学校生活(ブログ)
漢詩の学習(2年)
現在、2年の国語では漢詩の学習をしています。取り扱っている題材は「春望(しゅんぼう)」。唐の詩人・杜甫が安史の乱のさなかの757年に、都の長安で詠んだ「五言律詩」の漢詩です。 冒頭の「国破れて山河在り」は特に有名で、杜甫の代表作であると同時に、日本で最もよく知られた漢詩の一つと言えます。皆さんも学生時代に学んだ記憶があるのではないでしょうか。
私(校長)が2年3組に行った時、生徒たちはちょうど書き下し文を音読している最中でした。その生徒たちの声を聞いて、私は合志楓の森中に「文化の香り」が漂っているような雰囲気がしました。私は、もともと社会科の教員で、学生時代は歴史とりわけ東洋史に興味があって、唐の時代の西域(中央アジア)との交流や興亡などには特にロマンを感じていたことを思い出します。西田敏行さん主演の「敦煌」という映画もありましたよね。もう話が長くなるので止めますが、世界三大美女と言われる楊貴妃が生きた時代でもあります。生徒たちはそのような「春望」の時代背景を知ってか知らずか、私をいい気分にしてくれたのでした。
「絶句(ぜっく)」や「律詩(りっし)」、「押韻(おういん)」、「対句(ついく)」などの知識は、もちろんテストに出るのでとても大事です。ただ、生徒たちには漢詩自体が持つ音の味わいやその歴史的・文化的価値なども分かる文化人になってくれたらいいなと思います。
「なみぬい」に挑戦!!
本日(13日)の3・4校時、1年1組は家庭科室(被服室)で「手ぬいに慣れよう」という単元の学習(実習)をしていました。私(校長)が見に行った時は、ちょうどまち針を使った「しつけ」が終わり、まさに「なみぬい」を始めることでした。担当の小山先生は、ホワイトボードの高い所で、演示用の模型を使って説明や実演をしています。かなり気合いが入っています。生徒たちはそれを見ながら、自分の布に印を付け、針と糸で縫っていきます。手先が器用で易々と縫っていく生徒もいるかと思えば、なかなか苦戦している生徒もいます。そういう生徒にはもみじ学級の平野先生や教育活動支援員の川﨑先生が個別に支援に入っていました。
少し話は逸れますが、ご承知のとおり現在、合志市歴史資料館では「原田茂特別展」が開催されています(外部リンク)。先日逝去された世界に誇るファッションブランド「KENZO」の創始者、高田賢三 氏が服飾を学んだのは、原田茂 女史が学院長を務めた文化服装学院なのだそうですね。同展のチラシで知りました。
「今日の授業をきっかけにアパレル関係に目覚め、有名デザイナーを目指す生徒が出てこないかな。」などと期待をしながら授業を見ていた校長です。
性に関する指導(保健分野)
現在、第1学年の保健体育は、保健分野で「生殖に関わる機能の成熟」について学習しています。
以前は「性教育」という言葉を使っていましたが、現在は「性に関する指導」と言い、保健の授業だけでなく、関連する教科や総合的な学習の時間、特別活動等において、生徒の発達の段階を踏まえ行っています。その際、知識を身に付けるだけでなく、生命の尊重や自己及び他者の個性を尊重するとともに、相手を思いやり、望ましい人間関係を構築することなどを重視して、相互に関連付けながら総合的に指導することが重要であると言われています。
以前の記事に掲載しましたが、第1学年は先月、「性に関する指導」講演会(こちらをクリック)で、助産師の 大山 由香 先生(慈恵病院)のお話を聴き、「命の大切さ」について考えたところです。私自身の中学生時代を思い出す時、このような内容の授業では、ニヤニヤしている生徒がいたりしたものですが、生徒たちにそのような様子が見られないのは、そのような教育活動の関連づけ、すわなち「カリキュラムマネジメント」の効果かもしれません。授業をしている上林先生、授業を受けている生徒たちの双方に、若干堅さがあるような気はしましたが、むしろそれが正常なのかもしれないと感じました。
生徒会選挙のポスター掲示板
見てください!! この生徒会選挙用のポスター掲示板。本物の国政選挙や地方選挙の掲示板と変わらないぐらい良くできていると思いませんか?
これは、生徒会担当の 森 教諭や 内田 教諭の指導の下、選挙管理委員会のメンバがー作ってくれたものです。その下地の板は今回も「F’s Factory」が自作したものですが(ちょっと自慢)、レイアウトや注意事項等の作成は、選管の生徒たち自身で頑張ってやってくれました。もう見えませんが、ポスターの後ろには受付順の番号もちゃんと書かれています。また、そこに掲示してあるポスターは、候補者が自分をアピールするため、各自工夫して作ってくれたものです。これらも一人一台のタブレットが有効活用されています。
このように選挙戦の雰囲気が盛り上がることは、とても好ましいことだ思っています。立候補者や応援者だけでなく、合志楓の森中の生徒全員が生徒会に関心を持って、会員及び有権者の一人として積極的に参加・活動をしてほしいと思っています。
※ 生徒についてのHPへの掲載は、原則、顔と名前の同時掲載をしないこと(必要に応じモザイク処理)としていますが、顔と名前をアピールするのが選挙活動ですので、本人たちの同意を得た上で、あえてモザイク等をかけず掲載しています(画質は再配布に耐えられない程度まで落としています)。
「かえでのもりあきまつり」に参加しました
本日(8日)の3校時、私(中学校長)は、小学校1年生の生活科でおこなった「かえでのもりあきまつり」に参加しました。
どんぐりごま、マラカス、ボーリング、魚つりなど、自然のものを使った遊びを工夫して各コーナーを作り、2年生や先生方を招待して行っていました。幼少期、野山を駆け回って育った私は、はっきり言ってこのような遊びは得意です。賞品として、どんぐりの殻斗(皿のような部分)で作った指輪やどんぐり(バイキンマン?)の人形、釣った魚、落ち葉のカードなど6つもゲットしました。実は、以前に我が家のくぬぎの木から落ちたどんぐりを集めておいて、箱いっぱい小学校に差し入れしておいたのですが、そのどんぐりもちゃんと遊び道具や賞品に1年生のみんなが加工してくれていて、とても嬉しくなりました。
参加中、私はずっと頬が緩んでいたように思います。中学校長でありながら、勤務中にこんな癒やしの時間が味わえるのは、合志楓の森中学校長の特権です。
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(~ 2027年3月31日)
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