学校生活

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生徒作文 つながることの大切さ  1年 槌山紗菜さん

「わあ、ゴミがたくさん捨ててある。」「あの時は大変だったね。」と、思わず声が出ました。クラスのみんなである写真を見たのです。その写真には、熊本地震の大変な生活の様子が写っていました。 その写真を見て、私はすぐに、去年の水害の時のことを思い浮かべました。今まで経験したことの ないような大雨が降り、私たち家族は避難所に行きました。家族のみんなで避難所へ行きましたが、とても不安でした。そんな時、避難所で地域の人たちがおにぎりを作ってくれたり、お菓子をくれたので、とても助かりました。逆に、避難した後、私の家族の中から父と高校生の兄が、地域の男の人たちと、まだ逃げていなかった人をみんなで助けにいったりしました。その時、人と人とが助け合うことは一人の力は小さくても、みんなで助け合うことで大きな力になるということに気付きました。他にも、地域の人たちがみ んなで、「SOS」の三文字を、上空から見えるように大きく作ってすごいなと思いました。みんなで一緒にいたからできたことだと思います。誰もが怖くて、どうしようかなと途方に暮れていたとき、助け合えたから乗り越えられたのではないかと思いました。地震や水害のときには、助けられたり、助けたりするので、ありがたいなと思いました。日本では毎年のように、地震であったり、大雨であったり、ありとあらゆる災害が起こっています。そんな災害があちこちで起きた後は、みんなでどうしたらよいか分からず、手つかずだったのかもしれません。しかし、今現在、被災した町や地域は、復興が少しずつ進められており、きれいになりつつあります。でも、まだ完全ではありません。その復興作業も一人一人の力に支えられています。 水害に遭った坂本の学校にも、支援物資やお金だけでなく、いろんな学校から応援のメッセージを もらったり、募金活動をして募金を集めてくださいました。みなさんの支えがあ って、今、学校に来ることができているのだと思います。地震や水害の被害を忘 れないようにするためにも、時々振り返らなければならないと思います。明るく暮らしやすい社会を作るには、人と人が支え合うことだと思います。例えば、周りを見て困っている人がいたら手伝うなど自分から行動をすることが大 切だと考えます。

秋空の下で写生大会

9月28日(火)に写生大会を行いました。豪雨災害の爪痕がまだ残る中、1、2年生は学校敷地内、3年生は近くの合志野地区で描きました。のどかな秋空の下、生徒たちは学校や坂本の風景をしっかり観察しながら筆を走らせていました。写生大会は地域を知る大切な行事だと思います。来年は、描く地域の範囲を広げて実施できればいいなと思っています。

1年生2名が出場!!ー八代中学生陸上競技記録会ー

9月20日(月)に八代中学生陸上競技記録会ありました。八代中体連陸上大会が本年度も中止となり、本記録会が県中体連大会の代表者を選出する大会となりました。現在、部活動をコロナ感染対策のため中止しており、練習が十分にできない中、1年生の吉永昊生さんが100m、古閑美羽さんが800mに挑戦してくれました。残念ながら県大会への出場はなりませんでしたが、この挑戦は、今後更に伸びていくための一歩になったと思います。10月14日に開催される八代中体連駅伝大会に向けて他の生徒たちへの刺激にもなりました。

アマンダ先生 ありがとうございました。

アマンダ先生には3年間、本校のALTとしてご勤務いただき、9月7日が最後の日となりました。指導がとても分かりやすく、英語を学びたくなるような教材を作っていただき、誰もが英語を好きになりました。生徒たちとのふれあいを大切にされ、一人一人の声掛けや部活動の大会では応援にも来ていただきました。11月から文徳高校にお勤めになられます。これからも本校へ訪ねて来てほしいと思います。

上級学校説明会を実施しました。

9月6日に上級学校説明会を実施しました。この日は、1年生が集団宿泊教室、2年生が職場体験学習を予定していましたが、まん延防止等重点措置が延長されたため、集団宿泊教室と職場体験学習は延期。上級学校説明会は感染防止対策に配慮しながら体育館で行いました。
 当日は、自衛隊高等工科学校も含めた9校の上級学校の説明があり、学校の特色や学科説明、卒業後はどんな会社や大学に就職・進学しているかなど丁寧に教えていただきました。3年生の皆さんには、自分の進む方向は見えてきたでしょうか。自分のやりたいことや適性、やらなければならないこと(人生の使命)を踏まえながら、将来の夢を形づくり、そのための中学卒業後の進路を決めてほしいと思います。
 なお、秀岳館高校の学校説明は後日行う予定です。日時が決まりしだいご連絡いたします。

「夢は叶う」ー福島由紀先輩来校ー

「人間の可能性は無限大である」ことを私たちに教えてくれた東京2020パラリンピック。選手たちの超人的な活躍をとおして、私たちは勇気と感動をたくさんいただくことができました。日頃、日常生活を送る中で、思い通りにいかないことがあるとつい不平不満が出たり、壁にぶつかっては、苦しんだり、悩んだりしていますが、選手たちの活躍から、「そんなことたいしたことないよ」「くよくよするな」「前を向けばなんとかなるさ」と言ってくれているかのように感じました。生徒のみなさんはどのように受け止めたでしょうか。改めて選手たちに敬意を表したいと思います。
 9月7日には、本校出身のオリンピック選手、福島由紀先輩がご両親とともに来校されました。坂本中でお祝いの看板や応援のぼり旗を作製して応援してもらいお礼を伝えたいということでした。前夜にNHKBS「スポーツヒューマン」でフクヒロペアの特集が放送されたばかりで、突然の来校でびっくりでした。
 早速、授業中ではありましたが、生徒たちのいる3年生教室に福島選手を案内しました。すぐに歓声がわき上がり、1、2年の生徒たちも3年教室に呼びました。生徒たちの目は輝き、福島選手の話に聞き入っていました。
 「私はこの教室で、将来オリンピックに出場する夢を作文に書きました。そして、こうして東京オリンピックに出場することができました。夢はあきらめないで努力すればきっと叶います。そのことをみなさんに伝えたい。」
と話されました。

 ペアの廣田選手のけがなどもあり、100%の実力を発揮できない状況の中で、堪えて堪えて必死にシャトルを跳ね返したフクヒロペアの姿は、日本代表としての矜持を感じずにはいられませんでした。まさに、福島選手の活躍は、坂本の誇り、郷土の誇りであります。努力すれば必ず夢は叶う、夢は叶えるものなのだということを教えてくれた福島選手。本当にありがとうございました。短い時間ではありましたが、生徒たちにとって一生忘れられない時間となりました。福島選手のこれからのご活躍を、坂本中生徒と職員一同、心よりお祈り申し上げます。 │

運転手のみなさま ありがとうございました。

本校の多くの生徒たちは、スクールバスのおかげで登校することができています。スクールバスがなければ学校生活を送ることはできません。生徒を安全に運んでいただいている運転手さんですが、この度4人の運転手さんが退職・転勤されることになりました。小川さんは7月20日まで、そして福田さん、柳田さん、蓑田さんは8月31日まで勤務していただきました。どの運転手さんも声掛けなど愛情をもって生徒たちに接していただき、お別れするのが本当に残念です。長い間、ありがとうございました。

東京 三沢中学校から義援金

東京都日野市立三沢中学校から義援金をいただきました。これは昨年度3年7組の有志のみなさんによるもので、コロナ禍の中で運動会もできず、何か一つのことをやりたいと生徒自らクラスに呼びかけ、熊本豪雨災害で被災された方々に義援金を届けようということになったそうです。昨年10月、京王線高幡不動駅構内で募金を呼びかけるビラを1200枚配布し、募金活動を行ってくれました。義援金は8月20日に郵送され、他にも励ましのメッセージ等も添えられていました。なお、当時の3年7組の担任東郷かおり先生は、本校の後藤義一先生の高校の同級生。緊急事態宣言下、コロナ感染症対策等で届けるのが遅くなったと気の毒がられていらっしゃいました。心温まるご支援、誠にありがとうございました。

RKB毎日放送が坂本中学校を取材

7月29日に福岡のRKB毎日放送が本校を取材。夕方の情報番組「タダイマ」で、本校出身の福島由紀選手を特集したいということでした。福島選手の中学時代の様子や水害後本校バドミントン部にラケットを寄贈してもらった話題などについて、中学時代の恩師、石本武久先生と宮川秀一先生、本校のバドミントン部が取材を受けました。
その日はフクヒロペアの準々決勝が行われ、八代トヨオカ地建アリーナ(市総合体育館)でのパブリックビューイングも取材されました。 放送は8月3日に福岡県を中心に放映され、「ラケットでつなぐ福島選手と地元のきずな」と紹介されていました。寄贈ラケットへのバドミントン部員の思いや自宅が被災しながらもラケットを励みに頑張っている村山斗哉さんにスポットが当てられ、感動がこみ上げてくる内容でした。なお、この映像はDVDに収められRKB毎日放送から送っていただきました。早速、始業式の中で全校生徒で視聴することができました。

「やらなければならないことに気付く」2学期に

35日間の夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。しかし、現在新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、県に適用されている「まん延防止等重点措置」が9月12日に延長。予断を許さない状況にあります。そのため、2学期の始業式は急きょオンラインで行うことになり、多目的ホールと生徒たちがいる教室をつなぐリモート形式で実施しました。
 式の中で、「充実した夏休みでしたか」と尋ねてみました。すると嬉しいことに、ほとんどの生徒が手を挙げ、「一日必ず家庭学習をやる」「地域の人に挨拶をする」「節度ある行動をとる(SNS・ゲームは時間を決めルールを守る)」「家の手伝いをする」の四つの項目についても、各学年約7割~8割の生徒が『できた』と答えてくれました。また、講話の中では次の話をしました。夏休みは東京2020オリンピックが開催されましたが、どんなことが印象に残りましたか。私が小さ いときに見たオリンピックに比べると、選手同士の仲がとてもよく、国は違ってもとてもフレンドリーに なったなあという印象を受けました。昔は、ライバル関係が見ていても分かり、選手のあいだにも目に見 えない壁が感じられました。しかし今回のオリンピックでは、スポーツには国境はない、人種、民族の壁や隔たりはないのだということを選手の方々から教えられた気がします。
 また、本校出身の福島由紀選手の頑張りを通して、感動や喜びを味わわせていただきました。みなさんも知っているとおり、ペアを組む廣田彩花選手がオリンピック直前の6月に右膝の前十字靱帯断裂の大けがを負いました。普通なら歩けない、日常の生活もできず、ましてや試合ができるはずがないという状況でした。それでも予選リーグを勝ち抜き、準々決勝まで進んたことは奇跡です。
 熊日新聞は、『泣いたよフクヒロ』と見出しを付け、準々決勝での戦いを次のようにたたえていました。

「・・・それでも、第1ゲームを奪った。福島は廣田の前に立ちはだかり、打ってこいとばかりにシャトルを跳ね返した。無観客だったのが惜しい。それでも懸命のプレーを続けるフクヒロに、関係者や報道陣の目線はくぎ付けになった。回りの記者も目頭を押さえていた。「すごかったですね」。フクヒロは世界ランキング1位のすごみを、きっちり示してみせた。敗れてこそ分かる強さある。・・・・」

「敗れてこそ分かる強さ」って何だろう。福島先輩の強さってどういうところだろう。福島選手は坂本中学校の誇りです。フクヒロペアから学んだことを、ぜひ自分の頑張りにかえてください。坂中生であることに誇りをもって、2学期も活躍してくれることを期待しています。感謝の心と心を伝える笑顔。そして挑戦。2学期は、授業をはじめ、生徒会活動、部活動、体験活動など、いろいろなことに挑戦し、その中から「自分のやりたいこと」「自分のできること」を発見してください。そして更に、自分が将来やらなければならないことに気付くことができればすばらしいと思います。

各学年を代表して古閑美羽さん(1年)、山下煌心さん(2年)、皆吉浩太さん(3年)が、夏休み頑張ったことや2学期の抱負を発表してくれました。古閑さんは陸上を頑張っており、「練習はきついけど、努力するからこそ力が付く」の言葉が印象的でした。山下さんは、「勉強を最後まで継続させたい。積極的に発表したい。」、皆吉さんは、「夏休みは計画的に頑張れた。テストでは昔の自分を超えたい。」と力強く発表してくれました。

リモート始業式