校長ブログ「秘密の部屋」

2020年2月の記事一覧

【オリンピックイヤー】020229

 今年は4年に1回の2月29日がある年。オリンピックイヤーです。

 私が観たオリンピックで、最も印象に残った場面を一つあげるとすれば、昭和63年(1988年)のソウルオリンピックのあの場面が浮かびます。

 9月24日、土曜(当時は午前中授業)の午後のこと、家に帰っていたら間に合いません、帰りの会を終えた生徒が続々に職員室に集まってきました。男子100m決勝、アメリカのカール・ルイスが勝つか、カナダのベン・ジョンソンが勝つか。世界中が注目していました。前年の世界選手権ではスーパースター、カール・ルイスを破り、ベン・ジョンソンが9秒83の世界新記録を作っています。

 しかし、テレビの前の職員も生徒も、きっとカール・ルイスが決勝に合わせて仕上げてくるだろうという雰囲気でした。

 午後1時30分、「ベン・ジョンソン、筋肉のかたまり」というアナウンサーの解説。直後に号砲、ロケットスタートで他を圧倒、自分がナンバーワンだと指を突き上げゴールするベン・ジョンソン。記録は9秒79、人類が初めて9秒8の壁を破った瞬間でした。ゴール前のカール・ルイスの信じられないといった表情が印象的でした。どよめきが起こった後、生徒がさーっと職員室から引いていきました。

 決勝の後の記者会見は更に衝撃的でした。(H)

 

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【継続は力なり内閣】020228

 卒業の式辞のヒントに、卒業生の過去の出来事を調べていたら、昨年2月18日に「いいコト流星群」と題したブログを書いていました。

「『現状維持は停滞』水俣二中で生徒会を担当するにあたり、村田校長先生から指針を示していただいたことを懐かしく思い出します。機を捉えた言葉の力は大きいですね。

田浦中の前執行部も新しいことに挑戦する姿勢がありましたが、新執行部は『いいコト流星群』という新しい取組をしています。先輩を越えようとする気持ちが良いですね。 

『いいところ探しカード』自体はありふれた取組ですが、掲示方法が素敵です。黄色い画用紙でつくった星型のカードに友達の頑張りを記入し、夜空に見立てた職員室前の廊下の濃紺の広用紙に貼っていきます。今は、ただでさえ暗い廊下が、濃紺の広用紙でさらに暗くなっています。たくさんの星がきらめく明るい夜空にしたいですね。『映える』ようになったらHPに写真を掲載します。友達の輝きをカードに書いている時、きっと自分の心も輝いているはずです。一人一人のプロフィールを書いた『プロフィールブック』の取組も実行に移すことができました。やると言ったことをどんどんやっていくエネルギーがあります。新執行部は公約実現内閣ですね。」

 取組に尻すぼみがありませんでした。振り返ると、前執行部は「継続は力なり内閣」でした。新執行部はどのような形で先輩を越えるのでしょう。楽しみです。(H)

 

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【人間ドック】020227

 戒めるために1週間前に「あきらめない、最後まであきらめない」という話を書いたはずなのに。何の準備もしないまま連休を過ごしました。今日、ついに人間ドックの朝を迎えました。昨夜8時までに夕食を済ませました。健康調査票の記入では、『牛乳・乳製品を食べている』には1日2回以上にチェックができました。タバコは吸ったことがありません。酒も飲み会以外はほとんど飲みません。朝食も必ず食べています。この辺りは楽々クリアです。

 仕事のストレスが多少あるのは当然ですが『何とかなるさ』という性格が幸いしています。帰宅すると真っ黒なセラピストが待っています。癒やしの効果は絶大です。

 『運動や食生活の生活習慣を改善してみようと思いますか。』は、当たり障りのない『改善するつもりである(概ね6カ月以内)』にチェックをしました。『改善する気がないわけではない』というチェック項目があればよいのになと毎年思います。

 芦北町文化祭で養老孟司氏の講演を聴き、「自分は健康診断には行かない。血圧が高いも低いも、正規分布からある一定の数値を出しているのであって、自分は自分の体と相談している。」という話にすぐに影響を受けました。新しい言い訳ができたので強気です。 

 でも本当は、人間ドック直後は改善しようと思っています。本当です。今日の結果にドキドキし、妻子から温かい指導・助言を受け…。明日から頑張ります。

「思い立ったが吉日」良い言葉です。私自身、生徒にもよく使います。趣旨はわかります。(H)

 

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【キツネとブドウ】020226

 昨日、「新型コロナウイルス感染症に関する熊本県教育委員会臨時休業等の基準」が示されました。詳しくは本日配付のお知らせをご覧ください。県立高校の卒業式は参加者を限定して挙行されます。学校では手洗いの徹底、睡眠や栄養をしっかりとる、不要不急の外出を控えるなど、基本的な対応の徹底を図る他、今できることは何があるかを確認し、全職員・全生徒で罹患を防ぐ取組を行っています。

 さて、公立高校後期選抜の出願状況が発表されました。県全体の全日制の競争率は0.92倍、昨年度より0.03ポイント減です。受検は団体戦、すでに内定している生徒の支えが大事です。自分には何ができるのか考えてみましょう。

 倒れそうなくらいお腹がすいたキツネがいました。食べ物を探して森を歩いていると、おいしそうに色づいた、たくさんのブドウを見つけました。キツネはブドウを食べようとして何度も跳び上がりましたが、ブドウの房は高いところにあってどうしても届きません。キツネは「あのブドウはまだ酸っぱい。」と言ってそこを去って行きました。(イソップ寓話「キツネとブドウ」より)

 ブドウは熟しています。後期選抜まで残り2週間、きっとブドウに届きます。(H)

※油断していたらHP閲覧数111111回を通過していました。予想より早く到達したようです。次は123456回を目指します。

 

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【救急車】020225

 PTA臨時総会のあいさつでもお話ししましたが、母が救急車で運ばれました。昼食に帰ってきていた甥が対応できたので良かったです。

 義父の法事の時、100mほどの距離で息が上がっており、「少しは歩かんと弱るばい。」、「歩きおっとやばってんか。」という会話を交わしたばかりでした。なるほど原因は極度の貧血だったようです。出張中のため情報が入らず心配しましたが、出張・総会と続いたため、あいさつ後に病院に向かいました。

 夕方には帰宅できました。土曜はまだめまいがすると言うことで、トイレまで甥と2人で運びました。「ちったやせんば。スケボーばこうてきて乗せようか?」など、笑いながら話ができるようになってよかったです。

 母からは「人にはようせんば。」と「(親と子の命の)順番は守らんば。」と言う話を良く聞かされてきました。まだ親孝行も十分にはできていません。油断しないようにしたいと思います。

 さて、不要不急の外出はしないと言うことで、連休中に卒業式の式辞原稿の第1稿を上げました。順は逆ですがこれから3年生の修了式、PTA新聞原稿に入ります。書き上げれば1・2年生修了式、生徒会リーダー研修の原稿と続きます。いよいよネタが尽きてきました。ブログも残り35話。今日、公立高校後期選抜の出願状況が発表されますが、明日のネタに残しておきます。(H)

 

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【スタート地点】020224

 私は背が高いと言われることが多いのですが、世界で平均身長が一番高いオランダの男性の平均身長は184cm、女性は171cm。私は平均より少し低いくらいです。

 食事をとるための道具は大きく分けると箸で食べる、ナイフやフォーク、スプーンで食べる、手で食べるの3つあります。割合は箸30%、ナイフやフォーク30%、手40%。私たちにとって当たり前だと思っていることが、当たり前ではない。よくある話です。

 田浦中では当たり前だったことが、外に出ると少数派。違うのは自分だけという立場に置かれることがあります。しかし、「違う」ということは、1+1=5といったテストの解答のように「間違っている」「おかしい」ということなのでしょうか。

 ヒトの遺伝子の情報は印刷して本にすると26万2000ページほどになるそうですが、一人一人違うのは500ページほど。99.9%は同じである。国語の教科書3年分の中の1ページだけ「違う」と言うレベル。「違い」はそれぞれの「個性」に当たる部分、0.1%の「違い」を取り除くと、工業生産品になってします。

 生徒は小学3年生の時に金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』を勉強しています。

 わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、

 とべる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

 わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、

 あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。

 すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。

 「自分を大切にするように、人も大切にする心」、「相手の良さに気付き、素直に認めることができる心」、人権を大切にする「潤いと輝きにあふれる」田浦中学校のスタート地点は「みんなちがって、みんないい」です。(H)

 

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【天皇誕生日】020223

 明治の時代は11月3日、大正は8月31日、昭和は4月29日、平成は12月23日、今日が令和最初の天皇誕生日です。存命中である上皇の誕生日も祝日にすることが、今上天皇との間で「二重権威」を生ずるとの懸念を払拭するため、令和元年12月23日は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の附則で平日とされたそうです。生徒もカレンダーを見て気づいたようでした。天皇誕生日には例年はこのような行事が行われます。

 天皇の住居である皇居内の宮中での祝賀の儀、宴会の儀、茶会の儀、一般参賀。

 伊勢神宮を始め、各地の神道神社での天長祭。

 海上自衛隊の基地・一般港湾等に停泊している自衛艦での満艦飾が行われる。

 外国駐在の日本大使館等の在外公館でのナショナルデーレセプション。(別日)

 今年は国内で新型コロナウイルスの感染が広がりつつあり、感染拡大を防ぐ必要があるということから大勢の人が集まる一般参賀は中止するとの発表が2月17日にありました。東京マラソンもエリート選手のみの大会になるようですね。(H)

 

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【ネコの日】020222

 今日、2月22日は「ニャンニャンニャン」でネコの日です。ちなみに、9月29日は「来る福」で招き猫の日、11月1日は「ワンワンワン」で犬の日だそうです。

 ネコの日は世界各国で制定されており、ロシアが3月1日、イタリアが2月17日、アメリカが10月29日、国際動物福祉基金(通称IFAW)が定めた『世界ネコの日(International Cat Day、World Cat Day)』は8月8日。その日にした理由は不明ですが、イエネコから野生のヤマネコまで、ネコの保護について考える日とされています。

 アメリカが8月17日、イギリスが10月27日、イタリアが11月17日など色々な国に「黒猫の日」がありますが、黒猫は不吉と考えられ虐待された歴史があるため、理解を図ろうという理由で制定されたようであまりうれしいことではありません。今でも、保護施設にいるネコの多くは黒猫。写真写りが悪い、インスタ映えしないなどと言う身勝手な理由で捨てられることが多いと聞きます。許せないことです。

 黒は自然界では隠れやすい色なので、外敵に襲われることが比較的少なく、穏やかで甘えん坊が多いそうです。うちの「おはぎ」も甘えるのが仕事です。今日も「いい仕事してますねぇ~。」

 黒猫を飼いだすと、見分けがつくようになります。黒猫はどの子もかなりそっくりなのに、うちの子が一番かわいいと思ってしまいます。世の中には黒猫グッズがやけに多いことにも気づきます。そして、身の回りが黒猫だらけになっていきます。昨年のクリスマスには妻に「おはぎ」にそっくりな黒猫と、「ふわり」のようなハチワレ猫のぬいぐるみを買いました。確かに魔法が使えるようです。(H)

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【PTA臨時総会】020221

 PTA臨時総会にご参加の皆様、大変ご心配をおかけしました。母は夕方には自宅に戻れそうです。近所の方も「救急車の止まったばってんせっちゃんな大丈夫かい。」と心配して来られました。いつものようによくしゃべっています。大丈夫のようです。

 今日の授業参観は全学年で熊本県道徳教育用郷土資料『熊本の心』を使った道徳の授業(1年:熊本スピリッツ(小泉八雲)』・2年:『名弓肥後三郎(松永重児)』・3年:『生きた 臥た 書いた(淵上毛氈)』)を公開しました。※『熊本の心』は熊本放送広報テレビ番組がYouTubeにもアップされています。ぜひご覧ください。

 授業参観に引き続き行った臨時PTA総会では、今年度の田浦中の教育の成果と課題について報告を行いました。また、推薦委員長から次年度の役員案が報告され、会員の過半数の賛成により承認されました。新役員の皆様には大変お世話になります。

 3年生は卒業式を含む登校日数が15日となりました。開校時の19人に次ぐ22人という少ない3年生でしたが、有り余る個性と、まとまりを発揮した集団でした。田浦中の生徒は、ほとんどが同じ集団で9年間を過ごしてきました。中学校の卒業式が最初の別れの時です。何十年も会えない友達もいるかも知れません。残り15日間を、思い出を刻み付ける時間にしてほしいと願っています。(H)

 

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【水俣高校SGH成果発表会】020220

 今日の午前中、水俣高校のSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)成果発表会を参観しました。校長先生の英語での長文のあいさつ、SGH概要・取組説明のあと、ACT1として「水俣湾のDINの地理的変動と魚介類の減少対策について」、「環境発電の研究」、「Wood Connect Project」、「環境首都発!エコ・グランピング計画」の研究発表、ACT2として「スロベニア研修報告」、発表者の英語が上手だなと思って聞いていると、隣に座った水俣二中のN先生が「うちの娘です。」とのこと。二度びっくりでした。N先生のお父さん(元田浦郵便局長のYさん)も参観に来られていました。私のおなかを撫で「貫禄がついたですなぁ。」と褒めて?もらいました。

 その後にポスターセッションによる発表が行われ、私は本校出身、建築コースのHくんの「森は海の恋人~森林と海の関係~」という発表を見せてもらいました。

「世界に届け、水高生の声」というテーマを掲げ、水俣高校でしかできない教育活動は何かと言うことを生徒自身も理解し、様々な研究に取り組んでいました。今の水俣高校に通いたかったなと思いました。卒業生の一人として、彼らに将来の水俣を担う人材に育ってほしいと強く願っています。学年末テストと重なったため、田浦中からは私だけが参観しました。中学生にも見せたい内容でした。(H)

※HP閲覧数カウンターは現在110462回。111111回の瞬間を見るのが密かな楽しみです。私の予想では23日(日)頃です。

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