校長ブログ「秘密の部屋」

2019年10月の記事一覧

【地域理解講話】011021

 1年生は総合的な学習の時間に地域理解学習に取り組んでいます。18日(金)は「漬物工房すずめ」の尾崎吉秀さん、「道の駅たのうら」駅長の山田良介さん、「田舎工房」の濱崎智久さんをお招きし、地域理解講話を行いました。講師の皆さんからは、職業と人生観についてお話しいただきました。「田浦だからできること」は何かという視点を与えていただき、故郷の魅力を再発見して、田浦が益々好きになりました。

 いよいよ今週水曜は赤松館の「百年カレー」の再現。学年主任のYY先生は「芦北牛を手に入れた!」とニコニコしていました。他の職員からは「当時は芦北牛ブランドはなかったろ。」と指摘されましたが、気にしない気にしない。生徒の感想を紹介します。(H)

 尾崎さんの「楽と便利ほど恐ろしいものはない。」というお話が印象に残りました。僕は今まで楽をして生きていきたいと思っていましたが、苦を知ってこそ楽があるのだと強く思いました。きつくなったとき、尾崎さんのお話を思い出したいと思います。

 山田さんのお話を聞いて、田浦に対する強い思いを感じました。田浦の歴史や文化、良いところを聞くことができてとても面白かったです。田浦に住んでいるのに知らないことをたくさん学ぶことができました。

 私は、濱崎さんが黒板に書かれた「無い物ねだりより、ある物探し」という言葉が心に残りました。簡単ではないと思うけど、人の縁が広がって、また新しい発見ができるという話から、社会の中では人との関わりがとても大事だと思いました。

0

【芦北町演能会】011020

「佐敷城跡観月会」としてこれまで21回開催されていた会が、今年から「芦北町演能会」と名称を変更し開催されることになりました。これまで、田浦中でも中学生対象の能教室を開いていただきましたが、舞台での狂言と能を観覧するのは初めてです。会場のしろやまスカイドームに向かいました。

 箏演奏の後、演目の解説、火入れ式と続きました。新聞に例えると狂言は4コマ漫画、能は社説のようなもの、どちらも社会風刺だが切り口が異なるという解説がありました。

 まずは狂言「縄綯(なわない)」、主人の博奕の借金のかたとして何某(なにがし)に売られた太郎冠者は、ふてくされて仕事をしない。何某は、太郎冠者は使い物にならないので借金は金で払ってくれと言いに行くと…。

 続いて能「清経(きよつね)」、平家一門が都落ちした後、都でひっそり暮らしていた平清経の妻のもとへ、家臣の淡津三郎が「清経が、豊前国柳が浦の沖合で入水した。」という悲報をもってやって来た。形見の品に、清経の遺髪を手渡された妻は、再会の約束を果たさなかった夫を恨み悲嘆にくれ、悲しみが増すからと、遺髪を宇佐八幡宮に返納してしまう。しかし、夫への想いは募り、せめて夢で会えたらと願う妻の夢枕に、清経の霊が鎧姿で現れた…。

 昨年、能教室の時に「観月会」に行きたいと言っていたKくんもお父さんと2人で来ていました。良い夜になりました。(H)

 

0

011019水俣病犠牲者慰霊式

 

 午後から、郡市の校長先生方と「水俣病犠牲者慰霊式」に出席しました。会場は水俣湾を埋め立てた「エコパーク水俣」の親水公園にある慰霊の碑の前です。

 水俣市では昭和31年5月1日の水俣病の公式確認日にちなみ、毎年5月1日に「水俣病犠牲者慰霊式」を開催していますが、今年は新天皇即位日と重なり、慰霊式は二度と公害を起こさないというメッセージを届ける場であり、即位日に無理して行うのではなく、全員が落ち着いて祈りをささげられる日にということから、今日になったそうです。

 慰霊式には患者・遺族の皆さん方をはじめ、小泉環境大臣・蒲島熊本県知事・国や県の関係機関代表・チッソ代表や多くの水俣市民、各小中学校の児童生徒代表などが参加し、犠牲となり亡くなられた方々の慰霊と、環境破壊に対する反省と環境再生への誓いを込めて、全市民で祈りを捧げました。

 式では夫と長女を水俣病で亡くされた、認定患者の上野エイ子さんが「祈りの言葉」を捧げられました。亡くなられた胎児性水俣病患者の娘さんに対し「母ちゃんと呼ばせたかった。」という言葉が心に刺さりました。

 水俣市立水俣病資料館のHPでは、これまでの式辞と祈りの言葉を読むことができます。(H)

0

【郡市中学校駅伝競走大会(女子の部)】011018

 女子は平成29年度が優勝、30年度が準優勝。3年連続県大会出場を狙いました。区間賞なしの、チームワークでの準優勝でした。男女揃っての県大会出場は初です。(H)

1区(Kさん):幾度も前と離れそうになったり、後ろから抜かれそうになったりしたけど、沿道の方の声援や仲間の思いがあり、ベストタイムで走ることができました。ラスト1000mはとても苦しかったけど、前から離れずに2位とほぼ同時の3位でたすきをつなぎました。

2区(Tさん):試走の時は1000mから1500mの距離が遅かったけど、今回は一番きついその場所でたくさんの人が応援をしてくださったので、1位でたすきをつなぐことができました。ベストタイムでした。

3区(YHさん):津奈木中に追いつかれ、逃げられ、最後は2位でたすきをつなぎました。でも、周りの人からたくさんの応援をもらい、その応援を力に変えてほとんど同時にたすきをつなぐことができました。県大会ではまた選手に選ばれ、もっと良いタイムを出せるように頑張りたいと思います。

4区(YAさん):試走では1000mの入りと、ラスト500mの切り替えがあまり上手にできていませんでした。今日は応援のおかげで予定通りの走りができましたが、1000m付近から津奈木中と離れてしまい悔しかったです。

5区(Mさん):試走や練習であまり走っていなくて不安がたくさんあったけど、仲間からの応援や沿道の方々からの声援のおかげで楽しく走ることができました。ラスト500mできつくなりペースが落ちたけれども、ひなたさんやおばあちゃん、親の声援のおかげでペースを上げることができました。笑顔でゴールすれば良かったと思いました。

0

【郡市中学校駅伝競走大会(男子の部)】011017

 今日、津奈木グラウンド周辺を会場に、郡市中学校駅伝競走大会が開催されました。結果は男子が平成18年度大会以来の優勝、女子は2年連続準優勝という結果でした。2回に分け、レースの様子を選手の声でお伝えします。(H)

1区(Cくん):スタートから3㎞地点まで、互いを牽制し合いスローペースでした。最後の1㎞で一気にペースが上がり、佐敷中と接戦。2位でたすきをつなぎました。

2区(Aくん):1㎞を過ぎてずっと佐敷中と併走していましたが、海岸沿いに入ったら水俣一中がスピードを上げ、追い抜かれました。1つ順位を落とし次につなぎました。

3区(Nくん):スタートから1㎞を3分5秒で入りました。坂のところで佐敷中の選手に足が引っかかり転倒しそうになりました。2㎞地点から水俣一中の選手とだんだん離れていきました。

4区(Sくん):大橋のところで佐敷中を抜き、2位になりました。ラスト500mでスパートをかけ、トータルで14秒ほど詰めて2位で5区につなぎました。(区間賞)

5区(Tくん):大橋のあたりで一度水俣一中を抜きましたが、大橋の下を過ぎたあたりで並ばれ、2位で最終走者にたすきをつなぎました。

6区(Iくん):水俣一中が最初オーバーペースだと感じたので、後半はタイムを落とすと思い、自分のペースを守って走りました。あけぼの橋を渡りきったところでトップに立ち、そのまま優勝することができました。本当に仲間に感謝しています。(区間賞)

 

0

【学級会活動】011016

 昨日は湯浦中学校で郡市の特別活動研究会を行いました。授業者は過去に数回ブログに登場したH先生。進んで授業者になってくれました。ちょっとした手順のミスは目力でねじ伏せる。生徒はそれに笑顔で応える。生徒との信頼関係づくりが上手な先生です。

 今回はハイパーQUアンケートの結果をもとに学級の課題を分析し、「わからないことがあるときに友達や先生に聞く」という題材でソーシャルスキルを高める学級活動を行いました。「問いを創る授業」に取り組み、授業はもちろん授業研究会も盛り上がりました。袋中のN先生からは、人間関係づくりに役立つゲームが紹介されました。佐敷中のU先生はすでに取り組み、手応えを感じたようです。

 今日、田浦中では2年1組でK先生、M先生による「お楽しみ活動を計画しよう」という議題での話し合い活動の研究授業を行いました。鬼ごっこ系の遊びがいくつか、ドッヂボール、ハンドボールがお楽しみ会の内容として提案され、活発に話し合いが進みました。途中、ドッヂボールに絞られ、みんなが楽しめるルールについても考えましたが、時間切れで議長団に一任。今回が7回目の話し合い活動。力がついてきています。(H)

 

0

【学級通信】011015

 机上に3年1組の学級通信が置いてありました。どれどれ…。(H)

 『その日は給食の準備がいつになく早く終わりました。体感で5分ほどでしょうか、「いただきます」の体勢になっていました。「生徒議会」だと言うことで、「あ~、それほど議題があるのか。」と思って見ていました。

 突然、Hさんが「月の振り返りをします。」と言いました。「今?!」と思いましたが、生徒は当たり前のようにしているので、振り返りムービーを一緒に見ていたところ、途中から私のバースデームービーに…。驚きのあまりその場で号泣する坂本(泣)。それを見る笑顔のみんな(笑)。何かの歌詞にありそうですが、「ありがとうの言葉じゃ伝えきれないぐらい感謝」しています。昼休みには全員笑顔で写真撮影をしました。

 ひと段落かと思ったら帰りの会でまたしてもサプライズ。色紙とアルバムを貰いました。みんなからのあふれんばかりのメッセージにまた号泣(笑)。どんだけ泣くんだよと。今年27歳にもなるのに、この日ばかりは涙腺の調節が全くできませんでした。

 こんなに素敵な1日を演出してくれた3年生のみなさんには本当に感謝してもしきれません。アルバムに「なんにでも一生懸命な坂本先生」と書いてくれていました。まさに私が目指す教師像そのもの。子どもたちに伝わっていることが何よりも嬉しかったです。 

 これほどの準備をするには、相当な時間と労力がかかったはずです。そうまでして、人のことをお祝いできる人はそうそういません。素晴らしいことだし、子どもたちの飛躍的な成長を感じました。その時に、担任として関わることができ「教師になれてよかった」と心の底から思いました。これまでの人生で最高の1日でした。私も、3年生のみなさんが大好きです。』

 

0

【大岩小学校校歌】011013

 平成17年の市町村合併により、旧芦北町立の大岩小学校は、同3月に田浦小学校に統合されました。母の実家は大岩なのでなじみの深い土地で、大岩小学校にも何度か行ったことがあります。小学生の頃、夏休みはいとこの家に数日間泊まっていました。

低学年の頃のことです。いとこ宅の隣を流れる川の深いところを石を持って歩くということを近所の中学生がやっていました。真似をしました。溺れました。(H)

 

『大岩小学校校歌』    昭和11年9月1日制定

作詞:金森 宏 作曲:岡本敏明 

1 連山めぐるふるさとの 千春万秋うるわしく 

  瀬鳴りの音もこもらいて 平和の光輝けり

2 遠き昔は文禄の 御代に知られし牧山の

  秀峯天にそそり立つ 高きはわれらの理想なり

3 学びの道をひとすじに 赤き心のまこともて

  いざや進まんむつまじく われらに希望の光あり

 

 

0

【海浦小学校校歌】011012

 海浦小学校の跡地は、今は芦北幼稚園になっています。数年前、2年生の立志式の遠歩で久しぶりに行きました。海を前にしたとても景色の良い場所です。私たちが中学生の頃は、鹿児島本線に御立岬公園駅はなかったので、海浦小と井牟田小校区の生徒は、小田浦駅で降りて、後は4㎞近くの徒歩通学でした。ギリギリまで部活動をして、駅まで走って帰る友達も多くいました。足が速くなるはずです。(H)

 

『海浦小学校校歌』    昭和34年4月26日制定

作詞:江原白村 作曲:廻 政純 

1 海は晴れそみ波しずか 峰はみどりによそおえる

  ゆかし野坂の古歌に生く 入江にたてりわが母校

2 仰げこの峰 歌え海 和むわれらの学び舎は

  白砂の浜にいろどられ 幸にめぐまれ映えわたる

3 平和に香る海の浦 伸びゆく郷土の栄光を

  祈りて立たんああわれら 母校よ永遠(とわ)に栄あれ

 

0

【臼太鼓(相撲甚句)】011011

 文化祭では地域からの発表として芦北相撲甚句会の皆さんにご披露をお願いしています。宮本達也さん作の「臼太鼓」という甚句を紹介します。会場の皆さんと一緒に声をそろえて甚句を歌いたいとのことです。

 宮ノ後の臼太鼓については熊本県のホームページ「くまもと手しごと研究所」の中に詳しい紹介がありました。知った顔もずいぶん写っています。ぜひ、検索してみてください。(H)

※「二十四節気」と「七十ニ候」のお話 芦北町田浦の郷土芸能 宮の後臼太鼓踊り  くまもと手しごと研究所

 

臼太鼓踊りを 甚句に詠めばヨ~

ア~ ここは田浦宮ん後 代々伝わる臼太鼓

輝き跳ねるは陣羽織 雨ごい踊りにお祭りと

祭りの夜は胸弾み 聞こえる太鼓や鉦(かね)の音

子供にじいちゃんばあちゃんと

笑顔でにぎわう阿蘇神社 今日は子供や大人たち

男や女性やお年寄り すべてにかかわる臼太鼓

伝統行事のお祭りは 神輿に踊りに餅投げよ

商売繁盛豊作と 皆様方の幸せを

願う踊りの華やかさ

上げて臼太鼓ヨ~ホホイ ア~踊りますヨ~

 

 

0