学校生活

卒業式④ 答辞

卒業生代表の坂田さんの答辞です。長い教職生活の中で最も感動的な答辞でした。多くの人の涙を誘いました。【一部を掲載します】

【前略】様々な行事や活動を通して絆を深め、成長できた私達ですが、こうして無事に卒業式を迎えられたのも校長先生をはじめ諸先生方、保護者の皆様など、私達に関わってくださった多くの方々の支えがあってこそです。

常に私達に情熱と愛情を持ってご指導してくださった先生方。一人ひとりと真剣に向き合い、時に厳しく、時に優しく接してくださいました。そんな先生方のことが私達は大好きでした。私達はこれまで先生方から受けた愛情を忘れません。忘れることができません。いつも先生、先生と、言ってばかりの私達でしたが、それは自分の頑張りを一番に伝えたかったからです。喜びも悲しみも一番に分かち合いたかったからです。喜びや悲しみを共有できたことで、私達の達成感や充実感は満たされました。先生方の笑顔が私達の頑張る原動力となり、先生方のご指導が私達の道標となっていました。先生方、私達は先生方の自慢の教え子になれたでしょうか。こんな私達ですが、いくつになっても先生方の教え子でいさせてください。本当にありがとうございました。

これから3年生になる在校生の皆さん。委員会や部活動など、一緒に活動する中で頼りない部分もあったと思います。しかし、最後まで私達を信頼し、ついてきてくれて、ありがとうございました。4月から新しくなる校舎で学習できるみなさんが少しうらやましいです。新校舎で、私たちが受け継いだ校風や伝統を、引き継ぎ、新しい歴史をつくってください。応援しています。

いつも味方でいてくれる保護者の皆さん。これまでたくさんたくさん迷惑をかけました。反抗することもあったと思います。しかし、どんなときも、どんな私達でも受け入れ、一番に支えてくれたのは家族です。普段は素直になれずに感謝の気持ちを直接伝えられなかったけれど、本当はずっと思っていました。「家族のみんな いつもありがとう」まだまだ未熟で、親孝行も全然できていないと思うけれど、これから更に成長して、今まで迷惑をかけた分をこえる恩返しをしていきます。だからそれまで温かく見守ってください。

最後に、三年間を共に過ごしたみんなへ。この三年間、いろいろなことがあったね。毎日の何気ない会話で笑ったり、何気ないことで喧嘩したりしました。今となってはどれも大切な思い出です。みんな優しく明るく、友達思いで、本当に毎日、笑顔の絶えない学年でした。そんな私達だからこそ、いろいろな事を成し遂げ、壁にぶつかってもみんなで乗り越えられたのだと思います。そして、そんな私達だからこそ、今日を境に離れることがこんなにも悲しいのだと思います。

大津中学校での「おはよう」「また明日ね」は今日で終わります。また明日も「おはよう」と言い合い、みんなと授業を受け、休み時間になれば他愛もない会話で笑い、給食を食べ、「また明日ね」と言い合いたいです。もっと話したかった。もっと笑い合いたかった。これは後悔ではなく、みんなと過ごせたからこそ生まれた感情です。みんなと励まし合うことで成長できた三年間であり、私の中で忘れられない幸せな3年間でした。私達は何年経とうと、どこにいようとずっと繋がっています。「本当にみんなと出会えて良かった。三年間ありがとう。」

私達147名はこれからそれぞれの夢や目標に向かって歩んでいきます。大津中学校で学んだことや培ったこと、支えてくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、将来の大津町に恩返しができるよう努力していくと共に今後の大津中学校の益々のご発展を祈念して答辞の挨拶とさせていただきます。        卒業生代表 坂田七海