校長ブログ「秘密の部屋」

2018年12月の記事一覧

【Nさんの思い】301221

 終業式では代表生徒による作文発表をしています。3年生Nさんの作文を紹介します。(H)

『私がこの2学期に一番頑張ったと思うことは駅伝練習です。私は小さい頃から運動が苦手でした。でも、2年生の時、早朝ランニングに参加し、駅伝の練習を始めました。駅伝の練習はとてもきつく、つらかったです。何度もやめたいと思いました。でも、練習はきつい事だけではなく楽しいこともあったし、途中でやめるのは嫌でした。

 今年の県大会の後Y米先生に「最後までよく頑張った。」と褒められました。この時私は、やめなくてよかった、続けて良かったと思いました。私はこれから先、つらいこと、苦しいことがあってもあきらめずやり切ろうと思いました。

 私が最後まで頑張れたのは、一緒に頑張ってきたメンバーがいてくれたからです。きついときは声を掛け、走っている時は応援してくれました。やめたいと思ったときに相談したこともありました。私一人だけだったらこんなに続けられなかったと思います。友達の大切さを改めて感じました。

 今年の県大会でメンバーに入れないと分かっていたけど、やっぱり悔しかったです。でも、みんなと一緒に練習できたことは大切な思い出です。

 今日で朝ランも終わります。約2年間、Y先生と駅伝のメンバーの人たちと一緒にした朝ランと駅伝が私の中学校生活の中で一番の思い出です。
 3学期はいよいよ高校受検があります。今、3年生は志望校合格を目指して頑張っています。私は特に英語と理科が苦手なので、その2教科を中心に頑張っています。苦手を克服して受験に臨みたいです。

 3年生のみなさん、卒業まで学校に来る日は、今日を入れて43日です。中学校卒業後はみんなばらばらになってしまいます。この44人で一緒にいられるのは43日です。

入試に行く人もいるので、みんなが登校するのは43日ありません。一日一日を楽しく笑顔で過ごせるように44人で一緒に過ごせる日を大切にしていきましょう。44人で中学校での思い出をもっとつくり、みんな揃って、笑顔でこの田浦中学校を卒業しましょう。』

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【今日は終業式】301221

 今日は12月21日です。1221と並ぶと、北条政子の訴えで有名な「承久の乱」を思い出します。

 本題に戻ります。3年生に今年度の田浦中学校重大ニュースを聞いてみました。

小学生との合同遠足、体育大会(赤団優勝・応援演舞・応援看板・草抜き大会・最後に全校生徒で円になって校歌を歌ったこと等)大成功、郡市駅伝女子準優勝、文化祭(劇・セレデレラが頭から離れないこと・すごい出来のPR動画・合唱コンクール・インスタ映えスポット等)大成功、心に残った福祉体験、武道場の床が張り替えできれいになったこと、学校周りのブロック塀がなくなったこと、電子黒板が各学級に入ったこと、1年生にインフルエンザが大量発生したこと、給食にピザトーストが出たこと、給食が毎日おいしかったこと、社会科の発表の授業で緊張したこと、全校遊びで3年2組が最下位になったこと、Y先生がバイクのタイヤをパンクさせたこと等々。担任の先生の笑顔と書いた人もいました。嬉しいですね。

私関係でも、教頭先生が校長先生になったこと、ブログがはじまったこと、校長室が良い匂いだったことが挙がっていました。

今年の流行語大賞は『そだねー』、世相を表す今年の漢字は『災』でしたが、私が選ぶ田浦中の流行語と漢字は、生徒会スローガンの『スマイリング』と『笑』、最近の重大ニュースは、失くしたと思っていた銀のエンゼルが見つかった事です。(H)

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【100】301220

人吉に勤務していた頃「酒は百薬の長、タバコは百害あって一利なし。両方やっている俺は、プラスマイナスゼロだから、健康には一切影響はない。」と豪語された先輩の先生がいらっしゃいました。よい子の皆さんは騙されないようにしてください。

さて、「百」という数字が含まれることわざは結構あるものです。

「明日の百より今日の五十」明日の約束よりも、今すぐ実行してもらえることの方が確実であること。

「五十歩百歩」本質に大した差はないこと。

「百聞は一見にしかず」何度聞くよりも、実際に見ることにはかなわないこと

「百日の説法屁一つ」長い間の苦労が、わずかな失敗のために無駄になってしまうこと。

「今日でブログが100回目」楽しんでやれば、何とかなること。

スクールカウンセラーのO先生に「ブログを読んでいます。」と言っていただきました。O先生にお菓子を持って行くと、最近は「お菓子をくれるなら服もください。」と返されます。楽しい発言はすぐブログに採用します。(H)

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【自分事】301219

 16日、札幌市の雑居ビルで、42人が重軽傷を負う爆発事故が起こりました。スプレー缶であれだけの事故が起こったことに衝撃を受けています。室内で噴射したり穴を開けたりした後、手を洗おうと湯沸かし器の火を付けたら爆発したとのことです。消臭スプレーには、引火性の高いジメチルエーテル(DME)が含まれていたそうですが、地震が起こったと思った人もいたほどで、亡くなった方がいなかったのが奇跡的です。早速、新聞には引火させないスプレー缶の処理方法が載っていました。

実は私も、スプレー缶で死にそうになった経験があります。20年以上前ですが、防水スプレーを室内で使っていて、急に呼吸ができなくなり死ぬかと思いました。細かい粒子を吸い込むことで、撥水性の樹脂が肺胞に付着し、肺でのガス交換に支障を来たすことが原因だそうです。後で調べると死亡例もありました。

寒かったので横着をして室内で作業をしました。あらかじめ防げる事故でした。説明書きは読んでいたのですが、他人ごとだと思ったのが一番の原因ですね。説明書きは、私のために書かれています。

今日の避難訓練の後、失敗談を伝えておきました。生徒の皆さんは自分事として聞いたでしょうか。(H)

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【啄木鳥】301218

 3年主任から他学年の先生方へ、入試の面接指導について依頼がありました。この後は、希望する生徒が直接先生方にお願いすることになっています。面接会場にはドアをノックして入ります。ところで、皆さんはノックを何回しますか。

昔読んだ本には、日本人は農耕民族なので、畑を耕すときの「イチ、ニ」のリズムが染みついておりほとんどの人がノックは2回する。欧米人は狩猟民族ですので、弓に矢をセットし、引いて、放つ「イチ、二、サン」のリズムが染みついておりほとんどの人がノックは3回するとありました。眉唾物です。

世界的なマナーでは「2回のノックは、トイレ用。3回のノックは、家族・友達・恋人など、親しい相手。4回以上のノックは、初めて訪れた場所や礼儀が必要な相手。」等と書かれたものもありました。これも眉唾物です。

校長室のドアを4回もノックされると「あーいた、せからしか。キツツキか。」と言いそうです。校長室のドアはこれからも開けて、生徒の「こんにちは」が聞こえるようにしておきます。(H)

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【耐雪梅花麗】301217

 昨夜、『西郷どん』の最終回でした。久し振りに1年を通して観ました。

平成2年の『飛ぶが如く』放映の時は菊池にいましたが、社会科の先生たちと田原坂や熊本城を巡りました。その後異動した人吉でも1か月余りの戦いの跡を巡りました。ある生徒の家は、西南戦争の時の官軍の宿舎だったそうで、衣類などが残されていました。林鹿寺境内にある両軍戦死者を供養するための慰霊碑の筆は勝海舟です。

西郷隆盛は明治5年、アメリカへ留学する甥の市来政直(妹「琴」の三男)にこのような漢詩(五言律詩)をおくっています。

一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難

耐雪梅花麗 経霜紅葉丹 如能識天意 豈敢自謀安

一度、引き受けたと心に誓ったことは、ただひたむきに貫き通さなければならない

鉄や石のように守ってきた胆力(事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力)は、いつまでも変えてはならない。

豪傑の士は貧しい生活をしてきた人の中から現れ、高く評価される事業は多くの困難を経て成し遂げられる。

厳しい冬の寒さや雪に耐えて梅の花は麗しく咲き、冷たい霜を経て楓の葉は真っ赤に紅葉する。

もしこれらの天意を理解できたのなら、人は安楽な生き方を選ぶことなどどうしてできるだろうか。

 カープの黒田投手は高校生の時に授業で習ったこの漢詩の一節『耐雪梅花麗を座右の銘にしているそうです。(H)

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【ヒョウを飼っていますか?】301216

 多分、にやけていたんだと思います。お店で猫のカレンダーを眺めていたら、隣にいた方が話しかけてこられました。「ネコを飼っていますか?」「昨日、正露丸を触ったら、指をネコが嗅ぎに来て、マタタビをやった時のような興奮した様子だったんです。」「お宅のネコは正露丸の匂いに寄ってきますか?」

 それは興味深い。家に帰って試そうと思いましたが、その前に「ネコ 正露丸」でネット検索。すると、「正露丸の主成分は消毒薬と同じで、正露丸を飲ませると細菌は死ぬが、猫の粘膜細胞も死んでしまうので危険。」という記述が。

匂いだけでは中毒はないようですが、やめておきたいと思います。早速、隣の方に画面を見せながら説明しました。

その後、「だってネコだもの」という週めくりカレンダーを買いました。ここ数年、身の回りがネコグッズだらけになっています。

『おじさまと猫(桜井 海)』の2巻に同じような話が載っていました。「ふくまると暮らすようになってから 私の好みに変化が表れた どうしても猫柄に目が行く」

あるあるです。

ヒョウ柄のおばちゃんたちは、家にヒョウを飼っているに違いない。(H)

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【猫はこたつで】301215

童謡「雪」の2番は「雪やこんこ あられやこんこ 降っても降っても まだ降りやまぬ 犬は喜び 庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる」と歌われています。

寒くなり、毎朝、おはぎ対ふわりによるファンヒーター天板争奪戦が勃発します。長毛のふわりが勝利した時は、しばらくすると「ガチャン!」ふわふわのしっぽが空気取り入れ口を塞ぎます。幾度と繰り返されるヒーターの緊急停止が悩みです。

 暗くて、狭くて、暖かい、こたつの中は最高の基地と化していますが、熱中症、低温やけど、脱水、コード噛みによる感電等、注意しないといけないことが結構あります。

我が家では、こたつの隅を開けておくこと、水分の多いご飯をあげることを意識しています。おはぎは「何でこんなにちゅ~るもらえるにゃあ。」と思っているはずです。

ところで、1番は「雪やこんこ あられやこんこ 降っては降っては ずんずん積もる 山も野原も わたぼうしかぶり 枯木残らず 花が咲く」でした。歌えましたか?(H)

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【何と!】301214

 修学旅行団の皆さんは、今頃は帰りのバスの中だと思います。起きていますか?そろそろ田浦に到着しますよ。帰ったらたくさん土産話を聞かせてください。

 ところで、思い出してください。

〇竜安寺の水戸光圀から贈られたつくばいには「吾唯足知」と刻まれていましたね。

〇清水寺の下り道には坂上田村麻呂と戦った「阿弖流為(アテルイ)」の慰霊碑がありましたね。今年の漢字『災』も見ましたね。

〇「京都府景観条例」に従って、セブンイレブンやマクドナルドの看板も茶系統になっていましたね。

〇みりんだけで甘く煮付けてたニシンの切り身をそばの上に乗せた「ニシンそば」は、京都を代表する名物です。おいしかったですね。

〇東大寺の大仏殿の中にある、江戸時代の東大寺の模型の中に入っている大仏はオードリーの若林さんそっくりでしたね。

〇京都駅は東経135度、田浦中は東経130度、時差を計算すると(135-130)÷15=0.34 田浦より約20分日の出が早かったですよね。

何と! 見てない? 食べてない? 実感できていない?

しょうがない。大人になったら、もう一回行きますか。(H)

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【班別自主行動】301213

田浦の在方面をまわると、庭石とマツやツツジの配置が似た庭を見かけることがあります。父が元気な頃に造った庭です。

小さい頃に仕事場について行っていたこともあり、日本庭園にとても興味があります。洋風のガーデニングもきれいだとは思いますが、日本庭園により心惹かれます。

日本庭園は花の季節を過ぎ、葉が枯れ落ちた姿さえも美しくあります。また、蝶などの華やかな生き物ばかりでなく、蛙や蜥蜴(トカゲ)の地味さも似合います。花が咲き誇り、一番美しく見える瞬間が完成された瞬間ではないところも良いですね。

自身の修学旅行では、慈照寺銀閣と竜安寺が印象に残りました。慈照寺の緑一色に見える庭も、苔の種類により微妙な変化が楽しめます。

教科書にも登場する竜安寺の石庭の岩は島を表現し、白砂は水の流れを表現しています。「見立て」といいますが、極端な言い方をすると子どもの頃やった「ごっこ遊び」です。着ぐるみのゴジラを本物として見るのも日本人の感性がなせる技、時代劇で切られても血が出ないことに違和感を覚えないのもそう。本物そっくりはあくまでもそっくりの域を出ません。

今日の班別自主行動では本物に触れ、貴重な時間をじっくり味わってほしいと思います。(H)

※「本物に触れ」は触っちゅう意味じゃなかけん、触らんごつしてね。引率の先生が青ならすばい。

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