感じたこと、日本と外国との違い、経験をこれからどう生かしたいかということについて発表しました。両国とも日本大使館の表敬訪問をしたそうです。観光旅行ではできない経験です。

 田浦中の卒業生で、現在芦北高校3年生のHさんは両事業に参加しました。日本古美術収集家のチャップマンさんの自宅訪問では、日本刀を持たせてもらったそうです。11年間剣道をしていただけあって、凛とした姿でした。

 英国派遣事業のコ―ディネーター角田さんは、イギリスで「小さな町だけで、カンボジアに学校を造ることができるのはなぜか。すばらしいことだ。」と聞かれたそうです。これは、現在でも貴族がいるイギリスでは、「ノブレス・オブリージュ(身分の高い者には義務が伴う)」が根付いているからだろうと話されていました。

 私が最初にこの言葉を聞いたのは仮面ライダー「カブト」でした。特撮は勉強になります。(H)

 

0

【I”ll be back】010926

 今日、教育研究実践論文と全国中学校長会での発表資料の送付を終え、ホワイトボードの10月中にすることリストが2つ消えました。パソコンから離れると頭も休まります。リストの中に楽しいことを1つは入れるようにしていて、今月は文化祭の作品と書いています。文化祭の作品展示会場にはキッズコーナーもつくる予定です。

 久しぶりにターミネーターシリーズを見ています。T-800が未来からやってきたのが1984年5月12日のロサンゼルス。米ソ対立による核戦争の危機が映画の背景にあったようです。作品を重ねるごとの映像技術の進化を見るのも楽しみです。昔の映画は、未来を描きながらコンピューターが古い。スマホも無ければ、パソコン本体も大きく重い。想像と現実が、互いに進んでいたりいなかったりを見比べるのも面白いことです。

 昨日、パソコン室にタブレットにもなるパソコンとiPadがそれぞれ35台入りました。芦北町の学校すべてに同様の環境が整いました。私が採用された昭和63年の4月。退職された前任の校長先生が学校に来られた時に一言。「これからはパソコンちゅうやつが学校に入ってくる。先生たちも大変なぁ。」あれから30年以上たち、黒板とチョークの授業から、ICT機器を活用した授業が通常になってきました。ずらっと並んだタブレットを見ると頭の中でターミネーターの音楽が流れました。タブレットをひっくり返しましたが「サイバーダイン社製」とは書かれていないようです。(H)

 

0

【ランタナ】010925

 昨日、M先生が園芸店に立ち寄ったところ、「なんさま、あ~っか、ま~るか花」と同じ花があったそうです。写真を撮って、朝から学校で確認すると「間違いない!」ついに「ランタナ」という名前が分かりました。和名は「七変化」と言い、鮮やかな花の色がだんだん変化するという特徴があります。丈夫で育てやすい花で、特に手入れもせずほっといていますが、職員玄関周辺で元気に来校者を出迎えています。

 M先生は私に名前を教えてくれた時に「ランタンと覚えとけばよかですね。」と確認されましたが、しばらくたつと、何と覚えておけばよかったのか、肝心のヒントを忘れてしまったようです。「モリ」教頭先生が着任された時に、人に「ウラ」教頭先生と教えたことがあるらしく、「2文字でも思い出せなかったのに、4文字が思い出せるわけがない。」とのことでした。8文字もある「アメジストサージ」は今後も「なんさま、あーおか花」で行きます。

 今日は3年生の卒業アルバムの集合写真と授業風景の撮影がありました。生徒と3年部の先生は駐車場に集合し、カメラマンの「1・2・3・イェーイ!」でパチリ。早いもので、中学校生活も残り半年になりました。

 ホームページトップ画面の田浦中学校遠景はフジ写真館様からいただいたものです。田浦中の遠景が映えるベストポジションを求めて、随分回られたとのことでした。(H)

 

0

【田浦中生の良さ】010924

 今日は小学生4人が、田浦小運動会のポスターを持ってきてくれました。早速、校内に掲示しました。小中連携の取組の中で顔見知りになっているので、自分の学校の子どものような感覚です。29日(日)は「曇りのち雨」の予報ですが、ポスターに描かれた天気は晴れ。きっと晴れます。

 午後は、芦北教育事務所から指導主事に来ていただき、T先生の英語の研究授業を行いました。英語で紹介文を書くと言う内容でしたが、ピクチャーカードをよく見て、気付いたことを英語で表現していました。

 指導主事から「校内研修は、子どもたちの良さをさらに伸ばすために行う。」という言葉がありました。職員からあがったのは行動面では「明るさ」、「真面目さ」、「素直さ」、「屈託のなさ」、「「メリハリがある」、「チャレンジ精神がある」など。授業中は「学習意欲がある」、「学び合いがしっかりできる」、「指示に従って活動ができる」、「男女のペアでも遠慮せず話し合いができる」など。

 田浦中卒業生の私としては、自分の事を誉められているようでこそばゆい。そう「謙虚さ」、「思慮深さ」も加えましょう。たいぎゃなこちょばいか。(H)

 

0

【秋分の日】010923

 今日は祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ「秋分の日」。秋の彼岸の中日です。ラグビー日本代表が、「試合開始4時間前の食事で、選手が希望した『おはぎ』を食べて出陣した。」という記事がとても気になりました。

 赤には、災難が身に降りかからないようにする力があると信じられ、赤いあずきからつくられるおはぎ(ぼたもち)を供えることが、ご先祖様の供養と結びついたようです。

 今は年中「おはぎ」と呼ぶことが多いかと思いますが、春の彼岸の頃、「牡丹の花」に見立てたのが「牡丹餅」、変化して「ぼたもち」。秋の彼岸の頃、「萩の花」に見立て、丁寧な言い方をしたのが「おはぎ」だと言います。萩の花は見たことがあるでしょうか。よければ画像検索をしてみてください。牡丹の花はともかく、萩の花とおはぎを結びつける風流さは私にはありません。

 昔、放送されていた「まんが日本昔ばなし」には、ぼたもちが登場する話がいくつかあります。久し振りに見てみました。

『首ひねり』:菊池を旅した行商人が、一軒の民家に泊りました。疲れて眠っていると、隣の部屋から「今晩は手打ちにしようか?半殺しにしようか?」という声が聞こえてきました。

『かえるになったぼたもち』:嫁と姑が、田植えの後にぼたもちをつくって食べました。腹いっぱい食べて、残りは4つ。これを翌朝独り占めして食べようと思った姑は、「嫁の顔を見たらかえるになれ。」と言って、鍋の中に隠して寝ました。

さて、2つの話の続きは…。(H)

 

0