意見
【伝えよう】夏休みの振り返りと2学期の抱負(2)
夏休みの振り返りと2学期に向けて
2年 石川 日向
今年の夏休みを振り返ると、いつもの夏休みとは違ったなと思います。
新型コロナウィルスの影響で、どこかへ旅行に行ったり、家族と出かけたりということがあまりできなかったからです。
そんな夏休みを私は、「勉強」と「運動」という2つで振り返りました。
まず1つ目は勉強についてです。
今年は夏休みの課題が、一期、二期、三期と3つにわかれて準備されました。
私は、「毎日課題をこつこつとする」と目標を決めていましたが、ついついテレビやゲームを見てしまい、目標通り勉強できていない日がありました。
しかし、(宿題提出の期間が3回に分けてあり、すべて提出期限通りに提出することができました。
私は、ここから小さな目標をたてて、それに向かって頑張るというのは、自分の頑張りとか達成感を感じることができると思いました。
これからは、自分で学習する時も大きな目標だけでなく、期間を決めて小さな目標から達成できるようにしたいと思います。)
2つ目は、運動についてです。
私は、毎日運動することを目標にしていましたが、克己タイムがなかった二期の時期にあまり運動ができていませんでした。
「今日は休んでまた明日頑張ろう。」や「今日は雨だからしかたないかな。」と甘えてしまう気持ちがあったからです。
体はとても正直で、お盆明けの克己タイムは前と変わらない練習メニューなのに、とてもきつく感じました。
改めて、毎日継続して練習することの大切さに気付きました。
夏休みの振り返りをして、私がこれから特に頑張りたいことは、部活動です。
女子ハンドボール部は、新チームがスタートして「県大会の決勝の舞台で宇土鶴城中や松橋中に勝つ」という目標を決めました。
この目標を達成するために、私たちに必要なことは、まずは、2年生どうしが声をかけあうこと、そして1年生も2年生に声をかけられるような雰囲気づくりをすることです。
なので、私は、自分から2年生にどんどん声をかけて、1年生にアドバイスをしたりして、1年生も私に声をかけやすくしようと思いました。
新型コロナウィルスの影響等もあり、なかなか思う通りにできないことも多いと思うけど、まずは自分ができることから実践して、有意義な2学期にしたいです。
【伝えよう】夏休みの振り返りと2学期の抱負(1)
夏休みの思い出と2学期に向けて
1年 永田 爽明
僕の夏休みの思い出は3つあります。
1つ目は宿題です。
僕は、夏休みの宿題を軽く考えていました。
そのため、最初の宿題提出日の時はほとんど終わっていませんでした。
そのときに、「こんな気持ちでやってはいけない」と反省しました。
そこで決めたことは「宿題をする時間をきちんと決めて、休むときとするときのメリハリをつける」ことでした。
そのことを心がけたので、Ⅱ期・Ⅲ期の宿題は計画通りに進めることができました。
来週行われる定着テストに向けて、勉強をがんばり、良い点数がとれるようにがんばりたいです。
2つめは部活動です。
僕は弓道部に入っています。
最初に入部したときは、すごく不安でした。
1学期のほとんどは、弓を使うのではなく、練習用のゴム弓で、形をつくる練習をしてきました。
夏休み期間も休まずに参加することができました。
そして、実際に弓と矢でまとを引かせてもらえるようになりました。
これからは先輩方のようにまず、当たることを目標にがんばります。
3つめは体力作りです。
僕は克己タイムの時に体調が悪くなることがありました。
このままではいけないと思い、家で体幹トレーニングと克己タイムのない日には、家の周りのランニングを始めました。
すると、前より体調が悪くなることが少なくなりました。
2学期の合同運動会に向けてもっと、体力をつけてがんばりたいです。
2学期は、定着テストなどのテストがあります。
勉強も難しくなります。
予習復習をしっかりして、わからないことはどんどん先生に聞きたいと思います。
そして、2学期は、初めての清流祭があります。
1年生は、総合で調べたことを劇にして発表します。
僕は役者になったので、がんばりたいと思います。
いろんなことをしていくときに大切なのは「なかま」です。
僕はもともと、自分から話しかけることが苦手で、友達から仲間はずれにならないか不安になることがありました。
でも、だんだん、友達と会話したり、遊んだりすることは楽しいと思えるようになり、勇気を持って積極的に行動をすることにしました。
すると、だんだん不安がなくなり、今ではたくさん会話をしたり、遊ぶことがあたりまえになりました。
でも、まだ、クラス全員の人と、楽しく過ごすことはできていません。
2学期は、クラスみんなで取り組むことが多くなります。
特に合唱は、みんなで心を合わせてすばらしいものを作っていきたいと思います。
2学期は、たくさんの行事や部活動の中で自分からすすんで挑戦し、自分を伸ばし、一年生みんなでいい思い出を作っていきたいです。
【伝えよう】1学期終業式での発表(4)
1学期の振り返って2学期頑張ること
生徒会代表 3年 河内 瑠璃
3年生になって約4ヶ月が経ち、もう1学期が終わろうとしています。
3年生になってすぐは、不安でいっぱいでした。
それは、昨年の3年生にあこがれをもっていたからです。
私は、新3年生として、昨年の3年生を越さないといけない、新1・2年生にあこがれをもってもらえるような、すばらしい3年生にならないといけないと思っていました。
しかし、3年生になり、いろいろなことを協力して行っていくうちに、「昨年の3年生のまねをしても同じようにはできない。私たちには私たちのやり方で鹿北中をもっと盛り上げていけばいい。」と思うようになりました。
そう思うことができるようになってからは、不安よりも自分たちが中心となってやっていくという楽しみの方が大きくなっていきました。
そんな私が、3年生なって特に頑張りたいと思っていたのは、「部活動」です。
3年生は今年で部活動が終わるので、悔いの残らないように全力で取り組むことと、2年生にバトンを渡すために、私たち3年生にできることは何かを考えていました。
しかし、3年目にして部活動の先生が変わってしまい不安が大きくなっていきました。
教え方も変わり、慣れないこともありました。
そんな時、練習を見に来てくださった前の顧問の先生が、「ただ教えてもらうんじゃなくて、自分たちで課題を見つけて、自分たちで解決しろ。」と言われました。
私はそう言われて、はっとしました。
プレーするのは私たちです。
先生の言う通りに動いているだけでは、いつまでも自分たちのプレーはできないし、負けた時、先生のせいにしてしまうじゃないかと思いました。
それからは、先生から指導していただいたことを徹底すると共に、少しずつ自分たちで考え、自分たちで練習を進める場面が多くなりました。
そして、部活動をしていく上で頼りになったのは、同級生の存在でした。
部活動がきつくて、やめたいと思ったこともありました。
でも、同級生の友だちも同じ状況にあると思うと、部活動を簡単にやめることはできませんでした。
また、部活動に行く前に、他の部活動の人が、「今日も頑張ってね!」と言ってくれたので、きつくてもあきらめず頑張ることができました。
自分がどれだけ周りの人に支えられていたのか、あらためて考えることができました。
夏休み、私たち3年生は部活動を引退します。2学期には生徒会の役員選挙もあります。
いよいよ2年生が学校を引っ張っていく時期になります。
私が実際に経験したことですが、引き継いだ後に頑張ろうと思っても、なかなかうまくいきません。
だから、3年生がいるうちに、3年生の動きを見たり、分からないところを聞いたりして、自分の中に取り入れておくことが必要です。
始めはうまくいかないことばかりですが、あきらめずたくさん「Try」していけば必ず成功します。
2年生には、2学期に3年生の姿を見てほしいです。
そして、私たち3年生は、そんな2年生に刺激を与え、私が昨年の3年生に抱いたようなあこがれをもってもらえるような「Try」を、あきらめずに全力で続けていきます。
【伝えよう】1学期終業式での発表(3)
1学期の振り返りと2学期に頑張りたいこと
3年 北原 円加
私が1学期頑張ったことは、委員会活動です。
私は、2年生の時、委員会の時間に遅れてきたり、委員会活動の内容をあまり考えてなかったりして、周りに迷惑をかけていました。
しかし、3年生になり健康委員長になりました。
さすがにこのままだといけないということに気づき、とても反省をしました。
それからは、早めに計画を立てたり、気づいたことを後回しにせず、すぐに取りかかるようにしました。
そして今は、何日までにこれを仕上げるという計画も立てられるようになり、時間にも余裕ができ、遅れることもなくなりました。
私の1学期の課題は、授業中に寝てしまうことです。
自分の中では寝てはいけないことはもちろん分かっていましたが、いつのまにか眠くなって、ウトウトしてしまいます。
私は3年生で、受験という大きな壁がもう目の前に待ち受けています。
このままずっとウトウトしていたり、集中できていなかったら、手遅れになって、大きな壁を乗り越えることは難しくなってしまいます。
この前、3年生は実力テストがありました。
結果はここでは言えませんが、「まずい」、「このままでは本当にまずい」と思いました。
これから、しっかりと自分に合った睡眠の取り方を考え、次の日の授業に集中して取り組んでいきます。
夏休み、そして2学期、頑張りたいことは2つあります。
どちらも勉強に関することです。
1つ目は、自分のための家庭学習をすることです。
今までは「半ページ埋めなん」と思ってやっていたので、自分の勉強にならず、学力の定着につながりませんでした。
2学期は、「半ページ埋めなん」と思ってやるのではなく、自分の勉強になるように、分からなかった問題を分かるまで繰り返し解くなど、工夫して頑張っていきます。
2つ目は授業に集中して取り組むことです。
私の今の取り組み方は、黒板をノートに写したり、先生の話を聞いたりはしていますが、分からない問題をそのままにしています。
2学期は、ただノートに写すだけでなく、分からない問題があったら、タブレットで調べたり、友だちに聞いたり、先生に聞いたり、親に聞いたりして、きちんと解決していきます。
そして、3年生の大きな壁である受験を乗り越えるための力をつけていきます。
私は勉強に徹底してチャレンジし、私自身が大きく変わっていく姿を示すことで、2年生の新しい壁となっていきたいと思います。
【伝えよう】1学期終業式での発表(2)
1学期を振り返って
2年 稲葉 祇織
私が1学期に心掛けたことは、周りに声かけをすることです。
1学期の始めに係決めが行われました。
その時、私は号令係に立候補しました。
はじめは、友だちに誘われたからという軽い気持ちで始めましたが、号令をかけていくうちに、自分の号令でみんなのやる気が変わると感じ、「みんなに聞こえるようにはきはき言うこと」を心掛けて、毎日号令をかけるようになりました。
私は、1年生の後半くらいから、先生たちに「入学した時より大きな声が出るようになったね。」と褒められることが多くなり、それが大きな自信になりました。
また、友だちから、「いつも大きな声で号令をかけてくれてありがとう」とメッセージをもらって、とてもうれしい気持ちになりました。
1学期の間、自分係をしっかりとやり切ることができてよかったです。
また、朝ランや部活動の時は、走っている友だちに、「ファイト!」と声をかけることを心掛けました。
また、走り終わった友だちに、「ナイスラン!」と声をかけたり、ハイタッチをしたりして、コミュニケーションがとれ、仲を深めることができました。
これは、2年生だけでなく、1・3年生ともできたので良かったです。
きつい練習は、一人でするより、絶対に友だちと声をかけ合った方が楽にできると思うので、これからも、もっと周りに声かけができるようにいたいです。
1学期の振り返りをしてみて、私が、夏休みと2学期に頑張りたいことは2つあります。
1つ目は、みんなの前で自信をもって発表することです。
1学期、私は周りの人に声かけすることができたと思います。
なので、それにプラスして、自分の思ったことをみんなに伝えられるようになりたいと思い、この目標を立てました。
私は、以前より心の中で、「こうした方がいいんじゃないかな?」や、「自分はこう思う」と考えることが多くなりました。
でも、それを言葉にしてみんなに表現したり、みんなみたいに積極的に前に出て発表したりすることが少ない方でした。
いきなり、大勢の前で自分の思いを発表するのは難しいと思うので、まずは、班や学級の中で自分の思いを伝えられるようにします。
2つ目は、部活動です。今週末、熊本県中体連大会が行われます。
中体連大会は、中学3年生にとって最後の大会です。
私は、今度の県大会で、3年生が悔いを残すことなく最後までプレーできるように、自分にできるサポートをしっかりやりとげたいです。
また、夏休みには、部活動で新チームがスタートします。
誰かに任せるのではなく、自分がチームを引っ張っていくという気持ちをもって、ハンドボールに取り組んでいきます。
そして、1年生に良き手本を自分の行動で示せるようにします。
明日から夏休みが始まります。
一日一日を大切にして、有意義な夏休みを過ごせるようにしたいです。
【伝えよう】1学期終業式での発表(1)
1学期の振り返りと夏休み・2学期に向けて
1年 飯田 ひかり
2021年4月9日、私は中学校に入学しました。
小規模特認校になり、新しく入ってくる友だちと仲良くなれるか、とても不安でした。
でもしゃべってみて、「もっと話してみたい」、これからの学校生活が楽しみだなと思いました。
今は、学校に来れない人もいますが、一人一人自分のペースで楽しく学校生活が送れていることがうれしいです。
これからもみんなと協力しながらいろいろなことに挑戦していきたいです。
学校が楽しいなと思えたのは、もう1つあります。
それは部活動です。
体験入部をした時に、先輩方に優しく声をかけていただき、私も中学生になったら部活動を頑張ろうという気持ちになりました。
最初は不安だったけど、先輩方や先生方が支えてくださいました。
おかげで今、部活動を一生懸命取り組めています。
私も先輩を見習って、みんなをサポートし、みんなから頼られるような人になるために、積極的に声かけなどをしていきたいと思います。
中学生では、一人一人が全力でやらないとできないことがたくさんあります。
やらなければいけない時だけ全力でやるのではなく、日々の取り組みを大切にできるような人に成長していきたいです。
中学生になって成長を感じることができたのは集団宿泊です。
集団宿泊では、先生方が指示を出して動くのではなく、自分たちで考えてみんなで動きます。
活動を通して、前より自分から積極的に動くことができるようになったと感じました。
登山などの反活動では、私たちの班は、男子が進んで班を引っ張って、女子が地図を見て道を教えるなどの役割分担をし、男女の仲がより深められたと思います。
気を遣ったり、我慢することも大切な学びになりました。
なかまとの生活を通して、絆を深めて今後の生活に生かしていきたいです。
期の活動で私は、下の学年を引っ張る班長になりました。
班長としてみんなをまとめることができるのか最初は不安でした。
話し合い活動をして、自分には思いつかない意見なども他の学年から出て、考えを深めることができ、話し合いをスムーズにすることができてよかったです。
その話し合い活動を通して、違う学年との交流が深められ、みんなで声を出し合うことを意識しながらできました。
今後も、自分で考えて行動すること、意見をまとめるリーダーシップをとって期の活動に取り組んでいきたいです。
中学生になって部活動や勉強でいそがしくなり、友だち関係が複雑になりました。
友だちの中で悪口が聞こえてきたり、思っていることが言えず他の人に言ってしまうことがありました。
この状況を解決するために、みんなの思いを伝え合いました。
話し合いでは、みんなの思いを聞くことができ、新たな一面を知ることができました。
友だちの中で、まだ人に注意できない人がいるので、これからは、日常の会話を大切にしていきたいです。
人の良いところを見つけ出し、人の悪いところを注意し合える関係になりたいです。
明日から夏休みになります。
サマースクールや部活動などがあるので、両立して頑張っていきたいです。
家庭学習では、工夫して日頃できないようなことに積極的に挑戦し、学力を伸ばしていきたいです。
体力面では、部活動を今まで以上に考えて行動していきたいです。
3年生は引退されて、1・2年生だけになるので、1つ1つの行動を見直し頑張っていきたいです。
部活動と同じく、駅伝の練習も始まるので、目標タイムを決めて毎日少しでも速くなれるように、みんなで高め合っていきたいです。
2学期は、1学期を振り返って考えたことを行動に移していきたいと思います。
【伝えよう】卒業式答辞
暖かな風がそっと頬をなで、春の香りが漂う季節となりました。
本日、私たち十八名は鹿北中学校を卒業します。
卒業式の開催さえ、危ぶまれるこの状況の中で、私たちのために、このような素晴らしい式を挙行していただきありがとうございます。また、郡校長先生、上田教育委員様、PTA会長北原様、在校生代表黒田美海さんから頂いた温かいお祝いの言葉が深く胸に刻まれ、改めて卒業を実感しています。
思いおこせば、三年前、初めて鹿北中学校の清流門をくぐり、この体育館で入学を祝っていただきました。その日から今日までの三年間、本当に様々なことがあり、そのたびに私たちは一つ一つ成長してきました。
入学式で「新入生代表の言葉」を読んだとき、緊張で手足が震え、中学校生活を不安に思う気持ちがありましたが、先輩から「歓迎の言葉」をもらい、困ったときは先輩や先生に頼りながら頑張ろうと思いました。
中学校の第一歩を踏み出した私たちでしたが、いきなり壁にぶつかりました。部活動では、先輩・後輩の役割を知り、一つしか学年が変わらないのに、先輩方の姿をとても大きく感じました。また、指示を待つのではなく自分から率先して動くことの難しさを感じました。授業では、学習内容が増え、授業の内容を理解することで精一杯だったことを覚えています。中学校に入学して、初めてのことばかりで、これまでやってきたことが通用せず、悩むことが多くなりました。
二年生になり、「先輩」という立場になりました。部活動、行事、日常生活、様々な場面で「教わる」から「教える」立場になりました。後輩に教えることの難しさ、次は私たちがリーダーであるという不安の中、十二月に生徒会役員の委嘱式がありました。先輩から頂いた言葉はこれまでのどんな言葉よりも重圧となり、鹿北中学校の中心となり、学校全体をリードすることへの大きなプレッシャーを感じました。そして、三年生。三年生での最初の思い出は生徒会で何度も話し合って作り上げた「Believe」という年間テーマです。「どんなに高い壁でも互いを信頼し、心を一つにして乗り越えたい」「本音を言い合える本気の仲間づくりをしたい」という思いをBelieveという言葉に込めました。
そして、生徒会長として最初に任された仕事は「山のいぶき」の指揮でした。「自分がこれまでの先輩のようにできるのだろうか」という不安と準備不足のせいで、初めての全体練習では友だちや先生に迷惑をかけてしまいました。しかし、友だちや家族が声をかけてくれて、最後は、先生からの「自分から逃げるな」という言葉のおかげで、気持ちを切り替え、できないことがあっても前向きに考えることができるようになりました。練習を重ねるごとに、徐々に「自分らしい指揮」ができるようになり、みんなの前でも自信をもって指示をだせるようになりました。去年の卒業式が終わった後は、達成感というよりも、正直「ほっ」とした気持ちの方が大きかったのを覚えています。その卒業式で、前生徒会長の西牟田光虹さんが「リーダーシップをとることに完成形はない」という言葉を残されました。今、自分も卒業するという身になってみると、それを強く感じます。自分では完璧と思っていても周りからは「まだいけるよ。」と常にいいものを求められます。それは指揮だけではありません。どんな場面でも現状に満足するのではなく、常に高いレベルを目指してきました。その過程で何度も壁にぶつかりましたが、強い信頼関係を築くことで仲間とともに乗り越えることができました。
5月。今年が第一回となる小中合同での運動会。小学生までまとめるのは難しかったけど、小学校のかほく委員と協力し、練習を重ねました。そして迎えた本番。「一致団結」のテーマのもと、小中学校それぞれにサブテーマを作り、赤・白の団長が中心となって鹿北らしい運動会をつくりあげることができました。
小中学生、家族、地域の方が大きな輪をつくって踊った鹿北音頭。地域の方が自分のことをわが子のように応援してくださったこと。運動会を通じて、小中学校、そして地域との一体感を感じることができました。
三年間の部活動の集大成である「中体連大会」。それぞれの部活動がそれぞれの目標に向かって、気の遠くなるほどの練習を積み重ねました。僕が部活動を通して学んだことは「礼儀・感謝・日常生活」の大切さです。たくさんの汗を流した鹿北グラウンドでは地域の方がたくさん励ましの言葉をかけてくださいました。山鹿市中体連大会の時にも家族や友だちだけでなく、地域の方々が応援に来てくださり、「礼儀正しさと一生懸命さがいいね。」との言葉をいただきました。何かに一生懸命に取り組む姿は、人に感動を与えることを知り、三年間の頑張りが報われた気がしました。きつい時、つらい時、キャプテンとして自信を無くしかけたとき、声をかけてくれた仲間。仲間のおかげできつい練習も乗り越えることができました。ありがとう。
記念すべき第四十回かほく祭りではサポーター会議を何度も重ね、企画段階からまつりに参加しました。鹿北市民センターの方々が、僕たちの意見を受け止め、尊重してくださったことがとても嬉しかったです。オープニングの司会は緊張しましたが、空に上がった四百個の風船とそれを見上げる会場の人達の笑顔を見て、達成感を感じました。私はかほく祭りで自分も鹿北町の一員なんだという誇りを改めて感じました。風船飛ばし、神輿、人文字等、貴重な経験をたくさんさせていただき、市民センターの方々、北勢会の方々、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。卒業してからも、地域を支える一人として鹿北町のさらなる発展のために頑張っていきます。
在校生代表として、送辞を読んでくれた美海さん。そして、今日どうしても参加できなかった後輩の皆さん。これから鹿北中を背負っていくのはあなたたちです。私はこの一年間で、指導する先生、先輩の気持ちがよくわかりました。時には壁にぶつかり、逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし、そんな時こそ、周りにいる仲間を信じて壁を乗り越えてください。常に私たちをサポートしてくれた二年生。その二年生を見て必死についてきてくれた一年生。私たちは憧れの先輩、そして大きな壁となれたでしょうか。私たちは、先輩として後輩のことを誇りに思います。これからは、一、二年生が主役です。自分を信じて、仲間を信じて、新しい鹿北中学校を創ってほしいという私たちのメッセージを伝えてください。
先生方、三年間大変お世話になりました。元気がないときには笑わせてくださり、きついときには励ましてくださり、失敗したときは厳しくも温かい言葉をかけてくださいました。おかげで、こうして十八名全員で卒業式を迎えることができました。鹿北中学校は生徒数が少ない学校です。しかし、先生方が生徒一人一人を大切にしてくださる温かい学校だと思います。これからは、先生方のご指導を胸に、自分の夢に向かって清流の人としての誇りをもってで前進していきます。
お父さん、お母さん。毎日、仕事で疲れている中で、僕の話を聞いてくれてありがとう。時には反抗して、ものに当たってしまうこともあったね。ごめんなさい。でも、そんな私たちを見守り、愛情をこめて育ててくれました。普段は恥ずかしくて言えないけど、自分がしたいこと、進みたい道に進ませてくれて、本当にありがとう。もう少し迷惑をかけるかもしれないけど、高校生として自分の一歩を踏み出したいと思います。お父さん、お母さん。二人は僕の目標です。二人を超えることはできないかもしれないけど、自分なりに頑張ります。これからもよろしくお願いします。
そして、三年生のみんな。小学校から七年間一緒で、いつもみんながいるのが当たり前でした。鹿北中学校に入学するまでに七人転校して十八人という少人数になってしまったけど、少ないからこそ、毎日が楽しくて笑顔が絶えないクラスでした。三学期に入ってからは、入試のことで頭がいっぱいになっていたけど、一日一日と時間が過ぎるたびに、そしてこうやって卒業式を迎えてみて、ようやくみんなとお別れをしなければならないという実感がわいてきました。別れるのはつらいです。悲しいです。僕は、この答辞を書きながら涙が溢れてきました。僕は、この学年が大好きです。だからみんなと笑いあった、泣いた、楽しかった日々を絶対に忘れません。
四月から私たちは、それぞれの道を歩んでいきます。これから、どんなに大きな壁と出会っても、私たちならきっと乗り越えられます。つらいときは、信じあった十八人の仲間を思い出し、壁を乗り越えられるまで何度でもチャレンジし続けます。
「出会いもあれば別れもある。」という言葉のように、別れがあれば、次は出会いが待っています。これまで出会い、支えてくださったすべての方々に心から感謝し、次のステージでの新たな出会いを楽しみにしています。
名残は尽きませんが、これから私たちは新たな世界の入り口に立ち、自分の描く未来へと飛び立つことを約束します。三年間本当にありがとうございました。
令和二年 三月十四日
卒業生代表 鬼塚勇
【伝えよう】卒業式送辞
冬の寒さも少しずつ和らぎ、徐々に春の暖かさが感じられる今日のよき日に、鹿北中学校を卒業される十八名の先輩方、ご卒業おめでとうございます。
本日は、今日ここに参加できなかった在校生を代表して、あいさつさせていただきます。
先輩方と過ごした三年間、多くのできごとが心に残っていて、長いようで、今では短く感じます。
先輩方は、たくさんの人との出会いの中で、すばらしい体験をし、思い出をたくさんつくってこられたことと思います。常にお手本となり、引っ張ってくださった先輩方は、かけがえのない存在です。
この一年間で、先輩方を越えたいという気持ちがとても強くなりました。
本年度の運動会は、初めて小中学校合同となりました。赤団、白団それぞれの団長や応援リーダーが昼休みも話し合いを重ね、小学生リーダーと一緒に、私たちを引っぱって下さいました。毎回の練習のはじめに行うテーマコールでは、先輩が声を枯らしながら叫ばれる姿に運動会にかける熱意が伝わってきました。その姿を見て私も必死で叫んでいました。先輩方の熱い思いに、一、二年生も「ついていきたい」と思うようになりました。運動会を通して先輩方が私たちの目標になっていきました。
部活動では、中体連大会に向けて、私たちをリードして練習を盛り上げて下さいました。
私にとって初めての市の中体連大会で、私はとても緊張していました。そんなとき何人もの先輩が、「いつもどおりでいいよ。」と優しく声をかけて下さり、緊張がほぐれたのを思い出します。市中体連大会では全ての部がすばらしい結果を残し、県大会に進むことが出来ました。ハンドボールの県大会では、先輩方全員が得点をあげられました。足をけがされていた先輩も途中出場でしたが得点を決められました。応援していた私もみんなと一緒におおきな声をあげて喜びました。仲間のために、仲間と一緒に必死で頑張っておられる姿にあこがれを持ちました。
先輩方の中体連大会にかける思いから、何か一つのことを達成するためには、仲間を信じ、きつくてもあきらめずにやり通すことが大切なんだとうことを教えていただきました。こんなに人数が少ない鹿北中学校なのにこれだけの成果を残された先輩方に尊敬の気持ちでいっぱいです。これからも先輩方への感謝の気持ちを忘れず、先輩方に負けないように毎日の練習に励んでいきます。
清流祭では、オープニングでみんなを笑わせてくださり、場をなごませてくださいました。先輩方の劇では、見に来られた家族の方々を感動させるほど心を込めて演技されていました。先輩方の劇を見て、「今、どんな自分になりたいか」を考えることができました。いつも支え励ましてくれる家族への感謝の気持ちを忘れてはいけないということも学ぶことができました。
かほくまつりでは、オープニングの司会をされたり、40周年を記念して四百個の風船を飛ばしたりなど、地域の方々が楽しくなるような企画を先輩方が考えて下さいました。また、昨年度復活したみこしも引き継がれました。みんなで息を合わせるために何度も練習を重ねて当日に臨まれたことと思います。あの重いみこしを「そいや!」という掛け声で、心一つにしてかつがれている姿に私たちも見ているだけで、元気と勇気をもらいました。みこしが場内をねり歩いている間に、会場にいる人みんなが一つになっていきました。
かほくまつり当日まで、先輩方は準備や練習に一生懸命取り組んでおられました。町の行事まで任せられるようになった先輩方の存在はさらに大きなものになりました。そんな先輩方の跡を私たちは引き継いでいくことに、私たちにできるのだろうかという不安が大きくなっていきました。
このように様々な行事を行う中で、「ビリーブ」という生徒会テーマのもと、仲間を信じたくさんの新しいことに挑戦し、たくさんの人を笑顔にしてこられました。自分の殻を破るために、お互いに高め合い、団結していく先輩方の姿は輝いて見えました。そんな先輩方は私たちのあこがれです。私たちも先輩方のように、自分を信じ、仲間を信じ、心を一つにして大きな壁を乗り越えていけるようになりたいと思います。
先輩方がこの学校を離れられるのはさみしいです。しかし、先輩方が私たちに残して下さったあたらしいことにチャレンジすることを私たち在校生は大切にしていきます。なぜならそれが先輩方への恩返しになるからです。先輩方も鹿北魂を胸に、それぞれの進路先で自分らしく頑張ってください。この場にいなくても、在校生の全てが、先輩方に感謝し、これからも応援し続けます。代表してお礼を言わせてください。ありがとうございました。
最後になりますが、卒業される十八名の先輩方の今後のご活躍と、先輩方の未来がよりよいものになりますことを祈念して送辞といたします。
令和二年 三月十四日
在校生代表 黒田 美海
【伝えよう】3年修了式
これまでを振り返って
3年 松房 実佑
これまで、長い人では12年間以上、短い人でも7年間、同じ月日を過ごしてきました。私は、このクラスで、そしてみんなと出会えて幸せ者だなと思います。
岩野の人とは小さい時から一緒の時間を過ごしてきたけど、岳間と広見の人とは小学校3年生の時に出会いました。
初めの頃は、違う校区だった人に話しかけるのは勇気が必要で緊張していました。それでも友だちがどんどん増えていくのが嬉しくて、家に帰ると「今日はね、〇〇君、〇〇さんとしゃべったよ。」と家族に話していたのを思い出します。
そんな頃もあったけど、今ではみんなと緊張せずに話せるようになったし、友だちと話すと笑顔になれるし、学校にいって友だちと話すのが、私の一番の楽しみでした。
私は、このクラスの良いところは雰囲気だと思います。「頑張っている人はみんなで全力で応援する。」このクラスには、そんな雰囲気があります。だからこのクラスは一致団結することができます。
クラスの団結を特に強く感じたのは、かほくまつりの時です。風船飛ばしや神輿、人文字等中学生が主体となって参加しました。私は、勇くん、嘉来くん、ゆりさんと一緒に、サポーター会議に何度も参加しました。クラスで決まったことを市民センターの方に提案し、サポーター会議で決まったことをクラスのみんなに伝えました。準備を進めていく中で、みんなが協力的で積極的に参加してくれて嬉しかったです。
また、みこしは、本当にクラス、地域の方々、先生たちが一つになった瞬間だったと思います。重い神輿を担ぐのは大変だったけど、みんなで声を掛け合うことで心が一つになっていくのを感じました。かほくまつり本番。神輿を担ぎ終わってみんなで撮った集合写真は、みんなの顔が充実感でいっぱいで、みんな最高の笑顔でした。あの写真は、何度見返してもいい写真だなと私は思います。
7年間、このクラスで過ごしてきて、たくさんの楽しいことも、大変なことも経験してきました。とても仲がいいクラスで、これから先はこんな居心地の良いクラスはないんじゃないかなと思います。
中学校生活最後の2週間をみんなと一緒に過ごすことができなくて本当に残念でした。だけど、その分、大人になってからもみんなで集まりたいです。
私はこのクラスが大好きです。このクラスの一員として鹿北中学校を卒業できることを誇りに思います。これからの高校生活や、大人になってからもこの鹿北中学校で学んだことをいかしていきます。今までの楽しい日々をありがとうございました。
【高校卒業】ご卒業おめでとうございます。
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
今年の卒業式は、来賓や在校生が参加できず、いつもと違う雰囲気の中で卒業の日を迎えたことと思います。
中学校を卒業して3年が経ちますが、みなさんが、「CHANGE」という生徒会年間テーマを掲げ、鹿北中の進む道を大きく転換しようとチャレンジしながら学校生活を送っていたことが、ついこの前のように思い出されます。
みなさんから「たすき」を受け継いだ後輩たちが、その後、「START」、「挑む」、「BELIEVE」、そして、「前進」とテーマを掲げ、鹿北中をさらに発展させようと頑張っています。
現在の鹿北中は、「きついけど楽しい」との生徒の言葉に象徴されるように、真剣にチャレンジし、自分の壁を乗り越え、最後までやり遂げた人だけが感じることができる「本当の感動」、「本当の充実感」を、一人一人が獲得しながら学校生活を送っています。
今の鹿北中生がこのような生活を送ることができるその源流をたどると、みなさんが掲げた「CHANGE」に行き着きます。なぜなら、今も鹿北中は「CHANGE」の途上にあるからです。
ところで、卒業生のみなさん。みなさんが巣立った鹿北中学校の校訓を覚えていますか。
それは、「己を重んじ 己を伸ばす
友を敬し 友に学ぶ」です。
この校訓は、今でもみなさんの生き方の基本となるものであると思います。
卒業後、就職したり、家の仕事を手伝ったり、また、専門学校や大学に進学する人もいるかと思います。また、今日の日を卒業とは別の形で迎えている人もいるかもしれません。
そんなみなさんにぴったりの言葉が、鹿北中の校訓です。
みなさん一人一人は、様々な可能性の種を持っています。しかし、それはあくまでも種なのです。その種を発芽させ、開花させられるかどうかは、すべて自分自身にかかっています。
だからこそ、自分を大切にし、日々向上させていかなければなりません。また、身近な人の人権を尊重し、その人たちから貪欲に学ぶ姿勢を持たなければなりません。
そんな「生き方の基本」を示しているのが鹿北中の校訓なのです。
ぜひ、新たな一歩を踏み出す卒業生のみなさん一人一人の胸に、もう一度、鹿北中の校訓を刻み込んでほしいと思います。
みなさんは、中学3年生の時、清流祭で「ギャラクシートレイン~未来へ~」を演じました。覚えているでしょうか。
中学1年生から3年生までの出来事を振り返りながら、自分たちの未来を見つめました。中学校卒業の日を、「新しい春の駅」ととらえ、そこで希望号に乗り換える。どの列車に乗るのかは自分次第。しかし、どの列車に乗っても希望があると、力強く表現してくれました。
あれから3年が経とうとしていますが、みなさん一人一人が乗っている希望号は、もうすぐ、次の「新しい春の駅」に到着しようとしています。今度は、どんな希望号に乗り換えるのでしょうか。そして、どこへ向かって進んでいくのでしょうか。
実はこの答えはもうみなさんは、わかっているはずです。今日までの3年間の生活を通して、「どこへ進んでいくのかは自分で決めるしかない」、ということに気づいているはずです。言い換えるならば、「未来」は自分で創る、あるいは、自分で獲得するしかないということを様々な経験の中から感じ取っているはずです。
ですから、卒業の持つ意味が、自分の「未来」を創るためのスタートラインに立つこと、ということもすでに自覚されていることでしょう。
そんな新たなスタートラインに立ったみなさんに、はなむけの言葉を送りたいと思います。
それは、「今日は目的であり、
明日への最高の手段である」という言葉です。
この言葉は、今日を一生懸命生きることが何よりも大切であり、今日を一生懸命生きるからこそ、明日の自分の新たな一歩が見えてくる、という意味です。
目標を持ちながら、一歩一歩その目標に近づいていくためには、今日をどう生きるかが何より大切です。
卒業式には出席できませんが、鹿北中教職員がみなさんのことを応援しています。また、鹿北のみなさんが、鹿北で学んだみなさんの活躍を楽しみにしています。
清流からいよいよ大海原へと出て行こうとする、みなさんの未来に幸多かれと心より祈っています。
令和2年3月1日
鹿北中学校教職員一同
【伝えよう】グレタ・トゥーンベリさんスピーチ
国連の温暖化対策サミット。地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説しました。
私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。
あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。
それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。
なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。
30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。
あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。
だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。
人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。
しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。
私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。
IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。
しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。
今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。
今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。
あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。
もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。
私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。
【伝えよう】平成30年度卒業式「式辞」(抜粋)
【伝えよう】平成30年度卒業式「答辞」
【伝えよう】平成30年度卒業式「送辞」
3年間の思いを込めて
私の決意
バレーとのかけがえのない2年半
熊本地震復興プロジェクト