校長ブログ「秘密の部屋」

2019年9月の記事一覧

【最優秀賞おめでとう】010930

 昨日は田浦小学校の運動会に来賓として出席しました。早く到着したので、グラウンド側の窓から教室を眺めていると、1年生が気付き、一緒に「エイ!エイ!オー!」で盛り上がりました。開会式では下山PTA会長に合わせ、子どもたちが大きな大きな声であいさつ。元気いっぱいの運動会でした。

 1年生の玉入れでは「チェッチェッコリ チェッコリサ リサンサマンガン サンサマンガン ~。」という不思議な曲に合わせたダンスと玉入れが組み合わさっていました。アフリカのガーナ民謡が元だそうです。息子たちが小学生の頃はピストルか笛と、太鼓の合図だったので新鮮でした。テレビでも使われていたそうですが知りませんでした。

 運動会の席で、元PTA会長の大岩さんから「卒業生が写真コンテストで最優秀賞を受賞した。」という話を聞きました。土曜日の熊本日日新聞を読むと、熊本県高校文化連盟写真専門部2019年度前期写真コンテストにおいて、県内748点の作品の中から、最優秀賞の熊日賞に田浦中卒業生の伊藤愛子さん(八代白百合3年)の「雨の動物園」(4枚組)、優秀賞3点の内の一つに池邉奈央さん(同3年)の「丹精込めて」(3枚組)、優良賞15点の内の1つに植田英愛さん(同2年)の「夏」が選ばれたとの記事がありました。おめでとうございます。田浦中の先輩の活躍、すごいですね。

 作品は10月9日(水)~14日(月)、鶴屋百貨店東館8階ギャラリーで展示されるそうで楽しみです。見に行きます。(H)

 

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【出水兵児修養掟】010929

 全校集会後、ベテランの先生の間では「什の掟」とあわせ、「出水兵児修養掟(いずみへこしゅうようおきて)」が話題に上りました。さすが知識が豊富です。地理的には出水市(薩摩藩)は水俣市(肥後藩)との境に位置し、防衛上の重要な拠点でした。

出水兵児修養掟は、江戸時代の後期に、青少年をたくましく育てるために作られた、武士の心構えを示したもので、かなり厳しいことも書かれていますが、今日でも生きる心構えとして通用するところが多く、今でも多くの人に親しまれているそうです。

 人は正しいことをしないといけない。

 正しいこととは、嘘を言わないこと、自分よがりの考えをもたないこと、素直で礼儀正しく、目上の人にぺこぺこしたり目下の人を馬鹿にしたりしないこと、困っている人は助け、約束は必ず守り、何事にも一生懸命やること、人を困らせるような話や悪口などを言ってはいけないし、自分が悪ければ首がはねられるようなことがあっても弁解したり恐れたりしてはいけない、そのような強い心を持つことと、小さなことでこせこせしない広い心で、相手の心の痛みが分かるやさしい心を持っているのが、立派な人と言えるのです。

「嘘を言わない」、「人を困らせない」、「相手の心の傷みが分かる優しい心を持つ」。普遍的な価値ですね。詳しくは「鹿児島県出水市役所」のHPをご覧ください。(H)

 

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【什の掟】010928

 先週、全校集会でモラルやルールについての話をしましたが、その中で「什の掟」を紹介しました。詳しくは会津藩校「日新館」のHPをご覧ください。

 会津藩(現在の福島県西部と新潟県および栃木県の一部)では、同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子供たちが、十人前後で「什 (じゅう)」という集団をつくっていました。毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長(年長者・座長)が

一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ

一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

一、弱い者をいぢめてはなりませぬ   ならぬことはならぬものです

 といった「お話」を一つひとつみんなに聞かせ、昨日から今日にかけて「お話」に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行いました。

 そして、背いた者がいれば、什長はその者を部屋の真ん中に呼び出し、事実の有無を「審問」し、事実に間違いがなければ、年長者の間でどのような制裁を加えるかを相談して、無念(むねん)、竹篦(しっぺい:田浦弁で“すっぺ”)、絶交(ぜっこう)といった制裁を加えました。

「お話」も「制裁」もすべて大人たちに言われてつくったものではなく、子供たちが制約や強制を受けずに自分たち自身でつくり、「会津武士の子はこうあるべきだ。」ということを互いに約束し、励み合ったそうです。「絶交」もいつまでも引きずらず、許される手段があるのがさすがです。(H)

 

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【ノブレス・オブリージュ】010927

 今朝、自宅のホテイアオイが今年初めての薄紫の花を咲かせていました。今日はきっと良い日です。

 昨夜は、芦北町役場で海外派遣事業報告会(カンボジアスタディ―ツアー・英国派遣事業)が開かれました。それぞれの団長の概要説明の後、グループごとに学んだこと、感じたこと、日本と外国との違い、経験をこれからどう生かしたいかということについて発表しました。両国とも日本大使館の表敬訪問をしたそうです。観光旅行ではできない経験です。

 田浦中の卒業生で、現在芦北高校3年生のHさんは両事業に参加しました。日本古美術収集家のチャップマンさんの自宅訪問では、日本刀を持たせてもらったそうです。11年間剣道をしていただけあって、凛とした姿でした。

 英国派遣事業のコ―ディネーター角田さんは、イギリスで「小さな町だけで、カンボジアに学校を造ることができるのはなぜか。すばらしいことだ。」と聞かれたそうです。これは、現在でも貴族がいるイギリスでは、「ノブレス・オブリージュ(身分の高い者には義務が伴う)」が根付いているからだろうと話されていました。

 私が最初にこの言葉を聞いたのは仮面ライダー「カブト」でした。特撮は勉強になります。(H)

 

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【I”ll be back】010926

 今日、教育研究実践論文と全国中学校長会での発表資料の送付を終え、ホワイトボードの10月中にすることリストが2つ消えました。パソコンから離れると頭も休まります。リストの中に楽しいことを1つは入れるようにしていて、今月は文化祭の作品と書いています。文化祭の作品展示会場にはキッズコーナーもつくる予定です。

 久しぶりにターミネーターシリーズを見ています。T-800が未来からやってきたのが1984年5月12日のロサンゼルス。米ソ対立による核戦争の危機が映画の背景にあったようです。作品を重ねるごとの映像技術の進化を見るのも楽しみです。昔の映画は、未来を描きながらコンピューターが古い。スマホも無ければ、パソコン本体も大きく重い。想像と現実が、互いに進んでいたりいなかったりを見比べるのも面白いことです。

 昨日、パソコン室にタブレットにもなるパソコンとiPadがそれぞれ35台入りました。芦北町の学校すべてに同様の環境が整いました。私が採用された昭和63年の4月。退職された前任の校長先生が学校に来られた時に一言。「これからはパソコンちゅうやつが学校に入ってくる。先生たちも大変なぁ。」あれから30年以上たち、黒板とチョークの授業から、ICT機器を活用した授業が通常になってきました。ずらっと並んだタブレットを見ると頭の中でターミネーターの音楽が流れました。タブレットをひっくり返しましたが「サイバーダイン社製」とは書かれていないようです。(H)

 

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