校長ブログ「秘密の部屋」

2019年9月の記事一覧

【学校の花と華】010920

花と華の写真は18日の「学校生活」をご覧ください。

『彼岸花』プール・技術室付近。真っ赤な花が群生しています。曼殊沙華(まんじゅしゃげ)はサンスクリット語のmanjusakaから。別名は死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、蛇花(へびのはな)等々、お墓の近くに咲いているとか、毒があるとか言うことで、子どもの頃は摘んでくるなと言われたことを覚えています。大人になった今は気にしない気にしない。

『アメジストセージ』職員玄関、技術室側。唇のような形をした紫色の小さな花が集まって咲いています。手触りはベルベットのようです。

『オシロイバナ』生徒玄関の「継続は力なり」の碑付近。濃いピンク色の花を咲かせています。南アメリカ原産で、江戸時代の始めに日本に入ってきたそうです。子どもの頃は、種を割って、中の白い粉を顔に塗ったくって遊んでいました。

『?』職員玄関の両脇。残念ながら名前が分かりません。とても色鮮やかです。Siriに「なんさま、あ~っか、ま~るか花たい。(とにかく、赤くて丸い花です。)」と聞きましたが、「お探しの場所は見つかりませんでした。」との回答でした。

『M先生』年中、学校のあちらこちらに咲きます。美しく咲くには、1日1本のミニ羊羹が必要だそうです。(H)

 

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【とろーりとろける】010919

 校長室の隣が職員室です。ドアは開いているので、先生方の話が良く聞こえてきます。ある日、YS先生の「CもDも変わらん。」、「Aなんかおらんよね。」、「3か月後ば見てみらんば。」というような声が聞こえてきました。「生徒の評定?教務主任ともなると厳しい話をしているな。」どれどれ会話に参加しようと、職員室に入ってみると…。YS先生の手には自身の健康診断の結果が握られていました。「頑張れ!」心の中で励まし、にこやかな表情で校長室に戻りました。

 各団体・事業所のご協力により、今日は「赤ちゃんふれあい体験学習(1年)」。今日と明日の2日間は「職場体験学習(2年)」を8つの事業所で行います。今後も3年生の「認知症サポーター研修」と「福祉体験」、「うたせ船体験」。1年生の「地域理解講話」と続きます。1年YY主任が職員会議で「100年カレーを作ります。」という提案をした時の嬉しそうな顔。「とろーりとろける」表情でした。(H)

 

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【モラル・ルール】010918

 中国の秦の時代の終わり、都を制圧した劉邦は「殺すな」、「傷つけるな」、「盗むな」の3つの法を施行しました。混乱の時代ですから、シンプルな法が効果的であったと思います。学校に置き換えると、「殺すな」、「傷つけるな」は人を死に追いやることや一生消えない心の傷をつくることにもつながる「いじめ」や「差別」、「からかい」にあたり、「盗むな」は人の物を隠したり、本人の許可なく人の物を使ったりということにあたるのではないでしょうか。

 江戸時代、会津地方では同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子どもたち10人前後で「什(じゅう)」という集まりをつくり、掟(「嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ。」、「卑怯な振舞をしてはなりませぬ。」、「弱い者をいぢめてはなりませぬ」など)を守った生活が1日できたかどうかという点検をして、決まりを破った者には自分たちで罰を与えていました。決まりの最後は「ならぬことはならぬものです。」で締めくくられていますが、これは「決まりは守るものである。」というような意味だそうです。将来、戦場に出ることが義務付けられた子どもたちですから、自分たちの命を守るために、「規律」を第一義にしたということが分かります。

 さて、私たちの言動を縛るものに「ルール」、「マナー」、「モラル」、「タブー」等があります。いろいろな学校に勤務しましたが、田浦中はいわゆる「校則」の少ない学校です。さらに、生徒会では毎年「校則の見直し」を行っています。「ルール」で縛るのではなく、普遍的な「モラル」を大切にして将来の自立に繋ぐ学校。人と人との信頼関係を大切にする学校。生徒会スローガン「田浦中PRIDE」の根幹です。(H)

 

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【表彰】010917

 昨日、プール周りの雑草を刈ろうと思い学校に来たところ、学校応援団の村中さんに綺麗に刈っていただいていました。ありがとうございました。

 今朝は全校集会で、郡市新人バドミントン大会と郡市陸上競技大会の表彰を行いました。バドミントン部はシングルスで2位と4位、ダブルスが1位と4位、陸上大会は女子走り幅跳び、2年女子800m、オープン競技の2年男子1500m・2年女子800m・代表女子800mが1位でした。県陸上には女子走り幅跳び、2年男子1500m、代表男子1500m、2年女子800m、代表女子1500mの5競技に出場が決まり、集会の中で選手5名が紹介されました。

 最後に、お盆休みに長崎県で開かれた全国教職員バドミントン大会で団体戦準優勝に輝いたM先生を表彰しました。これまでに、優勝と3位の経験があるため、今大会で金・銀・銅メダルが揃いました。生徒も活躍、先生も活躍、過去には県大会優勝、全国大会出場の実績があるバドミントン部ですが、現在は部員が4名しかおらず、団体戦には出場できない状況です。1・2年生で学校の部活動に入部していない皆さん、ぜひバドミントン部へ。基礎から丁寧に指導します。(H)

 

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【エリザベスカラー】010916

 10日(木)、「ふわり」が1日見当たりませんでした。外に出たような形跡はないとのこと。とても心配していました。夜になっても、翌朝になっても帰って来ません。

 9時過ぎ、妻が「ふわちゃ~ん」と声を掛けながら探し回ると、押入れの奥の方で、か細い鳴き声が聞こえたとのこと。抱きかかえると、噛みつかれるのではないかと思うくらいの大声で鳴いたので驚いて離しそうになったそうです。ご飯を食べてからまたいなくなりました。

 その後、帰って来ません。車にはねられていないかが心配です。22時過ぎ、外に出た長男が見つけました。「ふわり」と声を掛けたところ、出てきたそうです。右足の付け根付近が血だらけでした。朝、妻が抱きかかえた時に鳴いたのは、傷に触ってしまったからかもしれません。ネコは大きなけがをしたり、命が終わりに近づいていると感じると、安全なところに隠れるそうです。よくぞ出てきてくれました。

 11日(金)、動物病院で検査。かなり傷口は大きく、膿が一度破裂したような跡があったそうです。数日前に、朝から近所の白猫に追われ、毛が随分落ちていたことがありました。叫ぶような鳴き声も聞こえました。その時にけがをさせられたようです。数針縫ってその日は入院。翌日、傷口を舐めないように「エリザベスカラー」をつけられて退院してきました。かなり不満そうな表情でした。ひげセンサーが働かないので、あちこちにぶつかりながら家の中を歩き回っています。「外してくれにゃー」連発です。

 治療費は家族で割り勘だそうです。生きていたからこそ笑い話になります。(H)

 

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【クラブの思い出】010915

 先日、お借りした卒業文集。「廊下を走った罰」、「忘れ物」、「しかられたこと」、「初めてのビンタ」、「最後の罰」、「げんこつ」、「授業をサボって」、「ガラスを割ったこと」タイトルを読むだけでも面白い。その中からある児童の文を紹介します。このブログと文章の流れがあまり変わらないことをおかしく思います。

「今まで僕が入ったクラブの中で、いま一番心に残っているのは、4年生の時の工作クラブだ。そのクラブには、武志くんと美紀哉くんと好昭くんと一緒に入った。そのクラブに入ってから作った物の中では竹とんぼが一番おもしろかった。山から切ってきた竹をいくつかに分けてから、四つ割りにして一人一人削り始めた。

その時は、ナイフでけがをしたり、削り損ねたりした人が多かった。僕は途中まではよくできていたが、羽を薄く削りすぎて失敗してしまった。

次の週のクラブの時、担当の松田先生は懇談会で来ることができなかったので、6年1組の教室で竹とんぼで遊んだ。だが、後ろの方で6年生がチョークを投げ出したので、もう竹とんぼ大会か、チョーク投げ大会か分からなくなってしまった。それからは、全員が人をねらってクラブが終わる時間までチョークを投げていた。

こんなクラブだったが、飛行機づくりや竹とんぼづくりなど楽しいことも一番あったと思う。その時作った竹とんぼはもうないが、今度はそれに負けないくらいよく飛ぶのを作ってみたいと思う。」(6年1組HM)

 

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【付録】010914

 「小学館の学習雑誌『幼稚園』の付録がすごいことになっている。」ということが巷ので話題です。企業とコラボしたユニークな付録は、meijiの「お菓子すくい」、SEGAの「メダル落としゲーム」、幸楽苑の「ラーメン」、タカラトミーアーツの「ガチャマシン」、牛角の「焼き肉リバーシ」、セブンティーンアイスの「自販機」、セブン銀行の「ATM」など、本物そっくり。子どもだけでは決して完成させることができない付録ばかり。あっという間に完売になったと言う「ガチャマシン」のHPを見ると「おうちの方が組み立て係、お子さんは台紙から部品を外す係、という風に手分けして作っていただけたら。」とありました。

 「本物には触らせてもらえないもの」が子ども心をくすぐるようです。いや、一番くすぐられているのは「大きなおともだち」のようです。

 そこで、本題。今月号はタカラトミーとのコラボ。色を塗れるようになっている真っ白のフェアレディZ(トミカ)とトミカショップの販売棚。トミカ仲間の卒業生Hくんに、中2の妹経由で情報のメモを渡しました。

 すでに知っていたと思います。翌日、組み立てた棚と、自慢のトミカコレクションの写真と一緒に「早速ゲットしました。」との手紙をもらいました。(H)

 

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【魔王】010913

 10日、K先生が研究授業をおこないました。題材は私たちも中学生の頃に習ったシューベルトの歌曲「魔王」。力強さ、不安感、楽しさが交互に現れる旋律と、ゲーテの詩をもとにした「子はすでに息絶えぬ」という突き落とされて終わる歌詞。ドイツ語の力強さも相まって、特に多感な時期の中学生には一度聴いたら忘れられない曲だと思います。

 シューベルトは31年間の生涯で600曲もの歌曲を作曲し、「歌曲の王」とも呼ばれていますが、そのうちの70曲ほどはゲーテの作品をもとにしています。

 「18歳のシューベルトは、ゲーテの魔王の詩を朗読しながら、興奮していた。本を手に行ったり来たりしていたが。突然坐りこんだかと思うと、ごく短時間のうちにすばらしい曲が紙に書きつけられた。」という魔王を作曲した時の様子が友人の記録に残っているそうです。

 最初、ゲーテは曲が前面に出すぎているとして気に入らなかった様子ですが、晩年に聞いたときは「イメージが絵のように浮かんでくる。」と絶賛したそうです。そういえば、中学生の時、音楽の授業でこの曲を絵にした覚えがあります。魔王は優しそうで怖いロバート・デ・ニーロでどうでしょう。(H)

 

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【太田の浜の白波に】010912

 先日、学校評議員の宮本達也さんが来校され、相撲甚句全国大会グランプリ受賞の話をして行かれました。手にはオレンジ色の冊子が。タイトルは「昭和52年度卒業記念アルバム文集」。私が6年生の時の文集です。宮本さんの弟、章二くんは私の同級生。家にあった文集を持ってきたとのことでした。小6担任の室村一成先生、小2担任の金子勲子先生。学級写真や委員会の写真。1学年下のバレー部島本和彦コーチ、二見小の中田慎哉校長の顔も見つけました。

 さすがに小学校6年生で171cmはでかい。集合写真では隣の同級生が肩までしかありません。行事の写真は、1年生の時はペンを口にくわえ、6年生の遠足では友達の頭の上に手を載せ。自分ではおとなしかったと思っているのですが、ふざけた一面も随分あったようです。

 今は新しくなった田浦小学校の校歌を久しぶりに目にしました。下線は中学校の校歌と共通です。「田浦小学校」という言葉はなくとも、田浦だとわかる歌詞は良いですね.(H)

1 太田の浜の白波に 野坂の浦の歌を聞き もかけの松の宮代に 

  歴史のあとを仰ぎ見て 学ぶよわれら 朝夕に

2 伝えも古き牧山に 見おろす村のいとなみや さざ波寄する殿島

  漁(いさ)りの舟と競いつつ 励むよ我ら雨風に

 

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【郡市陸上競技大会】010911

 11日(木)、水俣市のエコパーク陸上競技場で郡市中学校陸上競技大会が開催され、田浦中からは選手・役員47名が参加しました。女子中・長距離の部は今年も大健闘。郡市で2番目に生徒数の少ない学校ですが、2位に輝きました。男子も上位入賞者が相次ぎ、郡市駅伝大会、三太郎駅伝大会に向けて弾みがつきます。オープン競技の2年生女子800m走の1・2・3フィニッシュはかっこよかったですね。層の厚さを感じました。

 天候に恵まれすぎ、日差しが強く、気温も上がる中でしたが、田浦中生は競技、応援はもちろん、会場の片付けにも最後まで頑張ってくれました。嬉しい限りです。

 各校の選手の中に、複数の種目で1位となった選手がいるのですが、県大会には1人1種目しか出場できないため、明日の体育担当者の会議を経て、上位入賞者の中から郡市の代表選手が決定します。選考結果が楽しみです。

 ところで、昨年9月12日に開始した校長ブログも、今日で365話目です。今日、田浦中出身の他校の先生から「読んでいます。」と言ってもらえたのはとても嬉しかったです。こんなに長く続いたのは息をすることくらいです。(H)

 

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