校長ブログ「秘密の部屋」

2018年10月の記事一覧

ボクかりんとう

ハロウィンが終わり、校長室前の『コップのフチ子』のディスプレイを片付けました。次は12月のクリスマスバージョンです。出番待ちのフィギュアは事務室に保管しているのですが、すでに事務室は子供たちの手にかかり、正月の『招き猫』が飾られていました。

ところで、ハロウィンは、もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す、古代ケルト人が起源の祭り。私がハロウィンを知ったのは、子どもの頃に見たスヌーピーのアニメでした。子どもたちが家々を廻り、いろいろなお菓子をもらうのですが、チャーリー・ブラウンだけはどこの家からも「かりんとう」しかもらえないというオチ。「ボクかりんとう」繰り返されるチャーリーのセリフが耳に残っています。

この時期は毎年のように「ハロウィンで大騒ぎして散らかす大人、翌朝片づける子供たち」のニュースを見ます。とても残念な気持ちになります。子どもの頃は「大人のくせにおかしい!」と怒っていたはずなんですけどね。(H)

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やくそくまもれたモン

 今日、県立美術館から学芸員をお招きして、スクールミュージアムを開催しました。武道場に浜田知明(ちめい)氏の『初年兵哀歌』を中心にした16点と原版、マルク・シャガール氏の版画集『サーカス』から16点が展示されました。

説明によると、今年7月に100歳で亡くなられた浜田氏は、御船町出身の日本を代表する版画家です。戦争でのつらい体験や平和を願う思いを版画に表現しています。

また、ロシアで生まれたシャガール氏は、子どもの頃の思い出をもとに、さまざまなサーカスの場面に、亡くなった妻との思い出や、遠い故郷の風景など、自身の思い出を織り交ぜながら、版画に美しく表現しています。

途中、武道館に入って驚きました。あまりの静かさに誰もいないのかと思ったら3年1組の授業中でした。熊本県立美術館のやくそく「さわらないモン はしらないモン さわがないモン」がきちんと守られていました。(H)

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KT

朝夕、各学級から合唱コンクールに向けての歌声が聞こえてきます。学校に勤務して良かったと感じる贅沢な季節です。

ベテランの先生方に話を聞いてみると、いわゆる学級経営がうまくいったと感じるクラスの共通点に『大きな声で歌えるクラス』を挙げる方が多く見受けられます。

上手、下手に関わりなく、恥ずかしがらずに歌で自分を表現できるクラスには、普段から学級の中に友達の失敗やうまくいかなかったことを励ます空気、多様な考えを受け入れる空気、友達の頑張りや活躍を自分の事のように称賛できる空気があります。
 空気は誰かがつくってくれるものではありません。
空気を『読む』は消極的な関り。空気を『つくる』友達への積極的な関りを期待しています。(H)

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びっくりした

昨日、久しぶりに水俣二中教頭の頃のPTA役員の皆さんとの懇親会がありました。私と高校の同級生でもあるお母さんから、子どもさんの入学式直後の話を聞きました。

子どもさんは、英語の教科係として、最初の授業の前に担当の先生を呼びに行ったそうです。そこで、「教頭先生は洋風の顔なので、英語の担当に違いない。」と考え、職員室で私を待っていたそうです。

私がいつまでも職員室に帰ってこないので「英語の先生はいませんか?」と聞くと、英語担当者は近くに座っていた別の先生で、「普通の顔なのでびっくりした。」という話でした。

名前を出さないという約束で載せた、本人には秘密の話です。ちなみに、子どもさんの雰囲気は、私の知る高校時代のお母さんそっくりです。(H)

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ネタ本はありません

全日本中学校長会研究協議会の記念講演の講師は、アウトドア用品の総合メーカー、株式会社モンベルの創業者である辰野勇さんでした。

辰野さんは、高校1年生の時に現代国語の教科書に載っていた『白い蜘蛛』(「死の壁」と呼ばれていたアイガー北壁からの登頂に世界で初めて成功したハインリッヒ・ハラーの記録)を読み、「アイガーの北壁からの登頂に日本人として初めて成功すること」「登山を生業にすること」という2つの夢を描いたそうです。

辰野さんは、21歳の時、世界最年少でアイガー北壁からの登頂に成功します。

「人はなぜこんなバカなことをやるんだろう。」という問いに対し、ミシガン大学の先生は・・・。

もっと詳しく書きたいところですが・・・。昨日、『チコちゃんに叱られる!』という番組で、「校長先生の話が長いのはなぜ?」という問いに対して「ネタ本があるから。」という答えが出ていました。私の話にはネタ本がないので、続きは式辞用にとっておきたいと思います。(H)

※アイガーは標高3975m、北壁は1800mの絶壁。スカイツリーを3つ重ねた高さを垂直に登るようなものだそうです。

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気になります

鳥取県の花は「二十世紀梨の花」、県の鳥は「オシドリ」、県の魚は「ヒラメ」、県の木は「ダイセンキャラボク」。熊本県は「リンドウ」「ヒバリ」「クルマエビ」「クスノキ」です。

ところで、鳥取と呼ばれるようになったのはなぜでしょう。いろいろ調べてみると、「古代に、魂を運ぶ鳥として珍重されていたオオハクチョウを捕まえて暮らしていた人たちが、『鳥取部(ととりべ)』として大和政権の支配下に置かれ、この地が『鳥取』と呼ばれるようになった。」と書かれた資料がありました。

また、『和名類聚抄(平安時代中期)』には、「肥後国合志郡鳥取郷」という記述があり、今では正確な位置は分かりませんが、熊本県にも鳥取と言う地名があったそうです。

県名テストで多い間違いは『取鳥』 
そう、逆です。由来を知ったので、次から全員正解ですね。

アクアドームに向かう途中の熊本市南区には畠口(はたぐち)町という地名があります。以前からとても気になっています。(H)

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ゲゲゲのゲ

全日本中学校長会研究協議会に参加するため、鳥取県米子市にいる。ここから15㎞ほど離れた境港市は『ゲゲゲの鬼太郎』の作者である水木しげる氏の出身地だ。

水木氏によると、特定の場所に出るのがお化け(妖怪)で、あちこち移動できるのが幽霊であるという。つまりお化けは土地に憑き、幽霊は人に憑くということ。

「Hはレベルが上がった。」「Hは霊感を手に入れた。」「Hは田浦中のあちらこちらに気配を感じた。」「Hはレイミエルを唱えた。」見える見える。ウヨウヨしている。

ここには「自分くらいよかたぁ~い」お化けが、そこには「勉強面倒くせぇ~」お化けが。向こうには「きつかぁ~」「眠かぁ~」お化けが。最近は「ネットゲームばせんと頭ん痛かぁ~」「ラインば返さんばいかぁ~ん」お化けが大発生。こいつがラスボスか!

早速お祓いをしてみる。やりとり帳、学び合い、スマイル集会、全校遊び、楽しい掲示物等々・・・。弱いお化けは次々に去っていく。

ムムッ!まだ残っているお化けも多い。まさか、『オバケのQ太郎』のような友達になるお化けか?これでは打つ手がない。

待てよ。お化けは土地に憑く。ということは・・家に帰ればバッチリだ・・・。

何っ!憑いているのは幽霊の方だって!

「ゲームオーバー」「コンティニューしますか?」(H)

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ニャルソック2

近所に、我が家では「シロ」と呼んでいる「※おどっぱす」のネコがいます。

「白」は自然界では目立ち、敵から狙われやすいので、警戒心が強く気の荒い性格が多いそうです。「黒」は目立たないので、穏やかな性格が多いそうです。我が家のおはぎもとても穏やか、ふわりは野良ネコだった子猫時代頃から人懐っこく、家では常に「ヘソ天(ヘソを天井に向けて寝る、警戒心の全くない姿。野生では一番の弱点である腹をさらけ出すことはほとんどない。)」状態です。そんなおはぎとふわりは、いつもシロから虐められています。どうもシロは我が家を縄張りだと思っているようです。最近は、おはぎもふわりも遠出をしなくなりました。

先日、帰宅すると急におはぎとふわりの激しいうなり声が聞こえ始めました。姿は見えません。声を掛けながら探すと、シロが玄関から逃げていきました。ふわりは隠れていました。

ははぁ。私が帰宅して、急に強気になったな。

座椅子を見るとびっしょり・・・。ふわりがビビって漏らしていたようです。

「体力の限界!」ニャルソック。引退します。(H)

※「おどっぱす」意地の悪い

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秋の田浦の

 今日は写生大会でした。曇り空から晴れ、そして雨。天候の変化に伴う風景の色味や空気の匂い等の変わり際を五感で受け止め、味わうことができたのではないかと思います。良い作品に仕上がるものと期待しています。
 私は中一の写生大会で阿蘇神社を描きました。近くで描いていた先輩の、神社の屋根の反り返りを強調した、下から見上げた構図に圧倒されました。小学生の頃は、正面からの構図しか描いていなかったので、強い印象が残りました。

 人吉二中は、人吉城が制作場所でした。折り返して続く石段、広い城跡にそよぐ風。『夏目友人帳』にも登場する独特の空気感がありました。写生大会の様子を見えない何かが見ているような気がしました。青井阿蘇神社も会場でしたが、赤い鳥居の連続は、ずっと見つめていると引き込まれるような気持ちになりました。

 水俣二中は、丸島漁港が人気の制作場所でした。海風にあおられ、画用紙を海に飛ばしてしまう生徒が出るのがお約束でした。出発前に、ある生徒のバッグが匂うので開けさせたところ、中から伸び縮みする釣り竿と、匂いの正体『撒き餌』が出てきました。釣り大会と勘違いしていたようです。

 多くの生徒は高校を卒業すると田浦を離れます。秋の田浦の風景を記憶にとどめることができたでしょうか。(H)

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ニャルソック1

家には、「おはぎ(黒)」と「ふわり(八割れ)」という2匹のネコがいます。

少し寒くなってきたので、息子が膝にブランケットをかけて座椅子に座っていると、「こたつだにゃあ!こたつだにゃあ!」という表情で、おはぎが潜り込んできました。しかし、すぐに「違うにゃあ!」という表情で出ていきました。しばらくすると、また「こたつだにゃあ!こたつだにゃあ!」と潜り込み、「違うにゃあ!」と出ていきました。

大変申し訳ございませんでした。早急にこたつを準備させていただきます。

夜になり寝ようとすると、おはぎは布団の上に、ふわりは枕元にいます。飼い猫のオスは特に「赤ちゃんモード」になりやすく、親といるような安心した気分だそうです。

逆に親モードに入り、無防備で寝ているでっかいネコを守っている気分にもなるそうです。お風呂に入っていると、ドアの外で待ち構えているのも「こいつは体が濡れるのに水に入って大丈夫かにゃあ」と心配しているからだそうです。

「ニャルソック」の皆様、今夜も警備よろしくお願いします。(H)

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