2019年5月の記事一覧
【1年7組2】010511
『水俣二中1年1組学級通信、平成20年3月7日号より』
初任校の西合志南中学校で担任をした生徒(010506のYくん夫婦)の結婚式に出席しまし。担任したのは17年前。翌年異動のため、たった1年間のつきあいでした。
昨年、彼らは数名でプチ同窓会を始めたそうです。その中で私に会いたいという話になり、手を尽くして探し出してくれました。担任冥利に尽きます。
今回、その中の2人が結婚することになりました。新郎から「友だちへのサプライズ」で密かに招待されることになりました。電話があった日から再会を指折り数えました。
4次会でやっと彼らとゆっくり話をする時間がとれました。わたしが忘れてしまっているようなことを、本当によく覚えてくれていました。17年前のできごとが、つい昨日のことのように甦ってきました。
私は入学式後の学活で「みんなの写真を手に入れて、全員の名前を覚えて入学式を迎えた。昨年担任した3年生はとても良いクラスだったが、1年7組はもっと良いクラスにする。中学3年間の中で、今年を最も心に残る1年間にしよう。」と話したようです。忘れていましたが、今年の4月に1年1組のみんなに話したこととほとんど同じです。
お世辞も入っているでしょうが「首都名をたくさん覚えさせられたけど、先生が好きだったから頑張って覚えました。」「叱られても嫌いになったことはなかった。」「とにかく一所懸命に頑張っているという印象でした。」「自分たちにとっての担任はH先生。」という言葉には感激しました。担任の姿、言葉の重さを感じました。
彼らと話しながら頭に浮かんだのは1年1組のこと。自分はあのときと同じくらい一所懸命か、心に何かを刻み込んできたか。残りの10日間がどれだけ大切か。
私を原点に返らせてくれた彼らに、心から感謝しています。(H)
【なかよし遠足】010510
今日は葦北郡の特別支援学級の遠足で「あしきた青少年の家」に行ってきました。昨日の午前中は雨が降りましたが、午後には上がり、今日はとても良い天気でした。
会場までスクールバスで移動し、到着後は学校ごとに自己紹介、海岸沿いの散策、お弁当、ビンゴゲーム、レクリェーションで楽しく過ごし、みんなと仲良くなることができました。本校のMくんは帰校後、体育大会の練習に参加しました。さすが中学生。私を含め本校から参加した職員3人はかなりヘタっています。エナジードリンクも効きません。
人吉三中に勤務していた20年ほど前、「あしきた青少年の家」が完成しました。移動距離が短く活動時間が長く取れると言うことで、集団宿泊の施設を「大隅青少年の家」から変更することになりました。人吉三中は大畑梅園の近くの学校ですが、私がいた頃は、「海に行ったことがない」という生徒も少なくありませんでした。施設に到着し、テラスに出たとたんに広がる海に「うぉー!」大きな歓声が上がったことを思い出します。
海浜活動で、カッター船を漕ぎ、三ツ島へ上陸することになりました。
「島に着いたら、船を降りて引っ張るから、オールが海底に届いたら教えてくれ。」
「分かりました!」
三ツ島の海岸が近くなり「先生、オールが届きました!」
「よし、まかせろ!」船を降りた瞬間、私の体は海に沈んでいきました。
教訓:「海は急に深くなっているところがあるから気を付けよう。」あしきた青少年の家に行くたびに思い出します。(H)
【ささみ】010509
1年1組のウーパールーパーは「本田ささみ」と命名されました。確かに、色と形が鶏ささみっぽい。うちの「おはぎ」と同じネーミングセンスです。聞き慣れた音だと思ったら、「さぁ・さぁ・みぃ」は担任H先生と母音が同じでした。
みんな、教室に入ると一番に「ささみ」の様子を観察しています。「泳いだ!」が教室の大ニュースでした。生き物係のNくんは、休み時間に椅子を水槽の近くに移動させ眺めていたそうです。大事に育てると、成人式で再会できます。「サラダちくわ」サイズになってもみんなで可愛がってください。
私も昨夜はネットで調べ続け、ウーパールーパーにずいぶん詳しくなりました。校長室前のホワイトボードに、イラスト入りで紹介したところ、上級生からは「いいなぁ。」「自分のクラスでも何か飼いたい。」の声が聞こえてきます。1年生の限界突破で金魚やメダカ、ドジョウでは満足できないようです。
「(教室で)犬を飼いたい。」「(校長先生なら)ネコならいいんじゃ。」それは勘弁してください。仕事どころではなくなります。(H)
【転入生】010508
連休明けに1年1組の教室に行くと、友達が一人増えていました。正体は「アホロートル(メキシコサラマンダー)」。アステカの人々が、その姿と驚異的な再生能力から、死と雷をつかさどる神の化身と崇めて「アクソロトル」と呼んだことに由来するそうです。
幼生の形態を残したまま成熟した個体は、日本に持ち込まれた時に「ウーパールーパー」と名付けられ、80年代半ばに「わくわく動物ランド」で紹介されて人気に火がつきました。教室にいるのも、テレビで有名な体が薄いピンクが透けた白で、目が赤い「アルビノ」の品種。当時はエリマキトカゲなども流行しました。
現在は、ワシントン条約によって保護され輸出が禁じられた絶滅寸前の希少種となってしまい、教室にいるのも保護対象となる前に日本で繁殖させたものだそうです。
今は全長約5cmですが、半年ほどで20cm近くまで成長して、平均が25cm程度にはなるようです。教室でメダカや金魚を飼うことはよくありますが、マニアックな選択をしたものです。係だけではなく、学級の全員がこの小さな命に責任をもって、大切に育てていくことでしょう。
名前は「ゴンザレス」にしようという提案があったようですが、担任のH先生が即刻却下!したそうです。(H)
【1.3学期の始業式】010507
10連休が終わりました。新学期の始まりのような雰囲気です。連休中に生徒の大きな事故がなかったのが一番です。ブログも休まず書けました。先日会った昔の生徒Oくんが、「毎日読んでます。真面目な話の時は飛ばしてますけど…。」
連休中とはいえ、特別なことは妻と義母と霧島まで日帰りで行ったことと、昔の生徒に会ったことくらい。後は大会を見て回ったり、仕事をしたりと普段の土日のように過ごしました。休みが長くなると子どもたちに何かが起こるリスクは高まるので、普段より緊張感がありますね。眠る前になり「今日も生徒の事故の報告がなかった。」と一安心、校長独特の感覚かもしれません。
休みの後半になって、学校に忘れた宿題を取りに来た生徒と話をしました。
「大変ね、頑張れよ。私も宿題がまだ終わっとらんとたいね。」
「校長先生も宿題があるんですか?」
「もちろん。」「レポートを3本と、ブログを10本、あいさつを2本、学校の草刈り、花の水遣り、家の片付け、ネコのブラッシング…。」「今日は奥さんから“帰りにバナナを買ってきて。”のラインが入っとる。」
連休中のわが家の収穫。おはぎ:トカゲ2匹、ふわり:モグラ1匹。いらないと言っているのに。(H)