校長ブログ「秘密の部屋」

一生分

子どもは小さいころに一生分の親孝行をするといいます。

先日、人吉二中時代の生徒から、同窓会の案内が届きました。期日を見ると1月2日。当日は私も田浦中昭和55年度卒業生の同窓会に出席するため、残念ですが欠席のハガキを出しました。

人吉二中に赴任した時は25歳でした。当時は、土曜日は半ドンの時代です。独身の先生も多かったので、午前中で勤務が終わるとみんなでご飯を食べに行き、その後夕方まで部活をして、夜は温泉に入った後、誰かの家で飲むというような楽しい生活でした。

人吉三中に異動してから、妻の会社の転勤が急に決まりました。最初は妻と2人の息子は水俣に引っ越し、私は単身赴任をしたのですが、毎晩9時頃にかかってくる、当時5歳の長男からの「おとうさん、なんでかえってきないの。」の電話に、「わかった、今から帰るよ。」と水俣に向かう生活が続きました。着いた頃には5歳と2歳の息子たちは寝ています。

 そこで、私も5月から水俣に引っ越し、片道70分の道を通うことにしました。長男は毎朝5時半に出発する私を必ず見送ってくれていました。
 二生分、三生分の親孝行をしてもらいました。(H)