校長ブログ「秘密の部屋」

2018年11月の記事一覧

天上の虹

「道徳のローテーション授業をしたいので、校長先生にもお願いしていいですか。」道徳の教科化に向けて、本校の職員はなかなか厳しい要求をしてきます。

「頼まれごとは試されごと」「返事はハイか、イエスか、喜んで」今回も「余裕たい。」と返事をしました。

年間計画に基づき、『アリエスの乙女たち』『海のオーロラ』等で有名な漫画家里である中満智子さんの『小さな手鏡』を資料に授業を行いました。

先日、1年生が『壬申の乱』について発表するために質問に来ました。その時、持統天皇について聞かれ、「天智天皇の娘で鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)と言います。芸能人の神田うのさんはそこから名前をもらった本名だそうです。」等といつものごとくマニアックな知識をひけらかしましたが、今回は持統天皇の生涯を描いた、里中さんの『天上の虹』を紹介すればよかったですね。(H)
百人一首の
1番『秋の田の かりほの庵の苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ』は天智天皇
2番
『春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山』は持統天皇の歌
です。

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一生分

子どもは小さいころに一生分の親孝行をするといいます。

先日、人吉二中時代の生徒から、同窓会の案内が届きました。期日を見ると1月2日。当日は私も田浦中昭和55年度卒業生の同窓会に出席するため、残念ですが欠席のハガキを出しました。

人吉二中に赴任した時は25歳でした。当時は、土曜日は半ドンの時代です。独身の先生も多かったので、午前中で勤務が終わるとみんなでご飯を食べに行き、その後夕方まで部活をして、夜は温泉に入った後、誰かの家で飲むというような楽しい生活でした。

人吉三中に異動してから、妻の会社の転勤が急に決まりました。最初は妻と2人の息子は水俣に引っ越し、私は単身赴任をしたのですが、毎晩9時頃にかかってくる、当時5歳の長男からの「おとうさん、なんでかえってきないの。」の電話に、「わかった、今から帰るよ。」と水俣に向かう生活が続きました。着いた頃には5歳と2歳の息子たちは寝ています。

 そこで、私も5月から水俣に引っ越し、片道70分の道を通うことにしました。長男は毎朝5時半に出発する私を必ず見送ってくれていました。
 二生分、三生分の親孝行をしてもらいました。(H)

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たぷんたぷんピッタピタ

 朝から『芦北町文化祭』の開会式に参加するため、スカイドームへ行きました。オープニングセレモニーでは田浦祝い唄保存会による『祝い唄』が披露されました。

相撲甚句を観た後、水俣市のバラ園で開かれている『九州和紅茶サミットinみなまた』へ。協賛金500円で記念カップをもらい、18件のお茶屋さんの和紅茶を飲み比べ。たぷんたぷんになりました。バラも見頃です。
   午後は文化講演会(講師:八代英輝氏)のため、またスカイドームへ。水俣・芦北間を2往復しましたが、近くなったものです。
 
湯の児から津奈木までの道が改修され、高速道路が開通し、通勤時間は約10分短縮されました。以前は余裕をもって40分見ていたところが、30分を切る時間で移動することができます。

 子どもの頃に見た雑誌の未来予想図では、今頃は空を飛ぶ自動車があったり、空中に透明のパイプが張り巡らされ、その中を乗り物が走ったり、ピッタピタの宇宙人のような服を着ていたはずなのですが・・・。空中の活用は、ドローンがそれに近いかな。ところで自動運転は老後に間に合うでしょうか。(H)
※昨日
、過信を避ける目的で宣伝などに「自動運転」という言葉を使わないようにするというニュースがありました。これからは「運転支援」などを使うようです。

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威風堂々

水俣二中で同勤した「は〇どん(仮名)」は鹿児島県出身の男だ。体もでかい。年を重ねたらきっと「せごどん」に進化する。

奥さんも鹿児島出身。「家に帰ったら座るだけで、ご飯が出てきます。」「家事は一切しません。」「私も妻もそんな風に育てられてきました。」と堂々と言う。鹿児島県民へのあらぬ誤解を生む。

生徒には愛情をもって接する熱い男だ。影響された女子生徒が、学級行事への取り組み方について「は〇どん」と全く同じ口調で友達を怒っているのには驚いた。

長女が生まれた時、「『〇子』先生の『子』の字をもらって『〇子』にしました。」という調子の良さと、「普通は名前の上の方をもらうだろう。」という声にもめげない逞しさも持ち合わせている。さすがとしか言いようがない。

彼にも弱いものがある。黒くて、つややかで、かさかさと移動し、突然飛び上がり、生命力の強い、多くの家庭で飼っている例のヤツだ。廊下で見かけると、新任のT先生に言う。「初任研だ。退治してこい。」すべて初任者研修の一環で片づける。これも「そんな風に育てられました。」ということか。鹿児島県民へのあらぬ誤解を生む。

最近は「子どもを風呂に入れます。」「車の運転もします。」と堂々と言う。少しすることが増えた。徐々に、徐々に奥さんにそんな風に育てられていく。

あらぬ誤解が少しは解けた。(H)

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余裕たい

校長はスポークスマン。会う人、会う人に「『芦北町立田浦中学校』のホームページを読んでください。」と呼び掛けています。お知り合いの方にも勧めていただくと嬉しいです。

「ブログを毎日更新されている校長先生がいるのですが、校長先生も書かれますか。」本校の職員はなかなか厳しい要求をしてきます。
 「余裕たい。」たいていの事にはそう返事をするようにしています。

「毎日更新」が「時々更新」に訂正されている!と気づいたときに大切なのは、温かい心です。

土・日はできるだけくだらない話にしようと思っています。タイトルや内容に、一部の人にだけ気付いてもらえる暗号を入れることもあります。

 一昨日、コンピューターの保守にいらした方に「校長ブログ『秘密の部屋』を毎日更新しています。見てください。」と話したところ、「ハッリ―ポッターですね。」と返されました。
 正解です。気づいていただきちょっと嬉しくなりました。(H)

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