校長ブログ「秘密の部屋」

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【前期選抜出願状況・私立合格発表】310125

 今日の新聞に公立高校前期選抜の出願状況が掲載されました。県の平均競争率は1.75倍、本校生徒が受検する学校の中には2.70倍という学科もあります。単純に考えると、前期選抜で定員の50%の合格内定者が出ますので、現時点で競争率が2倍を超える学校は、後期選抜の定員をすでに満たす志望者がいると考えられます。後期だけ受検する人もいます。放課後の教頭先生の面接でも随分気合が入っていたようです。

 また、今日は2つの私立高校の合格発表があり、高校の先生が通知書を届けに来られました。放課後、私から一人一人に結果の入った封筒を渡しました。「別室で待っている間が一番緊張した。」「封を切る時に手が震えた。」来週水曜まで私立高校の合格発表は続きます。

 家族へ感謝の気持ちを伝えること。走ったり、体を鍛えたり、勉強したり、高校ですることが決まっている人は期待を裏切らないための準備を怠らないこと。これから受験する友達を支えること。後輩を育てること。他にどんなことができるでしょうか。間違ってもお祝いにスマホなどないことを信じています。

 合格内定者がずんだれとったら、みんなでやかましゅうおごったくりましょう。(H)

 

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【とつけみにゃー】310124

 平成28年1月23日(土)、「なぁ~ん、そぎゃんな降らんよ。」台風や大雨は信じるのに、大雪に関してはバイアスがかかっているようです。私は用心深い方なので、前日から田浦に泊まりました。

 24日(日)の天気予報は見事的中、母に「こぎゃん降ったとはいつね。」と聞くと、「田浦に嫁いできたころ降った。」との答え。田浦は50年ぶりの大雪でした。

 午後には奄美大島で115年ぶり、久米島で39年ぶり、沖縄本島の名護市では観測史上初の初雪を観測しました。

 雪の中、施設管理と連絡のため出勤。最初は駐車場に大の字になって跡を写真に撮ったり、先生方にラインで実況報告を行ったりと雪を楽しむ余裕があったのですが、昼頃は駐車場の雪を定規で測ると24㎝!夕方には30㎝!とつけみにゃー降り方でした。。

 25日(月)は臨時休校。雪は降りやみましたが、タイヤチェーンをつけていない車が3号線をふさぎ、全く動くことができない状態。翌日は私立高校の一般入試だったため、受験票渡しに苦労しました。また、生徒玄関の水道管が破裂、水を止める栓があるはずなのですが、降り積もった雪の下。応急処置をしていただきましたが、それから1週間の断水を余儀なくされました。

 26日(火)も臨時休校。私立高校の入試は無事に実施されました。大雪はやおいかん。それ以来、いつでも学校に泊まれる準備をしています。(H)

 

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【習慣化】310123

 今日は多くの私立高校で推薦・専願・特待生等の入試が行われ、先ほど受験生全員から入試完了の連絡が入りました。

 ほぼ全ての入試で面接が実施されましたが、多い人で7回の面接練習に取り組んできたこともあり、「緊張したけれど、質問にはしっかり答えることができました。」という感想も聞こえてきました。

 服装、ドアの開け閉め、礼儀、姿勢、言葉遣い、受け答えの仕方、一つ一つの問いにしっかり考え答えを出すこと等々。習慣化していれば何のことはないものです。

 余談ですが、数年のうちに全員が就職面接を受けるでしょう。SNSの情報を誰もが簡単に見ることができる時代、今まで何を書き込んできたか、どんな姿であったかバレバレです。その時だけ整えても見抜かれます。

 来週の合格発表の後は、2月1日に公立高校前期選抜、中旬に私立高校の一般入試、3月6日・7日の公立高校後期選抜と入試が続きます。友達が合格を決めていくと、嬉しい反面、自分は合格できるのだろうかと不安な気持ちが高まる人も出てきます。ここからが団体戦、学級力の見せどころです。(H)

 

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【T(Teacher)・S(Student)】310122

「おくのほそ道」の授業を参観していると…。

T:「どんな俳句を知っていますか?」

S:「カエルがいっぱいいて、頑張れ!頑張れ!みたいな俳句がありましたよね!」

T:「忍者で有名なのは何県でしょう?」

S:「手裏剣!」

 本人は至って真剣に、忍者並みの抜群の反応の速さで授業を賑わわせてくれました。今回だけではなく、他の授業や全校集会等の場でも進んで発言をしてくれます。とてもありがたい存在です。

 カエルの俳句は、「やせ蛙負けるな一茶これにあり(小林一茶)」のこと、本人も「あぁ~」と頷いていました。忍者で有名な県は「三重県(伊賀市)」です。

 授業の前には、発問に対する生徒の反応や考えを予想して流れを組み立てるのですが、生徒の発想は数段上です。初任の頃の研究授業で、冒頭で生徒からいきなり解答が出てしまい、次の展開に焦ったことを思い出します。どんな発言も端から否定しない、無碍にしない。指導者の力量が試される場面です。(H)

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【諸説あります】310121

 「今度『おくのほそ道』の授業をするのですが、ゲストティーチャーとして奥州藤原氏についての話をしてもらえますか。」

本校の職員はなかなか厳しい要求をしてきます。

「余裕たい。」たいていの事にはそう返事をするようにしています。

 誤った情報を伝えるわけにはいかないので、本やインターネット等で調べますが、これは史実か、定説か、都市伝説かを判断するのに、授業をしていた頃の教材研究が活きます。楽しんでプレゼンテーションをつくりました。

 松尾芭蕉は忍者だった。年齢から考えると1日に歩いた距離がおかしい。行った場所も幕府に目をつけられているところが多い。どうも怪しい。何といっても芭蕉は忍者の里『伊賀上野』出身だ。

 義経は幼いころ過ごした鞍馬山で天狗に鍛えられ、凄い武士になった。

 義経は生き延びて中国に渡り、騎馬民族を従えチンギス=ハンと呼ばれるようになった。鎌倉幕府に恨みを持っていたので、孫のフビライ=ハンに日本を攻撃させたのが『元寇』だ。

 胡散臭いけど楽しい情報も沢山あります。でも紹介するときっと興味を引くだろう…。

『諸説あります。』魔法の言葉です。(H)

 

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【ニャンだ?】310120

 私の家には黒ネコの「おはぎ」と、八割れの「ふわり」という2匹のネコがいます。私が帰宅すると、「ニャアニャア」とすり寄ってきます。癒される瞬間です。

 ところで、家ネコはなぜ「ニャア」と鳴くのでしょう。ネコ科のトラやライオンは「ガオー」と鳴くし、ネコと骨格が似ている犬は「ワン」と鳴きますよね。ちょっと考えてみてください。

 実は、人が赤ちゃんを可愛がっているのを見て、赤ちゃんの泣き声に似せた可能性があるという説があります。「お腹がすいた。」とか、「撫でてくれ。」とか、どうやったら要求が通るのかを考えた末なんですね。あくまでも説の一つです。

 私は、子どもの頃にネコにひどく引っ掻かれたことがあり、ネコはあまり可愛いとは思っていませんでした。

 しかし今、私の回りにはネコに関するものだらけ、モンハンのアイルーにも「おはぎ」と名付ける始末です。ぜひ、校長室にネコグッズがいくつあるか数えに来てください。

 ちなみに、愛読書は「猫語大辞典」と「猫語レッスン帳」。ブログがネコ語になる日が近づいています。(H)

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【笑顔が一番】310119

 昨日、心の教室相談員のO先生の『息子らの姿、花に重ね』という話題が新聞に掲載されました。息子さんが26年前に旧田浦町の成人式でもらった記念品の『ツバキ』が、これまではあまり咲かなかったのに、今年は70~80の花を咲かせたという記事でした。写真も大きく載り、花とO先生のにこやかな笑顔が満開でした。

 実は、1月10日付けの新聞にも少年補導員として、田浦中学校の校門にあいさつ運動に立つ写真が載りました。芦北警察署の皆さんや補導員の皆さんが正面を向かれる中、O先生のみ、ばっちり笑顔でカメラ目線でした。新聞社も写真を撮られた中で、これこそベストショットと選ばれたんだと思います。笑顔はみんなを幸せにしますね。

 心の相談室では子どもたちと一緒に悩み、励まし、気合を入れ、時には保護者とも向かい合い。いつも笑顔で子どもたちと学校を支えていただく大先輩です。

 O先生によると、「次はテレビデビュー」だそうです。(H)

 

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【アジフライ】310118

 4時間目、廊下にとてもおいしそうな匂いが漂ってきました。今日、1年生は調理実習でアジフライづくりに挑戦、校長室にも料理が届けられました。

 最初に「骨せんべい」、カリっと揚げられ、塩味も効いてとても美味しくいただきました。カルシウムが吸収され、ストレスが解消されました。

 次に「アジフライ」、教科書の見本では綺麗に開いて、三角形の美しいフォルムが見られますが、たぶん、あえてバラバラにして、二口程度で食べられる大きさにする工夫が見受けられました。オリジナリティがありました。衣もは薄く、サクサクとした食感がありました。あえて、黄身をゴロゴロと残したタルタルソースと相まって、こちらもおいしくいただきました。

 最後に「ミニトマト」、良く熟しており、甘さがありました。たぶん、切り口を少しつぶすことにより素材の味を感じられるようにしていました。

 調理室は実験室の様相。楽しくも、悪戦苦闘の調理実習だったようです。味は抜群でした。アジだけに。

ぜひご家庭でもチャレンジさせてください。(H)

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【天災は忘れられたる頃来る】310117

 手元に色あせた平成7年の明日の新聞があります。1面のトップは『死者1456名』『阪神で直下型大地震』『震度6・M7.2』、開くと横倒しになった阪神高速道路の高架の写真。被害の凄まじさが記録されています。

 午前5時46分頃発生、出勤前に見た朝早くのニュースでは、「地震があったんだなぁ」というレベルの理解でしたが、時間がたつにつれ、どんどん被害状況が分かってきました。関西方面に住む親戚の無事に一安心したことを覚えています。

 昨日は田浦小学校のY先生の授業を参観しました。めあては「大きな地震が起きた時、放送局はどのようにして情報を伝えているのだろうか。」授業の冒頭で、緊急地震速報から始まる東日本大震災と熊本地震のニュース映像が流されました。授業を通して、子どもたちは、阪神・淡路大震災の教訓がその後の災害の報道にどう生かされたかについて考えることができていました。

 『天災は忘れられたる頃来る』防災科学を語るときに、寺田寅彦氏(科学者で随筆家、熊本にあった第五高等学校在学時代は夏目漱石の生徒)が、しばしば口にした言葉です。(H)

 

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【レンガ積み(イソップ寓話)】310116

 旅人が、とても辛そうな顔をしてレンガを積んでいる一人の男に出会いました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると、

「見ればわかるだろう。暑い日も寒い日も、風の強い日も、来る日も来る日も、朝から晩までレンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり。」

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、楽に儲けている奴らがいっぱいいるというのに。」と答えました。

 隣を見ると、先ほどの男のようには、辛そうには見えない表情でレンガを積んでいる男がいました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると、

「大きな壁を作っているんだ。これが俺の仕事でね。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。」と答えました。

 さらに隣を見ると、活き活きと楽しそうにレンガを積んでいる男がいました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると。

「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ。」「ここで多くの人が祝福を受け、悲しみから救われるんだ。何て素晴らしいことだろう。」と答えました。

 旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けました。(H)

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