校長ブログ「秘密の部屋」

2019年2月の記事一覧

【いいコト流星群】310218

 『現状維持は停滞』水俣二中で生徒会を担当するにあたり、村田校長先生から指針を示していただいたことを懐かしく思い出します。機を捉えた言葉の力は大きいですね。

 田浦中の前執行部も新しいことに挑戦する姿勢がありましたが、新執行部は『いいコト流星群』という新しい取組をしています。先輩を越えようとする気持ちが良いですね。 

 『いいところ探しカード』自体はありふれた取組ですが、掲示方法が素敵です。黄色い画用紙でつくった星型のカードに友達の頑張りを記入し、夜空に見立てた職員室前の廊下の濃紺の広用紙に貼っていきます。今は、ただでさえ暗い廊下が、濃紺の広用紙でさらに暗くなっています。たくさんの星がきらめく明るい夜空にしたいですね。『映える』ようになったらHPに写真を掲載します。友達の輝きをカードに書いている時、きっと自分の心も輝いているはずです。

 一人一人のプロフィールを書いた『プロフィールブック』の取組も実行に移すことができました。やると言ったことをどんどんやっていくエネルギーがあります。新執行部は公約実現内閣ですね。(H)

 

0

【烏賊(イカ)】310217

 今週は部活動が1・2年生の学年末テスト休み期間に入ったため、福岡方面に職員旅行に行ってきました。ドームで「B〇〇」のコンサートがあると言うことで、ホテルはものすごく、恐ろしく、やっばなし値上がりしていてとれませんでした。

 昼ご飯は海鮮料理に行きました、もともと行く予定だった人気店は開店前から行列ができていました。後の予定もあり、残念ですが早々に諦めました。メニューを眺め、旅行先だからと全員がスペシャルランチでと決めた後、N先生の目に「イカ丼」の文字が止まりました。普段は迷わない心が揺れました。「やっぱりイカ丼にします。」

 イカの刺身と、色々な薬味が出てきました。みんなの「おおっ!」という声に満足げでした。写真を撮り、どんな味付けをして食べようかとニコニコ。おいしそうに方張り、後は黙々と食べ続けました。黙々と…。

 車の中で「イカが多すぎた。」「新鮮で歯ごたえがありすぎた。」「イカ好きなのに。」「しばらくはイカはいい。」「なぜ自分はスペシャルランチから変えたのか。」

『後悔先に立たず』『過ぎたるは猶及ばざるが如し』『隣の芝は青く見える』

三つの教訓を得た意義ある職員旅行でした。(H)

 

0

【知行合一】310216

 田浦中の『学校だより』のタイトルにもしている知行合一(ちこうごういつ)は、陽明学(孔子の生きた『春秋戦国』時代から1900年ほど後の『明』の時代に王陽明がおこした学問)の命題の一つで、簡単には「知識は行動と一致してこそ意味がある、本当の知識は実践をともなわなければならない」というような意味です。

 学校の論語階段に掲示している為政第二の「子貢問君子、子曰、先行其言、而後從之」孔子に、弁が立つ弟子の子貢が、「君子とはどんな人ですか?」と問うと、「普段からあなたが話していることを先に実行しなさい、その後から言葉が出てくる(まずすることをして、言いたいことがあればその後で言う)ような人が君子です。」と答えた。ことがもとになっています。

 王陽明は、知って行わないのは、未だ知らないことと同じであることを主張し、知っている以上は必ず行いにあらわれると説きました。この考えは、江戸時代初期の陽明学者である中江藤樹が有名で、1837年に大阪で乱を起こした大塩平八郎も私塾「洗心洞」で門弟に陽明学を教えた陽明学者でした。松下村塾の掛け軸にあったことは昨日書いた通りです。私にとって、とても困難なことなので座右の銘にしています。(H)

 

0

【ぼんの】310215

 昨夜、あるテレビ番組を見ていると「田舎は布団が重い」という話題があった。確かにそうだ。冬場に実家に帰ると、母から重い布団を載せられる。「寒くなかけんいらん。」「動かれん。」と言っても容赦ない。親の『煩悩』のなせる業なので、まずは素直に聞く。

 ご飯(米)の量も多い。「そぎゃんな食わん。」と言っても容赦ない。これも『煩悩』のなせる業なので、まずは素直に聞く。

 大雨や台風などがあると「逃げんでよかっか。」電話がかかってくる。「俺はもう53ばい、あんたどんが逃げんば。」と言っても容赦ない。これまた『煩悩』のなせる業。親にとっては、いくつになっても子どもは子ども。毎回、同じ会話の繰り返し。

 とは言うものの、私も成人した息子が高熱を出したりすると、ちょっと熊本市まで見舞いに行ってしまう。妻からは「もう子どもじゃなかっやっで。」と言われるが仕方ない。これも『煩悩』のなせる業。

 中学生の時、修学旅行で松下村塾に行った。そこには『知行合一』の掛け軸があった。吉田松陰が処刑される(安政の大獄)前に詠んだ辞世の句を知り心に沁みた。

「親思う心にまさる親心 けふのおとずれ何ときくらん」

 子が親を思う心よりも、親が子を思いやる気持ち(親心)のほうがはるかに強い、その息子が処刑されることを聞いて、親はどう思うだろう。(H)

 

0

【田浦中学校区地域学校協働本部協議会】310214

 来校された地域の方と話をしていると、生徒数の話が良く出ます。昭和22年に開校した当時の田浦中の生徒数は327名、学校の制度が変わったこともあり、最初の卒業生は19名でした。それから徐々に増え、ピークは昭和37年の793名、その後は減少期に入り、今年の生徒数は95名です。

 今夜、今年度第3回の田浦中学校区地域学校協働本部協議会が開かれました。特に、ここ数年は田浦小中で遠足・学習会・あいさつ運動など生徒間の交流と、授業参観・中学校の先生による小学校の授業支援(+年に2回の懇親会)など職員間の交流を通し、互いの先生の顔や名前をあまり知らなかった「近くて遠い」関係から「近くて近い」関係へと発展し、第23代校長、松本弘二先生が常日頃話されていた「9年間のスパンで田浦っ子を育てる」という意識が職員にも高まってきたように思います。田浦小中のこのような実践は、先日、町議会の質問でも取り上げていただいたと言うことでした。これも協議会の皆様のご尽力があってこそです。

 平成31年度の小学校の児童数は179名、中学校の生徒数は76名の予定です。小規模ですが、地域の皆様の心の拠り所となるような特色ある学校づくりに両校で努めていきたいと思っています。(H)

 

0

【ルービックキューブ】310213

 校長室の近くに、パズルと3×3と2×2の2種類のルービックキューブを置いています。2年生のMくんはそこを通るたびに回しています。

 ルービックキューブは、Rubik Ernő氏(ハンガリー)が1974年に考案した立体パズル、日本では1980年(昭和55年)に発売され、大ブームになりました。私はまさにその世代でしたが、保護者の皆さんも遊んだことがある人も多いかと思います。揃えることができず諦めるのが大多数、最後は分解して、組み直す…。

 置いた次の日、キューブを見ると6面がきれいに揃っていました。2年生のSさんが揃えたそうです。次の挑戦者を待っています。

 ちなみに、YouTubeにも動画がアップされていますが、世界最速はFeliks Zemdegs氏(オーストラリア)が2018年に打ち立てた4.22秒!(H)

 

0

【避難訓練】310212

 4月までに仕上げないといけない大物のレポート作成の時間を確保するため、3連休はその他のレポートやあいさつ文、式辞、ブログなど計9本の第1稿を書き上げました。

 家で仕事をしていると、足音もなく厳しい上司が近づいてきます。文章が気に入らなかったのでしょう、キーボードに飛び乗って「じゅいいいいあq」と校正して去っていきました。どんな意味か解読できません。

 今日、不審者対策の避難訓練を行いました。不審者役の芦北警察署の大森さんによると「昨年はすごく体格のよい先生が最前線で対応、柔道の達人であるT校長先生が刺股を持って鋭く睨みつける姿に圧倒された。」とのことでした。校長室の壁紙にその跡が残っています。今回は、ルートを変えましたが、職員は臨機応変な対応ができました。

 生徒・職員に対して、登下校中の危機管理についてお話をしていただいた後、刺股と盾の使い方についての実技指導がありました。使用に当たっては複数で対応すること、思い切って使うことの大切さを学びました。今日の経験を活かすことのない世の中であって欲しいものです。(H)

0

【あぜ】310211

 先日、今年度最後のPTA役員会を開き、22日(金)の臨時総会に向けて打ち合わせを終えました。

 その後の懇親会では、中学時代の部活の話(今では笑い話ですが完全非公開です)、先生の話(知っている先輩の先生が登場したので非公開です)、それぞれの母校への愛を感じました。途中、田浦中の生徒が駅伝の練習に頑張っている話から、中学生の頃、持久走の練習で田んぼの「あぜ」を走ってショートカットをしたという話へつながり、「”あぜ”って何ね?」「”あぜ”も知らんと?」と、言葉の話題に移りました。

 K会長がある会議で話をしたところ、八代市の人には通じたのに、熊本市の人には通じなかったとのこと。「話し方のせいやろ。」という突っ込みがはいりましたが、県北、県南でも違いがあります。私も大学に入ったころ、近所の小さい子供から「お兄ちゃんは話し方が違うね。」と言われましたし、西合志での初任の頃は「えじい」が何の意味か分かりませんでした。

 古い笑い話です。東北の中学生と九州の中学生が修学旅行で出会いました。それぞれが楽しそうに話していましたが、相手集団の特徴的な語尾を耳にして、

東北の中学生「“げな”ずら」

九州の中学生「“ずら”げな」(H)

 

0

【サイコロ】310210

 チョコレートの猫のイラストが描かれた缶ケースが欲しくて、某郷土のデパートの特設チョコレート売り場に行ってしまいました。イラストのネコが、わが家のおはぎ(黒)とふわり(八割れ)に見えます。きっとモデルです。妻の職場にも入荷したのですが、売り切れて手に入りませんでした。

 会場の入り口にはチョコレートでつくられた等身大のくまモンがいました。甘い香りが漂ってきました。中に入ると当然のごとく女性ばかりでした。一瞬、慌てたミスタービーンのような表情になったかもしれませんが、あとは淡々と、にこりともせず、「あった。これか。」と、いかにも頼まれたような顔で購入しました。久し振りに緊張しました。

 長男からは「お父さんはあんなにネコは嫌いだと言っていたのに。」と言われます。語弊があります。子どもの頃、近所のネコにかかとに深く爪を立てられたので、「そんなネコは好きではない」と言っていただけです。

 「おはぎも時々引っ掻くよ。」違います。机に置かれた紙に書かれたものを見るように「嫌なことをされた」と一方向から捉えるのが子ども、サイコロを見るように「でも、こんなに良くしてもらったこともある」と立体的なものの見方、考え方ができるのが大人の証です。

 おはぎが引っ掻くのは愛情表現です。(H)

 

0

【世界の人口】310209

 昨日のブログを書くために世界の人口を調べました。大学2年生の時の人口は約52億人でしたが、現在は約75億人。30年間で増加率は1.4倍を超えています。銀行の利息なら大変なところです。世界の人口は1秒間に2人以上増加、40秒もあれば田浦中が1つできる計算です。現在の日本の人口は約1億2521万人、1989年は約1億2320万5千人なので、あまり増えていないことが分かります。

 インターネットを使い、一人に1秒使って75億人全員とあいさつをしたとすると、1億秒は3年2か月なので、終わるのは237年6か月後ということになります。地球上の男は35億人と言われても、あいさつするだけで110年8か月かかりますね。

 キッズ外務省というHPで調べると、人口ランキング(2017年)は次の順でした。少しずつ見るとクイズになります。日本は何位でしょう?

①中華人民共和国13億8639万

②インド13億3918万

③アメリカ合衆国3億2571万   

④インドネシア2億6399万

⑤ブラジル2億928万    

⑥パキスタン1億9701万

⑦ナイジェリア1億9088万    

⑧バングラデシュ1億6466万

⑨ロシア1億4449万           

⑩メキシコ1億2916万 

日本は11位でした。(H)

 

0