校長ブログ「秘密の部屋」

【班別自主行動】301213

田浦の在方面をまわると、庭石とマツやツツジの配置が似た庭を見かけることがあります。父が元気な頃に造った庭です。

小さい頃に仕事場について行っていたこともあり、日本庭園にとても興味があります。洋風のガーデニングもきれいだとは思いますが、日本庭園により心惹かれます。

日本庭園は花の季節を過ぎ、葉が枯れ落ちた姿さえも美しくあります。また、蝶などの華やかな生き物ばかりでなく、蛙や蜥蜴(トカゲ)の地味さも似合います。花が咲き誇り、一番美しく見える瞬間が完成された瞬間ではないところも良いですね。

自身の修学旅行では、慈照寺銀閣と竜安寺が印象に残りました。慈照寺の緑一色に見える庭も、苔の種類により微妙な変化が楽しめます。

教科書にも登場する竜安寺の石庭の岩は島を表現し、白砂は水の流れを表現しています。「見立て」といいますが、極端な言い方をすると子どもの頃やった「ごっこ遊び」です。着ぐるみのゴジラを本物として見るのも日本人の感性がなせる技、時代劇で切られても血が出ないことに違和感を覚えないのもそう。本物そっくりはあくまでもそっくりの域を出ません。

今日の班別自主行動では本物に触れ、貴重な時間をじっくり味わってほしいと思います。(H)

※「本物に触れ」は触っちゅう意味じゃなかけん、触らんごつしてね。引率の先生が青ならすばい。