湯浦中ブログ

2020年7月の記事一覧

【昭和57(1982)年 田浦水害(後編)】020712

 後編です。今回の雨量はこの時を超えています。今回の水害のこと、中学生の皆さんが親になったら必ず伝えてください。「とにかく早く、迷わず非難しなさい。」

 当時の記録を読むと、田浦では11日から14日にかけて1時間雨量65mm、2時間雨量120mmと短時間に集中して降り、田浦川等、吉尾川等が氾濫して大きな被害が発生したとあります。

 私は水俣にいたため、田浦水害のまさにその時の怖さは体験していません。聞くところによると、小学校の運動場横の土手が決壊し、大量の水が流れ込み運動場が見る見るプールのようになったそうです。低学年の子どもたちは怖くて泣きだしたそうです。

 田浦中のある先生は当時保育園入園前だったそうですが、庭に水がどんどん入ってきた記憶があるそうです。お母さんは小学校からの電話連絡を受け、膝上まで水につかりながら、宮坂医院前の三差路に張ってあったロープを伝って、低学年のお姉さんを学校まで迎えに行かれたそうです。

 私の父は学校からの電話を受け「学校が一番安全だけん、学校に残してください。」と言ったそうです。家庭も学校も判断が難しい状況だったと思います。

「天災は忘れた頃来る」物理学者で俳人の寺田寅彦氏がしばしば語ったという言葉があります。災害は語り伝えないと風化していきます。今日を「絶対はない」「想定外のことを想像する」と言うことを肝に銘じる日、防災について考える日にしています。(H)

 

【昭和57(1982)年 田浦水害(前編)】020711

 今回のブログは、6月に準備し期日指定でアップを予定していたものです。まさか、あの時以上の豪雨被害に見舞われるとは思っていもいませんでした。佐敷中近くに住む私の息子たちも床上浸水、真夜中の避難中に危うくという場面がありました。息子には田浦水害の話はしたことがありましたが、まさか佐敷中校区がこのような豪雨水害に見舞われるとは思ってもみませんでした。後編の最後は寺田寅彦氏の「天災は忘れた頃来る」で結んでいますが、教訓よりも「まさか~だろう。」のバイアスが強く出てしまいました。こういう時期ですが、戒めのためあえて予定通りアップすることにしました。 

 

 私が高校2年生だった昭和57年7月12日(月)の昼前のこと、「田浦中出身の生徒は集まってください。」という放送が入りました。何かと思って指定された教室に行くと、「田浦が大変な大雨になっていて、帰すことができない。水俣の友達の家に泊まるように。」との説明がありました。「いつも通り朝6時過ぎの列車に乗って駅を出たのに、水俣もそんなに降ってはいないのに。急に泊まれと言われても困るのに。」情報源も今とは違いスマホもなく、私たち高校生には切迫感はありませんでした。

 午前10時までの1時間の雨量は65mm、1日の雨量が328mm。不知火海の満潮とも重なって田浦川等が氾濫、肥後田浦駅周辺や小中学校周辺も家屋への浸水が続出したとのこと。テレビには駅前の被害の様子が映し出されました。

 高校の隣にあった同じクラスの友達の家に、田浦中出身の3人で泊まらせてもらいました。テレビのニュースはずっと大雨関係ばかり。不安な夜を過ごしました。

 翌朝、高校が借りたバスで田浦へと向かいました。国道3号線は渋滞、8時間近くかかって田浦に着きました。途中は泥道。船江付近では、甘夏ミカンの木が根が付いたままで海に浮かんでいました。色の変わった壁を見て、水の高さに驚きました。町中、泥の匂いがしました。あちこちに消毒のための石灰が巻かれていました。(H)

 

【佐敷小学校での復旧作業のお願い】020710

 この度の豪雨災害においては、各家庭、地域で大変ご苦労されているかと思います。そのような中、佐敷中学校や佐敷小学校の復旧作業に参加している本校生も多くおり、大変うれしく思うところです。みんなで芦北の仲間を支えましょう。

 おかげをもちまして、佐敷中学校の復旧作業は目途が立ちました。佐敷小学校においてはまだまだ作業が続けられる予定です。土日の計画は以下の通りです。各ご家庭やご親戚の復旧作業を優先の上、可能な保護者、生徒、地域の皆さんはご協力をお願いします。

 ①11日(土)は、大雨が予想されるため復旧作業は行いません。

 ②12日(日)は、県PTA連合会による復旧活動が行われます。(9:00~12:00)

 大変申し訳ございませんが、長靴、軍手、マスク、飲用水など各自でご用意願います。参加者によると、肌の露出の少ない服装が良いとのことでした。  

 駐車場が少ないため、お乗り合わせいただくと助かります。

 佐敷小学校は電気や通信機器も使えない状態のため、悪天候等による作業の中止の連絡は行われません。

【ボランティアのお願い】020609

 すでにご協力いただいている、保護者・生徒の皆さんもたくさんいらっしゃるとお聞きししました。朝からも協力のお電話をいただきました。ありがとうございます。

 今回の豪雨で、佐敷小学校・佐敷中学校は床上浸水し、学校再開が非常に困難な状況です。町内の学校職員も両校に出向き復旧作業を行っておりますが、敷地面積も広く、生徒の机や椅子、特別教室の備品等、泥水につかり、作業は困難を極めております。

 各御家庭も被害にあわれ、片付けが大変な中とは重々承知しておりますが、両校の児童・生徒が少しでも早く授業に復帰できるよう、余裕がある方はお手伝いいただくと助かります。

 なお、11日(土)・12日(日)の作業は未定です。

 大変申し訳ございませんが、長靴、軍手、飲用水など各自でご用意願います。

 駐車場が少ないため、お乗り合わせいただくと助かります。

【臨時休校について】020708

臨時休校について(決定) 

 芦北町教育委員会の指示により、臨時休校の延長が決定しました。ご理解とご協力をお願いいたします。

①7月9日(木)・10日(金)も臨時休校とする。

②学校再開は13日(月)とする。給食あり、校内の水道も飲用可能である。

なお、13日(月)の朝の段階で登校が困難な場合は、学校までご連絡ください。また、

通学路の不通やがけ崩れなど危険個所の情報がありましたら、学校までお知らせください。