校長ブログ「秘密の部屋」

2019年1月の記事一覧

【レンガ積み(イソップ寓話)】310116

 旅人が、とても辛そうな顔をしてレンガを積んでいる一人の男に出会いました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると、

「見ればわかるだろう。暑い日も寒い日も、風の強い日も、来る日も来る日も、朝から晩までレンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり。」

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、楽に儲けている奴らがいっぱいいるというのに。」と答えました。

 隣を見ると、先ほどの男のようには、辛そうには見えない表情でレンガを積んでいる男がいました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると、

「大きな壁を作っているんだ。これが俺の仕事でね。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。」と答えました。

 さらに隣を見ると、活き活きと楽しそうにレンガを積んでいる男がいました。「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねると。

「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ。」「ここで多くの人が祝福を受け、悲しみから救われるんだ。何て素晴らしいことだろう。」と答えました。

 旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けました。(H)

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【ちはやふる】310115

 今日、校内百人一首大会を行いました。

 先生方に聞くと、中二の時に八代大会と県大会で2位、小四の時は札を取りに行き、対戦相手の女の子の指を脱臼させたY先生のような強者から、「反射神経で勝負してきました。相手の目と手の動きを見ていて、相手が反応したらその下に手を入れます。」まで様々です。

 知っているは「この世をば~」 …? それは藤原道長の例の歌ですね。

 大会の人気札は一字決まりの「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」と、マンガの影響もあり「ちはやふる~」、なぜか「うかりける~」など。それらの札に狙いを定め、上の句が読まれるやいなや「ハイっ。」という声が一斉に響きました。よく練習していました。「ちはやふる~」は古今亭志ん生の演目にも有名な噺がありますので、ぜひ聞いてみてください。

 私は高校生の頃のテストで全部覚えて、人吉三中勤務の時に2人の先生方と勝負するために再度覚え直しました。大会の1か月前になると、うろ覚えの札を右のポケットに入れ、覚えたら左のポケットに移すということを繰り返し、片道70分の通勤中もCDをかけ…。行事にはまず先生がのぼせんばね。(H)

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【家族遺産】310114

 私は妹、弟、弟の4人きょうだいなのですが、下の弟とは10歳離れています。子どもの頃、私と妹が「甘やかしすぎ。」と言うと、母から「すったれは親と過ごす時間が短かけん、甘やかさんば。」と返されました。なるほどと納得させられましたが、母も子どもの頃、大岩の祖母に同じことを言ったようです。受け売りでした。

 私の長男は小さい頃、唐突に「お母さんは、俺には『こうき』って言うけど、だいきには『だいちゃん』て言うよね。」

 確かにその通り。子どもはちょっとした差に気付いています。普段はとても仲が良いのですが、やきもちや不満が弟に向かうことがあります。時折「こなして」いたようです。

 ある日、押入れを開けると、壁にたどたどしい字で「おにいちゃんのバカ」と書かれていました。面と向かって言えない弟のささやかな抵抗です。わが家の家族遺産に登録しています。(H)

 S先生は、お正月に大学生の妹さんと、高校生の弟さんにお年玉をあげてきたそうです。さすがお兄ちゃんです。

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【熊日三太郎駅伝競走大会】310113

 県内で最も歴史のある駅伝大会「熊日三太郎駅伝競走大会」が開催されました。田浦中からも22名が選手・サポート役として参加し、水俣市役所をスタート、芦北町役場田浦支所をゴールとする10区間40.2kmでタスキをつなぎました。      

 今年度から、町でチームを編成しての参加でしたが、中学生チームは芦北Aが5位、芦北Bが2位、芦北Cが3位という成績、田浦中選手では3区のCくんが区間賞を取りました。応援ありがとうございました。

 毎朝の練習。もう少し、あと5分、布団が恋しい朝もあったでしょう。選手発表でサポート役を指名された日。悔しかったでしょう、走りたかったでしょう。そして今日。きつくてスピードを緩めたかった場面もあったでしょう。我慢、我慢の積み重ねが、走ることの楽しさ、仲間との信頼につながったという声も聴きました。

 今夜は三太郎駅伝の頑張りを思い出しながら「いだてん」を見て過ごすこととします。

ところで、マラソンの父と呼ばれる金栗四三氏の第5回ストックホルムオリンピック大

会マラソン競技の記録は、世界最遅の『54年8か月6日5時間32分20秒3』です。

その理由は?(H)

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【しょっちゅう連携】310112

 昨夜は、田浦小と田浦中の先生同士の懇親会でした。9年間のスパンで「たのうらっ子」の健全育成を図るため、平成27年度から月に1回の情報交換会(教頭・教務・研究主任)と、平成28年度から年に2回の懇親会(全職員)を開いています。

 その他にも、毎月1回、1週間交代で互いの授業を参観する授業参観Weekや、合同歓迎遠足、合同あいさつ運動、小学校の夏休みの学習会に中学生が教えに行く、小学校の水泳や図工、卒業式前の合唱の練習に中学校の先生が協力するなどの小中連携の取組をしょっちゅう行っています。

 いろいろな取組を重ね、中学校の先生の顔をあらかじめ知った上で入学しており、今の1年生は、入学後すぐに前から中学生だったような馴染み具合でした。

 田浦小のY先生は、私が水俣二中に赴任した時の中学3年生でした。当時話したことをよく覚えていてくれて、とても嬉しく思いました。16日に研究授業だそうですので、お礼に参観をしたいと思っています。

 昨年末、私が小学校の授業参観に行ったところ、突然、ある児童に組み付かれ押し出されました。その児童は顔を上げると、「はっ!間違えた!」と一言。誰と間違えたのかすぐにピンときました。

いつも小学校のT校長先生としている遊びだったようです。(H)

 

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