校長ブログ「秘密の部屋」

2019年9月の記事一覧

【あちゃ~】010910

 田浦中では職員のグループラインを活用して日常の連絡や、全国の不祥事の事案、学校や教育に関する情報などを共有しています。正しく使えば、有効な情報伝達手段です。

 さて、昨夜は家に私一人とおはぎ・ふわりの2匹でした。寝っ転がっていると、足元におはぎがスリスリ。スマホを取り出して、パチリ。ブラシをかけたり、撫でたりして良い表情を狙ってパチリ。私の足を枕にしている姿や、上目遣いの表情などベストの写真が撮れました。早速、家族に画像を送りました。すぐに反応があるはずです。

 しばらくするとスマホの画面に田浦中ラインへの着信通知が。「動物は癒されます。」Y先生からです。「?、遅い時間に何の連絡だろう?」

 誤爆(ごばく):本来の意味から転じて、ネットの用語では、SNSなどで予定とは別の人やグループに連絡や画像などを送信してしまうこと。普段は厳しいと思われている人物の、優しい面を垣間見ることができるが、送った本人はとても恥ずかしい。まれに、本人が送信に気づいていないこともあるが、さらに恥ずかしい。スルーするよりも、気の利いたジョークで返すと悪くない。田浦中では「〇〇、今日は魚を持って帰るね。」が過去(平成28年10月)の最高の誤爆であるとされている。(田浦中辞典より)

 「あちゃ~。」でした。威厳が…。(H)

 

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【重陽の節句】010909

 今日は季節の節目となる五節句の一つ、重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)です。古代中国では奇数を陽、偶数を陰と考えたので、縁起の良い奇数の中で最も大きい数字が重なる9月9日は重陽ということになります。菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願ったそうです。

 重陽の節句と聞くと、「雨月物語(上田秋成)」の中の「菊花の約(ちぎり)」という話を思い出します。

 出雲へ密使として旅の途中、病に倒れた宗右衛門は、左門に助けられました。それを縁に意気投合、義兄弟となった2人でしたが、宗右衛門はどうしても果たさなければならない役目がありました。「重陽の節句に戻ってくる。」と約束をして旅立った宗右衛門でしたが、役目を終え、出雲を去ろうとしたときに捉えられてしまいます。約束の日が近づきますが、牢から出してもらえるような様子はありません。

 ついにその日、準備をして待つ義弟の左門でしたが、夕方になっても義兄、宗右衛門の姿は見えません。左門の母は、家に入りまた明日待てばよいと促しますが、左門は「兄上は信義ある武士だから、決して約束を破ることはない。」と待っています。

 時間がたち、日も落ちあきらめて家に入ろうとしたときに、風に吹かれる陽炎のようにやってくる人影が…。

「雨月物語」には怪異小説9編が収められています。秋の夜長にどうでしょう。(H)

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【金メダル】010908

 郡市陸上大会記録には田浦中Kさんの1年男子200m(S51)とTさんの1年女子200m(S58)他、合わせて9つの昭和の記録。(※今は実施していない種目もあります。)が残っていますKさんは私の2学年上の生徒会長。すごい先輩だったと言うイメージが残っています。平成15年の1年男子と平成16年の2年男子の400mRの記録も田浦中。ジャイアンツの立岡選手がメンバーでした。

 体格、練習方法、道具は大きく進化しています。1896年のアテネオリンピック(男子のみの参加)に、葦北水俣郡市の大会記録ホルダーが出場してみると…。

100m。Sくん(H23水二中)がスピードに乗り勝利。2年生のTくん(H27津奈木中)も銀メダル(オ:11秒09) 

400m。Yくん(H08水二中)が最後に振り切り勝利(オ:54秒02)

1500m。Iくん(H27佐敷中)が最初から引き離し余裕の勝利(オ:4分33秒02) 

110mH。Tくん(H24水二中)が流れるようなハードリングで圧勝(オ:17秒06) 

走り高跳び。Oくん(S59水三中)・Nくん(H08水一中)ともに2位の記録は上回るが、惜しくも銀メダル。(オ:1m81cm、ただし挟み跳び

走り幅跳び。Nくん(H01佐敷中)がわずかに上回り劇的勝利(オ:6m35cm) 

という結果でした。金メダルおめでとう!(H)

 

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【児童虐待防止法】010907

 町の生徒指導担当者会でも話題になりましたが、児童虐待のニュースが絶えません。先日は、鹿児島県出水市で発生した虐待死が報道されていました。「虐待の連鎖(虐待されて育った子どもが大人になった時に、自分の子どもを虐待する)」もよく聞きます。新米の親にとって、子育てのモデルは自分の親です。

 ご存じのとおり、児童虐待防止法は平成16年の改正で「虐待を受けた児童」から「児童虐待を受けたと思われる児童」に改められました。

 さらに、学校、児童福祉施設、病院その他児童の福祉に業務上関係のある団体やその従事者は、より積極的な児童虐待の早期発見及び通告が義務付けられています。

 また、児童及び保護者に対して、児童虐待の防止のための教育又は啓発に努めなければならないこともうたわれています。

 田浦中では学校だよりとPTA総会、HPなど複数の手段で周知を行っています。子どもたちには虐待を訴える力を、保護者には躾という名の虐待をしない、させない、人の子どもの虐待に気付いたら行動することが当たり前だという意識をもってもらうことがねらいです。

 バットを振らなければボールには当たらない。空振り覚悟で虐待を疑い、通告することが大切です。不作為、見逃し三振は私たち大人の最大の罪です。(H)

 

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【好きこそ物の上手なれ】010906

 校内を巡回していると、2年生は国語「枕草子」の授業中でした。「春はあけぼの~」で始まる清少納言の随筆で、私と同世代の方は授業中に暗唱した記憶があるのではないでしょうか。社会科を教えていたずっと以前は、学力検査等も知識を問う出題が多かったため、「紫式部」と混同しないように「枕の掃除(草紙)で清(清少納言)潔に!」と教えていました。知識の注入で、音として残るだけです。

 国語担当のH先生から聞こえたのは「春は“三色団子”、夏は“かき氷”、秋は“きのこの山”、冬は“雪見大福”」という言葉。枕草子を下敷きにして、子どもたちそれぞれが感じる春夏秋冬の「をかし」、「あはれ」、「わろし」を随筆にした「令和版枕草子」だそうです。Mさんの作品の「きのこの山」は「お菓子」、本来の「をかし」に掛けるとは、なかなかユーモアのセンスがあります。

 全国学力・学習状況調査のアンケートで「国語の勉強が好き」と回答した生徒は全国平均をはるかに上回っていました。結果も良好。好きこそ物の上手なれ。

ちなみに、数学も同様のアンケート結果でした。たぶん、「三角形はおにぎりせんべい。」と教えています。田浦中の国語も数学もいとをかし。(H)

 

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