南小国町立南小国中学校 | |
校訓『自主 礼節 健康』 |
行事
あきらめない心、許す心
本日(12/9(木))4校時に、2年生では南中文化の日に演じた劇「8時15分」のもと
になった本の著者である美甘 章子(みかも あきこ) 様とのリモート学習会を行いました。
今回の取組は、2年部が平和学習として取り組んだ「8時15分」の取組や動画を見られて
感銘を受けられた美甘様や著書の講談社の協力のもと実現しました。
美甘様は、本来アメリカのサンディエゴで生活されているとのことです。アメリカ第8番目の都市で、人口約350万人、軍港の都市です。
そのサンディエゴで、広島のことや世界平和について考える集会を開かれているそうです。
毎年8月6日、8時15分には広島と同じように鐘を鳴らし、世界平和を訴えられています。
今回は、東京にいらっしゃるところを都合をつけていただき、リモートをしていただきました。
生徒たちは、今日のリモートを楽しみにしていると同時に、緊張感もあるようでした。
美甘様が、画面に映り、声を聞いた瞬間「わぁー」と歓声が上がりました。
話が始まった瞬間から、生徒たちは熱心にメモを取る姿が見られました。
許す心について、科学的に様々な視点で解説していかれました。
許す心について根拠をもって、話されるのでとても分かりやすく納得できるお話でした。
美甘様が国連に行った際、国連に展示されているはずのおじいさまの懐中時計が「なくなった」という事実を伝えられ、ご本人は激怒されたそうです。そして、父である進示様に、電話でその事実を伝えると「許す」との返事。
それから、多くの時間が経ち、世界中の様々な人々との出会いを通して、美甘様自身も「許す」という心持ちになったと話してくださいました。
父の進示様は、戦後アメリカに渡り、現地にたくさんの友達をつくり、76歳でサーフィンを始められた。そんな風に健康で人生を過ごすことができたのは、「許す心」を持っていたからだと話されました。
美甘様の話の中で、同情と共感の意味を話されました。
同情は、その人と同じ立場になって、感じること…。素晴らしい、楽しい、悲しい等。
共感は、立場が違っても、その人の考えや行動を受け入れて考え、行動すること。
と話してくださいました。
これは、まさに違いを受け入れることにつながると感じました。
50分という時間はあっという間に過ぎ、最後にお礼を言ってリモートは終わりました。
修学旅行1日目、宿泊するホテルが、偶然にも「8時15分」で登場する場所の近くということで
美甘様が実際に案内していただきます。何よりも貴重な体験です。
美甘様、本日はありがとうござました。(教頭 髙田)