校長ブログ「秘密の部屋」

2019年11月の記事一覧

【明日から三者面談】011125

 ずっと前のこと。私が初任校で中2・中3と担任した生徒から手紙をもらいました。野球部の主将として活躍していた彼は、熊本市の甲子園大会常連校への進学が夢でした。しかし結果は出ず、1年間浪人して再チャレンジ。模試の結果は十分でしたが、まさかの不合格。県北の私立高校に進みました。 

 入学当初の手紙には、今の自分の気持ち、勉強に目が向いてないクラスの雰囲気、そんな中で出会った信頼できる先生とのつながり・・・、愚痴や自分自身への慰めなどが綿々とつづってありました。

 彼とは連絡をとり続けていましたが、電話や手紙の内容に徐々に母校への誇りを感じるようになりました。彼自身が目標を失わず、周りに流されず頑張ったのはもちろんですが、進学先の高校が甲子園大会に出場したことが大きかったようです。

 彼からもらった高校生活最後の手紙には、「先生、入学した頃とは学校の雰囲気が大きく変わりました。野球部の連中が甲子園に行ったことで、あんなに頑張っている奴らの夢を、俺たちが問題を起こしてつぶすことになっていいのか、という気持ちがみんなに出てきたんです。今、うちの学校はみんなが自信を持って頑張っています。僕は推薦で大学進学が決まりました。先生の後輩になります。」 

 明日から三者面談。悩みに悩んで進学先を決めていくと思いますが、高校はスタート地点です。(H)

 

 

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【立候補者出揃う】011124

 令和2年度の生徒会役員選挙を2日(月)に迎え、会長立候補者2年生4名と副会長立候補者1年生2名が出揃いました。今日は選挙ポスターからスローガンと公約を紹介します。今週は田浦中の良さや課題と対策など、立候補者の考えを紹介する予定です。(H)

 Aさん:「一人一人が必要とされ、主体的に行動できる学校」①学級プレゼンツ・②いいコトトレジャー・③いろいろコンテスト

 Bさん:「分かり合う!認め合う!高め合う!」①縦割り活動の実施・②団対抗マッチ・③田浦メモリアルトレイン

 Cさん:「一人一人が輝き、認め合う田浦中学校」①目安箱の設置・②あいさつ+1・③チャレンジ!

 Dさん:「自他共に認め合い、つながり合う学校」①ナイスボックスの設置・②地域への挨拶運動の向上に取り組む・③生徒会新聞の発行(毎月1回)

 Eさん:「相手への思いやりがもてる学校」①月に1回の振り返り・②隣の席の人との交流・③2人組でのゲーム形式の活動

 Fさん:「いじめのない笑顔あふれる学校」①生徒の意見を取り入れ、生徒会で実現させます・②1日1善ありがとう運動・③ウェルカムフレンド

 

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【担任としてのこだわり】011123

 それぞれ担任にこだわりがあると思いますが、掃除・給食の私の場合は、

 掃除:4月の教室掃除は照明、スクリーンの上、黒板の溝、チョークケース等1日1カ所を完了。毎日どこをやったか分からないような掃除をするよりも、4月に隅々まで終わらせておけば、残りの11ヶ月は現状維持でOK。掃除の回数が減った今こそぴったり。

 特に窓ガラスにはこだわり、窓枠はすべて外して洗い、レールは歯ブラシ・爪楊枝を駆使。学校で一番窓ガラスがきれいな教室にしようと言い続ける。帰りの会で担任はガラスを拭きながら見学。時々助言。そのうち、他のクラスの生徒が窓ガラスに触ると、みんなが自然に「あーっ!」と言うようになる。授業参観等で掲示物がきれいに貼ってある教室に感心しますが、窓ガラスに手形やテープの跡がついていると残念、画竜点睛を欠く。新しい学校に赴任した時は、職員室の窓を外して洗うということもずっとやっています。

 給食:素早く準備、楽しく食べるはどの担任もやっている当たり前のこと。こだわりは食器を片付けるときに「音を立てず優しく置く」ということ。

 大事なのは、子どもたちに担任のこだわりに気づかせることかなと思います。良いことはち~っとだけ真似するようになります。(H)

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【雲を貫け二中生】011122

 今年の県中体連大会のバドミントン会場で、人吉二中で最初に担任をした学年の生徒、Tさんから声をかけられました。今は山江中の保護者だそうです。そこから数名とつながり、先日、人吉に行く機会があると言う話をしたところ席を設けてくれました。

 その中の2人、Yさん、Sくんは、子どものスポーツクラブでずっと面識があったのに、つい最近まで同級生だと言うことを知らなかったとのこと。当時の人吉二中は7クラスあり、3つの小学校から集まっていました。教室配置から前半クラス、後半クラスという分け方をしており、接点がないまま3年間を過ごしたようです。

 当時の中学1年生も今年度で41歳。先生たちが知らない中学生時代の秘話、中学校卒業後の生活、職業について、子育てのことなど26年間のいろいろな話を聞くことができとても楽しく過ごせました。

 「先生、いつも授業中に棒を持っていましたよね。」昔は棒を持っている先生がとても多かったように思います。息子に譲りました。

 「先生とクラスで一緒にボーリングに行って生徒指導の先生から怒られました。」その後、私も生徒指導の先生から怒られているはずです。まだ25歳。「認めたくないものだな。」です。

 「3年間、先生に担任をしてもらいたかった。」Mくんのとても嬉しい一言。ブラックだ何だと言われることもありますが、こんなに充実感のある仕事はないと思っています。

 「先生が昔と変わっていなくて嬉しかった。」一番の褒め言葉です。当然、姿形のことではありません。みんなも中学生に戻っていました。
 

 次は2月にYさん、Tさんの誕生会だそうです。2人は1歳の誕生日だと言い張っています。(H)

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【演奏家派遣事業】011121

 今日は芦北町の演奏家派遣事業で、日本ギター界の第一人者である荘村清志さんが来校されました。明日は佐敷中学校と湯浦中学校で演奏会を開かれます。

 荘村さんは、現在東京音楽大学客員教授。9歳からギターを始め、1963年に来日した巨匠ナルシソ・イエペスの歓迎演奏会での演奏が氏に認められ、翌年からスペインに渡り師事。1969年に日本デビューし、実力・人気ともに日本を代表するギタリストとして活躍されています。今年がデビュー50周年に当たり、全国各地でリサイタルを開かれています。

 今日は「魔笛」、「アンダルーサ」、「アルハンブラの思い出」、「ベネズエラ風ワルツ」、「愛のロマンス(禁じられた遊び)」などを演奏されました。帰られる時、生徒の演奏を聴く態度の良さを褒めていかれたとの報告を受けました。

 残念ながら、私は出張のため演奏を聴くことができませんでした。23日(土)の13:30からしろやまスカイドームでコンサートが開かれますので、そちらに参加したいと思います。(H)

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