校長ブログ「秘密の部屋」

2018年10月の記事一覧

少年

  今日、偶然に水俣二中時代の教え子、Kくんに会いました。彼は中学1年生の歓迎遠足の時、執行部のレクリエーションの楽しさに「どうやったら執行部に入れますか?」と聞いてきました。私は「何にでも一所懸命頑張っていたら、きっと皆んなから推されて、選挙で当選できるよ。」と答えました。
 私は二中勤務の8年間+3年間、朝の正門付近の掃き掃除を続けていましたが、Kくんが手伝いに来るようになりました。掃除をしながら好きな特撮や怪獣の話をして1日をスタートする日は3年間続きました。「将来は市役所に勤め、みんなの役に立ちたい。」そんな夢を語ってくれました。
 良い仲間にも恵まれました。生徒会長としては、みんなを支える立場を忘れませんでした。卒業式の後、友だちと学校の掃除のために数日間登校したのには感心しました。
「昨日、パシフィックリムのカイジューをヤフオクで買いました。」夢叶って市役所に勤務するKくんは少年のままでした。(H)
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困ったものだ

※10年ほど前に学級通信に書いた話です。

男の子は難しい・・・らしい。

言うことを聞かない、口答えをする、プリントを見せない、勉強をしない、マンガ本ばかり読んでいる、朝グズグズしている、お母さんをなめている・・・・。

よくもこんなに気に入らないことがあるものだ。

で、最後は「お父さん、何か言ってよ!」となる。「自分で怒れ。」と言うが、「怒っても聞かない。」と返される。妻も反抗期。

子どもが中学生になったら「男の子の教育に母親が、女の子の教育に父親が口を出すのは間違い」という話を聞いた。同姓の親が先輩としてアドバイスをすることが大切だそうだ。

「男の子はわからない。」というが、こちらは一度通ってきた道、やることなすこと昔の自分を見ているようでおかしくてたまらない。口答えも子どもなりの理屈が通っていて愉快、愉快。

「何か言ってよ!」妻のさらなる要求。このくらいのことでと思いつつも、ここは老後の良好な人間関係を重視。

2人の息子も慣れたもの、「お母さんの許容範囲は超えているが、お父さんを(命に関わること、いじめに関わること)を超えなければ大丈夫だ。」と知っている。本人だけが困ることについては、徹底して困らせるのも一つの手段ではと考える。

しかし、子どもたちは一向に困ったという気配がない・・・困ったものだ。(H)

※成長した今は違いますよ。

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テントウムシ小僧

4~5才の頃だと思いますが、テントウムシを見つけると、なぜか指でつぶしていました。虫眼鏡で光を集めてアリをねらってまわったりもしました。犠牲にしたカタツムリも数知れません。ひどい子どもです。

ある日のこと、テレビで「テントウムシはアブラムシをたべる益虫」という番組を見ました。保育園児の頃のことなのに、「しまった。」「とても悪いことをしていた。」と思った瞬間を鮮明に覚えています。認めたくない若さ故の過ちです。

子どもは元来、残酷な面を持っているものです。しかし大抵の子どもはたくさんの大切な命を犠牲にして育ちながら、ある日突然、そうした行為の残酷さに自分自身で気づくそうです。

子どもたちは大切なものを失ったり、遊びのなかでケガをしたり、嫌な思いをしたりしながら、命の大切さや、痛みを体験的に学んでいきます。大切なのは人の思いを感じとることだと思います。(H)

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だまされる

意外に思われるかもしれないが、体育的な才能は遺伝しない(諸説あります)らしい。ただ、体型については遺伝的要素が強いし、スポーツ好きの親は、子どもに小さい頃からスポーツ的な遊びをさせる傾向にあるので、自然とスポーツに親しむ習慣ができ、体育的な才能が遺伝したように見えるらしい。

私自身、小さな頃は親と運動をして遊んだ記憶もないし、母が言うには、家の中のどこにいるのかわからないくらい静かに本を読んで過ごす子どもだったと言う。

足も遅く、運動がとにかく苦手だった。しかし、子どもは突然変わるもの。6年生の頃、体格に筋力が追い付いてきた。走るのも速くなった。高跳びの授業でとても良い記録が出て、先生に褒められた。(担任の室村先生は褒め上手で何度もだまされた。)ちょっと運動に興味が向いた。

中高ではバレーボールの試合に行くたびに、色々な学校の先生から声をかけていただいた。まただまされた。

何事も嫌だと思えばとことん嫌になっていく。好きだと思えばとことん好きになっていく。好きになるきっかけは人がつくってくれることも多い。

郡市駅伝大会女子準優勝、男子4位。駅伝メンバーの皆さん本当にご苦労様でした。もうしばらくの間、くまモン監督にあえてだまされ続けみてください。(H)

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ノストラダムス

家の冷蔵庫の野菜室を見ると、傷んできたニンジン、キャベツがあった。そろそろ整理しないと。カゴにはジャガイモと玉ネギがある。ウィンナーも発見。寒くなってきたので、具材を大きく切って、しっかり煮込んで温まる料理を作ろう。

具材で検索するとシチュー、ポトフ、ミネストローネ等。

おおっ、トマトのホール缶もあった。ミネストローネに挑戦するか。

「牛乳が残っているから使って。」天の声。即シチューに変更。老後の人間関係に配慮したいつもの柔軟な対応。

翌日(15日)の給食はミネストローネ。具材はニンジン、キャベツ、ジャガイモ、玉ネギ、ウィンナー。

ビンゴ!シチューで正解。天の声の主は予知能力者か!(H)
  と、ブログを書き終わったら。なんと、今日(17日)の給食はシチュー。

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